童貞がインキュバス(仮)に転生したのでレビュアーズに入ります。 作:ナットーごはん
カンチャルの一人称って普段は『ボク』なんだけど、何故かアニメ3話の性転換の回だけは『オレ』になってるんですよね。
ややこしいのでこの小説ではカンチャルの一人称は『ボク』で統一させてもらってます。
「ふんっ!ふんっ!ふんっ!」
「あべしッ!!ひでぶッ!!たわばッ!!」
食酒亭に世紀末のような断末魔が響き渡った。
断末魔をあげた人物の名はスタンク。そしてあげさせた者の名はメイドリー。何故このような状況になったのか簡単に説明すると、スタンクにセクハラ発言を受けたメイドリーが彼に鉄拳制裁を食らわせたのである。
……食酒亭ではわりとよく見る光景だった。
「まったく!ホントサイテーのセクハラ男なんだから!」
怒りを暴力で発散したメイドリーはそのままスタンクを放って給仕の仕事へと戻って行った。
「大丈夫かー?スタンク」
「生きてる?」
「本当懲りないよね」
頭にお盆がめり込んだまま床に蹲るスタンクにゼル、カンチャル、カズオの三人が心配……いや、呆れたように声をかけた。
「いってて……メイドリーのやつ、本気で殴りやがったな!」
「本気で殴られるような事言ったからでしょ?」
「カズオ。俺はただメイドリーに有翼人がタマゴを産む時ってうんこも一緒に出たりしないのかって聞いただけだろ!」
「……むしろよく殴られただけですんだよね……」
カズオがため息をついて呆れていると……
「スタンクさんはもうちょっとセクハラされる女性の気持ちを考えた方がいいと思います」
これまた呆れた様子で食酒亭もう一人の給仕、クリムヴェールが光の翼を広げてやって来た。
「なんだよクリムまで。女性の気持ちを考えろったって俺男だもん。そんなの考えたって分かんねーよ。なあ?お前ら。」
そう言ってスタンクは頭に出来たたんこぶをさすりながらゼル達の方に目を向けた。
「……そうだなー。何度もサキュ嬢達と肌を重ねてきたけど、本当の女の子の気持ちなんていつになっても分かんねーよな。」
「たまに演技すっごい上手い子とかいるもんね。見極めが難しいよ。まあそんな子を本当に感じさせてアヘらせたりするのも楽しいけどさ。」
「え゛!?女の子って演技で感じたフリとかするの!?」
上からゼル、カンチャル、カズオの順。
衝撃の真実を知ったカズオはガーンと一人ショックを受けていた。
……まあ今までカズオが相手してきたサキュ嬢達は皆
そんなカズオを無視してスタンクは意気揚々と立ち上がる。
「よし!一度なってみるか!」
「……え?どしたのスタンク。なってみるって一体何に?」
「女の子に、だ!」
「……は?」
・
・
・
そうしてスタンク、ゼル、カンチャル、カズオ、クリムの五人がやって来たのは《性転換の宿屋》という名の店だった。
ここは店の名の通り性転換してのプレイが楽しめるサキュバス店らしい。
「……って、待って待って飛躍し過ぎてる。女の子になるって物理的に?というか性転換てそんな簡単にできるものじゃないでしょ?」
当然の疑問を口にするカズオ。しかし……
「いや、この店はかの有名な大魔導師デミアが作り出した性転換薬を使ってのプレイが楽しめる店だって話だ。薬一本飲むだけで性転換する事が可能らしいぜ。」
カズオの疑問には博識エルフのゼルがケラケラと笑いながら答えてくれた。
(いや薬一本飲むだけって……そんな簡単に性転換できるの?……異世界ってやっぱすげぇわ……)
カズオは戦慄した。元の世界では性転換しようとなるとそれはそれは大掛かりな手術が必要だった。
だがこの世界ではなんと専用の薬を一本飲むだけで後遺症もなく簡単に性転換する事が可能だという。
ゼルによる分かりやすい説明によると……
①まず受付で薬を飲む。
②女の子に変身。
③あとは好きに楽しみましょう。
らしい。まるでコンビニATMのようなお手軽さだ。
店の中に入ると帽子と前髪で表情を隠した受付さんが出てきた。彼女は「いらっしゃいませ」と挨拶するとさっそくとばかりに人数分の性転換薬を出してきてくれた。
「体には完全に無害ですので、グイッといっちゃってください。」
「……」
グイッとと言われても、そうすぐに飲めてしまえるような勇気は当然ながら湧いてこない。渡された薬は毒々しい紫色だ。もう色からして怪しさ全開な液体である。
こんなの飲む奴いるの?そう思ってスタンク達の方を向いてみると……
「「「ごくごくごく……」」」
(マジかよ!?)
