童貞がインキュバス(仮)に転生したのでレビュアーズに入ります。 作:ナットーごはん
朝起きると食酒亭の女将であるツタからクリムの護衛を依頼された。
火の魔石が少なくなってきたから火山地帯まで仕入れに行って欲しいと。
行って帰って魔石を運ぶだけで一人10000G貰えるというそこそこに実りのある仕事なのでスタンク、ゼル、そしてカズオの三人はそれを承諾。クリムと共にイエロー火山を目指す事となった。
……のだが。
「…………」
町を出て、火山を目指す最中。一人だけ明らかに歩幅……というか羽幅が合っていない者がいた。
クリムだ。
「うぅぅ……」
クリムはズーンと落ち込んだ様子で他の三人から見て斜め後ろという少し離れた位置を飛んでいた。
「……おい、クリムの奴どうしたんだ?」
「なんか朝からずっと暗いよな。」
「何かあったのかな?」
スタンク、ゼル、カズオの三人は何やらいつもと雰囲気の違うクリムの様子に困惑していた。
「便秘じゃねぇか?」
「エロい夢見ちまって朝から夢精しちまったとか?」
「……下ネタ以外の発想はないの?あんたら……」
はぁ……とカズオはため息をついた。
朝、食酒亭で鉢合わせた時からクリムの様子はどこかおかしかった。カズオの顔を見ただけで「ごめんなさい……!」と言って顔を真っ赤にして逃げ出してしまうのだ。
(……一体なんなんだ? 俺クリムに何かしたか?されたか?)
まったく心当たりが無い。
うーんとしばらく考えながら歩いていると……
「……そろそろ火山地帯だ。」
「暑くなってきたな。」
ハンカチで汗を拭いながらスタンクとゼルが呟いた。
火山地帯。
ゴツゴツとした黒い岩の足場に、真っ赤に染まった溶岩の川があちらこちらで流れている。
どうやら思った以上に早いペースで来られたみたいだ。目的地まではまだ結構あるが。
「あー、あちぃ……カズオ。氷くれ。」
当然ながら火山地帯なのでこの辺はかなり暑い。スタンクは懐から割り箸を取り出すとそれをカズオに向かって差し出してきた。
「はいよ。ヒャド。」
それに向けてカズオは弱めの氷魔法を使い、割り箸の先にりんご飴サイズの氷の塊を作り出してやった。
スタンクはサンキューとお礼を言って、その氷をペロペロと舐め始める。
「カズオ。俺にも氷くれー。」
ゼルも同じように割り箸を取り出した。
一応ゼルにも氷魔法は使えるのだが、カズオほど無尽蔵に魔力があるわけではないのでこういう戦闘以外での魔法は基本的にカズオに一任している。
「はいはい。ヒャド。」
カズオはゼルの割り箸にも氷を作ってやった。
「……」
その様子をクリムはポケ~っと眺めていた。
「クリムもいる?ここ暑いでしょ?」
「ひゃっ!?え、えと……ボクはその……暑いのは大丈夫でしてその……」
「まあそう言わないで。ほら、シロップは無いけど冷たくて美味しいよ。」
「……えと……はい……ありがとうございます……」
カズオは懐から割り箸を取り出すと、先ほどと同じように魔法で氷を作りクリムへと差し出した。……その時だった。
ドカーーンッ!!!!
