※この作品はR-18です。

私のヒーローアカデミア インモラルなヒーローインターン編! ⭐︎各話読み切り⭐︎   作:みなぽん

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葉隠透:透明な誘惑

葉隠透:透明な誘惑

 

 

【挿絵表示】

 

 

夕暮れの雄英高校校舎が茜色に染まる。葉隠透は誰もいない教室で窓ガラスに映る自分の姿——いや、「姿がない自分」を見つめていた。制服のリボンを緩めながら深呼吸する。数日前の記憶が蘇る───昼休みの校舎裏で初めて制服を脱いで、完全に「消えてみた」瞬間。風が素肌を撫でた感触。「見えてない」と確信した時のゾクリとした興奮……それは授業中の先生が黒板に文字を書く背中越しに感じた羞恥とは別次元だった。

「お茶子ちゃん……今日は早く帰ったんだっけ」

同級生が全員下校したことを確認すると、透は制服をハンガーに掛け始めた。ブレザー、スカート……一枚ずつ脱ぐたび心臓が早鐘を打つ。まるで試験前に禁断のゲームを始めるような背徳感。最後のパンティを床に落とすと彼女は両手を胸に当て震えた。肌寒い廊下の空気が剥き出しの乳房を刺すように冷たい。

「よぉし……!」

小さく呟きながら歩き出した。鏡に写るのは普段通りの教室。でもそこにいるのは全裸の少女だ。一歩踏み出すたびタイル張りの廊下が足裏に響く。トイレ横を通ると男子の笑い声が聞こえた。あと三メートル。近づくごとに鼓動が跳ね上がる。「もし今扉が開いたら……?」そんな妄想が快感に変わる。

職員室前で立ち止まった時だった。

「おい葉隠!」

突如担任・相澤消太の声が響く!思わず肩が跳ねる透。何らかの気配を感じ取ったのだろうか。

しかしあるはずの返事がないことに気づくと、相澤は首を傾げながら去っていった。

後姿を見送りながら彼女は息を詰めた───確かにここにいるのに。存在を無視された屈辱?否!それは逆転した優越感へと変わっていく。

「あぁ……バレない……何しても……」

階段を下り体育館裏に出ると日が沈みかけていた。ベンチに腰掛けると肌に夕風がまとわりつく。目を閉じてもう一人の自分が見える。そこには透明な幽霊ではなく「世界に赦された自由な肉体」がいた。指先で乳房を弾けば反応する乳首。太腿を擦れば湿り気を感じる割れ目……。

「外へ行ってみようかな」

囁くように決意する葉隠の頬は熱く上気していた。もう引き返せない欲望の扉を開けてしまったことに───彼女自身まだ気づいていないのかもしれない。

 

1時間後、駅前の雑踏の中で透はいた。ネオンサインが点滅する交差点を俯瞰するビル屋上で服を畳んでいた。夜風が肩甲骨の間に吹き込む。

「わわっ……さっきより……ドキドキする……」

(バレたらどうしよう/バレなきゃいいだけ/だって私は"いない"んだもの)アスファルトに膝をつきながらも裸足で歩き出す。左右から通勤客が擦れ違う。サラリーマンのカバンがふとももをかすめた瞬間ビクッと身が竦む。でも止まらない───むしろ胸が高鳴る。見えない敵役を演じる戦隊モノみたいに楽しくて仕方なかった。

ショーウィンドウに映る人影は通り過ぎるカップルばかり。ガラス越しに彼らが腕を組むのを眺めながら───透は裸でガラスにペトリと張り付いてみた。ほんの一瞬。唇の形が曇るほど息を吹きかけると、カップルは不思議そうにこちらを見る。もちろん「誰もいない場所」を。

そして彼女は珍しい組み合わせをその中に見つけた。麗日お茶子と爆豪勝己だ。

(お茶子ちゃんは緑谷君と付き合ってるんじゃなかったっけ?)

