童貞がインキュバス(仮)に転生したのでレビュアーズに入ります。 作:ナットーごはん
なので妖夢のエロ小説の短編でも書いてみたいな~って考えてるんですけど、まだ未定です。みょん。
ほぼ毎回サキュバス店へ遊びに行くような話ばかりだったのでお忘れの方もいるかもしれないが、カズオ達の本業はレビュアーではなく、あくまでも冒険者である。(二回目)
という訳で、カズオ、スタンク、ゼル、ブルーズの四人は、サキュバスタワーを退出した後、クリムと別れて、そのまま冒険へと旅立った。
サキュバスタワーに行く前にも言っていたが、今回の冒険依頼は街の郊外にあるとある古城にまで、棺桶やら美術品やらを運んで行くという運送業だ。
頼まれた荷物を荷車に乗せ、男達は街から遥か遠くに建てられた古城を目指すのであった。
「荷物を運ぶ~、俺~たち~♪ カズオにスタンク、ゼル、ブルーズぅ♪ 目指すはキャッスル、しろ、お城~♪ いったい何が待ってるの~♪」
「……………」
「……………」
「……………」
軽快に即興ソングを歌いながら荷台を引いているカズオに対して、他三人はハイライトの消えた目で、ただ無心に荷台を押していた。
端的に言うと覇気がない。
「もー……皆テンション低いよ? いつもの下ネタトークはどしたの? ここはもう公共の場じゃないから好きに喋っていいんだよ?」
「……いや、なんか……今はもう下ネタとか、そんな気分一切なれねーよ……」
「……てかおかしいのは俺らじゃなくてサキュバスタワー出たばかりなのに、元気いっぱいのカズオの方だからな……?」
「……つくづく化け物染みた精力だな……インキュバスってやつは……」
サキュバスとエッチをすると、平均的な成人男性ならおよそ一週間は無性欲状態となってしまうほど搾り取られてしまう。
エロい事など一切考えられない、男としてなんとも空しい時間が続いてしまうので、スタンク達は今みたいに長期間人里に戻れない冒険前などに、主にサキュバスタワーを利用するのであった。
「あ、モンスター出てきた。」
「……カズオ、任せた。」
「りょーかい! ……って、さっきから俺ばっかりが敵と戦ってる気がするんだけど!?」
道中現れるモンスター討伐は、主にカズオが担当している。
スタンク達も戦おうと思えば戦えるが、強制賢者タイム状態なので微妙にやる気が出ないのである。
「あーもう、イオラ! イオラ! イオラ! イオラ! イオナズン!!」
「いいぞ~カズオ~。」
「頑張れ~。」
「そこだ~。」
「あんたらもちっとは手伝えよ!!」
爆裂魔法で敵を消し飛ばしながら、一行は先へと進んでいく。
ちなみにカズオのMPは精力と同じで無限である。
「エクスプローージョンッ!!」
・
・
・
そうして一週間後……
スタンク達の性欲は元通り回復して、そして目的地である古城へも、問題なくたどり着く事が出来たのであった。
「はー、やっと着いた。」
「でっかい城だね~。」
「確かゼルの知り合いの城だったか?」
「まぁな。そんじゃ入るか。」
荷台を引きながら、一行は城の中へと入っていく。
城の中はなんというか、薄暗くガランとしており、人や使用人の気配がまったく無いのが印象的だった。それなのに何故か掃除は廊下の隅の方まで行き届いている。謎だ。
「お、ここだここだ。」
まるで迷路のような城の中をゼルに先導される形で進んでいくと、王室のような広い部屋へとたどり着いた。
階段を登った先にポツンと棺桶が一つ置かれている。
ゼルは棺桶に向かって真っ直ぐ歩いていくと、何の躊躇もなくフタを開いた。
「よう、デリベル公爵。30年ぶりぐらいだな。」
「……むぅ。」
「とりあえず注文の新しい棺桶と、お前が好みそうな美術品を買っておいたぞ。」
ゼルが棺桶のフタを開くと、中からいかにもと言った風貌の中年男性が出てきた。
彼こそがゼルの古い友人、この城の主であるヴァンパイアのデリベル公爵である。
「……ゼルよ、おぬしの仲間は見るたびに違うな。」
