童貞がインキュバス(仮)に転生したのでレビュアーズに入ります。 作:ナットーごはん
アニメ見た瞬間一気にファンになったので書きました。初投稿です。
とりあえず「あ、つまんね!」ってなってもエロシーンまで読んでもらえたら嬉しいです。
仕事の依頼を終えたスタンクは、珍しく一人で街の外を歩いていた。
冒険者仲間であるエルフのゼル、ハーフリングのカンチャル、獣人のブルーズは別件の仕事があるというので今日は仕方なく一人で依頼を受けに行っていたのだ。
幸いにも今回の仕事は簡単な薬草を採取して町外れにある民家まで届けるといった簡単な依頼だったので一人でもなんとかなった。というか暇だったので一人で出来る仕事をあえて選んだ。
これで今日の酒代くらいは浮くだろう。サキュバス店の足しに使ってもいい。……サキュバス店の事を考えていたらムラムラしてきた。
「さーて、今日はどこの店に行こうか……」
まだ昼前であるがさっそく夜行くサキュバス店の事で頭がいっぱいとなるスタンク。というか夜まで待てない。行きたいと思ったのだから街に帰ったらすぐに行けばいい。
それが気楽な冒険者稼業というものだ。
スタンクはソリの合わない父親から離れて自由になる為に冒険者になったのだから。
だからスタンクは自由に生きる。自由に生きてサキュバス店にも自由に行く。自由に行って自由にイク。
なんと素晴らしい事だろう。
ここは人間、エルフ、妖精、獣人、魔族、妖怪、天使に悪魔……あらゆる種族が混在する世界。
あらゆる種族がいるということは……
あらゆる種族のエロいお店も当然あるという事だ。
スタンクはそんなエロいお店、サキュバス店の常連であった。
「ん?」
これから向かう先にあるムフフなパラダイスに思いを馳せていると、ふとスタンクの視界の端にモゾモゾと蠢く黒い何かが映った。
それは木の根でうずくまる一人の男だった。
黒いローブに身を包み、うつ伏せで倒れている為顔は分からないが、頭から二本のツノが伸びているので人間でない事は確かだろう。
相手が悪魔であるならこちらの油断を誘う罠である可能性もあるのだが……
「おーい、どうした。大丈夫か?」
基本いつもスケベな事ばかり考えているスタンクであるが、根本的な所はお人好しな性格であるためスタンクは迷わず男に声をかけた。
「ん……んん?ここは?」
スタンクに揺すり動かされた黒マントの男はふらふらと左右に揺れながら身を起こす。
銀髪赤目のイケメン……それが男を見たときのスタンクの第一印象だ。
あまりにも整いすぎた顔立ちになんか色々と負けた気がして内心で軽く舌打ちしてしまう。表には決して出さないが。
「…………すんません。ここって……どこですか?」
身を起こした男は辺りをキョロキョロと見渡した後、ガチリと固まった。
そしてギギギと首だけ動かして額からだらだらと汗をかきながらスタンクの方を向く。
これではせっかくのイケメンも台無しだなとスタンクは思った。
「ここは○○平原だ。」
とりあえず場所の説明をしてやる。
すると男は顔を真っ青にして「やっぱり異世界に送られた……日本じゃない……どうしよう……」とかよく分からない事をぶつぶつと呟いていた。
「あー……俺はスタンク。人間の冒険者だ。お前は?」
とりあえず自己紹介。
すると男も名乗り返してきた。
「あ、えっと、名前はカズオ。種族は……インキュバス……だと思う。たぶん。」
たぶんてなんだよ。自分の種族だろうが。スタンクの顔が怪訝そうに歪む。
……それにしてもインキュバスか。
インキュバスといえば男版サキュバスの事だ。この世界で最もエロいと言われている種族。
比較的有名な種族ではあるが本物のインキュバスを見るのは実はこれが初めてなスタンク。
この世で最もエロい種族……という事は、この世で最もエロいサキュバス店をご存知という事ではないのか?
スタンクの顔が唐突にニヤリといやらしい笑みを作った。そしてそんな気持ち悪い笑みを顔面に張り付けたままスタンクはカズオの肩を抱く。
「えっ?なに!?」
「インキュバスならさ、それはそれはさぞかしエぇロいッお店をお知りなんでしょうねぇ?」
「は?えっ?」
カズオは混乱している。
しかしスタンクは止まらない。
「なあ、インキュバスがオススメするサキュバス店てどんなとこよ?教えてくれよ、減るもんじゃねーんだからさ!」
「いや、サキュバス店?ええっ!?」
カズオはさらに混乱している。
「いや、そんな……エロいお店とか俺行ったことないし!そもそも俺、まだ童貞で……!」
「は……?」
さっきまで真っ青だったカズオの顔。今度はそれを真っ赤に染めて両手をぶんぶん振っている。
ていうか……ちょっと待て。
エロいお店に行ったことが無い?
それどころか童貞!?
「いやいやいやいや。あり得ないだろ。だってお前、今自分でインキュバスだって言ったじゃねえか!」
インキュバスとはエロい種族だ。それなのに目の前のこの
スタンクはガシッとカズオの腕を掴んだ。
「こうしちゃいられねぇ!おいカズオっつったか?お前ちょっと来い!」
「え?来いって……どこに?」
「サキュバス店に決まってんだろ!インキュバスなら……いや、男なら一度は行っとくべきだ!おごってやるからさっさと行くぞ!」
「え……?ええええええええええええ!!?」
カズオの手を引き、スタンクは足早に街へと帰っていくのであった。