幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
主人公はシンでは無く新キャラです。
レイプや薬物の表現のある章ですから苦手な方は読み飛ばして下さい。
非合法な表現がありますがこれらを肯定するものではありません。
一応七話まで続きます。
復讐の鬼1
「ふう、なんなのよ。
見えてるのに辿り着けないなんて……」
都内のある場所に建っているタワーマンション。
あのマンションにはある噂があった。
曰く、住人は皆妖怪だ。
曰く、立ち入った者は二度と日の目を見る事がない。
曰く、日本の守護神が住み着いている。
曰く、閻魔様に逢える。
などなど様々な噂があるがその真相は誰も知らない。
何故ならば誰もあのマンションに近づく事すら出来ないのだから。
フリーのジャーナリストである
噂の真相を調べて記事にしたかった……半年前までは。
だが、今は違う。
あのマンションの事は徹底的に調べた。
今流行りのデベロッパーが手掛けたタワーマンションで建設当初は一瞬で完売した物件だが、怪奇現象が後を経たず住人が次々と出て行った曰く付き物件だ。
そして、最近になってある会社がこのマンションを丸ごと買った。
曰く付きだからかなり安く買い叩いたらしいがかなりの金額だったろう。しかし、その会社は改築などをするでも無く単に社宅として使っているようだ。
だが、いくら日本有数の商社でもタワーマンション一棟を丸々社宅にするだろうか。
だからマンションの事を聞く為にその商社の担当者にアポを取り事情を聞いた。
マンションの管理人と言うか責任者は
「初めまして、要 真琴と申します。
フリーランスのジャーナリストをしています」
「はい、新庄 新です。
あの社宅の管理人をしています。お話しはその事と伺っていますが?」
何か飄々とした感じの人物だった。
「はい、単刀直入に聞きます。
あのマンションは何ですか?
住人以外が近づく事すら出来ないマンションって何かありますよね」
「いえ、別に住人以外が近づく事が出来ないなんてあり得ませんよ。
現に宅配便は毎日来てますし、宅配ピザなんかもしょっちゅう来てますよ」
新庄さんの言う事は本当のことだった。
あのマンションの担当地区の宅配業者に頼み込んで配達車に同乗させてもらった事がある。
しかし、私が同乗した日に限ってあのマンションに配達する荷物が無い。不思議と私が同乗しない日は忙しくあのマンションに宅配がある。
だから私は一週間ぶっ続けで同乗させて貰ったがその期間だけ荷物が一つも無い。
最早誰かが意図的に邪魔してるとしか思えなかった。
「そうですが、私が行こうとしても中々辿り着けなかったです」
「ははっ、もしかして方向音痴ですか?
いゃっ、失礼っ」
「いえ、別に方向音痴では無いですし一応方位磁石を持参していました。
でも辿り着けなかった」
「確かにあそこは入り組んだ道が多いですからね。
無意識に迷ったんでしょう」
全ての受け答えが想定内だ。
だからこそこの男が何か隠していると確信出来る。
「では、質問を変えます。
あのマンションに妖怪や幽霊や閻魔様が住んでるって噂は本当ですか?」
「はははっ、閻魔様なんか住んでいませんよっ!
いやぁ……はははっ……」
本当におかしそうに腹を抱えて笑い出した。
うーん嘘をついている様に見えない。
「それじゃあ、新庄さんの部屋に私を招待してくれませんか?
是非一度行ってみたいんです」
「うーん、俺は構わないんですけど彼女達が知らない女性を連れて行くと焼き餅を焼くんですよ」
えっ?
彼女達?
複数の女性と?
なんて不謹慎な男だ、こんな奴が女を不幸にするんだ!
あの子もこんな男に……。
「もうっいいですっ!
あなたには頼みませんっ!」
「あっ、そうですか。
お力になれなくてすみません」
なんなのよこの男は、こんな奴大っ嫌い。
ふんっ!
それから何度かマンションに近づく為に試行錯誤したが全く無駄だった。
そんなある日、本当に偶然だがふらりと立ち寄った居酒屋さんで二人組の女の子と知り合いになった。
真っ赤なポディコンを着た花子さんと白いワンピースを着た雪花さんだ。
二人ともあの有名な幽霊屋敷に勤めている人たちで、更にはあのマンションに住んでいると言う。
私は下心満載で二人に近づき話しを聞いた。
二人は私に対して何の警戒もせずに知っている事を話してくれ、剰えマンションの部屋に招待してくれた。
もちろん私は即答して二人に付いていった。
二人に付いていくとアッサリマンションに到着してしまった。
私の今までの苦労は何だったの……。
マンションのエントランスには初老の渋いコンシェルジュが常駐していて華やかな受付嬢が来客の対応をしている。
このマンションはセキリュティがしっかりしているようで来客者は行き先の部屋を受付で申告して許可証を貰うようだ。受付には絶えず来客があり受付嬢も忙しくそうにしている。
私が辿り着けなかっただけで他の人は普通に来ているようだ。
本当に私だけ方向音痴になってしまってたのかな……。
『あら花子に雪花、こんばんは』
コレまた真っ赤なボンテージスーツを着た派手な美女が二人に挨拶してきた。
『あっ、こんばんは。
摩利香さんはお散歩ですか?』
『ええ、ポチが粗相をしたからお仕置きも兼ねてね』
その摩利香さんと呼ばれた美女の後ろには四つん這いで首輪をされ目隠しをした裸……ブーメランパンツだけ履いた筋肉質の男性がいた。
『行くわよポチッ』
「ワンッ」
ワンッてワンッって言ったわ……見なかった事にしよう……。ハイソな人達の特殊な遊びなんだろう。
雪花さんの部屋に入れて貰い、リビングに入るとこれまた綺麗な人が二人居た。
お姉さんだろうか二人とも白い浴衣を着ていて透き通るように白い肌と見事な銀髪だ。
『私の母とおばあちゃん』
「あっお邪魔します。
要 真琴と申しま……えっ?
お母さん?
おばあちゃん?」
えっ?
二人ともに二十代半ばくらいにしか見えない……若作りとかそんな次元では無くて……。
私はこれでも色々な人を見てきたから分かる。
この二人は素で若い……。
もしかして妖怪……。
噂の妖怪かもしれない……。
だったら……。
「あなた達は妖怪なのっ?」
『そうよ、私達は雪女』
雪花さんが素直に認めた。
良かった……なら。
「お願いがありますっ!
私の……私の復讐を手伝って下さいっ!」
その場に土下座して頭を床に擦り付けた。
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