「はは、長命種はどうも仲間に向かなくてな。それにしてももう少し近くに城建てないか?」
「十年単位で眠りにつくには、このぐらい郊外がよいのだよ。」
楽しそうに軽口を叩き合うゼルとデリベル公爵。
二人の会話を聞きながら、そういえば俺の寿命ってどんくらいなんだろう? とかカズオは考えていた。
それからカズオ、スタンク、ゼル、ブルーズは、運んできた棺桶やら美術品やらを部屋のあちこちに設置していった。
デリベル公爵はそんな四人の働きをワインを飲みながら見守っている。
「……よし! これで仕事は終わりだな。」
「さあ、早く帰ってサキュバス店に行こうッ!!」
美術品を設置し終えたブルーズとスタンクは、さっそくとばかりに帰りたがった。
別にこの城にいるのが嫌だとかそういう訳じゃなく、性欲が元に戻ったので、本当にただサキュバス店に行きたいだけである。
それに対してゼルはやれやれと首を振った。
「慌てんなよ。どうせ手ぶらでも二日は帰路にかかるんだ。」
「「だからこそ早く帰りてーんだよ!俺(ワシ)は!」」
ブーブーと抗議するスタンクとブルーズ。
ちなみにカズオは西洋風のお城にやって来たのは初めての経験だったので、もうちょっと見学してってもいいかな~くらいに考えている。
エッチはエッチ、冒険は冒険、カズオはどちらも楽しめる男なのだ。
「色を求めるは男として当然であるが、短命種はどうにもせっかちでいかんな。」
「ま、そこが俺にとっては付き合いやすいんだ。」
「おいこらゼル!聞いてんのかテメェ!はやくサキュバス店に――」
長々と語り合うゼルとデリベル公爵をせかすスタンク。それに対して公爵は思い出したかのように口を開いた。
「そういえば、この城のそばにも一軒、
「「「!!!」」」
瞬間、約三名の目がギラリと光った。
「公爵どの、石像の設置場所はこちらでよろしいでしょうか?」
「公爵様、酒のおかわりはいかがでしょうか?」
「公爵さん、肩でも揉みましょうか?」
上からスタンク、ブルーズ、カズオの順。それぞれが露骨に媚びを売り出した。
「……此度の連れは、ずいぶんゲンキンだな。ゼルよ。」
「ははは……」
仲間達のあまりの変わり身の早さに、ゼルは恥ずかしそうに苦笑いするのだった。
・
・
・
そうしてデリベル公爵案内のもと、四人は城の近くにたてられていたサキュバス店、《ネクロワイフ》へとやって来た、のだが……
「あうー……おいうー……いらっはーひひ……」
そこには全身ツギハギだらけの女の子が、机の上で寝そべりながら、人間語ではない呻き声のような何かを発していた。
「……公爵どの、何でしょうかアレは?」
「受付のゾンビ娘だ。10年に一度も来んからすぐ脳ミソを外してサボりよるわ。」
どうやらアレは受付だったらしい。よく見たら彼女の手にはピンク色のぶよぶよとした……脳ミソが握られている。
ゾンビ娘は、お客の存在に気がつくと、自身の頭をグパッと開いて、持っていた脳ミソをそこにグチャグチャと詰め込んでいき――
「う゛ぇ……」
カズオは目をそらした。
……
そして10秒後。
「アンデッド専門店、《ネクロワイフ》へようこそ。公爵様。」
頭の中に脳ミソを入れたゾンビ娘は、まるで何事も無かったかのようにキリッとした表情で普通に接客し始めた。
変わり身早いな! とは、公爵以外の全員のツッコミである。
「……にしても公爵さん、何でアンデッド専門のサキュバス店を?」
前に《100種族に聞きました!結婚したくない種族ランキング!》というアンケートを見たときは、確か
なのに、何でわざわざそんな種族専門のサキュバス店を作ったのかと、カズオは普通に気になった。
「生きている連中では何十年も放置されることに耐えられぬのだ。」
「……」
納得せざるを得ない理由が返ってきたので、カズオは無言で頷いておいた。
……という訳で、今回レビューする店はこのアンデッド専門店に決まった、のだが……
