幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
『ヘヘェェェッ!
女はどこだぁぁぁっ!』
『出てこぉぉぃぃ……』
ドォンッ!
ロビーのソファーを軽々と投げ飛ばしながら暴れる二人の男がいた。
「警察はまだかっ?」
「もう通報したけど、なんか火事があったみたいで……」
「ちっ!
使えん警察だなっ!」
フロントの係りが必死で男二人を囲んで取り押さえ様とするが、化け物じみた力を出す男たちに蹴散らされていた。
「レイジさんあの二人、露天風呂にいたヤツらですね」
「そうだ、多分悪霊に憑依されたな」
「でしょうね、背後に黒い
「なんとか出来るか?」
「やってみま「『シンは下がってて』」」
あきらかに怒ってるアカリが俺の横に来た。
『シンさんとの旅行を邪魔するヤツらはどこだぁぁぁっ!』
サクラが髪の毛を逆立てている。
『ふふっ!
暑いのを我慢しながら来てるのに……』
雪花の周りに冷気が纏わり付いている。
『せっかくの混浴を邪魔したなぁぁっ!』
花子が明後日の怒りをしていた。
「シンとの楽しい時間を奪ったヤツらは万死に値するわ」
マキ……怖い……。
『いくらサキュバスでも、アイツらは相手したくないですぅ』
意外と冷静なリリーだ。
俺でも近づくのを躊躇する程の怒り心頭の彼女たちに男二人が気付いた。
『『女だーっ!
犯すんだぁぁぁっ!』』
ムカつく事を言いながらアカリ達の方に走って来る。
『ふんっ!』
サクラが右手を差し出すと霊糸が男二人の足を拘束する。
バタンッ! ガタンッ!
派手な音を立てて二人が転ぶ。
『ふぅぅーっ!』
雪花が軽く息を吹きかけると二人が固まって動かなくなる。
「『お前かぁぁっ!』」
アカリ(怒りのチヒロ憑依Ver)が黒い靄を掴み男から引き剥がす。
『コイツ気味が悪いですぅ』
リリーがもう一人の男から黒い靄を引き剥がした。
『コイツら潰しちゃいましょか?』
花子が地べたに投げ捨てられた靄を踏んだ。
『ギャァァァッ!』
靄が消滅した。
「なるほど、踏みつけたらいいのね」
マキが、投げ出された靄を全力で踏み付ける。
『はぁぁぁぁっ!
女王様あぁぁぁぁぁぁっ!』
二匹目の靄は昇天したような……。
男二人組は気絶したまま動かない、普通に息をしてるので大丈夫だろう。
「あ……あのあなた達は?」
成り行きを見ていたフロントチーフらしき人が俺たちに近づいてきた。
「はい、俺たちは行きずりの霊媒師です」
「本当に……?」
「まあ、本当かは別にして騒ぎは落ち着きましたので俺たちは寝ますね。
警察屋さんは適当にあしらって下さいね。
では……」
思いっきり怪しい集団を演出してこの場を濁した。
こう言う場合は嘘を言っても怪しい集団だから追及されにくい筈だ。
と、言うよりこれ以上面倒事に巻き込まれたく無い。
それよりもアカリ達の怒りの鉾先が俺に向かわないかが心配だ。
心配は杞憂に終わったが、朝までバタバタした雰囲気のホテルで気持ちよく眠られるはずも無く全員でウノをしながら朝まで過ごした。
度々警察さんが俺たちの部屋に来て事情を聞くものだから気軽にエッチ出来なかったのも一因だ。
「うぅっ!
眠いっ!」
運転担当のレイジさんがコーヒーを飲みながら運転をしている。
「パパっ!
ガンバッ!」
「任せなさいっ!」
助手席に座る萌美ちゃんの応援で張り切る親バカのレイジさんだ。
俺たち全員は後部座席で寝ている。
「おいっ!
着いたぞっ!」
爆睡する俺たちにむけ、怒り気味のレイジさんが叫ぶ。
釧路湿原に到着したのだ。
はっきり言って俺は見る所は無い。
湿原独特の植物にも興味が無い。
しかし、レイジさんの奥さんとマキの鶴の一声で観光になった。
「こう言う自然を愛でる目を養わないといけません」
「はい、ママ」
奥さんが萌美ちゃんを連れて湿原散策に行く。
レイジさんは車の中で仮眠中だ。
「私たちも見に行きましょう」
「そうだな」
マキが俺の腕に抱きつく。
展望台から眺める景色は息を呑むほど壮大で綺麗だった。
「もうすぐ屈斜路湖に着きます」
運転手を代わり、屈斜路湖に到着した。
観光ホテルにチェックインしてから全員で散策にでる。
散策と言うより水泳かな?
全員服の下に水着を着ている。
「そーれっ!」
『はいっ!』
「『えいっ!』」
『いけっーっ!』
「「「「おおぉぉーっ!」」」」
マキとアカリと雪花と花子がビーチバレーをしている、彼女たちが飛び跳ねる度に揺れる胸を見てギャラリーの男どもが雄叫びを上げるのだ。
レイジさんは奥さんと萌美ちゃんを連れて泳いでいる。
俺は、彼女たちを眺めながらリクライニングチェアーに座り昨夜の残りの唐揚げを肴にビールを飲んでいる。
リリーはレイジさんたちの護衛に付かず離れずの位置にいる。
この湖にも結構な数の霊がいるから……。
サクラは俺の隣にチョコンと座り霊糸でレース編みを作っている。
ザバァッ!
いきなり湖の中央部に大きな水飛沫が上がった。
「「「きゃぁぁーっ!」」」
泳いでいた人達が驚いて避難する。
その水飛沫が治ると一直線に俺に小さな水飛沫が向かってくる。
アカリたちが警戒して緊張感が走る……。
『あっ!
シンさまぁぁっ!』
その水飛沫からカッパのサクヤが現れた。
競泳水着姿で……。
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