クロエ・マンスフィールドと龍驤はプロレスリングで正対した。
「アナタのような日本人が私に勝てると思っているのかしら?」
姫カットの金髪ロングヘアや、左乳房の上方に何かしらの紋章とうかがえるタトゥーを常に露出させた巨乳が特徴のクロエは星条旗ビキニと星条旗柄のボクシングシューズを着用していた。
「(なんやこいつ…)」
一方の龍驤はクロエとは違った魅力的なスレンダーな肢体。
ささやかな胸は愛らしいし、引き締まったヒップは撫で心地抜群だろう。
龍驤のリングコスチュームは紺色のスクール水着に青ニーハイソックス、膝にサポーターを着けて編み上げの赤リングシューズを履いていた。
ただしただのスクール水着ではなく。改造スクール水着だった。
下半身部分は足の付け根から股間までを大胆にまでカットしたスーパーハイレグ部分が龍驤の肢体を際立たせ
とても健康的な脚線美をより美しく引き立ている。
もし激しい技をすればすぐにでも龍驤の大切なところが見えるか見えないかの超ハイレグだ。
クロエはある一点を指差し腹が捩れるほど笑っている、その先にあるのは龍驤の貧相な胸元。
「なあ自分。さっきから何がそんなに面白いんや?」
「だってその胸…まるで男みたいじゃない!アナタって艦娘なのに随分と貧相な胸ね!」
「なんやて…?」
「だって本当じゃない。その胸。まるでまな板そのものね!」
クロエの侮蔑に怒りを隠せていない龍驤を見てクロエは白人特有の高笑いをする。
それはこれから龍驤と闘うとは微塵にも思っていない緊張感を感じさせない行動
相手を舐め切っている女の行動だ。
これをやったせいでクロエは以前に無様な大敗北をしたのだが彼女は全く懲りていなかった。
「自分。これ以上うちの胸を馬鹿にしてみいや…ただじゃすまさへんで」
「貧相な胸を馬鹿にして何が悪いのかしら?」
自分の体の特徴を馬鹿にされれば怒りを覚えないはずがない
龍驤は静かに震えるように怒る。
「ウチの胸を侮辱した事をここで謝れば許してやるで。」
「嫌よ。アナタのようなまな板空母に謝る気はないわ。それにアナタ、あの戦争で沈んだ空母でしょ?」
「…よう分かった。うちを本気にさせた事を後悔させてやるで!!!」
我慢をしてきた龍驤は思い出したくもない。自分が沈んだの事を口に出され
あまつさえそれで挑発してきた目の前の傲慢白人のクロエに怒りを爆発させる。
全ては日本を侮蔑し、あの作戦で沈んだ自分を嘲笑って侮辱したこの白人女を潰すためだけに。
カーン♪
「さあ、一撃で終わらせてあげるわ!!」
「先手は取らせたる。」
試合開始のゴングと同時にクロエは長門の膝元にローキックを連打。
可能な限り龍驤の膝にローキックをくらわせ、腹にハイキックを食らわせる。
「それで本気なんか自分…?もっと全力を出したらどうや…」
「強がりもそこまでにしておきなさい!また無様に沈みなさいポンコツ空母!」
だが龍驤には大きなダメージにはならず
ペチペチと赤ちゃんに優しく叩かれてるか猫パンチ程度にしか感じられない。
それもそのはず。龍驤は人間のクロエとは違い艦娘でしかも空母なのだ。
クロエが艦娘ならば負けていただろうが現実にはクロエはただの人間。
そのただの人間であるクロエの攻撃など蚊に刺された程度に過ぎなかったのだ。
「今度はこちらからいくで!!おらっ!!」
すると龍驤はクロエに距離を詰めて急接近すると…
そのまま腹部に強烈な腹パンを食らわせる。
龍驤の腹パンが深く、強烈な拳がクロエの腹部に勢いよく突き刺さった。
「おげぇっ!!おえぇ!?」
腹パンを腹部にもろに受けたクロエは
口から空気と唾が漏れて出て、内蔵が潰されかねない圧迫感と痛みを感じて腹を抑えてうずくまる。
