僕のヒーローアカデミア 手マン抹殺RTA こぼれ話(R18) 作:槍持
全員(?)集合でのハーレムプレイを挟むべきか、そのままエピローグにするべきか。
倒壊した家屋が並ぶ元住宅街を、ビジョンブラッド色のイブニングドレスに身を包んだ少女が警戒しながら歩いていた。
背には蝶の羽根を模した飛行ユニットを背負い、足には磁力式ローラースケート。手には連射式のリニアレールガンを油断なく構えている。顔にはガスマスクといういささか物騒な重装備である。いったい彼女はどうして、そして誰を相手にこんな警戒をしているのか。
「厄介ですわね。除菌スプレーをしているのに――ッ!?」
ぼやく少女はしかし、背後で起きた異変を察知し素早く跳び退き手にしたレールガンから非殺傷弾頭を放つ。
すると急激に伸び始めていた巨大なキノコは打ち砕かれ――その破片からさらに胞子が撒かれて辺り一面を大小様々なキノコが飲みこんでいく。
「この程度!」
上空に飛び上がり、レールガンを放棄して火炎放射器を創造、どうせ廃屋だと割り切って増殖するキノコを焼き払いにかかる。
そこに再び背を狙うように小さなキノコが弾丸のように襲い掛かる。しかし少女はそれを一顧だにせず、全身から紫電を発し膜のような斥力場を展開、防御に成功する。
それでもなお小型のキノコ弾が撃ち込まれ、さらには胞子が霧のように迫る。空を飛ぶ少女はさすがに物量に押され、せめて囲まれて炎に巻かれないように位置取りを調整する。
そんな中でも少女は赤外線スコープで炎の影響外を索敵する。思い切って飛んだことで視界は広がり、狙撃を受けていることからも見える場所にいると判断できる。
「……見つけた」
物陰から物陰へ移動する人型大の熱源を発見し、迷うことなくスタングレネードを迫撃砲で投射。更に追撃として睡眠ガス弾も投射。物量で来るなら同じく物量で返す、そんな攻撃である。
攻撃が成功したのか、襲い掛かってくる胞子やキノコ弾が止んだ。それでも残心を忘れず慎重に止まったままの熱源へ近づいていく。
電柱と雑居ビルの廃墟の手前、路地に逃げ込もうとしていたのか。そんな場所に魔女風コスチュームを纏った少女が倒れている。粘着弾を撃ち込み拘束、それで勝ち。
「と思ったノコ? 毒茸槍衾(トードスツーランサー)!」
「見え見えですわ!」
廃ビルの窓からいくつものキノコの槍が少女を貫かんと急速に伸びる。とはいえ警戒していた彼女は余裕を持って後退しながら迎撃。芽吹いたばかりとは思えぬ質量の壁は魔女を撃つ余裕を与えなかったが、槍が少女に届くほどではなかった。これが最後の抵抗ならばと歪む。双方の口が。
「――ガハッ!」
「格下と思って舐めるとこうなりマッシュ、ね?」
茸巨人の拳(ファンジャイアントナックル)。それが空飛ぶ少女を仕留めた技の名前。単純な話だ。魔女は驕った戦乙女を菌糸で編んだ巨大な拳で殴りつけたのだ。
油断と謗るのは簡単だが、それはいささか酷だろう。目前に迫る毒キノコの槍、背後には電柱以外に視界を遮る物も無かった。その電柱を骨にした菌糸の筋肉で出来た腕が殴りかかるなど思いもしないだろう。それだけ魔女の糸紡ぎが早かったということなのだ。
とはいえ、敗北は敗北だ。地に落ちた戦乙女を菌糸が取り囲み、降伏を勧告する。
「くっ、私の負けですわね」
「――勝った! インフィネイトに勝った! これでいーくん独占一泊二日は私のものー!」
そう、彼女たちが争っていた理由は――緑谷出久と休みを過ごす権利を得るためであったのだ。
――――――――――――――――
かすかに聞こえる虫の声。網戸越しに通る涼やかな風。間接照明が照らす仄暗い部屋。小さなテーブルを囲むのは私と、愛しい人。ここはとある避暑地の森にある別荘。私が八百万百から勝ち取ったもの。
「いただきます」
「どうぞ召し上がれ♪」
暖かで柔らかい光の中、ぐつぐつと煮える音を立てる鍋。当然ながら私の出したキノコを使ったものだ。普通のキノコだけでなく変わり種もある。
はふはふと程よく冷ましながらいーくんが今食べているのは菌糸を調整して獣肉と同様の食感を持たせたもの。他にもテングタケ系に含まれるイボテン酸の旨味作用を保ったまま弱毒化したものなどもある。まだ肉食感のキノコとは組み合わせられていないが、美味しければ問題ないよね。ナイスキノコ!