「「「「!!」」」」
近くにあった小さな火山が突然噴火した。
噴火自体は特に大したものでは無かったのだが、その爆発の勢いに乗じて火口付近に住み着いていたモンスターがこちらに向かって一斉に飛び出してきたのだ。
『イワー!』
『イワー!』
『イワー!』
ご丁寧に鳴き声で自己紹介をしてくれている。直径一メートルほどの岩型モンスター、軍隊岩のお出ましである。
「おっとと、ここにいたら危ないな。クリム、ちょっと大人しくしといてな。」
「え?カズオさ……ふやああッ!?」
こちらに向かって飛んでくる軍隊岩を見て、カズオはクリムをお姫様抱っこして後方へと駆け出した。
「かかかかかカズオさん!!?」
「喋ってると舌噛むよ。スタンク、ゼル。頼んだ。」
「おう!」
「頼まれた!」
『イワー!』
『イワー!』
……二分後。
軍隊岩の群れは全滅した。
「スタンク、ゼルおつかれー。」
「軽い軽い。」
「このくらいラクショーよ。」
クリムを下ろしてパンッと二人とハイタッチ。
「ううぅ……抱っこされた……」
クリムはモンスターにやられた訳でもないのに顔は真っ赤でフラフラだった。
「けど動いたらちょっと腹へってきたな。」
「ここに来てから俺らまだ氷しか食ってないもんな。」
「俺もお腹空いた。ぺこぺこ。」
スタンク、ゼル、カズオのお腹がグ~と鳴った。
自分の心情も知らないで、のんきな人達だな~とクリムは思ったが、勝手に一人でドキドキしていただけなので自己責任である。
「よし、もうちょっと行ったら良い店あるから、そこで早めの夕食にすっか。」
「いいね!賛成ー!」
「……こんな火山地帯に食事処があるんですか?」
「くっくっく……それはだなクリム。行ってからのお楽しみだ。」
「……?」
そうして一行がたどり着いたのは《女体焼肉
「って!ここサキュバス店じゃないですか!!」
そこはどう見ても
するとスタンクとゼルは……
「甘いなクリム。看板の文字をよく読め。女体“焼肉”って書いてあるだろ?」
「ここはサラマンダー嬢を鉄板代わりにして、直接肌に肉焼いていけるという食欲と同時に性欲も満たせる一石二鳥なサキュバス店なのだ!」
「食事くらい落ち着いて食べたいですよ!!」
クリムの魂からの叫びは無視された。
ちなみにカズオはどうせエロい店なんだろーなーと、あらかじめ予想していた為、普通に受け入れた。
というかガチで空腹だった為、どこでもいいから早く食べたかった。
「いらっしゃーい!何名様ですかー?」
「「「おおおお!!」」」
店の中に入るとさっそくとばかりに全裸のサラマンダーのお姉さんがカズオ達を出迎えてくれた。
サラマンダー。
要するに火トカゲだ。リザードンに進化したりはしない。
頭からは竜のように枝分かれしたツノ、お尻からは長い尻尾。そして全身が熱く燃えているのが一番の特徴。
それ以外は普通に美人な女の人といった感じだ。
「あっちっちっち!」
「お、思った以上に熱いな……」
そんなサラマンダーお姉さんと至近距離で対話するスタンクとゼルは暑そうに手団扇している。
「あらー?うちは火耐性無い人にはあんまりオススメ出来ない店だけど、お兄さん達大丈夫?」
「あ、ああ……問題ない!」
「エロの為ならこれくらい!」
大量の汗を流しながらもハッキリとそう言い切るスタンクとゼル。
なんというエロへの執念だろう。カズオは不覚にも少しだけ感心してしまった。本当に不覚である。
「あはっ♡よーし、それじゃあ鉄板役にはこの私、ティアプレートが担当させてもらうね♡」
ティアプレートと名乗った彼女は店内にたくさんある鉄板机、そのうちの一つへとよじ登る。
そして鉄板の上で仰向けに橫になると……
「それじゃあ私の体で、た~くさん、お肉焼いていってね?」
グラビアアイドルのようなセクシーなポーズを取った。
「「「「ごくりっ!」」」」
