幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
人魚1
「このメガフロートは…………」
さっきからメガフロートの有用性とメリット、デメリットの報告が続いている。
今いるのは南鳥島から北西に20キロの位置にあるメガフロートの上の会議室だ。
一辺が500メートルある正方形の浮遊島だ。
伊福部商事と大手ゼネコンで共同開発した超軽量発泡コンクリートで作られたブロックを無数繋ぎ合わせてある。
目的は海底鉱床の調査と開発だ。
短期的には専用の船舶で済むが、長期的には作業員の住環境の改善が必要になる為メガフロートを活用しようと考えた訳だ。
それが、俺たちに何の関係があるかと言うと全く無い。
元々は人魚の調査の為に伊豆鳥島に居た俺たちをこのメガフロートを査察する国会議員に同行した会長が拾ってくれただけだ。
ヘリコプターで……。
で、聴きたくもない講義を聞かされているのだ。
人魚の調査はオカルト課が発足してから定期的に行っているそうで、各地の伝説や目撃情報を当てに探している。
人魚調査の目的は伝説にある不老不死だ。
人魚の肉を食べて不老不死になったなどの伝説を調べるのだが、調べれば調べるほど不老不死伝説の信憑性が薄らぐ。
ただの長生きしている存在にしか思えない。
俺たちは実際に数百年存在している雪女や女郎蜘蛛を見ているし……サキュバスともやったし……。
しかし、妖怪ってみんな綺麗でスタイルがいいよな?
みんな俺の好みです。
一番はチヒロだけど……。
グラグラッ!
突然部屋が揺れる……。
地震かっ?
いや、海上で地震?
職員や作業員はまたか、と言う表情をしている。
1分くらい続いたか?
やっと治った、と思ったらまた揺れ出した。
「すみません、最近になって起こるんです。
すぐに治るので何も心配ないですから」
担当職員さんは何時もの事の様に淡々と説明する。
職員間では海震と呼ばれ、ここ1ヶ月の間に起こっているそうだ。
しかも、揺れはこのメガフロートのみ、周りの海面には全く揺れが無い。
所謂怪異現象だ。
だが、実害が無いのでほっといているそうだ。
そして、窓の外を見ている俺の目にはメガフロートの上ではしゃいでいる海坊主が映っていた……。
俺たちは会議室を出て、メガフロートの南端に来た。
「シンには何が見えるの?」
アカリさんが揺れるフロートの上で俺の腕にしがみついている。
柔らかなオッパイの感触が気持ちいい。
「はい、はしゃいでジャンプしている海坊主ですね」
目の前には5メートルはあろうかと言うスキンヘッドの大男が暴れている。
「あのー、海坊主さん……そろそろ止めてください」
『んー?
お前はーオラが見えるのかー?』
「はい、どうしてこんな事をするんでしょうか?」
『んー、お前たち人間がやれとー言うからー。
やめれーと言うならやめるー』
「人間がやれと?
何故ですか?」
『そんなのー、しらんー。
オラはー、頼まれただけー』
みんなに今の海坊主とのやりとりを説明した。
「人間に頼まれたなんてありえるの?」
アカリさんが俺に掴まったまま訪ねる。
もう、揺れは治ってますよ……。
「そうね、あり得なくはないわ。
昔から霊と交流する人は少なからずいるから……。
私も、その余波を受けた一人ですからね」
マキさんが寂しそうにしている。
「そうなると、このメガフロートを良く思って無い存在がいるわけだ」
レイジさんも苦い顔をしている。
俺たちは一旦会議室に戻り会長に外であった事を説明した。
「もう、起こらないと思いますよ。
海坊主さんが約束してくれましたから」
「おお、そうか?
すまなかったな、助かった」
「ちっ」
俺は微かな舌打ちを聞いた様な気がして周りを見たが、誰かは分からなかった。
会社で事務作業をしてから自宅に帰って、チヒロとイチャイチャした。
ピンポーン
ん?
今日は来客の予定は無いはずだが?
まさかまた母さんか?
『はぁーい』
チヒロが出てくれた。
『シンー、お客様』
チヒロに呼ばれて玄関に行った。
えっと、誰?
目の前には20代半ばに見える緑色の髪の毛の美女が立っていた。
『私の母を助けて下さい』
いきなり緑髮の美女が土下座した……。
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