幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
将門が説明を始める。
『事の始まりは三週間ほど前だ……』
三週間ほど前に裏オークションで珍しい宝石が出品されると裏世界に噂が流れた。
当然将門の耳にも入るが、宝石には興味が無い将門は無視した。
そして、落札した裏組織のボスは研磨を掛けて転売しようとしたが、どのようにしても研磨出来ない。
それどころか毎晩悪夢を見るようになる。
不気味に思ったボスはある霊能者に頼った。
結果、この宝石は宝石では無く霊力の塊であり普通の人間が持っていると霊力や精力が吸われて死に至る事もあると……。
慌てたボスは直ぐに売りに出したが霊力溜まりの珠の噂は広がっていて買い手が付かない。
神社や寺に寄付しようとしたが、嫌がられるしまつ。
そしてたどり着いたのがチヒロだった。
将門を軍門に下し、実質的に日本の守護神に祭り上げられていたチヒロ。
裏組織を通じてチヒロに珠が献上された。
『綺麗な珠ね』
チヒロの最初の感想だった。
珠はリビングのボードの上に飾られる事になったが、ある時リビングでシンとセックスしている時に珠が飛び出しチヒロのお腹に引っ付いた。
ちょうどおへその真上に……どうやっても取れない……引っ張るとお腹が千切れそうに痛くなる。
仕方なくこのまま生活する事にしたのだ。
もちろんシンとのセックスは毎日する。
お腹の珠が邪魔なので騎乗位かバックでするのが当たり前になった。
不思議な事にシンの精液がチヒロに注がれると珠が光り輝くようになり、その度に少しづつ大きくなるのだ。
チヒロも大きくなる珠を我が子のように思える様になり今に至る。
「やはり、その珠はオーブ……。
その……聞きにくいのですが、そこの人の男性は本当に人なのでしょうか?」
フェリックがシンを見る。
『うむ、我も最近は疑っておる。
これだけ濃い霊気溜まりで平気で生活出来る人などあり得んからな。
妖怪達からも好かれておるしな……』
将門が呆れた様にシンを見ながら頭を振った。
『いいじゃない、シンはシンなんだから。
私の愛するシンよ。
他の何ものでもないわ』
チヒロがシンにしなだれ掛かる。
「チヒロ……俺もだ……愛してる……」
シンがチヒロにキスして抱きしめ……。
『おいっ! 待てっ!
客人の前でおっ始めるなっ!
時と場合を考えろっ!』
将門が盛りの付いた二人を引き剥がす。
『違うの、この子がシンの霊力を欲しがってるの』
チヒロが愛おしそうに深紅の珠を撫でると珠が胎動するように振えた。
「本当にあなた方がオーブを育てているようですね。
では、しばらくチヒロ様にオーブを預けます。
オーブが育つと我等人狼の王が顕現されると言われています。
王の誕生を楽しみにしております。
では……」
そう言うと人狼のフェリックとヘンリーが出て行った。
『奴ら密猟者を探しに行ったな……、復讐するつもりだ』
将門が呟く。
『えっ?
何故?
オーブは見つかったからいいじゃないの?』
愛おしそうにオーブを撫でていたチヒロが驚く。
『このまま人狼が襲われた事実のみが世に広がれば人狼が舐められる。
そうすると自然と共に生きる人狼のテリトリーに人間が立ち入り易くなり、人狼が危険に晒される場面が増えるのだ。
人狼は恐れられるくらいがちょうどいい。
だから密猟者を見つけて殺さなければならない』
『そんな……』
「お義父さん、なんとかならないんですか?
どんな悪い人でも殺されるのを分かって見過ごす事は出来ません」
『偽善だな』
将門はシンの訴えを一言で切りおとす。
『お前はチヒロや仲間達が、目の前で襲われて殺されても同じ事が言えるか?
それと同じ事だ。
奴らの気持ちの落とし所でもある』
「そ、そうですね……。
俺には耐えられない……」
シンはチヒロやアカリ達が襲われる事を想像して身震いした。
『それにな、密猟者に同情はいらんぞ。
奴ら何故人狼の村を襲えた?
人狼を相手にして尚も生き残っているだけの実力者だ、それだけ悪行を積み重ねているはずだ。
逆に人狼の心配をした方がいいかもしれん』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『偽善だな』
お義父さん……将門からそう言われて気付いた。
……復讐は良くない……復讐は復讐を呼ぶからやめろ……。
これは当事者では無い他人だから言える言葉だ。
俺はチヒロやみんなが目の前で犯されたり殺されたり想像したくも無い事を想像してみたら全身の毛が逆立つ感覚を覚えた。
それを目の前で実際に行われたフェリックさん達の心情は如何程なのか……。
そんな事を考えていると、
『シン……産まれる……』
チヒロがお腹……いやオーブを摩りながらソファに身を沈める。
「なっ! 病院っ! いやっ、医者をっ!
お湯沸かすかっ?」
突然の事にパニックになってしまった。
『シンよ……チヒロではなくてオーブがだぞ……』
半笑いのお義父さんが慌てる俺の肩を叩く。
「はっ!
そうだった……」
チヒロの方を向くと服を捲りオーブを露わにして愛おしそうにオーブを撫でている。
三十分ほどそうしていただろうか、
ピシッ
と、オーブにヒビが入り瞬間にパァーッと光輝く。
部屋の中が光で真っ白になり数十秒間輝き続け、光が収まり光の中心にはチヒロに抱かれた金色の狼がいた。
金狼は秋田犬の成犬程の大きさで狼の大人よりは小さい印象だ。
それがチヒロの膝の上で丸まって寝ている。
『この子の名前はアドルフィーナ……。
私の頭に直接語りかけてきたわ。
フェリックさんが心配で慌てて産まれるてきたみたいなの。
だからね……』
チヒロが俺の方を意味ありげに見る。
えっ? もしかして……。
『フィーナ……愛しいフィーナ……私の言う事をよくお聞きなさい。
今から私の
そしたら少しだけ人狼になれるはずよ。
それからは分かるわね?
パパからいっぱい愛してもらいなさい。
パパからいっぱい
そう言うとチヒロが胸を露わにして膝の上の金狼に乳首を吸わせた。
その場で黙って成り行きを見ていた将門も恥ずかしそうにそっぽを向く。
チヒロの柔らかな乳房の先に口を当てた金狼は舌先で乳首を舐めた後に唇を尖らせ吸い始めた。
チヒロってオッパイ出るの?
今度吸わせて貰おう。
って……俺……獣姦するの?
しかも、パパって……まさかの親近獣姦プレイですか?
ちょっと興味があったりして……でへへっ!
チヒロのオッパイを飲んで満足したのか金狼……アドルフィーナが寝てしまった。
『シン、このままこの子をベッドルームに連れて行って。
そしてシンがフィーナを撫でてあげて……シンに触れられているだけでも
「分かった」
チヒロに促された俺はアドルフィーナを抱えてベッドルームへ入りベッドの中央に胡座をかき座りその膝の上にアドルフィーナを寝かせ、その柔らかな金色の毛を撫でた。
どれくらい撫でていただろうか、いきなりアドルフィーナが輝き始めた。
光の中のアドルフィーナが変化するのが分かる。
人化を始めたのだ。
そして……。