幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
送迎のヘリコプターの中でチヒロから聞いた雪女の情報をみんなに伝えた。
まだ、秋の終わりのこの時期は雪は全く積もって無い。
そんな時に雪女が出るのはおかしくないか?
などなど、話し合った。
アカリさん曰く、雪女は12~3年周期で子作りの為に郷に降りて来るそうだ。
今回がその周期に当たるのかは分からない。
子作りの相手は誰でもいいわけではないそうで雪女が見初めた男に限るらしい。
で、問題は子作りでは無い場合だ。
原因がなんであれ面倒ごとになりそうな予感がする。
空から観ると樹海の中にぽつんと拓けた場所が見えた。
真ん中に5階建てのホテルがあり、周りにコテージが点在していて近くには湖がある。
これではヘリ以外の交通手段が無い筈だ……。
俺たちはホテルの屋上のヘリポートへ降り立った。
「ようこそ、お待ちしておりました。
私は、総合管理を受け持ってます
ヘリポートで待っていてくれた男が挨拶してきた。
早川さんは、30代だろうか長身でがっしりとした体格の元ラガーマンだそうだ。
早々に挨拶を済ませて、問題の雪女に会わせて貰う事にする。
ある部屋に案内され中に入る。
中には二人の雪女とおぼしき女性がいた。
一人は見た目は20代後半くらいで銀髪が腰まであり白い着物を着ている。
もう一人は10代後半くらいでチヒロと同じくらいだろうか、先の女性と同じように銀髪が腰の辺りまであり白い着物を着ている。
どちらも透き通った白い肌をした美人だ。
20代後半の女性が
二人は親子だそうだ。
二人にこの地に来た理由を聞いたが何も話してくれなかった。
多分警戒してるのだろう。
女性同士では、と言う事でアカリさんとマキさんが話し掛けたが簡単な世間話しはしてくれるが問題の原因は話してくれない。
再度俺にバトンタッチされて、俺のことを話した……。
幽霊であるチヒロと同棲していることを……。
更に数ヶ月前のリゾート島での唯一の生き残りだと言う事も教えた。
『そう……あの百鬼夜行の原因の人だったの……。
あなただけ他の人と違う香りがしたのはそのせいだったのね』
深雪さんがやっと重い口を開いてくれた。
チヒロが呼んだ百鬼夜行は妖怪仲間の間ではかなり有名になっていた。
なんでも、一人の男を助ける為に自分の霊気を使い果たしてまでも百鬼夜行を呼んだ幽霊がいると……。
本来ならたかが幽霊一人で百鬼夜行を呼ぶのは不可能らしく何故呼べたのか議論になっているそうだ。
そして、深雪さんたちがこの地に来た理由は女郎蜘蛛が現れたからだ。
妖怪女郎蜘蛛は50~60年に一度繁殖の為に郷に降りる。
だが、縄張りであった郷はもう無くなり山々を彷徨いこの地を見つけたそうだ。
だが、この地は雪女の縄張りで数年後には子を成す為に降りてくる予定だった……。
この地に女郎蜘蛛が根を貼れば雪女が子を成せなくなると同時に人間たちが怖がってこの地から居なくなるかもしれない……。
今は深雪さんのお母さんが説得しているそうだが、全く聞く耳を持ってくれないそうだ。
二人はこの地に結界を張って女郎蜘蛛が入れないようにしているそうだ。
だが、この結界もあと数日しか持たないらしい。
数日のうちに説得出来なければ実力行使になる……。
女郎蜘蛛はかなりの数の小蜘蛛を従えているので厄介らしい。
この地に人が増えて、地が活性化しだしたのに女郎蜘蛛のせいで怖がられ人が居なくなったら自分たちも破滅するからなるべくこっそり解決したかったそうだ。
そして、これがかなり重要な事だそうだが、女郎蜘蛛の小蜘蛛が吐く糸を霊糸と言い妖怪たちの着物の原料だそうだ。
霊糸を織って反物にして着物を作るそうで女郎蜘蛛と敵対すると着物が手に入らなくなるそうだ。
深雪さんの着物を触らせてもらったがシルクより滑らかで、丈夫な感じがした。
実際、国の中枢にいる神職関係者の着物もこれから作られるそうだ(アカリさん曰く)。
雪女もかなり微妙な立場にいるみたいだ。
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