ホテルの最上階スイートで窓ガラスに映る夜景が赤く灯っていた。ソファーで俯くお茶子の拳が震えている。爆豪は背もたれに片肘をつき余裕の表情でグラスの氷を揺らす。

「……やっぱ嫌なんだな。デクに悪いってよォ?」

嘲笑う口調に麗日が顔を上げる。涙で化粧が崩れているのが暗がりでもわかる。

「当たり前だよッ……! 出久くんは……私のことちゃんと……」

言葉を遮るように爆豪の足がテーブルを蹴飛ばした。グラスが転がる音に麗日が硬直する。

『ちゃんと愛してくれる』? ハッ! アイツがどんな夢見てるか知ってるか? なぁ?

爆豪の声が低くなる。普段は抑えている歪んだ情念が滲む。透明人間の私は壁際に立ってその会話を全身で聴いていた。脚が疼く───恐怖ではない興奮で。

「俺ァなァ……あのノロマが初めてテメェの手ぇ握った時から目障りだったんだよ。テメェみたいな善人ヅラした奴が純粋ぶって寄り添って……それ見て喜んでるデクみてェな底抜けの馬鹿を」

爆豪の指が麗日の顎を持ち上げる。拒絶して暴れる身体を片手で押さえながら乱暴にキスをする。舌が絡まる湿った音が耳を灼く。

 

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「いやっ……! 離し……んっ……!」

最初は抗っていた麗日の声が徐々に喘ぎに変わる。私は掌で口を覆った。出久くんの名前が脳裏に浮かぶ。今日も朝練で「応援よろしく」と笑っていた顔が。なのに今目の前では同じ彼女が別の男に抱かれている。

ベッドに押し倒されるとシャツのボタンが千切れた。爆豪の掌が膨らみを揉みしだくたび泣き叫ぶ声が部屋に響く。シーツが波打ち汗が飛び散る。

私は裸足で後退りした───濡れた太腿を誰にも見られたくないから。透明なのに「覗いている」実感が疼く。

「見せてやれよ……デクにこの姿」

スマホのカメラが向けられる。麗日の悲鳴がさらに鋭くなった。涙と唾液で顔を汚しながら何度も首を振る。

「撮んなっ……お願いだから撮らんで……!」

「撮るな? じゃあ撮らなくて済むようにもっと『悦べ』よ。分かるだろ?」

爆豪の囁きが甘く毒々しい。彼はセックスという行為を通して支配欲を満たしているのだ。透明な私はベッドの陰でしゃがみ込みながら自らの乳房を掴んだ。布越しではない皮膚の熱さが信じられないくらい鮮明だ。

(こんなことしてる私……最低かもでも止められない───だって見えないんだもん)

麗日の奥歯がギリッと鳴る音。その後で爆豪の低い呻き。肉と肉がぶつかる鈍い振動が伝わる。透明な指先が秘裂を探るとすでに蜜で滑っている。掻き混ぜれば粘っこい音が鼓膜を溶かす。

「ひゃ……っあ……!」

突然漏れた自分の声に慌てて口を塞ぐ。しかし遅かった。爆豪の首筋の血管がピクリと脈打つ。

「…何かいるな、まさか…葉隠か」

彼の視線が虚空を貫く。私は凍りついた。見えない筈なのに捉えられた?

「気づいてねぇと思ってたか? 俺様は天才なんだよ。テメェがこの部屋に入ってきてからの息遣い……全部聞こえてる」

麗日の目が見開かれる。混乱と驚愕が瞳孔に浮かぶ。

「え……?」私は逃げ出そうとした。しかし足が動かない。全身の皮膚が剥がれて宙に浮いているような感覚。爆豪の嗤い声が天井に反響した。

「逃げなくていいぜ。遠慮なく見ろよ。葉隠!お茶子はいじめられるほど燃える奴なんだよ」

彼は麗日の乳房に歯型をつけながら続ける。

「透ちゃん、本当にそこに居るん?」

震える声で問いかけるお茶子の目には怯えと僅かな期待が混ざっていた。私は答えられずに立ち尽くす。見えない筈の彼女の指先が探るように動く───その動きだけで胸が締め付けられるほど高鳴った。

