僕のヒーローアカデミア 手マン抹殺RTA こぼれ話(R18) 作:槍持
『――であるからして! 我々! 異能解放戦線は! 義挙するものである!! 同士諸君! 真の開放を!!』
3年生二学期の中間試験を終え、僕たちは食堂のランチ・ラッシュで残り少なくなっていく学生生活を楽しんでいた。
そこにこの演説……いや、犯行予告である。
はじまりはなんてことのない、誰かがスマホで見ていたテレビ放送だ。昼のお馴染みの番組がCMに切り替わりサポートアイテムの開発・販売に参入し勢いを増した企業デトラネットのコマーシャルが終わってから。突如顔を隠した男が画面に登場したらしい。そして演説を始めたのだ。
内容を要約すると、現代社会は個性社会と言いながら規制が厳しすぎる。オールマイトという絶対の存在が失われた以上、市民には自衛の権利がある。そのためには力が必要で、その力とは抑圧された異能、個性である。「個性の母」が個性と称したこの力を抑圧から解放し、真の意味で「個性」とするために活動することを宣言する。ということらしい。
それからは怒涛のようだった。放送に呼応して各県の第二都市でヴィランが武装蜂起。ヴィランと言ってもその実態は訓練を受けた元市民たち。万単位の人数が各都市でその個性を存分に振るい、多勢に無勢なヒーロー達は敗北。撤退できればマシな方で、大抵は暴徒と化した元市民たちに凌辱された。
これを受けて政府は非常事態宣言と戒厳令を発布し、総勢100万人を超える反政府勢力の鎮圧を国軍に指示した――が、失敗。小銃は防がれ、戦車こそ奮戦したが反乱軍の精鋭集団による攻撃には耐えられず。戦闘機は、残念ながら日本には戦略級の爆撃機はないのだ。一時的な勢いを挫くくらいしかできず、飛行場を制圧されてむしろ奪われてしまった。
結局軍が完全に防衛できたのは東京などの海岸線に近い場所のみ。東は長野・山梨・群馬から奥羽山脈沿い、西は奈良から京都のラインが異能解放戦線の手に落ちた。1年足らずでだ。
その間、僕たちも座視していたわけではない。僕はミルコのサイドキックとして各地で奮戦したし、梅雨ちゃんも沿岸地区での強襲揚陸防衛で獅子奮迅の活躍。希乃子ちゃんは前線の慰安も兼ねた駆け出しアイドルの一人としてライブツアー。切奈ちゃんはスパイとして潜り込んでいた。百ちゃんも大学で人脈を強化するだけでなく、経済的な援助で一躍頭角を現して女帝(18)とか言われて恐れられていたらしい。
他にもクラスメイト達含むヒーローが戦線を支えた。それどころかヒーロー殺しステインと共闘することすらあった。
そうしてどうにか異能解放戦争を収めたが、平和は長く続かなかった。異能解放戦線の残した負の遺産が芽吹いたのだ。いや、今思うにこれもオール・フォー・ワンの仕込みだったのか。
『俺は、戦う。差別と、偏見と! 俺達こそ人間だ! 新人類の自由の為に! だから頼む、力を、命をくれ……!』
新人類自由同盟の決起。彼らは異形型個性でも特に“人間”離れした容姿の持ち主で構成されていた。
異能解放戦線は主に発動型や変異型個性の持ち主たちが個性使用の制限に不満を持って激発したわけだが、必然的に異形型個性の持ち主は彼らに忌避された。なぜなら異形型個性は常時発動型の個性であり、彼らからすれば自分達と違って自由を謳歌している裏切り者だからだ。
そんな考えの解放戦線が都市を、コミュニティを支配したら、どうなる?