「……それにしてもニオイがどうにもよくない……ニオイがない娘を用意してくれないか?」
さっそくとばかりに苦情が発生した。ブルーズだ。
カズオはそりゃそうだよね、と思った。何故ならカズオも目の前にいるゾンビ娘から漂ってくる死臭が物凄く気になっていたのだから。女の子にこんな感想抱きたくないが、普通に臭い。
匂いに敏感な犬獣人であるブルーズにとっては、もはや拷問級の臭さであろう。
ゾンビ娘はそれを聞いて、悩むように腕を組んだ。
「ううむ……難しいことをおっしゃいますね……」
「何が難しい事なの!? 臭くない娘出す時点で難しいって、そりゃ人気ないわけだよ!!」
「いやぁー、ニオイが少ない子でしたらともかく……犬獣人の方レベルの嗅覚でニオイが気にならない娘と言われると……」
「言われると?」
「……完全幽体のレイコちゃんか、完全
悩みに悩んだ結果、受付が呼んで出てきたのは、着物衣装に袖を通した爆乳幽霊(幽霊なので触れない)と、動く骨であるガイコツ(こちらはお触りOK)だった。
「……
「ありません。」
「………」
ブルーズの尻尾が露骨に下を向いた。
結局ブルーズはガイコツであるホネミちゃんを選択。犬が骨を選んだら、それはもう性欲じゃなくて食欲だよね! とカズオは思ったが、言ったら絶対怒られるので口には出さなかった。
「さて、それでは他の皆さんはどのアンデッド娘になさいますか?」
「む、むむむむ……」
そうして一行は次々に嬢を選んでいく。
スタンクは悩みに悩んで受付のゾンビ娘ちゃんを選択。
確かに見た目は可愛らしい女の子……であるのだが、カズオ的には彼女はNG判定の娘だ。
死体臭だけならまだ我慢できたかもしれないが、先程見てしまった、のーみそコネコネがフラッシュバックしてしまい、どうしても無理なのだ。
あれはモザイク処理が必須なレベルでのグロ映像だった。
ゼルはキョンシー娘を選択。
こちらも見た目は可愛らしい女の子であるのだが、なんか口の方から血なまぐさい匂いが漂ってきているのが気になる。
一体何を食べていたのか……ちょっと想像したくない。
デリベル公爵は女吸血鬼を選択。
美人だし臭くないしと、アンデッドらしい欠点は特に見つからない娘だったが、ここで働いている吸血鬼は、皆デリベル公爵に忠誠を誓って吸血鬼化した娘ばかりだったので、デリベル公爵以外には抱かれたくはないらしい。
「ぐ~ぬぬぬ……!!」
他の皆が次々と嬢を選んでいくなか、カズオは一人下唇を噛みながら頭を抱えていた。色んな
流石は結婚したくない種族ランキングぶっちぎりの一位だ。
ある娘は片方の目玉がなく、そこから蛆がわいていたし、ある娘は腐った内臓が抉れた腹部から丸見えだったし、ある娘は
「……」
医療系ドラマの手術シーンですら苦手なカズオからすれば、とてもじゃないがどの女の子も抱けない。
この中で唯一カズオのちんぽが反応する娘はと言えば……
「………レイコ…ちゃん……かなぁ? ……でも触れないんだよね?」
「はーい、触れませーん。」
「ぐーぬぬぬぬぬぬ……!!」
白い肌に薄水色の髪、大きなおっぱいの着物美人……アンデッドなのにグロくも臭くもない。
この辺だけ見たら完璧なのに、幽霊だから触れない。唯一にして最大の欠点が致命的過ぎた。
「……うわー……本当に触れないし。VRみたいだ。」
試しにとカズオはレイコのおっぱいに手を伸ばしてみたが、スカッスカッとすり抜けてしまい、やはりふれることはできなかった。
冷たい風のようなものを感じるだけである。これが魂の感触なのか。
「私を選ぶんでしたらぁ、見抜きしてくださいねー♡」
「見抜き……サキュバス店に来てまでオナニーするのかぁ……でも他に気になる娘いないし……うーんんん…………オッケ分かった!それじゃあレイコちゃんで、お願いします!」
「はーい♡ ご指名ありがとうございまーすぅ♡」
という訳で、カズオはレイコを選択。
そうして一行はそれぞれ自分が選んだ嬢と共に、個室へと消えていくのであった。
次話エロ。