「もうグロッキーか?情けないなあ自分…あれだけ大口叩いておいて恥ずかしくないんか?」
「-----ふっざけんじゃないわよこのイエローモンキー!!!」
腹パンのダメージからなんとか立ち上がったクロエは
感情むき出しのまま掴みかかるとそのまま龍驤をヘッドロックの姿勢に捉えた。
ギチギチ、と龍驤の頭を締め付けるクロエ。
「さっきはよくもやってくれたわね!!沈んだ空母の分際で!!」
「(キーキーうるさいの…)」
龍驤は余裕の表情をしているがクロエはそれを知らず怒りのままにヘッドロックを掛け続ける。
「もうええか?」
龍驤はヘッドロックから振りほどき、クロエに抱き着くと力一杯持ち上げた。
「え!?う、うそ!?」
クロエから驚きの声が上がる。
そのまま勢いよく龍驤はジャーマンスープレックスでクロエをリングに叩きつけた。
「あがっ!!!」
受け身が取れず後頭部からリングに叩きつけられたクロエは痛みに耐え何とか立ち上がるが
「これでも喰らっとけや!!!」
隙だらけのクロエの首に龍驤の渾身のラリアットがさく裂した。
「ぎゃあっっ!!??」
まともに食らったクロエは仰向けに吹っ飛ばされるとリングに倒れる。
すかさず龍驤はクロエの金髪を掴んでリング上に勢いよく押し倒し叩きつけると
自身の両脇にクロエの両足を挟んでリング中央までいくとそのまま激しいジャイアントスイング!!
「ちっとはうちを楽しませろや!!」
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
リング中央で激しい回転攻撃を受けさせられているクロエ。
数分間ジャイアントスイングをするとそのまま勢いよくクロエを投げ飛ばした。
クロエの女体がリング上に舞ったかと思えばリング上に叩きつけられる。
「あ”ぎ”ゃ”あ”あ”あ”あ”っ”!!!」
そして、投げ飛ばした直後痛がっているクロエに近づき龍驤は
クロエの腰に跨がり、顎に手を掛けて勢いよく反り上げるキャメルクラッチを仕掛けた!
「あぐぅっ!?あ”あ”あ”あ”!”!」
「ほれ!この体勢から脱出してみい!」
クロエはのけ反った激痛と腰を折られてしまう恐怖心に悲鳴をあげる。
キャメルクラッチから逃れようと脚をバタつかせながらもがくが
艦娘の力は強く、クロエが全力で暴れても一ミリも動かない。
「や”や”め”て”!!折れちゃう!!」
「えっ?今何て言ったんや?聞こえへんで?」
クロエは顎に掛けられた腕をはずそうとしたが
艦娘のパワー。そして激怒している龍驤の力はすさまじくキャメルクラッチを掛けられた腕をはずせない。
ギチギチと軋む腰の骨に顎に手を掛けられているせいでギブアップもロクに言えない。
それに龍驤のの両手が顎に当たっているため呼吸も制限されて苦しいのだ。
「これがうちを侮辱した罰や!!」
全身から脂汗を流し、白目をむきかけた瞳から涙を流し、抜け出すこともできず
クロエの腰骨がついに限界を迎えたようだ。
そして「バキャッ!!」と音と同時にクロエの腰骨が折れて
そのショックでクロエが白目をむき、全身を弛緩させて気絶した。
同時に打ち鳴らされる決着のゴング。
見事に龍驤は勝利を収めたのだった。
クロエは龍驤のキャメルクラッチから解放されると
半開きになった口から舌を伸ばしてヨダレを垂らしながら、口をわずかに開閉させて時折全身をビクン、ビクンと痙攣させていた。
その姿はまさに無様そのものだった。
「ふん…うちを散々馬鹿にした報いや…」
―――翌日。
新聞の大きなスペースにとある記事が写真付きで掲載された。
『UW平和維持活動局局長の白人女。またも無様に敗北。遠い初勝利』
そこには龍驤にキャメルクラッチを掛けられて苦悶の表情を浮かべるクロエ・マンスフィールドの姿が
でかでかと貼られていた。