第一弾:VS龍驤
第二弾:VS伊504
第三弾:VSグレカーレ
深夜のスポーツマットが敷かれていた女子更衣室にて赤オレンジ色のレスリングシングレットをした『俺提督』と
軽巡洋艦娘『川内』は床に敷かれたスポーツマット上で正対していた。
「軽巡洋艦。川内だよ!よろしくね!」
「よろしく!」
なお、初対面かのように振舞っているのは俺が指示したからだ。
川内の着ているコスチュームはというと……
体の側面に布地が無く、正面がおへそから首まで開いているVの字形のオレンジ色のスリングショット水着にオレンジ色のレスリングシューズ。
露出度があまりにも高く、男の目を引くには十分すぎるほどの代物だ。
そんな恰好をすれば、他の艦娘たちからの嫉妬を買いかねない。
そのため、俺は初対面であるかのような演技を指示したのだ。
「それじゃあ、始めるよ」
「おう!」
川内の声を聞きながら俺は身構える。
「私と楽しい夜戦しよ!!」
掛け声と共に川内は素早い動きで俺に向かってタックルを仕掛けてきた。
しかし、それはフェイントだったようで、そのまま足を払われて倒されてしまった。
「うわっ!?」
「ふふん♪いっただき~!」
得意げな顔を浮かべた川内はそのままマウントポジションを取る。
そして、そこから流れるように関節技を決めてきた。
「ぐあああっ!!?」
「ほらほらどうしたの?このままだとギブアップするしかないよ?」
「くぅ……まだまだぁ!!」
なんとか腕を振りほどいた俺は、そのまま起き上がって再び組み合う。
だが、先程よりも川内の動きが良くなっているような気がしてならなかった。
このままではマズいと思い、俺は咄嵯に抱き着こうとした。
「おっとっと……」
しかし、その攻撃も読まれていたのか簡単に避けられてしまう。
「甘いねぇ~」
そう言いつつ、今度は逆に川内が抱き着いてきてマット上に押し倒されてしまう。
「さーて、ここからが本番だよ」
「っく……まだ終わってないぞ!!」
押し倒されたままの状態で俺は必死にもがく。
しかし、川内の力が強く抜け出せない。
「フッフッフ……。いいねいいねえ!!この感じ!たまらないよぉ!!」
「く…」興奮した様子で川内はさらに強く締め付けてくる。
(ヤバいなこりゃ……)
内心冷や汗を流しながらも、俺はこの状況を打破する方法を考える。
だが川内の力は強い。俺の力では振り払うことが出来ない。
「ん~?何か変なこと考えてないよね?」
焦燥の表情をする俺の顔を見てニヤリと笑みを浮かべる川内。
「いや……何も考えてなんかいないさ」
「うんうん。素直なのは良いことだよね~♪」
満足気に言った後、川内は力を入れて絞め上げてきた。
「うぐっ……」
「ほらほらぁ!降参する?」
首を絞められ苦しんでいる俺を見ながら嬉々として言う。
正直苦しい。だが逃れられない。(こんなところで負けるか!!)
意地になった俺は思いっきり体を動かそうとする。
すると突然、川内の力が弱まった。
「え?」
いきなりのことだったので思わず声が出てしまった。
「でもあっさり降参されちゃつまんないよね~。もっと夜戦を楽しみたいし。」
そう言って拘束を解く。解放された俺は咳き込みながら立ち上がる。
「ゲホッゴホゴホ……」
息を整えながら立ち上がって正対する。
「それにしても随分とタフなんだね。ちょっとビックリしちゃったよ」
「ハァハァ……そりゃどーも。」
お互い距離を取り、睨み合いになる。
「それじゃあ続きを始めようか!」
また飛び掛って来るのかと思ったが違ったようだ。
川内はその場でステップを踏むように足を動かす。
「……?」
何をしているんだろうと思っていると、突如目の前に川内の姿が現れた。
「なっ!?」
一瞬驚くもののすぐに身構える。
しかし次の瞬間、俺は川内に押し倒されてしまう。「うわっ!?」
「はい一丁上がり~♪」
そのままマウントポジションを取ってくる。
「ほらほら少しは反撃しなきゃ!」
馬鹿にしたような表情で見下ろしてくる川内。悔しいが今の俺には為す術がない。
「うぐぅ……」
「どうしたのかな?このままだとギブアップしちゃうよ~」
「っく……」
俺は何とか抵抗しようとするが、やはり上手くいかない。
川内はそんな俺を見下しながらニヤリと笑う。
「それとも夜戦が怖いのかな?」
「誰が……!」
挑発するような言葉に怒りを覚え、必死にもがき始める。
「お、ようやくやる気が出たみたいだね♪でもそんなんじゃ私には勝てないよ♪」
川内を押し返そうと試みるが、ピクリともしない。