それらのベースになっている菌糸は人間が消化できる形質に変異させたもの。
つまり――うへへ。いーくんの体を私と私の子供達が構成してるんだ。愛する人の一部になってる。美味しそうに私を齧り、溶かし、吸収する。子供達が伝えてくる感覚が私を熱くさせる。普段は隠している目はきっと狂気を宿しているだろう。自覚しているのに止める気にはさらさらならない。我ながら狂っている。……アイドル系ヒーローとしてこれは致命的だ。
卒業したら離れると決めている。だからこの一瞬一瞬を思い出にして心の宝石箱にしまうのだ。いーくんの手で足元が見えないくらいに膨らまされた乳房も、トレーニングを増やしてワンサイズ落とした。普通では入りきらないちんちんを受け入れるために開きやすくなった子宮も、いずれ直さなければならない。
夢のために自分の想いを犠牲にする。いーくんはそんなことを許さないだろう。でも決めたことだ。だから今を楽しもう。
「ご馳走様でした」
「うん、馳走しましたとも。この後はお風呂にする? そ・れ・と・も……」
「うーん、森を歩いたから先にお風呂を頂くよ」
予想通り。そのためにキノコ由来のローションを用意していた。当然のごとく一緒に脱衣所で服を脱ぎ、キスしたり互いの肌を撫で合ったり。髪をまとめて顔を晒す。いーくんと二人きりのときだけにすることだ。
最初は普通に髪と体を洗い、湯船で体を温める。私は自然に彼の膝に乗り、彼は私の胸をやわやわと触る。鼻にかかった声が漏れるのは仕方のないことだろう。女子寮のラウンジなどではさすがに声を我慢するが、今は我慢の必要などないのだから。
「んっ ふぅっ あふっ ぁんっ」
「絞ったからかもちもち度合いが増したね」
「好きでしょ? あっ♥」
「もちろん、大好きさ。チュッ」
うなじや頬、目元に耳と顔の側面にキスが降る。愛されている実感がたまらない。私は153センチ、いーくんは182センチ。体格差の分私は包み込まれるように抱かれている。小さな体格に感謝だ。
「温まったし、そろそろご奉仕するね」
そう言って私はマットを用意する。ちょうどいい感触のキノコを揃えられなかったから普通のエアマットだ。不満ではあるが仕方ない。用意していたローションとお湯を混ぜて温度を調整し、寝かせた彼と私自身にかける。そして仰向けの彼に全身を滑らせる。
「ああ、希乃子ちゃんの体がぷにぷにして気持ちいいよ」
「んっ 私も、いーくんと溶け合いそうで、幸せ♥」
ぬちゅっぬちゅっという卑猥な音が奏でられ、潤滑液で弱められた摩擦がなお熱を残し私達の境界線を溶かしていく。
「んんっ、深ぁい♥ ふっぅ、はっぁ♥」
ぬめりを利用して大きく体をグラインドさせ、腹筋に付きそうなほど反り返ったいーくんのちんちんを私のえっちな穴で受け入れ、奥の奥まで入れてから首に絡めた腕の力で抜き、舌を絡めるキスをする。私のえっちな襞を掻き分けて赤ちゃんの部屋まで入るちんちんを、抜くときには必死に繋ぎ止めようといやらしく抱きつく。ちゅぽんという音、ぴちゃぴちゃにゅるりと鳴らす舌、じゅぷりと歓迎の抱擁をするえっちな穴。その間もいーくんの腕は胸を中心に私を愛撫する。心地よい感覚で溶けていく。身に着けた筋力を活かして腰を不規則に動かしながら、二人で快感に溺れる。
いつまでも続いて欲しい時間も終わりは来る。いつもより更に大きく張るいーくんのちんちん。それに気付いて搾るように圧力を増すえっちな穴。ほどなく赤ちゃんの部屋に咥えこんだちんちんからいーくんの愛が注ぎ込まれる。胸を掴もうとする彼の指が滑り、自然と乳肉と先端をくすぐる。そのたびに子宮口が締まり、愛が注がれる。私も彼もよだれが垂れるが止まらない。10回を超える注入で、一時休戦だ。
「好きだよ希乃子ちゃん」
「愛してるよいーくん」
荒い息と共に吐かれる桃色の言葉。キスで塞ぎ合う。言葉はいらない。溶けて、溶けて。今だけは愛に溺れよう。夜はまだ長いんだから。
結局お腹がぽっこりした頃に眠りについた。赤ちゃん欲しくなっちゃいマッシュね♪
技解説
・毒茸槍衾(トードスツーランサー)
文字通り毒キノコを槍状にしたもので槍衾を形成する。
toadstool-lancer。
・茸巨人の拳(ファンジャイアントナックル)
fangi-giant-knuckle。fangusの複数形でファンジャイと読む……はず?
劇中では一本だけだったがもっと練度が上がれば複数本同時に出して英名通りになる。
当初はキノコのゴーレムで追い詰める予定だったがさすがにね?(技名もマッシュゴノレムだった)
名称補足
・インフィネイト(INFin∞)
ヤオモモちゃんのこの作中でのヒーローネーム。
インフィニティ・エイトを縮めてインフィネイト。
八百万=無数、無限 と8の字の横倒しが∞にも00がくっついたものにも見えるというこじつけから。百=00