幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
「この先に居るのか?」
レイジさんが先頭を行く白雪さんに何度目かの質問をしている。
『……………………』
白雪さんも何度も聞かれるのでウンザリしたのか無視してる。
「白雪さん、この先に洞窟なんてあったんですね」
『そうなのよ。
結構深いから気を付けてね』
さっきから白雪さんは俺に対しては無茶苦茶愛想がいい。
しかも、口調まで変わってるし。
更に、右腕に深雪さんが左腕には雪花が抱きついている。
レイジさんの「昨夜何したっ?」って言う目が怖い……。
ナニしました、3人と……。
洞窟に着いた。
不思議と中は仄かに明るい。
中には小蜘蛛がいたが、俺たちを見ると文字通り蜘蛛の子を散らす様に居なくなった。
ちなみに小蜘蛛って言っても胴体だけで直径30センチ以上はある。
だけど、今は襲われない。
雪女一家が守ってくれてるから。
洞窟の中を10分以上歩いただろうか、パシーンッパシーンッ!と何かを叩く音が聞こえるようになった。
たまに苦しそうな呻き声が聞こえる。
だんだん叩く音と呻き声が大きくなる……。
俺とレイジさんの頭の中に嫌な事が浮かぶ……。
この呻き声は早川さんだ……。
拷問されているのだろうか?
呻き声がだんだん荒い息遣いに変わる……。
息も絶え絶えなのだろう、逸る気持ちを抑えながら洞窟の角を曲がった。
そこは、広いスペースになっていて霊糸で作られた天蓋付きのベッドがありその上で早川さんが全裸で四つん這いになっていた。
その背後に女性が立っている。
そして、今まさに女性が早川さんに向かって鞭を振り下ろしているところだった。
バチーンッ
強烈な一撃だ……。
背中にはいく筋ものミミズ腫れがある……。
「やめろ「はぁんっっ!」っ!」
レイジさんの叫びが早川さんの喘ぎ?に掻き消された。
『ん?
なんじゃお主らは?
潤二とのお楽しみを邪魔するとは不粋なやつらじゃな』
へっ?
お楽しみ?
拷問してたんじゃないの?
「ああ、これはレイジさんにシンさんと雪女さんたちじゃないですか?
どうしました、こんなところまで?」
早川さんが不思議そうな顔をしている。
いやいや、あんたを助けに来たんだろうが。
『摩利香よ、もしかしてパートナーを見つけたのか?』
唖然としてた白雪さんが復活した。
『そうなのよ、この潤二はね私のどんな責め苦にも耐えるのよ。
その上アッチも強くて何度もイカされたわ。
もう、最高のパートナーよっ!』
摩利香さんが真っ赤になって両手を頰に当てて腰をクネクネしてる。
早川さんを見ると「へへへっ」って言いながら頭を掻いてるし。
しかも、チンチンがビンビンに勃ってるし……。
よく見ると摩利香さんは黒いレザーボンテージ姿で下は黒の紐パン姿、髪の毛は真っ赤なストレートで腰まである。
目鼻立ちがすっきりした美女だ。
つまり、二人はSMプレイをやってたの?
昨日からずっと……?
なんかアホらしくなってしまった。
レイジさんも同じようで、二人して帰ろうとした。
『では、摩利香よこの地を離れてくれるのじゃな?』
そうだ、忘れてた。
一番の問題が残ってたんだ。
『いやじゃ。
妾は潤二とこの地で添い遂げたいのじゃ』
『それでは困る、人間がお主らを怖がるからな……』
『それは大丈夫じゃ。
あの子らには人間に一切手出ししないように言い含めておるからな』
『それでもだ。
お主の姿を見たら怖がるだろう?』
『それも分かってるのじゃ、潤二と一緒に居る間はこの姿を変えん』
『ここまで話しが平行線ならば、実力行使しかないぞ?』
『それもこまるのじゃ。
見たところお主たち雪女一族揃って力が増しておるようじゃ。
白雪、お主一人でも勝てる気がせんわ。
どうやったのじゃ?
どちらにしても妾はこの地を離れる気はない』
「白雪さん、お願いだ。
俺たちはこんなに愛し合ってるんだ」
早川さんが、間に立ってから摩利香さんにキスした。
摩利香さんも早川さんのキスを受け入れて二人して舌を絡めている。
摩利香さんの気持ちも分からない訳ではない。
この地に災いをもたらすならば去って貰わなければならない。
ん?
災い?
どんな?
「あのー、白雪さん?
摩利香さんがこの地にいたらどんな不都合があるんでしょうか?」
『それはね、………………。
な……ないわっ!
摩利香にパートナーが見つかったからしばらくは安心だし、小蜘蛛が人間を襲わないなら問題はないわ』
やっぱり……。
昨日からの勢いだけでここに来たから追い出すのが目的になってたから気付けなかったんだ。
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