※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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人狼
狼女1


 何かから逃げているような感じの男達が夜の森の中を走っている。

 

「ハァハァハァ……

 ここまで来たら……」

 一旦足を止めて振り向き後方を確認する金髪の男。

「ダメだっ! 

 奴らが追って来る気配がするっ! 

 止まるなっ!」

 金髪男を鼓舞する赤髪の男。

「もうすぐ森を抜けるっ! 

 隠してある車まで走れっ!」

 二人をさらに鼓舞する黒髪の男。

 三人の男達は後方を警戒しながら満月が照らす森の中を走り続けた。

 

 ワォォォォォンッ

 

 狼の遠吠えが聞こえた。

「やばいっ! 

 早く走れっ! 

 囲まれるぞっ!」

 焦る男達。

 

「ハァハァハァ……

 も、もうダメだ……

 ハァハァハァ……ハァハァハァ……

 は……走れな……ハァハァハァ……」

 金髪の男が肩で息をしながら立ち止まる。

「止まるなっ! 

 奴らは直ぐそこまで来てるんだっ!」

 赤髪のすらりとした男が金髪男を鼓舞するが、

「ハァハァハァ……

 先に行ってくれ……ハァハァハァ……

 俺にはコレがある……奴らを殺してからゆっくり追いかける……」

 金髪男が赤髪男と黒髪男に向けて懐から銃を取り出し見せる。

 マイクロウージー、小型マシンガンだ、フルオートで撃つとあっと言う間にマガジン内の弾が尽きる。

 ベルトには予備マガジンが数個刺さっていた。

「分かった……早く来いよ……」

 黒髪が踵を返すと赤髪に指示して走りだす。

 

 黒髪は分かっていた、金髪が囮になって奴らを引きつける為に止まった事を。

 

 バババババババッ! 

 バババババババッ! 

 しばらくするとマシンガンの発射音が聞こえた……。

 同時に獣の叫びも聞こえ、しばらくするとマシンガンの発射音が聞こえ無くなり、

「ワォォォォォンッ

 ワォォォォォォォォォォォンッ!」

 不気味な遠吠えが聞こえた。

 

 やっと森を抜けた二人は隠してある車に飛び乗り直ぐに車を発進してその場を去った。

 

「グルルルッ(逃したか)

 グルルルッガブッ(奴らからオーブを取り戻すっ!)」

 口元を血で真っ赤にした銀色の大きな狼が唸る。

 

 周りには無数の狼がかしづき頭を垂れていた。

 

「グルルルッグルルッ! (奴らの行方を追えっ!)」

「ガッ! (はっ!)」

 銀狼から白狼に指示が出されると同時に白狼がその場から消えた。

 

「グルルルッグルルルッグルルルッ(我らも準備するぞ。

 この場で手を拱いていては時間の無駄だ)」

「グフッ(はいっ!)」

 狼達が散り各地に伝令を出す。

 奪われたオーブを取り戻す為に情報を集める、まずは、狼の里に来た男達の素性からだ。

 

 狼族のオーブ……代々族長が護り霊力を貯めてきたオーブ……祖先の魂が込められたオーブを奪われたのだ、必ず取り戻さなければならない。

 今代の人(・)狼(・)族の族長である自分が取り戻さなければ下に示しが付かない。

(奴らには人間形態は見られていないはず……ならばやりようはある。

 奴らには後悔する間も無く死を与えてやる。

 待っていろよ、地の果てまでも追ってやるからな)

 

 

 ドイツの人知れずの森から全世界の狼達にオーブ盗難の報は数ヶ月を待たずに広がった、狼族の心の拠り所であるオーブが奪われたのだから穏やかではいられない狼が多数いた。

 

 世界の各地で狼達による家畜の殺戮が繰り広げられるようになった。

 本来なら狼は自らが食する以上の捕食はしないが今回は警告も兼ねている。

 だから、世界的に知らしめるのだ。

 

 ある場所では時には狼と人間の共存が成り立っていたが、人間側が一方的に共存を破棄したと判断し家畜と共に人間をも駆逐した。

 

 しかし、他勢に無勢のとおり、人間からの反撃はすぐに執り行われ各地の狼達は森に追い返され人間に駆逐される立場になっていった。

 

 

 そして、更に数ヶ月が経った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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