簡単だ、異形型個性への虐待が起こった。異形純度の高い者は殺され、低い者は奴隷として蹂躙された。元々社会的に差別に近い待遇を受けていた異形型個性の持ち主たちに襲い掛かった悲劇。戦略上、奪還優先度の低い地域に彼らが多かったのは不幸か、それまでの扱いが浮き彫りになった必然だったのか。
当然のごとく彼らの多く居住していた地域は長く抑圧され、復興も遅れた。我慢などできなかったろう。
ヒーロー側にも彼らに同調するものは少なくなかった。障子くんが新人類自由同盟に参加したのはショックだった。
さすがに切奈ちゃんも同盟へのスパイは難しく、だからこそ重要な情報を探り出す意地を見せた。同盟と解放戦線残党が協力しているという事実を。
同盟と残党――本能解放軍と名乗っていた。それらが有機的に連携し、各地で物資の略奪を中心とした犯罪を繰り広げた。
そうして数年が経ち、彼らが北海道のとある都市に集結。独立自治宣言。ここぞとばかりに僕らヒーローが結集し(とはいえ同盟に同情的なヒーローも多く戦力的には総力の半分も無かっただろう)、一斉検挙に踏み切ろうとした時。実は同盟をスパイしていた障子くんのもたらした情報で状況が一変した。
オール・フォー・ワンの脱獄と帰還。独立式典で計画された同盟所属戦士たちのハイエンド脳無化。つまり、彼らは結局踊らされていたのだ。
情報を受け取った僕ら同期の雄英卒業生たちが突入を躊躇った直後、式典会場が謎の泥に包まれ人が消えた。同盟所属の市民たちや突入したヒーロー達が、全員だ。
そんな場所に一人現れた老齢の男。オール・フォー・ワンだ。そいつは高らかに謳った。復讐。死柄木弔への弔意。鎮魂歌。ヴィラン組織「訃報告ぐ手」の結成と、その目的。世界に死を振り撒き、全部壊す。殺された死柄木弔の遺志を遂げると。
僕たちとまだ突入していなかったヒーロー全員でオール・フォー・ワンに戦いを挑んだが――負けた。
悠々と去ったAFOは日本には脳無を中心とした戦力でテロを起こし、その間にアメリカや中国、EUなどを支配していった。……支配でいいのだろうか? アメリカと中国はその土地の有力ヴィランを利用してレア個性を集めてから、行政機構を破壊して世紀末な荒野に変わってしまったのだが。
その間に僕たちは日本の立て直しと放たれた脳無やテロリストの対処に忙殺された。その、ちょうど製薬会社などの医療インフラが打撃を受けて避妊ができなかったのだ。そんな時でも性欲は溜まるし発散もする。……うん、百ちゃんをはじめとして数人を孕ませてしまったんだ。その分動けない彼女たちの穴埋めとして仕事が増えたわけだ。
式典会場でのヒーロー略取やAFOによる殺害によってただでさえヒーローの数が減っていたところに、百ちゃん他有力な個性戦闘者が離脱したことで結構な針のむしろだったが後悔は無かった。
死ねない理由が増えたことで乗り切れたこともあったわけだ。特にエンデヴァーや飯田くんがハイエンド脳無として日本を襲うテロリストの幹部になっていたこととか。
脳無は死者を素材にして作られる。それが分かったのはトガヒミコという、僕を度々(性的な意味で)襲っていた女性からの情報による。彼女と最後に遭ってから既に6年程度は経っていた。
彼女は当時のヴィラン連合、現訃報告ぐ手の構成員のはずである。しかも現状ではヒーロー側は劣勢。何か重大な理由があるのか。それを聞き出すことはできなかった。代わり(?)にやたらと僕に孕ませることを懇願してきたのだが……子供を奪われて離反したのだろうな。僕の子か。
この時ようやく、僕は覚悟を決めたのかもしれない。それまでは脳無であっても殺すのは抵抗があった。だが、それももう無い。怒りのままに力を揮ってはいけない。しかし悪に情けをかけられる余裕など僕らには無い。
ヒミコちゃんの協力で敵の拠点を潰して回り、エンドコンテンツと呼ばれるハイエンドを超える脳無すら打倒した。特に死者に変身するエンドコンテンツには苦戦し、ヒミコちゃんの決死の行動で無力化。そして日本を取り戻した頃に、切奈ちゃんとホークスがAFOの本拠地と最終目的が分かった。
元ハワイ諸島に位置する人工大陸で、マスターピースという存在を完成させること。そしてそれは死柄木弔の蘇生であり、高次存在の創造であり、人類の進化だというのだ。
