※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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妖怪マンション

 白雪や深雪が俺の住むマンションに引っ越してきた。

 

 本当に賑やかになったものだ。

 

 最初はチヒロとの出会いから始まり、花子や雪花を始めとした妖怪たち。

 アカリやマキまで住み始めとうとう白雪や摩利香さんまで住み始めたのだ。

 

 娘ポジのアドルフィーナは俺とチヒロと一緒に住む。

 

 

 このタワーマンションの管理は俺の責任になり不動産管理業務を含め全ての業務が俺にのし掛かった。

 これまでいたコンシェルジュ達もいなくなり、3階にあったフィットネスジムや最上階にある住人専用ラウンジ等も閉鎖する事にしたが、新たに入居して来た妖怪達が自分達で運営すると申し出があり全て丸投げする事にした。

 因みに妖怪達の入居基準はチヒロが気に入った妖怪や幽霊達なので仲間内でのトラブルはほとんど無い。

 まあ、もしトラブルがあった場合はケンカ両成敗で両方とも退去して貰う決まりだ。

 

 

 コンシェルジュは執事姿の妖怪がこなしていて、フィットネスジムにはカッパのサクヤがインストラクターになってた。

 

 そして出来上がったのは表面上は活気のあるタワーマンションだ。

 住人のほとんどが幽霊や妖怪の……。

 

 いつの間にか烏天狗達や火車、ぬらりひょんなどの有名妖怪も住み着いているし。

 

 

 

 

 

「なあ、シンよ。

 お前たちの住むマンションな、空室はあるか?」

 レイジさんが深刻そうな顔で聞いてきた。

「はあ……あったと思いますが……?」

「ああ……実はな……娘の萌美がな……」

「まさか……グレたとか?」

「違うわっ! 

 あの子は霊感が人一倍強くてな、その……霊が見えるんだ……それで周りから気味悪がられて……今ちょっとした登園拒否になってしまったんだ。

 それで環境を変える為に引越しを考えてるんだが。

 それで、一層の事お前たちの住むマンションで妖怪や幽霊達と慣れ親しんだ方がいいんじゃないかと嫁さんと話し合ってる最中なんだ」

「奥様や萌美ちゃんは妖怪に対して忌避感は無いんですか? 

 妖怪や幽霊は良くも悪くも本能に忠実ですから悪意のある人間に躊躇なく攻撃しますので見たくないシーンもあると思いますよ?」

 そうなのだ、妖怪達の行動原理はそれぞれの本能に基づく。

 しかし、無闇矢鱈と人は襲わない。

 だが、自分達に悪意が向けられたら躊躇なく人の命を奪う。

「ああ、分かってる……実は嫁も多少は見えるんだ、俺もお前と付き合う様になってから見える様になったからよくわかってる」

「なら尚の事、萌美ちゃんの教育に悪いんじゃ?」

 俺は妖怪寄りの人間だし、見慣れたからいいが萌美ちゃんはまだ幼稚園に通う子供だ。

 今から人間を遠ざけた生活をしなくても……。

「それだよ……教育ってな……人間社会って残酷に出来てるんだ。

 ちょっと萌美が霊を見る事が出来るだけで異端扱いされ、幼稚園の先生から保護者や友達までが離れていったんだ。

 そして萌美を化け物扱いしたのはその幼稚園の園長なんだぜ? 

 仮にもその園の長が萌美を化け物扱いして俺と嫁はキレてしまってな、転園させたんだが萌美の噂が転園先にも届いていてまた同じ扱いになったんだ。

 この前の社員旅行は丁度その最中でな、お前たちの仲の良さに萌美が憧れて妖怪や幽霊と友達になりたいと言ってる。

 俺も無理に人間社会に馴染まなくても良いと思ってるんだ」

 そう言う事情なら俺は構わない。

「はい、分かりました。

 チヒロに空き部屋が無いか確認します」

「助かる」

 レイジさんが軽く頭を下げる。

 

 俺はその場からチヒロにメールで事情を話し部屋を確認して貰った。

 結構な数の部屋が残っているようで、次の休みの日に一家で内覧しに来るそうだ。

 

 

 

「今日はお付き合い頂きありがとうございます」

「ありがとうございます」

 レイジさんの奥さんが深々とお辞儀する横で萌美ちゃんも真似してお辞儀する。

「はい、今日はじっくりと部屋を見て下さいね。

 あと、住民の皆さんと顔を合わせると思いますので……妖怪達も……」

「はい、分かってます」

 俺はエントランスにあるソファでレイジさん一家に各部屋の間取り図を見せて気に入った部屋を幾つか選んで貰う。

 

「あら、こんにちは」

 真っ赤なボンテージスーツを着た摩利香さんが犬用リードを持って降りてきた。

「…….こんにちは……。

 お、お散歩ですか?」

「ええ、いいお天気ですからポチと一緒に。

 ねっ、ポチッ!」

「わんっ!」

 見たくないが嫌でも視界に入るパンツ一丁に首輪をした早川さんが四つん這いで吠える。

 アンタそれでいいんかいっ! 

 

「見ちゃダメっ!」

 レイジさんの奥さんが慌てて萌美ちゃんの目を塞ぐがもう遅い。

 興味深々の萌美ちゃんの目が輝いていたのを俺は見た。

 

 

 幾つかの部屋を見て周り、五階にあるファミリー向けの部屋にした。

 個室が三部屋に二十畳のリビングとアイランドキッチンが付いた奴で一番オーソドックスなタイプだ。

 

 上階になるほど間取りも大きくなり部屋数も増えるが、掃除が大変そうだからと無難なところにしたよう。

 因みに最上階の部屋には平将門が移り住んでいる。

 

 

 

 

 

 

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