「もう、強情だなぁ。ま、そこが面白いんだけどね♪」
「うわっ!?」
俺が起き上がる前に素早く体勢を変えて俺をうつ伏せにして押さえつける。
「よし、次はこれ行ってみようか!」
そういうと川内は後ろから両腕を掴みながら腕ひしぎ逆十字固めをかけてきた。
「ぐあああっ!!」あまりの痛みに悲鳴を上げてしまう。
「まだまだ行くよぉ!!」
そこから更に腕を極められる。
「痛い?でも私はもっともっと夜戦したいんだよねぇ~。だから我慢してね♪」
そう言いつつ、川内はさらに強く極めようとしてくる。
「っく……この野郎!!」
しかし、俺はその攻撃に耐えて両足を振り上げて、川内の足を刈る。
「きゃっ!?」
不意の攻撃に驚いたのか、技が解かれてしまう。
チャンスだと思い、すぐさま立ち上がり、川内から離れようとする。
だが、それを予想していたかのように再び組み付かれる。
「させないよ~!」
「くそぉ!!」
今度は俺が押されてマットに押し倒される形になってしまった。
「さっきのお返しだよ♪」
俺を無理やり起こして、自分の方に引き寄せる。
そして勢いよく俺の体を反らせるようにして投げる。
「せいやああ!!」
「うおっ!?」
背中から叩きつけられ、肺の中の空気がすべて吐き出されてしまう。
「これで終わりじゃないよ!」
川内はそう言いつつ、仰向けになった俺の上に馬乗りになり、そのまま俺の腕を掴んで無理矢理起き上がらせた後、脇を固めるようにして俺の腕を挟み込む。
「さぁ、ここからが本当の勝負だよ!」
「っく……離せ!!」
なんとか抜け出そうとするが、力が違いすぎてビクともしない。
「どう?降参する気になった?」
得意げな顔で聞いてくる。だが俺は諦めない。
「まだだ!まだ負けてねえぞ!!」
「へぇ~。それでこそ男だよね♪」
そう言って更に力を込める。
「うぐぅ……」
「ほらぁ早くギブアップしないと♪」
そう言ってニヤリと笑みを浮かべた。
悔しいが、川内にはかなわない。このままでは負けるのは時間の問題だろう。
だがどうする事もできない…
「よしっ。これでトドメといくね!」
すると川内は正面座位(フロントスタイル顔面騎乗)で顔面騎乗フォールを仕掛けてきた。
「これで終わり!!」
「うわっ!?」
川内は一気に腰を落とす。俺はなすすべもなく顔面騎乗で抑え込まれてされてしまう。
「ほらほら!!もっと抵抗しなきゃ!」
そう言って何度も顔を上下に動かされる。
川内の股間の匂いが俺の鼻に吸い込まれていく。
「うぐぅ……」
「ほらほらほら!」
「んぐっ!?」
呼吸ができない……。意識もだんだん薄れていく。
「どうしたの?もう限界?」
「っく……」
苦しい……息が出来ない…… だが、俺は必死に耐える。ここで折れたら川内に負けてしまう。
「ふ~ん。なかなかしぶといじゃん。じゃあこれはどうかな?」
川内は顔面騎乗フォールを解除すると再び立ち上がる。
そしてそのままバックを取るように見せかけて、俺の首に腕を巻き付けて、首4の字固めをかける。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
首を絞められ、思わず叫んでしまう。
「まだまだぁ!」そのまま体重をかけてくる。
「っく……このっ……」
だが、耐えきってみせる。こんな所で負けてたまるか。
「ふん。やるね。でも、これならどうかな?」
そういうと川内は俺の頭を自分の太腿に挟み込み、自分の足をクラッチさせる。そしてそのまま締め上げてきた。
「っく……くそぉ……」
足と首を同時に決められてしまい、いよいよ苦しくなる。
「さぁどう?ギブアップ?」
「ぐああっ!!」
首をさらに強く絞られる。酸素を取り込めず、頭がボーッとする。
そのまま俺は
「ギ、ギブアップ…だ……」
力なく呟いた。
「はい。私の勝ち♪」
嬉しそうな声が聞こえてくる。
「ううっ……うっ……」
俺は負けたことによりに嗚咽しながら大粒の涙を漏らしてしまう。
そんな俺を見て川内は優しく語りかけてきた。
「大丈夫だよ。泣かないで。私が慰めてあげるからさ♪」
そう言うと、川内は俺を抱き寄せ、抱きしめてキスをした。。
「うわあああん!!!」
俺はついに我慢できずに大声で泣いてしまった。
「よしよし♪よく頑張ったね♪」
川内は俺が落ち着くまでずっと抱きしめてくれた。
そのまま俺は。屈辱感に苛まれながら意識を失った-------
「て、提督大丈夫?まいったな誰にも見つからないように運ばないと…」