※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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百鬼夜行2

「……………………。

 て、事があったんだ」

『そう……。

 あまり霊を騙ると、とんでもないことになる事があるのに……。

 まぁ、いいわシンの邪魔にさえならなかったら』

 

 帰宅して、夕食後にチヒロに今日あった事を相談した。

 

『そうは言ってもシンに何かあっても嫌だから……』

 チヒロが何やらスマホでラインをした。

 

 ピンポーン

 

 しばらくしたら花子さんが訪ねてきた。

 両手に子狐を二匹抱いて……。

 

「えっと……このマンションペット禁止なんですが?」

『ペットじゃないわよ。

 この子達は立派な霊獣なのよ』

 チヒロが説明してくれたところによると俺の護衛だそうだ。

 

 いつもは俺のスマホに隠れている事が出来るらしい。

 俺に危険があれば勝手に出て対処出来るし、スマホを翳して俺が願えばスマホから顕現してくれるそうだ。

 

 俺のスマホをチヒロに渡すと何やらアプリをダウンロードしていた。

 幽霊の世界にもアプリがあるの?

『違うわよ。

 気分の問題と、この子達がスマホの中に待機する場所を作っただけよ』

 スマホを見るとクラフトゲームのアプリが入っていた。

 とりあえず起動させて使えるようにチュートリアルまで済ませる。

 するとスマホに二匹の子狐が吸い込まれた。

 これで完了だそうだ。

 

 よく分からない……。

 

 

 

 

 再びリゾート島に赴いた。

 今度はレイジさんと二人でだ。

 女性陣には、本社で内通者の洗い出しをしてもらっている。

 内通者候補は絞っているので監視が殆どだが。

 

「いらっしゃいませ。

 今日はどのような事で?」

「はい、実際の霊障がどのようなものか確認の為に作業を見に来ました」

「ちっ!」

 オオシマさんが小さく舌打ちしたのを俺は聞き逃さなかった。

「はい、では現場にご案内しますね。

 今は、休憩中ですからすぐに作業に戻らせますね」

 

 オオシマさんが待機室に行き、しばらくするとダラダラと作業員達が出てきて作業をしだした。

 

 現場にある旧ホテルの解体作業の途中だった。

 オオシマさん曰くこの解体が霊障で中々進まないそうだ。

 

「うわー出たー」

 いきなり大型ユンボがあらぬ方向に進んで瓦礫に突っ込んだ。

 拍子にユンボも盛大に横倒しになった……。

 

 ユンボを操縦していた作業員が周りにいた他の作業員に助け出され、担がれて待機室に入って行った。

 

「あなた達が無理に作業をさせたおかげでウチの作業員が怪我をしたんですからこの補償もしてもらいますよ」

 オオシマさんが至極もっともな事を言った。

 しかし、俺はあの怪我をした作業員がニヤニヤしながらユンボを操縦していたのを見ていたし、担ぎ出される時もニヤついていたのを見た。

 

「しかし、コレは霊障ではなく人災ですよね。

 俺は霊が見えるんですけど全く霊は関係ないですよ。

 単にユンボの操縦が下手なだけでしょ。

 そちらの作業員の熟練度の問題ですからウチは関係無いですね」

「な……何を根拠に……」

 オオシマが慌てて言い返そうとした。

「では、霊障の根拠は何ですか?

 俺が見る限り全く問題ないですから、さっさと工事を進めて下さいね。

 ちゃんとしたマトモな作業員を集めて……。

 では、また来ますね」

「待てやゴラァ、俺たちがマトモや無いっちゅうんかいっ!」

 周りにいた自称作業員さん達が俺たちを取り囲んだ。

 

「別にあなた方全員とは申しませんが、熟練度が足りない人もたくさんいらっしゃるようですので……」

「なんやとーっ!

 ならお前がゆう熟練度っちゅうやつを見せてみいやっ!」

「分かりました。

 では」

 俺は近場にある小型のユンボに乗りそこに穴を開けた。

 正確に縦横1メートルの……。

 

 実は俺は学生時代から建設現場でバイトをしていてユンボの操縦は得意だった。

 更に現場作業の荒くれさん達にも慣れているのでこれくらいは何でも無い。

 

「俺でも出来るコレくらいは簡単に出来ますよね。

 みなさんは?」

「………………」

 さっきまでの剣幕は何処に行ったのか皆おとなしくなった。

 

「では、コレくらい出来ない方は居ないと思いますのでこれからは作業が捗る筈ですよね。

 宜しくお願いしますよ、オオシマさん。

 次に来るまでには解体くらいは完了して下さいね。

 では失礼します」

 

 俺たちは唖然とするオオシマたちを置いて島を出た。

 

「はぁーっ!

 怖かったっー!

 今でも足が震えていますよ」

 帰りの船の中で俺は震えていた。

「さっきまでの度胸は何処にいった?

 スケベなだけでは無いのだとシンを見直していたのに」

 何気にレイジさんが酷い。

 

 今回の目的は相手に喧嘩を売ることにある。

 問題に進展が無いならば進展させる為の燃料を投下すれば良いのだ。

 こうすれば、俺に矛先が向けられる筈だ。

 後は、都度対処すればいい筈……。

 多分……。

 




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