爆豪の口角が吊り上がる。

「透が見てくれてるぜ? だったらもっと"イイ顔"しなきゃ損だろ」

彼はお茶子の両膝を掴んで開かせた。秘部が露わになると同時に透明な空間を意識した私は思わず視線を逸らす。けれどすぐに戻ってしまう。欲望の引力の方が強かった。

「み……見ないでぇ……透ちゃんっ……!」

泣き叫ぶ麗日の声。しかしその裏側にあるのは否定できない昂ぶりだ。爆豪はその矛盾を嗅ぎ分けて追い詰める。

「ホントは見て欲しいんじゃねェのか? テメェはいつもそうだよな? 聖人ヅラして裏じゃ…俺と…」

彼の言葉を遮るように麗日が激しく抵抗する。でも爆豪の力は圧倒的だった。シーツに押し潰されるような体勢で挿入が始まる。

「ひぎっ……! やめ……それだけはッ……!」

拒絶の言葉とは裏腹に結合部からは粘液の音が滴る。私は喉を鳴らしながら自分の花弁を慰めた。他人の性交を見ながら自慰をするなんて狂ってると思う。でも透明であるという事実はすべてを正当化してしまう───見えなければ犯罪ですらないのだから。

「透ちゃぁん……助け……あんっ…助けて…!」

哀願と嬌声が入り混じるお茶子の声に爆豪は愉悦で歪んだ笑みを浮かべた。

「どうすんだ? 助けに入るか? 見えないヒーローさんよォ……」

私はベッドの陰で足を開いた。指先を蜜壺に沈めると中が蕩けて蠢いているのが分かる。もう我慢できなかった。爆豪とお茶子の動きに合わせて腰を揺らす。透明な淫猥劇が幕を開けた。

透明な私の秘裂から溢れた蜜がフローリングに落ちる。爆豪とお茶子の結合部から迸る水音と重なる。二つの奏でる音は部屋全体を湿らせていた。

「お茶子ォ……透も参加したいらしいぜ? 聞こえただろ? この水っぽい音」

爆豪の言葉に麗日が頭を振る。シーツを噛み締めて声を殺そうとするがそれでも漏れる嗚咽は興奮を煽るばかりだ。

私は透明な指を激しく抽送した。親指で陰核を圧迫しながら。すると電流のような快感が走り抜けて思考回路がショート寸前になる。爆豪の荒い息遣い。麗日の啜り泣く声。全てがシンクロするオーケストラみたいだった。

「ひぅ……っ! 透ちゃ……ん…みんといてッ……!」

懇願されても止められない。むしろ罪悪感さえ悦楽の燃料になっていた。麗日の乳房が揺れるたび反射的に舌舐めずりしてしまう自分が怖いほどいやらしい。

(出久くんごめんなさい……でも気持ち良すぎてもう……)

脳内で謝罪の言葉を繰り返すたび下腹部が締め付けられる。爆豪の腰使いは計算されていて───麗日のGスポットを正確に抉る角度を選んでいる。彼女は半ば失神状態になりながら潮を吹いていた。

「見ろよ透! コイツ出久の名前呼んでイキやがった! どんだけMなんだよ」

爆豪が嘲笑う。その瞬間私の中でも何かが弾けた。指の動きが加速し自らも限界を迎えつつあったのだ。

「いやぁッ! 出久く……助けてぇ……ッ!」

泣き叫ぶ麗日の声とシンクロするように私も達しそうになる。視界が白く染まり始め全身が痙攣を始める───なのに爆豪は動きを止めないどころか更に深く穿ってくる。

「おい、お前俺のちんぽしゃぶれよ。そして一緒にイけよ透! テメェも見てるだけじゃ我慢できねぇだろ?」

爆豪はベットから、起き上がり、私のいる場所で、勃起ちんぽをひけらかした

見えない筈なのに彼には私の存在が鮮明なのかもしれないと思った刹那、背筋に電流が奔った。

「やめ……」彼の手が透明な私の頭を掴んだ。そして顔面にぐりぐりと勃起したものを押し付ける。

熱く脈打つ肉棒が鼻腔を擽り吐息すら塞がれる圧迫感があった。口を開けようとすると無理やり押し込まれた───同時に自分の指が限界まで潜り込んだ。

「んぐぅ……っ!?」

塞がれた口から漏れる呻きと爆豪の指先が子宮奥で爆ぜる衝撃が同時だった。舌先で亀頭を舐めさせられながら透明な体が弓なりに仰け反る。まるでおしっこ漏らしたみたいに、大量の潮が床に飛び散った。