まだ肉が出てきた訳でもないのに溢れてしまった生唾を飲み込む四人。
「ご注文は?」
「あ、それじゃあ俺はホルモンセットで。」
「俺もホルモンセット。カズオとクリムはどうする?」
「カルビセット。あ、ライス大盛りプラスで。」
「じゃあボクもカルビセットで……」
ウェイトレスがやって来たのでそれぞれ好きな物を注文する四人。ちなみにカズオはお米が無いと肉が食べられない質だ。
「お待たせしました。ホルモンセット二つ、カルビセット二つ。それからごはん大盛りです。」
注文が届き、いよいよ肉を焼いていく。まずは
「ああんっ♡」
「へっへっへ、こいつはエロいな。」
たっぷりと油を染み込ませたブラシでスタンクはティアプレートの体を塗っていく。
油でぬるぬるになった女体の何ともエロい物よ。
「んじゃ肉焼いていくか。へへへ……」
「よーし、焼くぞー。」
「食うぞー!」
「ううう……失礼します……」
上からスタンク、ゼル、カズオ、クリム。
四人は箸で肉を摘まむとどんどんティアプレートの上にそれらを乗せていった。
炎の噴き出す体はジュウウ~と音を立てて肉を焼いていく。火力が高いのですぐに焼けていく。
「ああん♡いっぱい焼いてぇ♡」
そしてエロい。何につけてもそれに限る。
流石のカズオも勃起しながら食べる夕飯は初めてである。
「……そろそろ焼けたかな?」
「いい具合よ♡」
「ではさっそく……」
カズオはティアプレートの右胸で焼いていた肉に箸をつける。
「あんッ♡」
取った肉をライスの上に乗せ、そして肉で米を巻いた。肉の香ばしい香りとそれに包まれた真っ白なごはん。
「いっただきまーす!」
カズオはそれを一口で食べた。
「もぐもぐ……」
そして噛む。……物凄く柔らかい肉だ。お米との相性も抜群。
それに何だろう、単純な肉の旨味だけじゃなく、他にも何か違う旨味成分がある。隠し味のような……
これは……魔力の味だ。魔力音痴のカズオでも分かるほどの、濃厚な魔力が肉に染みていてとても美味しい。
「はふっはふっ、美味しい!魔力凄いし!もぐ、んぐ、ごくんっ」
「うわっ!マジだ。なんかジワジワくる……!めちゃくちゃうめぇ!!」
「魔石焼きなんかより……はるかに濃厚な魔力が染み渡ってますよ……っ!!」
「「うん!うん!」」
魔力を関知する事が出来るカズオ、ゼル、クリムからの評価はかなり高い。魔力の染み込んだ肉の味は絶品の一言につきる。
「……この魔力厨どもめ……」
ただ、魔力を感知する事の出来ない人間のスタンクにとっては、エロいだけで単なる普通の焼肉の味だったが……
「いかん……エロに話を戻さないと会話についていけん。」
そう言ってスタンクはティアプレートの乳首の上に乗っていた肉を取った。それを三人の前で見せつけるようにぷらぷらと揺らす。
「フフ……乳首の形が浮き出たこの肉の焼き加減……エロくていいよな……」
「ちょっとースタンクさん……」
下品だなァ……とクリムがスタンクに白い目を向ける。
すると今度はゼルが……
「ここもいいよな!!」
妙な縦線の焼き跡が入った肉を見せつけてきた。
「どこの焼き跡です……?髪の毛?」
「もぐもぐ……どうせおまんこでしょ?」
「ちょ!?カズオさん!?」
「銀髪のお兄さん大正解~♡ここで焼いたお肉でしたー♡通称とらぶる焼き♡」
そう言ってティアプレートは足をくぱぁと開いた。そこは既に愛液でドロドロだった。
クリムはブッと肉を吹き出し、スタンクとゼルはそれを見てゲラゲラと笑い、カズオはその愛液をオタマで掬ってごはんの上に肉やら野菜やらと一緒にぶちまけてぐちゅぐちゅとかき混ぜる。世界一エロいナムルの完成である。
「とらぶるナムル~!いただきます。」
カカカカッと口の中に今作ったばかりのナムルを掻き込んでいくカズオ。
「もぐ!んぐ!ガツガツ!はぐ、もぐ……うまぁ……!これヤバイほど美味いかも!!」