スタンク、ゼル、カンチャルの三人はなんの躊躇もする事なく薬を飲んでいた。唖然とするカズオ。
(え?緊張してるの俺だけ?……クリムもか。ええい!くそ!なるようになれだもう!)
この流れに乗り遅れたらもう一生飲めない気がしたカズオは意を決して性転換薬を一気飲みした。そしてカズオに釣られるようにしてクリムも薬を口にする。
「……ぷはっ……」
味は悪くなかった。ジュースみたいだった。
……そんな事を考えていた次の瞬間――
「んぐっ!?」
性転換薬の効果はすぐに現れた。
「む、胸が熱い……!」
最初に体の変異に気がついたのはゼルだった。
みるみるうちに彼の胸が膨らんでいく。A、B、C、D、E、F……Gカップを超えてもなおその胸は際限なく膨らんでいった。
そうして出来上がったのはおっぱいボインな美女エルフ。元々エルフは美男美女揃いの種族だが、性転換した事によりさらなる美人に変貌を遂げたゼルであった。
「ち、小さくなっていく……!……おいおい、無くなっちまった……!」
そしてスタンクの体にも変化は訪れる。
無くなっちまったとはそれはもうアレの事だろう。彼はたった今、生まれた時からずっと行動を共にしてきた唯一無二の相棒を無くしてしまったのである。
そうしてスタンクも無事女体化を遂げた。元がスタンクだとは思えないほどのモデル体型の長身美女に。
「あー、あー、これボクの声?わはー!」
カンチャルも無事性転換を果たした。
ハーフリングは小柄体型の種族なので女体化したカンチャルは完全にロリっ子幼女な見た目だ。元々女の子みたいな可愛らしい声だったのに、さらに高い声色となった。
そうして三人が変異を遂げた中、カズオの体にも変化が訪れる。
「うわっ……なんだこれ……!なんか…変……!!」
まず感じたのは体の内側から溢れ出すような熱さだった。そして消失感。気がつくとカズオのゾウさんは消え、そして代わりに一匹のアワビが出現した。
……ようするにおちんちんが消えておまんこが出来たのだ。胸もたっぷり膨らんでしまい、ゼルには及ばないもののそれはF~Gはありそうなほどの豊満バストであった。
……性転換はものの数秒程度で完了した。
そんなカズオの変化を先に性転換した三人がほぉ~と感心するように眺めていた。
「ほお……なるほどなるほど……」
「うん。元がいいからな。いや、にしてもこれは凄い……」
「カズオだっていう事前知識無かったら危なかったかもだね~。」
「え?何?どしたの?」
皆の視線に困惑するカズオ。
そっと受付の人がカズオに手鏡を渡してきた。そこに映っていたのは……
「これ……俺……?」
とんでもない美少女がそこにいた。
銀色のロングヘアーに赤い瞳、そして短いヤギツノ。そのスタイルは漫画やアニメでしか見たことがないくらいのボンキュッボンのナイスバディで、目付きはやや鋭いが思わず自分で自分に見惚れてしまうほどの美少女っぷりだった。
「…………」
「おーい、カズオ。戻ってこーい。」
「はっ!?い、いや俺は別に……!!」
「いや良いって、ごまかさなくても。正直俺らでも見惚れちまうくらい今のお前はエロ可愛いからよ。」
「うう……嬉しくない……」
カズオはもう色んな意味で消えてしまいたい気持ちになった。
「それに反してクリムの方は……」
「全然変わってないねー。」
「まあ元が女っぽい顔付きだったからな。」
「本当に性転換してる?」
「あ、あはは……」
続いて四人はクリムに目を向けた。
……なんというか全く変わっていない。天使には性転換薬は効かないのだと言われても納得できるレベルに変わってなかった。
「それではどうぞ、ごゆっくりお楽しみください。」
女体化した五人はそのまま受付奥の部屋へと通された。
「「「だははははははっ!!」」」
部屋に入った瞬間、スタンク、ゼル、カンチャルの三人はついに堪えきれなくなったと大笑いし始める。
どうやらお互いの姿に色々と思うものがあったらしい。
「なに爆乳になってんだよゼル!!いかん苦しい!!」
「スタンクこそ何無駄に美人になってんの!やべぇ抱けるわ!!」
「あはははははー!!」
ゲラゲラとお互いを見て笑い合う三人を見てカズオとクリムはポカーンだった。
「……何かとんでもない所に付いて来てしまったような……」