しかしそれはマスターピースという存在が地球そのものを崩壊させ、喰らうことで更なるエネルギーを得なければなせないのだそうだ。つまり百ちゃんたち僕の女はもちろん、守るべき無辜の市民たちが皆殺しにされるということ。安っぽい、旧時代の悪役みたいな目的だが……これはフィクションではない。止めなければ、僕の大事な人達が死ぬ。
残された時間はあまり無かった。1週間の休暇の後、日本の総力で人工大陸アトランティスにある本拠地へ襲撃をかけた。
この襲撃には個性をある程度制御できるようになったエリちゃんによって回復させられた元ヒーロー達も多く参加した。その中にはオールマイトもいた。
トゥワイスというヴィランによって増やされた敵戦力が無限に湧き、AFOへの道を阻む。それを突破するために切島くんが殿を務め、殉職。泡瀬くんと骨抜くんは起動目前のマスターピースを守るドクターを名乗るヴィランを分断するも自爆に巻き込まれ行方不明。他にも多くの仲間たちが僕を先に進ませるために踏み止まり、戦った。
そして僅かな残り火を取り戻したオールマイトと爆豪くん、そして僕の三人がAFOと対峙した。追い詰め、しかしトドメを刺すことを躊躇した爆豪くんを庇い、代わりにAFOの命を吹き消したのはオールマイトだ。僕がやるべきことだったと悔いたが、オールマイトは優しく微笑んで。
「これは私の因縁だ、緑谷少年。爆豪少年も、実にヒーローだった!」
そんな僕らを嘲笑うように起動したマスターピース、死柄木弔。ご丁寧に彼の経歴がホログラムとして記録されていたAFOによって語られた。オールマイトの師匠、七代目継承者の孫。
起動したが膨大なエネルギーを発してついには空間すら崩壊させ始め、苦しむ彼、志村転弧。オールマイトは最後の力を振り絞って彼を救った。そして死んだ。髪一本すら残らず、消えてしまった。
運命への怨嗟を叫ぶ男。僕を止めようと叫ぶ爆豪くん。
「THE WORLD!!!!! END OF SMASH!!!!!」
そうして全てが終わり、僕のヒーロー人生も終わった――はずだった。
オールマイトのトゥルーフォームのようになった僕の下に、エリちゃんが訪れた。だいたい女子高生くらいか。彼女の力によって勝利に繋がった。君のおかげで皆が救われた、ありがとう。そう伝えた。でも。
「あなたは救われてない……。私が救いたかったのはあなた! 私を地獄から救い出してくれた、あなたなの!」
そう叫ぶや僕にキスをし――僕は巻き戻された。オーバーホールとの戦いで彼女の個性を受けたことはあるが、それとは比べ物にならない強さ。ほんの数秒で僕はワン・フォー・オールを失う前に戻っていた。それでも元通りではなく先代たちの魂は消えていたが。
そこから先はまあ、語るまい。枯れ果てていたとはいえ側にいてくれた愛しい彼女たちとエリちゃんに搾り尽されては下半身を戻され。一斉に妊娠するとは思わなかったよ……。
その後は荒廃したアメリカ・中国の復興支援や、AFO亡き後に混沌に落ちて内戦状態になったEUやら中東やら南米やらを駆け回っている。まともな国は日本とロシアくらい。そんな状態だがヒーローとして活躍している。
AFOの企みを挫き20年近く。子供たちのおかげで僕は日本で雄英高校の校長として励んでいられる。平和を守る意志を持った子供たちを守り育てる。散っていったみんなの遺志を継ぐ。
「父さん」
「転躯(テンク)。どうかしたかい?」
「百母さんから呼んで来いって」
「そうか。ありがとう」
渡我転躯。エンドコンテンツ脳無として改造されていたがエリちゃんの力で人間に戻った僕の息子だ。時期的に見て3年生の秋前にヒミコちゃんと会った時に出来た子だろう。ルミさんの第一子である出兎の次に生まれた、僕にとって第二子にあたる子。
転躯は今雄英高校で教師として僕を支えてくれている。
「父さんも大変だね」
「あはは。まあ確かに大変だけど、せっかく勝ち取った平和なんだ。守ってこそヒーローさ」
「いや、そっちじゃなくて」
「え?」
転躯が僕を可哀想な人でも見る目で一瞥し、ドアを開ける。いや待って、さすがにその目は傷つくよ。僕もそろそろ50歳が見えて来てはいるけど悲しいときは悲し――
『『『『『緑谷先生、よろしくお願いします♥』』』』』
ふぁっ!?
