※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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オカルト課3

 パシンッ!

「お前の嘘のせいでっ俺が恥をかいただろうがっ!」

 

 昼休みの社食の一角で下條が秘書課……だったよな?の女性を殴っていた。

 女性は床に倒れ込んだ。

 

「だって、営業課の下條(しもじょう)って確かに……」

「それが、新庄(しんじょう)だったんだよっ!

 あんなヤツにっ!

 おかげで恥をかいたわっ!」

 下條が倒れ込んだ女性に向かってさらに足蹴にした。

 

「止めないかっ!」

 遠巻きにしてた野次馬の人垣から総務部長が割って出てきた。

 誰かが呼んだんだろう。

 

「君は何をしてるんだっ!

 こんな大勢の人前でっ!

 しかも、会社の恥を晒す様にっ!」

 

 下條がハッとして周りを見渡した。

 今更の様に気づいたようだ。

 

「君たち二人は着いて来なさいっ!

 事情を聴くっ!」

 

 下條たちが去って行くと野次馬が引いた。

 

 

 

 今朝、出社したらイントラに人事がアップされていて俺の"伊福部商事"への出向が発令された。

 

 同僚は喜んでくれたが、あの下條が憎々しげな目をして俺を睨んでいた。

 

 で、さっきの出来事があったんだ。

 

 出向は来週の月曜日からになる、それまでに引き継ぎをしなければならないので結構忙しい。

 俺でなければならない顧客は都度メール等で対応する予定だが、それ以外は細かな指示書がいる物が多い。

 

 

 週末までになんとか引き継ぎが完了した。

 残業続きでチヒロに心配かけたが……。

 週末の休みはチヒロとイチャイチャ三昧の予定だ。

 

 

 そういえば、さっき人事がアップされ下條と数人の女性が総務部付になっていた。

 女性たちは全て下條と付き合っていた人たちらしい。

 

 先の社食での一件が引き金になったらしいが……まず、社内の人事などの秘密漏洩問題。

 取引先との癒着。

 更に横領の疑いも出てきたそうだ。

 

 噂では懲戒解雇は免れないようだ。

 

 まあ、俺には関係ない……。

 

 今は、チヒロの事で頭がいっぱいだから……。

 

 

 

 

 翌週の月曜日、俺は伊福部商事の本社ビルの前にいた。

 

 あ……、今頃緊張してきた……。

 

 ビルに入り受付で名前を告げるとすぐに担当の人を呼んでくれた。

 

 しかし、チヒロと出会ってから女性から忌避される事がなくなってきた。

 

 今も、受付の女性がニッコリ笑ってくれたし。

 

 

 しばらく待っていると会長が降りてきた……。

 とても80才とは思えない足取りで颯爽と登場して片手を上げた。

「よう、兄弟っ!

 待っておったぞ」

 だから、やめて下さいっ!

 大企業の会長様がヒラ社員に気軽に声を掛けないで欲しい……。

 周りが驚いてるし……。

 それになんなの?兄弟って……。

 

「この度の、人材交流でお世話になります新庄新です、

 よろしくお願いします」

 いくら見知った人でも社会人としての挨拶は必要だ。

「何を言っておる、堅苦しい挨拶はなしじゃ。

 ワシの部屋に来い」

 だから、社会人として……。

 もう……遅かったか……受付始め周りの社員さんたちが驚異の目で俺を見ながらヒソヒソしてるし……。

 

 

 会長と専用のエレベーターに乗った。

「会長、あの兄弟ってなんですか?」

「ん?

 お前もワシもおばあちゃんとセックスしたじゃろ?

 だから穴兄弟じゃ。

 ワシの事は兄さんと呼んでもよいぞ」

 呼べるかっ!

 

「なんなら今度3Pでもするか?

 おばあちゃんも喜ぶぞ」

 大変魅力的な提案だけど今は遠慮したいです。

「そ……それはまた今度に……」

「わははははっ!

 お前もワシに似てスケベじゃなっ!

 顔がニヤケておるぞ」

 

 チンッ

 

 最上階に着いた。

 

 

「さっ、入れ」

 会長に促され会長室に入ると数人の男女がソファに座っていた。

 

 シズヨさんは会長のデスクの上にチョコンと座って俺に手を振っている。

 

 シズヨさんに手を振り返してから改めてソファに近づいた。

 

「紹介しよう。

 この者達はワシが作った[超常現象対策課]通称"オカルト課"の面々じゃ。

 お前にもココに入ってもらう。

 この課はワシ直属だから何処からの指揮命令も受けん。

 基本的にどの部署に対しても自由に立ち入ることが出来る。

 パソコンのパスワードも最上位に位置づけしてあるので社内のパソコンは覗き放題じゃ」

「コンプライアンスが叫ばれてる今の世の中でそんな事していいんですか?

 個人情報もうるさいのに……」

「構わん、ワシが選んだお前達は悪さをせんと分かっておるからの。

 それに何かあったらワシが全責任を取るからお前は心配するな」

 俺にそこまで言ってくれるなんて……。

 

「分かりました。

 では、改めて……新庄新と申します。

 上から読んでも下から読んでもシンジョウシンです。

 よろしくお願いします」

 ソファに座っている男女に向かって礼をした。

 




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