「ははッ……見えないのにイキっぷりは分かりやすいなァ透……」

爆豪が嗤う。お茶子はぐったりとシーツに倒れ込んでいる。私は透明なまま床に崩れ落ちた───涎と蜜に塗れた口元も秘裂も全て晒したまま。

「さて、お前にもぶち込んでやるか。そろそろ射精したかったんだよなぁ。オナホがわりに使ってやるよ。この変態透明人間!」「ひっ」逃げようとする私の髪をガッツリと掴む!そして驚くほどの手際良さで見えない私の腰をホールドした。

そのままズプッと熱塊が一気に突き入れられる!

「おぉぉッ!! この具合……最高じゃねぇかァ!」

爆豪の剛直が肉襞を巻き込んで侵食していく。見えなくても分かる───彼のカリ首がごりゅっごりゅっと膣道を削り取りながら最奥を目指して進んでいる。まるで凶器のような圧迫感だ。なのに私の体はそれを悦んでいる。

「んあ゛っ……ぐりっ……やめ……! こんな……こと……ッ!」

喉奥から絞り出すような声すら制御できない。爆豪は容赦なく私の体を犯していく。見えないはずの私の腰をしっかり掴み何度も強く突き上げる。まるで所有物のように扱われる屈辱感が逆に快感へと変わっていく。

「透ちゃん……っ!」

シーツに伏せる麗日の掠れた呼びかけに一瞬意識を取り戻す。けれど次の瞬間爆豪の腰が強く打ち付けられて再び思考回路がショートした。

「お茶子は黙ってろよ。こいつは俺たちの関係を口止めしなきゃいけないからな。お前はそこで見てりゃいい」

爆豪はお茶子に向かって言い放ちながらさらに深く楔を埋め込む。見えない私の内部が彼の形に拡張されていく感覚。焼け付くような摩擦が痛みを通り越して脳髄を蕩けさせる。

「あっ……あぁあ……だめぇ……それ以上……っ」

自分でも聞いたことがない媚びた声が出てしまう。爆豪の腰遣いは計算されていた。浅く引いては深く穿つタイミング。その度にGスポットが刮がれて全身が小刻みに震える。見えない筈なのに彼の熱量が内側から私を炙っていく。膣壁が勝手に収縮して彼を締め上げるのさえ制御不能だった。

「透ちゃぁ……っ…ん……!」

ベッドの隅で放心状態のお茶子が呟いた瞬間───私の体が大きく痙攣した。見えなくても分かる絶頂の予兆。内股が強張り子宮口が降りてくる感触。爆豪のペニスが更に膨張したことで臨界点を超えた。

「イクっ……! 見えないのにイっちゃうぅぅっ!!」

誰にも見られていない筈の体が弓なりにしなる。透明な液体が尿道から噴き出し爆豪の腹筋を濡らす。収縮する膣内で彼のペニスが暴れまわる。まるで生き物みたいに脈動して───。どびゅううどびゅうう「ふぅーー!なかなか気持ちよかったぞ。これに懲りたら透明人間を悪用しないことだな。」爆豪はそう言って出ていった。

麗日はヘタッとして動けなくなっていた。

透明な私はその場に蹲った。快感の余韻と喪失感がないまぜになって涙が零れ落ちる。でもそれは悲しみじゃない───もっと深いところからの解放感だった。

翌朝の教室で麗日は少しぼんやりしていたけど私と目が合うと微かに笑ってくれた。

透明な指先が震えていることに気づかれないよう机の下でそっと握り締める。制服のスカートの裾を握りながら私は思うのだ。見えない私だからこそ出来ることがあるんだって。透明なヒロインの冒険はまだ始まったばかりなのだから。