ここでキュ~っと冷えたリンゴジュースが飲めればもう完璧だった。
飲み物が注文出来ない事が本当に悔やまれる。サラマンダーに冷たい水を近付ける事はNGなのだ。
「ティアプレートちゃん。もうちょっと愛液入れたいから出して。」
「ああぁんッ♡♡お箸でぐちゅぐちゅ弄られたら……やんんんッ♡♡出ちゃう……出ちゃうぅッ♡♡」
ティアプレートのまんこにお箸を突っ込み、中をぐちゅぐちゅと掻き回す。
程よくほぐれてきたら、そのままくぱぁと箸でまんこを開いて溢れ出てきたお汁を反対の手に持つオタマで受け止める。
そのままズズッと味見。焼肉のタレの味がした。
「……なんかカズオすっげぇエロい食い方してんな……」
「俺達も負けてられねぇ!よーし、フランクフルトサービス!!二本くれ!!」
スタンクとゼルは続いてフランクフルトを注文。それをティアプレートの口やらアソコやらを使って焼いていく。
「んんん~ッ♡あも……♡んむっ……♡んんああ~ッ♡」
「……エロい……エロいけど……あつい……」
「美味いけど……もうダメだ、限界だ……」
ふらつきながら焼けたフランクフルトをムシャムシャ食べる二人。顔が真っ赤なのは興奮してるというよりも熱中症になりかけているせいだろう。
「もぐもぐ……大丈夫?もぐもぐ……二人とも。もぐもぐ……んぐんぐ、ごくんっ」
「食うか心配するか、どっちかにしろよカズオ……」
「もぐもぐ……」
「食うのかよ!!」
そして全ての肉を食べきった。
「ぷはぁ……ごちそうさま。美味しかった~♪」
「ふふ♡いっぱい食べたね♡ ねぇどーするぅ?お兄さん達ぃ……お望みならこのあと、別室に行ってぇ……抱く事もできるわよ♡」
「「死んでしまうわ!!」」
火耐性の無いスタンクとゼルが吠えた。それを聞いてティアプレートがうずうずと立ち上がった。
「えー?こんな半端なところでおあずけぇ?私もいい感じに火ぃついちゃってるのにー……アフター半額でいいからさー♡ねーっ♡」
「あぢぢぢぢぢぢ!!」
「そういう問題じゃねぇッ!!」
机から降りて近づいてくるティアプレート。火花がメラメラと飛び散っている。たまらずスタンクとゼルは逃げ出した。
「あっ!」
「「え?」」
そこでティアプレートは自分が近付いても逃げ出さなかった二人にロックオンした。
「ほらー♡お兄さん達はしたいわよねっ?ねっ?三人で別室行って、続きしよっ?」
「わぷっ!」
「うぷっ!え?……さ、三人!?」
カズオとクリムの顔をギュ~っと胸に抱くティアプレート。
「そうよーっ♡だってもう我慢できないでしょ?君もお兄さんももうこんなになっちゃってるし……大丈夫っ♡二人いっぺんにだって、私相手できるから♡」
「そ、そういう問題じゃなくてですね!?ボクは……わっ!?」
「うおっと!?」
「はーい♡二名様アフター入りまーす♡」
「え?ええええッ!?」
そうしてカズオとクリムはティアプレートに引きずられて別室へと消えて行ったのであった……
残されたスタンクとゼルの二人は……
「カズオに火耐性があるのはこれまでの冒険で知ってたけど……」
「まさかクリムにも火耐性があるとは……羨ましいなおい……」
クリムの天使という種族は、闇と物理以外になら、全属性に耐性があるという、非常に凄まじい耐久性をお持ちの種族である。
そしてカズオに火耐性がある理由だが、これは神さまに体を作って貰う時に「色々耐性とかも欲しいし……」と言った事が原因である。
色々と気を利かせてくれた神さまが火耐性どころか全ての属性に対しての完全耐性をカズオにくれたのだ。天使以上のチート耐性である。
「……どうする?この間に火の魔石仕入れとくか?」
「……だな。」
火耐性の無い二人はため息を吐きながら焼肉店を出ていくのであった。
次話はエロ。
明日投稿予定……だけど、まだ完成率七割程度なのでもしかしたら明後日になるかも。