ぼそりと呟かれたクリムのセリフにカズオは全力で頷いておいた。
「オラー!!巨乳エルフだぞー!!好きなだけ見ろ見ろ!」
しばらく笑い合っていた三人だったが、何を思ったのか突然ゼルが服を脱ぎ去った。
だぷんとこぼれ落ちるようにして飛び出す爆乳おっぱいについ視線が行ってしまう。
続いてカンチャルが脱ぎ、スタンクが脱ぎと女体化男子達によるストリップショーが開幕してしまった。
お互いのおっぱいやらおまんこやらを見せあって三人はニヤニヤと、それはもういやらしく笑いあっていた。
「ちょっと!ななな何やってるんですかー!もう少し恥じらいをですね……!」
顔を真っ赤にしたクリムが三人を止めに入る。が……
「何言ってんだ。せっかく女の体になったんだから観察しないとよー。」
「そうそう。隅々までな。」
無駄であった。今のスタンク達は初めてエロ本を拾った中学生がごとく女体に興味深々状態である。
カズオは自分に被害が及ばないようにそっと三人の視線から外れた。
「しかしクリム、お前全然変化ねぇな。」
「え?あ……ははは……そ、そうですね……」
クリムは両性だ。
見た目こそほとんど変化が無いが、今のクリムは薬の影響で完全に女の子と化している。
具体的に言うとおちんちんが消えておまんこだけが残っている状態。
「うしっ!確認すっか!カンチャル。」
「あいよ!」
「……へ?」
好奇心に駆られたスタンクがパチリと指を鳴らす。するといつの間にかクリムの真後ろに回っていたカンチャルが一瞬のうちにクリムを羽交締めにしてしまった。
「な、何を……?」
慌てた様子のクリム。そんな彼女にスタンクとゼルが手をわきわきさせながら近づいていく。
「ま、まさか……や、やめて!!」
クリムはサアッと青ざめた。そしてその時にはもう遅かった。
「いやあああああああああああああああ!!!!」
「ほほう……これはこれは……」
「奥ゆかしい一本筋。」
「つるつるだねぇ。」
ズルリとスパッツを剥ぎ取られ、そのままクリムは足を無理矢理開かせられておまんこ御開帳させられてしまったのである。
「か、カズオさんがそこにいる!!いやっ!!見ないで!見ないでくださいぃーー!!」
クリム絶叫。
その顔は今までで一番の赤面ぶりであった。
(美少女天使が二人の美女と一人の幼女に無理矢理股ぐらを開かせられてるよ……)
ヒッドイ絵面だとカズオは思った。
そしてクリムは……
(み、見られた……!男の人に女の部分を……カズオさんにも……っ!)
目に涙を浮かべながらキッと表情を怒りに変えるクリム。
「ボクもう帰ります!!」
そう言ってクリムは三人から解放されるやいなや怒って部屋を飛び出していってしまった。
「あ~……ちょいやり過ぎたか?」
「やり過ぎたかじゃないよスタンク。クリム怒って帰っちゃったよ。どうすんの?」
「それなら心配いらないぞカズオ。すぐに戻ってくるから。」
「え?ゼル。それってどういうい……」
「いやあああああっ!!お、降ろしてぇえっ!!」
「!?」
カズオが疑問を口にする前にクリムの悲鳴が入り口の方から響き渡ってきた。
そして程なくしてクリムが戻ってくる。
「ううぅ……」
「お帰り。」
「女体化したままの外出は禁止だぜー?」
どうやらクリムはここの店員によって強制的に連れ戻されてしまったようだ。
ゼルいわく、性転換したままの外出は犯罪とか色んな問題が出てくるので全面的に禁止されているんだと。
まあ女体化したら女湯とか入り放題だし、当たり前と言ったら当たり前ではある。
「……じゃあボク達はここで何をするんですか?……はっ!まさか……!」
「……何考えてんのお前?」
顔を赤くしたクリムが胸を隠しながらカズオをチラ見している。
その様子にゼルは心底ドン引きした様子だ。
「あのな、この宿と提携してるサキュバス店がちゃんとあって、性転換の事情を知ってるサキュ嬢をそこから呼べるんだ。」
「?」
「つまり!経験豊富なお姉さんに手ほどきされる百合百合処女プレイが自分自身で体験できるのだッ!!」
ああなるほど。そういうお店だったのか。
カズオは今更ながらこの店のコンセプトを理解した。
「それじゃあ選ぶとしよう!!」
「俺らを女にしてくれるお姉さまを!!」
「ドキドキするねぇ!」
「むぅ……」
そうして部屋の本棚に置いてあったサキュ嬢名簿を開く三人。カズオも後ろからそれをのぞき見る。