 

 

夕暮れの雄英高校校舎が茜色に染まる。葉隠透は誰もいない教室で窓ガラスに映る自分の姿——いや、「姿がない自分」を見つめていた。制服のリボンを緩めながら深呼吸する。数日前の記憶が蘇る───昼休みの校舎裏で初めて制服を脱いで、完全に「消えてみた」瞬間。風が素肌を撫でた感触。「見えてない」と確信した時のゾクリとした興奮……それは授業中の先生が黒板に文字を書く背中越しに感じた羞恥とは別次元だった。

「お茶子ちゃん……今日は早く帰ったんだっけ」

同級生が全員下校したことを確認すると、透は制服をハンガーに掛け始めた。ブレザー、スカート……一枚ずつ脱ぐたび心臓が早鐘を打つ。まるで試験前に禁断のゲームを始めるような背徳感。最後のパンティを床に落とすと彼女は両手を胸に当て震えた。肌寒い廊下の空気が剥き出しの乳房を刺すように冷たい。

「よぉし……!」

小さく呟きながら歩き出した。鏡に写るのは普段通りの教室。でもそこにいるのは全裸の少女だ。一歩踏み出すたびタイル張りの廊下が足裏に響く。トイレ横を通ると男子の笑い声が聞こえた。あと三メートル。近づくごとに鼓動が跳ね上がる。「もし今扉が開いたら……?」そんな妄想が快感に変わる。

職員室前で立ち止まった時だった。

「おい葉隠!」

突如担任・相澤消太の声が響く!思わず肩が跳ねる透。何らかの気配を感じ取ったのだろうか。

しかしあるはずの返事がないことに気づくと、相澤は首を傾げながら去っていった。

後姿を見送りながら彼女は息を詰めた───確かにここにいるのに。存在を無視された屈辱?否!それは逆転した優越感へと変わっていく。

「あぁ……バレない……何しても……」

階段を下り体育館裏に出ると日が沈みかけていた。ベンチに腰掛けると肌に夕風がまとわりつく。目を閉じてもう一人の自分が見える。そこには透明な幽霊ではなく「世界に赦された自由な肉体」がいた。指先で乳房を弾けば反応する乳首。太腿を擦れば湿り気を感じる割れ目……。

「外へ行ってみようかな」

囁くように決意する葉隠の頬は熱く上気していた。もう引き返せない欲望の扉を開けてしまったことに───彼女自身まだ気づいていないのかもしれない。

 

1時間後、駅前の雑踏の中で透はいた。ネオンサインが点滅する交差点を俯瞰するビル屋上で服を畳んでいた。夜風が肩甲骨の間に吹き込む。

「わわっ……さっきより……ドキドキする……」

(バレたらどうしよう/バレなきゃいいだけ/だって私は"いない"んだもの)アスファルトに膝をつきながらも裸足で歩き出す。左右から通勤客が擦れ違う。サラリーマンのカバンがふとももをかすめた瞬間ビクッと身が竦む。でも止まらない───むしろ胸が高鳴る。見えない敵役を演じる戦隊モノみたいに楽しくて仕方なかった。

ショーウィンドウに映る人影は通り過ぎるカップルばかり。ガラス越しに彼らが腕を組むのを眺めながら───透は裸でガラスにペトリと張り付いてみた。ほんの一瞬。唇の形が曇るほど息を吹きかけると、カップルは不思議そうにこちらを見る。もちろん「誰もいない場所」を。

そして彼女は珍しい組み合わせをその中に見つけた。麗日お茶子と爆豪勝己だ。

(お茶子ちゃんは緑谷君と付き合ってるんじゃなかったっけ?)