どういうことなの……。え、百ちゃんからの手紙?
……。…………。待て落ち着け。これは孔明の罠だ。待って転躯、置いて行かないで!? 頑張れって、ちょ、おま!?
一晩で十人孕ませろとか無理だよ百ちゃん!
目指せ校長越えって何! 僕もう校長なんだけど!?
妊活部!? 創部認可した記憶がないよ!
どうなってんだこれえええええええ!?
人物列伝
・八百万百
雄英高校卒業後、某大学に進学。経営を学びつつ異能解放戦争時には出久たちを政治・経済的な面から支えた。
その後も築いた人脈を活用し出久たちを援助し、時には前線に出てヒーローとしても活躍。
最終決戦時には子育てを押して参戦。通常脳無などの有象無象相手に持ち前の能力で無双し、戦場を舞う女帝と称された。
決戦後は混乱する日本をまとめるために奔走。その過程で個性復活後の出久が生した子供が母親の個性の純粋強化と身体能力が一般の人類より強化されていることに気付き、『The Ninth Heaven Project』を計画、実行する。
最終的に子供を20人以上生んだとされ、役割を終えたと隠居して以降の消息は杳として知れない。
※The Ninth Heaven Project
『第九天計画』。
全人類進化計画である。出久の純正OFAを継いだ子供達の特性に着目し、起草された。
子供達は母親の個性を純粋に強化した個性とOFA5%相当の身体能力強化を受け継ぐことから、出久の血を引いた子供を増やし全人類に血を行き渡らせることで人類の更なる進化・発展を企図した計画である。
そのために雄英高校を出久のハーレム候補生収集・育成機関とし、より多くの子を作ることで世界の復興を目指した。
・麗日お茶子
個性戦争では切り込み隊に所属して活躍。殺傷せずに敵の無力化が可能であったため強行偵察や人質救出などで多大な戦功を挙げた。
戦争終結後は麗日建設を再建し、復興事業で会社を大きく成長させた。
またガンヘッド・マーシャル・アーツを発展させた、掌を使用する近接白兵個性用の格闘術「縛掌拳」の開祖として道場を経営。体系的なヒーロー用近接格闘術として後の統合個性戦闘術に貢献した。
なお出久との間には最低3人の子を設け、幸せに暮らしたという。
・蛙吹梅雨
個性戦争にて活躍。沿岸都市防衛戦で多数の戦功を挙げた。
終戦後はそのまま沿岸警備隊に留まり、多くの水難事故救助に従事した。
出久との間には記録上10人の子を設けたとされ、子供達も水難救助等に従事したことから水軍の肝っ玉母ちゃんとして多くの信奉者を得た。
・耳郎響香
個性戦争にて活躍。緑谷出久率いる切り込み隊の索敵役として頼りにされた。
終戦後は趣味の音楽に傾倒。ライブハウスを経営し若手ミュージシャンを支えた。
音楽による人心安定に貢献したことで勲章も授与された。
出久との間に設けた子は2人と少ないが、これは肛門性交にどハマりしていたためである。
・拳藤一佳
個性戦争にて活躍。切り込み隊分隊長として出久を援護した。エンドコンテンツ脳無の単独撃破達成者の一人。
終戦後は雄英高校にて教師を務める。妊活部顧問。
出久との間に設けた子は6人。他の妻達が妊娠中などで出久の相手をできない時に積極的に受け持っていたために出産数が少なかったとされる。
・取蔭切奈
個性戦争にて活躍。諜報員として敵組織に潜入するなど危険な任務に従事した。
各種重要情報の入手に成功し、特別勲章が秘密裏に授与されたほどである。