「……って、少ないな。1店舗に1~2人しかいないぞ……」
「まあいくら中が男とはいえ女体が相手だしな……無理って娘の方が多いだろ。」
「あんまり選択肢ないね。」
思った以上に相手できる嬢が少なかった。
うーんと悩んでいると……
「って、モロに男の人じゃないですかっ!?」
カズオ達が見ていたサキュ嬢名簿とは違う名簿を開いたクリムがその中身を見て悲鳴をあげていた。
なんだと思い、その名簿を見てみると……
「う"っわ……これインボー名簿じゃん!」
「ああ、こういう店じゃインボーの需要も普通にあるのか……」
「……“インボー”ってなんです?」
「インキュバスボーイの略だ。サキュ嬢の男版だよ。」
「お"ぉ"ぇ……」
流石は《性転換の宿屋》。サキュ嬢だけじゃなくてインボーもいるのか。
大きく描かれたガチムチオヤジの裸体にカズオは吐き気を催した。
「お"ぇ……う"ぇ……」
「普通インボーは女性用だからイケメンホストみたいなヤツが多いんだが……」
「……この店だとターゲットが違うなこれ。いかにもガチな感じがするぞ……」
「か、カズオさん!大丈夫ですか!?」
「お"げぇ"ぇ……む、無理ィ……」
その昔、友人にそそのかされ、淫乱テ○ィベアでググってしまったカズオのトラウマが呼び起こされた。
あれは検索してはいけないワードだった。
「……え、えっと。そうだ。この求人広告はなんですかね?淫乱棒とかレインボーとか意味が分かりませんけど……!」
顔を青くしているカズオの様子に焦ったクリムは慌てて話を反らそうと名簿の裏に貼ってあった紙を指差す。
そこには『求人。インキュバスボーイ大募集!淫乱棒の方超優遇。レインボーならさらに給与UP!!』と書かれていた。
「淫乱棒は1日に五人以上相手が可能なヤツの事で、レインボーは男でも女でも相手できるヤツの事だな。」
「へ、へぇ……」
クリムの質問にはゼルが答えてくれた。
なら自分はレインボーなのかな~とクリムは思った。そんな事、この人達の前では絶対に言えないけど。
「ちなみにカズオはこの淫乱棒ってのに当てはまるぞ。」
「え゛っ!?」
カズオは一日五回以上も可能なのか。流石はインキュバスという種族なだけはあるとクリムは思った。
「あっはっは!
スタンクがゲラゲラ笑っている。クリムにはなんの事か分からない。
「そ、それより早くサキュ嬢選ぼうよ……うぷ……」
口元を押さえながらもカズオ復活。なるべく表紙を見ないようにインボー名簿を元の棚へと戻した。お店の物じゃなかったらメラゾーマしてしまっていたかもしれない。
とにもかくにもようやく五人は真剣にサキュバス嬢を選び始めた。
……そして嬢を選んで30分後。
五人が選んだサキュ嬢達が続々とこの店に到着し始める。
スタンクが選んだ嬢はエルフのローナ。
笑顔が可愛い、細身美人の嬢であるのだが、600歳を超えているらしく、ゼル、カンチャル、クリムからの評価は「なんでこいつババア呼んでんの?」みたいな感じだった。
エルフ、可愛いと思うのになぁ……
カンチャルが選んだ嬢は自身と同じ種族であるハーフリングのピルティア。
店自体が特殊であるので勝手が分かる同族を選んだとのこと。
このどう見ても幼女にしか見えない二人が今からイケナイ遊びを始めちゃうのか……と思うと、カズオはなんとも言えない気持ちになるのだった。
ゼルが指名したのは全身ゲル状のスライム娘、ライミィ。
初めて女体化を体験する処女のお客さんが相手でも、痛くする事なく中を弄くり回せるらしいのでスライム娘はこの店だとかなり人気の嬢なんだと。
そしてクリムが選んだのはハイエナ娘のエルザ。
ワイルドな雰囲気の獣人娘……なのは大した問題ではなく、なんとこの嬢、女の子なのにちんぽがついているらしい。
クリムのレインボー疑惑が急上昇した瞬間であった。
最後に、カズオが選んだ嬢だが、ここはあえて普通の人間の女の子を選択してみた。
名前はユリ。
黒髪おさげの優しそうな雰囲気の娘である。
「くすくす……♪ それじゃあ今日はよろしくお願いしますね、お客さん。」
「よ、よろしく……」
こうして女体化した男達は、それぞれが選択した嬢と共に、別室へと移動するのであった。
次話はエロ。
明日投稿できたらいいなーって。