ホテルの最上階スイートで窓ガラスに映る夜景が赤く灯っていた。ソファーで俯くお茶子の拳が震えている。爆豪は背もたれに片肘をつき余裕の表情でグラスの氷を揺らす。

「……やっぱ嫌なんだな。デクに悪いってよォ?」

嘲笑う口調に麗日が顔を上げる。涙で化粧が崩れているのが暗がりでもわかる。

「当たり前だよッ……! 出久くんは……私のことちゃんと……」

言葉を遮るように爆豪の足がテーブルを蹴飛ばした。グラスが転がる音に麗日が硬直する。

『ちゃんと愛してくれる』? ハッ! アイツがどんな夢見てるか知ってるか? なぁ?

爆豪の声が低くなる。普段は抑えている歪んだ情念が滲む。透明人間の私は壁際に立ってその会話を全身で聴いていた。脚が疼く───恐怖ではない興奮で。

「俺ァなァ……あのノロマが初めてテメェの手ぇ握った時から目障りだったんだよ。テメェみたいな善人ヅラした奴が純粋ぶって寄り添って……それ見て喜んでるデクみてェな底抜けの馬鹿を」

爆豪の指が麗日の顎を持ち上げる。拒絶して暴れる身体を片手で押さえながら乱暴にキスをする。舌が絡まる湿った音が耳を灼く。

「いやっ……! 離し……んっ……!」

最初は抗っていた麗日の声が徐々に喘ぎに変わる。私は掌で口を覆った。出久くんの名前が脳裏に浮かぶ。今日も朝練で「応援よろしく」と笑っていた顔が。なのに今目の前では同じ彼女が別の男に抱かれている。

ベッドに押し倒されるとシャツのボタンが千切れた。爆豪の掌が膨らみを揉みしだくたび泣き叫ぶ声が部屋に響く。シーツが波打ち汗が飛び散る。

私は裸足で後退りした───濡れた太腿を誰にも見られたくないから。透明なのに「覗いている」実感が疼く。

「見せてやれよ……デクにこの姿」

スマホのカメラが向けられる。麗日の悲鳴がさらに鋭くなった。涙と唾液で顔を汚しながら何度も首を振る。

「撮んなっ……お願いだから撮らんで……!」

「撮るな? じゃあ撮らなくて済むようにもっと『悦べ』よ。分かるだろ?」

爆豪の囁きが甘く毒々しい。彼はセックスという行為を通して支配欲を満たしているのだ。透明な私はベッドの陰でしゃがみ込みながら自らの乳房を掴んだ。布越しではない皮膚の熱さが信じられないくらい鮮明だ。

(こんなことしてる私……最低かもでも止められない───だって見えないんだもん)

麗日の奥歯がギリッと鳴る音。その後で爆豪の低い呻き。肉と肉がぶつかる鈍い振動が伝わる。透明な指先が秘裂を探るとすでに蜜で滑っている。掻き混ぜれば粘っこい音が鼓膜を溶かす。

「ひゃ……っあ……!」

突然漏れた自分の声に慌てて口を塞ぐ。しかし遅かった。爆豪の首筋の血管がピクリと脈打つ。

「…何かいるな、まさか…葉隠か」

彼の視線が虚空を貫く。私は凍りついた。見えない筈なのに捉えられた?

「気づいてねぇと思ってたか? 俺様は天才なんだよ。テメェがこの部屋に入ってきてからの息遣い……全部聞こえてる」

麗日の目が見開かれる。混乱と驚愕が瞳孔に浮かぶ。

「え……?」私は逃げ出そうとした。しかし足が動かない。全身の皮膚が剥がれて宙に浮いているような感覚。爆豪の嗤い声が天井に反響した。

「逃げなくていいぜ。遠慮なく見ろよ。葉隠!お茶子はいじめられるほど燃える奴なんだよ」

彼は麗日の乳房に歯型をつけながら続ける。

「透ちゃん、本当にそこに居るん?」

震える声で問いかけるお茶子の目には怯えと僅かな期待が混ざっていた。私は答えられずに立ち尽くす。見えない筈の彼女の指先が探るように動く───その動きだけで胸が締め付けられるほど高鳴った。