任務時に一度だけしくじり強姦された。そのため合わせる顔がないと戦争終結後に行方をくらました。しかし個性を失っていた時期の出久が意地で見つけ出し、妻に迎えたというエピソードは映画化され大ヒットした。
なおその関係で演劇関係の職に就いたという。
出久との間に設けた子は100人に迫るとされており、トカゲのしっぽ切りによる分身も利用して全霊で出久に愛を捧げた様は有名。後世では「愛の聖女」として知られる。
・柳レイ子
大学に進学し、卒業までの間に出久の子を生んだ。
自身の子を含む出久の子供達や家族達が敵に襲撃された時に守り抜くことで切り込み隊の面々を大いに助けた。
戦争終結前に生まれた子供達には実母よりも懐かれていたようで、当時の出久の妻達が困惑したという記録が残っている。
実際に生んだ子の人数は不明。資料によって1~1万人と明らかにおかしい記録も残されている。
・小大唯
個性戦争にて活躍。出久率いる切り込み隊への兵站部隊を指揮し、前線を支えた。
単独での潜入工作にも従事し、マウントレディとのコンビは敵からも警戒された。エンドコンテンツ単独撃破者の1人。
出久との間に設けた子は5人とされているが八百万百の隠居に付き添ったため、実数は桁が違うのではと目されている。
忙しい時間を縫って柳レイ子と共に子供達の面倒を看ていたらしく、やはりレイ子同様懐かれていたようだ。
・塩崎茨
雄英高校卒業後、ヒーローとして活躍。大事件の数々を出久と共に解決に尽力した。
平和をもたらした後、八百万百のTNH計画に賛同し第九天教団を設立。その公正さで信用篤く、世界の復興に大きく活躍した。
5年に1回のペースで出久の子を生み続け、総出産数は不明。
教団本部は今も聖地の一つとして穏やかな時を演出している。なお本人に自身がヴィラン組織の首領であった意識は無い模様。
※第九天教団
TNH計画の外郭組織。
個性発生前の世界を第八番目、現在を第九番目の天と規定し、現在は第十番目の世界への途上であるとする。
個性という力は発展途上でありその行きつく先に第十天という新世界があり、我々はその新天地に邁進しなければならないという思想を核とする。
ご神体は出久。救世主は第九天にて出で、第十天に出ずる。その救世主こそ出久であるという。
荒廃した世界の復興援助と孤児を集め養育し、女児は出久の子を孕むことを目指す。男児は力をつけ出久の子供を嫁にして世界に血を広げるために活動する。
まさに性質の悪い宗教系ヴィラン組織である。
・小森希乃子
個性戦争にて活躍。エアボーンによる敵中単騎強行突入からの個性による広範囲制圧戦術でデスメイガスの名で恐れられた。
個性戦争中からアイドルとしても活動しており、その強力な個性も相まって市民からの人気は非常に高く、終戦後も復興支援ライブツアーで多くの民衆を魅了、奮起させた。
出久とは35歳のアイドル引退まで関係を絶っていたが、引退ライブ後に即大奥入りした。その後の三日間性戦は大奥では有名。途中からは希乃子以外も乱入したがその全てを出久が返り討ちにしたことで、TNH計画懐疑派も推進派に転向したという真偽定かならぬ噂がある。
生んだ子供の人数は30人を超え、主に復興事業での食糧を支えた。
・波動ねじれ
