※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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鬱展開します。
苦手な方は飛ばして下さい。


復讐の鬼2

『何か事情があるようね。

 起き上がって下さい』

 深雪さんと言う雪女が私を立たせてソファに誘う。

 

『しかし、復讐とは穏やかじゃないな。

 訳を話してみい』

 白雪さんと言う雪女さん……雪花さんのおばあちゃんらしいが二十五、六才にしか見えない。

 

「は、はい……実は…………」

 私は心の内をさらけ出した。

 

 

 私には茉理(まつり)と言う妹がいた。

 両親は事故で亡くして二人っきりの肉親だ。

 私が頑張って働き大学まで行かせた。

 

 一昨年大学に入り青春を謳歌していた……様に思っていた。

 

 そんな妹が去年に入ってから塞ぎがちになり……十か月前に自殺した……いや、殺された。

 

 私は必死になって原因を調べた。そして行き着いたのがある大学のサークル。

 妹の大学とは何の接点も無かったが、妹がその大学との合コンに参加してから様子がおかしくなったようだ。

 しかも、そのサークルの主催者は有名政治家の子息らしく、内部でのトラブルは全て揉み消されているとの噂まであった。

 

 そして、私はそのサークル内で妹が強姦されたらしい事まで突き止め記事にした。

 妹の名誉の為にに匿名にした記事を週刊誌に売り込んだが、何処も掲載させてくれなかった。

 仕方ないので、知り合いの地方新聞の片隅に掲載させてもらったが、その新聞社がいきなり潰れた。

 そしてその日から私に対して嫌がらせが始まった。

 

 道を歩いていると普通に車に跳ねられそうになるし、数人の男に拐われて強姦されそうになったり、その時は防犯ベルが役立った。

 

 私に対する嫌がらせはマスコミ各社にもおよび、私の記事を掲載してくれる雑誌や新聞は無くなった。

 

 その時になって初めて気が付いた。

 私の妹が自殺したのは単に強姦されたからでは無いのかと。

 自殺したと言う警察の言葉を信じて何も考えずに妹を荼毘に附したけど、もしかしたら……。

 私への嫌がらせも何か権力者が絡んでいる様にしか思えないし。

 

 そんな時に偶然に秘密の売春組織の女の子と知り合いになった。そして、その組織に妹が居た事も知った。

 妹はその組織を抜けようとして殺されたかも、とその女の子が言った。

 それから三日後、その女の子がビルから飛び降り自殺した。

 

 私は恐怖した……私が何かしたら人が死ぬ……でも、妹の仇も討ちたい。

 

 だから私は一縷の望みに掛けて噂のマンションに行きたかった。

 妖怪が住むマンションなら私の復讐に力を貸してくれるかもしれない。

 権力者たちの圧力を跳ね返す事が出来るかもしれない。

 報酬は私の命だ。

 だからお願いします。

 奴らを全て殺して……。

 

 

『なるほどのぅ。

 お主がこのマンションに近づこうとしておるのは分かっておった。

 だから雪花に接触させたのだ』

『シンに感謝しなさいよね。

 私達は人間には干渉しないって決めてたんだから』

 

 シン? 

「もしかして新庄 新さんですか? 

 あの人は何者でしょうか」

『あの人は私達の恋人よ。

 お母さんやおばあちゃんもね』

 雪花さんがウインクする。

 妖怪の恋人……妖怪が信頼する男……本当に人間だろうか……

 

 

 話し終わった私は雪花さんにシンさんの部屋に案内された。

「先日は失礼しました。

 あの場ではああするしか無かったものですから」

「いえ……私も大変失礼な事を言ってしまって……」

「いえいえ……こちらこそ……」

 謝罪合戦になってしまった。

 

 

「話しは聞いてます。

 妹さんの仇を討ちたいとか」

「はい……私だけの力じゃダメなんです……。

 警察もグルのようで頼りにならないし、私如きが何かしても権力者には蚊に刺された程も感じて無い筈」

 そうなのだ、車に引っ掛けれた時に警察に連絡したけど気のせいじゃないかと相手にしてくれなかった。

 連れ去られて逃げて来た時も警察は信じてくれなかった。

 多分何処かから圧力が掛かっているのだろう。

 

「分かりました。

 でも貴女に覚悟はありますか? 

 復讐をすると言う事は人を殺す事になるかもしれないんですよ」

「構いません。

 妹が自殺したとは思いません。殺されたと思っていますから。

 だったら妹を殺した奴らを全員殺してやりたいです。

 お金で済むならいくらでも都合しますし、私のこの命が必要ならすぐにでも差し出します」

 私は今の状況に酔っている訳では無い。

 至って冷静だ。だから人を殺す事の意味も知ってる。

 人が人を殺したらそれはもう人では無い。

 鬼だ。

 だから私は鬼になる。

 

 

「分かりました。

 チヒロいいかな?」

「いいわよ。

 もう先方には話しを通してあるから。

 気をつけて行ってらっしゃい」

 シンさんが隣にいる美少女に確認するとその美少女がニッコリと返事をした。

 

「さあ行こうか」

 シンさんが立ち上がり私を引っ張る。

「えっ? 

 何処にですか?」

「地獄へ行くんだ」

「へっ?」

 




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