爆豪の口角が吊り上がる。

「透が見てくれてるぜ? だったらもっと"イイ顔"しなきゃ損だろ」

彼はお茶子の両膝を掴んで開かせた。秘部が露わになると同時に透明な空間を意識した私は思わず視線を逸らす。けれどすぐに戻ってしまう。欲望の引力の方が強かった。

「み……見ないでぇ……透ちゃんっ……!」

泣き叫ぶ麗日の声。しかしその裏側にあるのは否定できない昂ぶりだ。爆豪はその矛盾を嗅ぎ分けて追い詰める。

「ホントは見て欲しいんじゃねェのか? テメェはいつもそうだよな? 聖人ヅラして裏じゃ…俺と…」

彼の言葉を遮るように麗日が激しく抵抗する。でも爆豪の力は圧倒的だった。シーツに押し潰されるような体勢で挿入が始まる。

「ひぎっ……! やめ……それだけはッ……!」

拒絶の言葉とは裏腹に結合部からは粘液の音が滴る。私は喉を鳴らしながら自分の花弁を慰めた。他人の性交を見ながら自慰をするなんて狂ってると思う。でも透明であるという事実はすべてを正当化してしまう───見えなければ犯罪ですらないのだから。

「透ちゃぁん……助け……あんっ…助けて…!」

哀願と嬌声が入り混じるお茶子の声に爆豪は愉悦で歪んだ笑みを浮かべた。

「どうすんだ? 助けに入るか? 見えないヒーローさんよォ……」

私はベッドの陰で足を開いた。指先を蜜壺に沈めると中が蕩けて蠢いているのが分かる。もう我慢できなかった。爆豪とお茶子の動きに合わせて腰を揺らす。透明な淫猥劇が幕を開けた。

透明な私の秘裂から溢れた蜜がフローリングに落ちる。爆豪とお茶子の結合部から迸る水音と重なる。二つの奏でる音は部屋全体を湿らせていた。

「お茶子ォ……透も参加したいらしいぜ? 聞こえただろ? この水っぽい音」

爆豪の言葉に麗日が頭を振る。シーツを噛み締めて声を殺そうとするがそれでも漏れる嗚咽は興奮を煽るばかりだ。

私は透明な指を激しく抽送した。親指で陰核を圧迫しながら。すると電流のような快感が走り抜けて思考回路がショート寸前になる。爆豪の荒い息遣い。麗日の啜り泣く声。全てがシンクロするオーケストラみたいだった。

「ひぅ……っ! 透ちゃ……ん…みんといてッ……!」

懇願されても止められない。むしろ罪悪感さえ悦楽の燃料になっていた。麗日の乳房が揺れるたび反射的に舌舐めずりしてしまう自分が怖いほどいやらしい。

(出久くんごめんなさい……でも気持ち良すぎてもう……)

脳内で謝罪の言葉を繰り返すたび下腹部が締め付けられる。爆豪の腰使いは計算されていて───麗日のGスポットを正確に抉る角度を選んでいる。彼女は半ば失神状態になりながら潮を吹いていた。

「見ろよ透! コイツ出久の名前呼んでイキやがった! どんだけMなんだよ」

爆豪が嘲笑う。その瞬間私の中でも何かが弾けた。指の動きが加速し自らも限界を迎えつつあったのだ。

「いやぁッ! 出久く……助けてぇ……ッ!」

泣き叫ぶ麗日の声とシンクロするように私も達しそうになる。視界が白く染まり始め全身が痙攣を始める───なのに爆豪は動きを止めないどころか更に深く穿ってくる。

「おい、お前俺のちんぽしゃぶれよ。そして一緒にイけよ透! テメェも見てるだけじゃ我慢できねぇだろ?」

爆豪はベットから、起き上がり、私のいる場所で、勃起ちんぽをひけらかした

見えない筈なのに彼には私の存在が鮮明なのかもしれないと思った刹那、背筋に電流が奔った。

「やめ……」彼の手が透明な私の頭を掴んだ。そして顔面にぐりぐりと勃起したものを押し付ける。

熱く脈打つ肉棒が鼻腔を擽り吐息すら塞がれる圧迫感があった。口を開けようとすると無理やり押し込まれた───同時に自分の指が限界まで潜り込んだ。

「んぐぅ……っ!?」

塞がれた口から漏れる呻きと爆豪の指先が子宮奥で爆ぜる衝撃が同時だった。舌先で亀頭を舐めさせられながら透明な体が弓なりに仰け反る。まるでおしっこ漏らしたみたいに、大量の潮が床に飛び散った。