個性戦争にて活躍。エンドコンテンツ単独撃破者。グリング・ワールド・ワイド・ウェイヴなどでの超広範囲制圧は戦争規模の戦闘では極めて強力で、敵組織による暗殺を幾度も仕掛けられたが自身で、あるいは出久たちの助力でことごとくを跳ね返した。
出久との間に設けた子は15人ほど。子供好きで妊娠中も個性で浮遊しながら保母さんのように振る舞い周囲を心配させていた。
・渡我被身子
対AFO戦役にて活躍。元はヴィラン連合所属であったが一人息子を奪われたことで離反し、その後ヒーローに協力することで恩赦を得た。
出久との合流直後は精神的に著しく不安定で、出久に膣内射精されてから精液が排出されるまでの間のみまともな会話が可能という有様であった。そのため尋問は出久とその恋人達が執り行い、尋問中は出久のペニスを膣に挿入した状態で行われたため、一部の自称良識派の過激派が情報の真偽を問題視したが成果を出してからはそれも沈静化した。
エンドコンテンツと化した息子を取り戻す際の戦闘では獅子奮迅の活躍をし、完全にヒーロー達の信用を勝ち得た。
出久との間に設けた子は50人を超え、八百万百の隠居に付き添ったことからその後も生み続けたと目されている。
※渡我転躯
渡我被身子が生んだ出久の子。死者に成り代わる憑依変身の個性を持つ。自ら殺した相手ならば個性はおろか経験や記憶も引き継げるためマスターピース候補としてドクターに目をつけられたと思われる。
複数の個性を同時に使いこなす、エンドコンテンツでも最強の存在であったためにヒーローに多大な被害を出した。その贖罪として、終戦後は出久の下で後進の若者たちの育成に従事している。
・兎山ルミ
個性戦争にて活躍。エンドコンテンツ単独撃破者。戦時中に片腕を失い、療養も兼ねて教導隊所属となった。が、その休暇とも言うべき期間を利用して出久と逢瀬を重ねたとか。
対AFOの最終決戦にて周囲の制止を振り切り出撃。複数のエンドコンテンツに囲まれるも生還。その際に3体のエンドコンテンツを討ち取ったとされる。
出久との間に設けた子は8人。治崎壊理による延命を拒否し、出久との逢瀬の時のみ若返っていた。享年88歳。
・治崎壊理
TNH計画の要の一人。最終決戦で失った出久の個性を復活させた。巻き戻しによる若返りや不老不死を利用して有力者の取り込みに活躍。
出久との間に設けた子は推定5人と少ないが、強力すぎる個性を恐れて妊娠を自重したためである。
反TNH計画派による人類回帰計画に子供を利用され、自らの手でその子を生んだ事実を巻き戻し消滅させた。
その後は出久至上主義が悪化し、自らが子を生まない代わりに他の女に生ませようとTNH計画を強力に推進していくことになる。
・緑谷出久
個性戦争にて活躍。各戦役にて決定的な役割をこなし、名実ともにナンバーワンヒーローの代名詞となった。
いつの間にか実行されていたTNH計画に巻き込まれ、しかし恋人達の善意からの行動を諌めきれず最終的に受け入れた。一年平均ではともかく、総計では某校長を越えたのは確実である。
現代人類の全員が多かれ少なかれ出久の血を引いているとされ、人類の父として慕う者は未だに少なくない。
その後は八百万百とともに隠居し、静かに暮らしているという。生死は不明。
これにておしまいです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
感想や評価、アクセス数といった目に見える形での評価に支えられどうにか完走できました。
皆々様に無限の感謝を。