本当に魅力的だ、だから分かってほしい 作:ああああ
冬が終わる。寒いと調子が良くないので、なんならもっと早く終わってほしい気持ちさえある。
だが、彼女と会えなくなるのは寂しい。別に冬じゃないと存在できないわけじゃないだろうし、会おうと思えば会えるのかもしれない。ただ、そう積極的に妖怪に会いにいったら、人里の住民からは疎まれるだろう。まぁ今更という感じもするが。
人里の外に出て、彼女を待つ。こうして待つのも慣れたものだ。寒さが増し、痛みすら感じる。彼女が来た証である。
「やぁ」
「やぁ、じゃないわよ。もっと厚着しなさい」
妖怪らしからぬこちらの体を案じる言葉に、つい笑ってしまう。
目に映る景色の中の雪も溶けてきている。今日で今年は会えなくなるだろう。
「どれくらい経ったかしら?」
「さぁ、数えてない」
「妖怪とのデートなんて時間を浪費するだけよ」
「そんな悲しいこと言わないでよ」
最初に会ったのは何年前だったか、よく覚えていない。覚えてるのはその時も僕は薄着だったことだけだ。
二人で並んで歩いている間、僕はなにも考えなかった。ただ繋いだ手の冷たい感触を体に刻んでいた。
「じゃあ、もうさよならね」
「...うん」
唇を重ねる。冷たい舌がネロネロと口内を侵す。
やんわりの僕のモノが握られる。怒張したモノに彼女の掌の冷気が染みこんでいく。
「うぅっ...」
お別れする度にされている行為なのに、未だこの感触に慣れない。
ぎゅうぎゅうと握りこまれる。僕のモノさえ冷たくなってしまいそうだ。
根本が圧迫され、それがカリのあたりまで移動。それが繰り返される。
左手で僕の顔を胸に抱きしめる。ひんやりとした柔らかい感触に酔ってしまう。
亀頭を強弱をつけて握られる。時に強めに、時に弱めに。
分泌した液が絡み、とても気持ちいい。
「もう出そう?」
質問に情けない呻き声で返す。
「じゃあ、イっていいよ」
カリを擦られる。我慢する気も失せ、射精した。
彼女の手に熱を帯びた白濁がかかる。それが雪のように白い彼女の指で糸を引く。
「熱いわぁ...」
頬を赤くした彼女が言う。その右手は尿道に残った一滴を搾りだそうとしていた。
彼女との行為が終わり、人里へ帰る。また会えるようになるのは遠い日だ。それまで彼女のことは考えないようにしよう。
入ろうとしたら、知り合いが門のところにいた。
「お前を人里に入れることは出来ん」
「...なんとなく察したよ。人間と妖怪が云々でしょ?」
「...すまん。俺一人の力では覆せなかった」
「君が謝ることじゃない。僕は大丈夫だから、気にしないで」
とは言え、何処へ行くこともできない。どうするべきだろうか。
「いい日だね」
「...暑い」
夏はまだ序の口だが、すでに彼女は音を上げている。やはり冬の妖怪だからだろう。
僕は妖怪になった。彼女から妖力を貰い、人間から変貌した。
巫女さんに退治されないか心配したけど、人里を追い出されてから変貌したので、見逃されたらしい。
「レティ」
「何~?」
「愛してる」
「...ふふっ、私も」
無性にレティちゃんを幸せにしたくなったので書きました。あんまりエロくない気が...?