「ははッ……見えないのにイキっぷりは分かりやすいなァ透……」

爆豪が嗤う。お茶子はぐったりとシーツに倒れ込んでいる。私は透明なまま床に崩れ落ちた───涎と蜜に塗れた口元も秘裂も全て晒したまま。

「さて、お前にもぶち込んでやるか。そろそろ射精したかったんだよなぁ。オナホがわりに使ってやるよ。この変態透明人間!」「ひっ」逃げようとする私の髪をガッツリと掴む!そして驚くほどの手際良さで見えない私の腰をホールドした。

そのままズプッと熱塊が一気に突き入れられる!

「おぉぉッ!! この具合……最高じゃねぇかァ!」

爆豪の剛直が肉襞を巻き込んで侵食していく。見えなくても分かる───彼のカリ首がごりゅっごりゅっと膣道を削り取りながら最奥を目指して進んでいる。まるで凶器のような圧迫感だ。なのに私の体はそれを悦んでいる。

「んあ゛っ……ぐりっ……やめ……! こんな……こと……ッ!」

喉奥から絞り出すような声すら制御できない。爆豪は容赦なく私の体を犯していく。見えないはずの私の腰をしっかり掴み何度も強く突き上げる。まるで所有物のように扱われる屈辱感が逆に快感へと変わっていく。

「透ちゃん……っ!」

シーツに伏せる麗日の掠れた呼びかけに一瞬意識を取り戻す。けれど次の瞬間爆豪の腰が強く打ち付けられて再び思考回路がショートした。

「お茶子は黙ってろよ。こいつは俺たちの関係を口止めしなきゃいけないからな。お前はそこで見てりゃいい」

爆豪はお茶子に向かって言い放ちながらさらに深く楔を埋め込む。見えない私の内部が彼の形に拡張されていく感覚。焼け付くような摩擦が痛みを通り越して脳髄を蕩けさせる。

「あっ……あぁあ……だめぇ……それ以上……っ」

自分でも聞いたことがない媚びた声が出てしまう。爆豪の腰遣いは計算されていた。浅く引いては深く穿つタイミング。その度にGスポットが刮がれて全身が小刻みに震える。見えない筈なのに彼の熱量が内側から私を炙っていく。膣壁が勝手に収縮して彼を締め上げるのさえ制御不能だった。

「透ちゃぁ……っ…ん……!」

ベッドの隅で放心状態のお茶子が呟いた瞬間───私の体が大きく痙攣した。見えなくても分かる絶頂の予兆。内股が強張り子宮口が降りてくる感触。爆豪のペニスが更に膨張したことで臨界点を超えた。

「イクっ……! 見えないのにイっちゃうぅぅっ!!」

誰にも見られていない筈の体が弓なりにしなる。透明な液体が尿道から噴き出し爆豪の腹筋を濡らす。収縮する膣内で彼のペニスが暴れまわる。まるで生き物みたいに脈動して───。どびゅううどびゅうう「ふぅーー!なかなか気持ちよかったぞ。これに懲りたら透明人間を悪用しないことだな。」爆豪はそう言って出ていった。

麗日はヘタッとして動けなくなっていた。

透明な私はその場に蹲った。快感の余韻と喪失感がないまぜになって涙が零れ落ちる。でもそれは悲しみじゃない───もっと深いところからの解放感だった。

翌朝の教室で麗日は少しぼんやりしていたけど私と目が合うと微かに笑ってくれた。

透明な指先が震えていることに気づかれないよう机の下でそっと握り締める。制服のスカートの裾を握りながら私は思うのだ。見えない私だからこそ出来ることがあるんだって。透明なヒロインの冒険はまだ始まったばかりなのだから。

 

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