※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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妖精
妖精1


「共通テレビ制作社のエグゼクティブプロデューサーの七飯(ななえ)と申します」

「超常現象対策課の課長の三神です」

 レイジさんが代表して皆を紹介してくれた。

 

 七飯さんは、40代半ばの中肉中背の男性で俺様系に見える。

 

 取材は明後日から行われる予定で、今日はその打ち合わせだ。

 

「あれっ? 

 これだけですかっ? 

 噂ではあと4人いたはず……」

「噂?」

「いえっ、別に……」

 七飯さんが残念そうに誤魔化したが、あのSNSの件だろう。

 まあ、噂の集団が俺たちだと確信されてる訳ではないようなので本当の事を言わなくてもいいだろう。

 もっとも、今回のテレビの取材に応じたのはオカルト課を前面に出す為だし。

 

「では、これが台本です。

 よく読んで下さい」

「台本? 

 何故ですか? 

 ただの取材ですよね」

 いきなり台本を渡されても何の意味があるのだ? 

 

「演出ですよ、演出。

 テレビ的には美女が三人もいらっしゃるので絵になりますが、顔出しNGですから多少の演出をしなければ絵にならないんですよ」

「しかし、霊障は台本通りにならないと思いますが……」

「大丈夫です。

 仕込みをしてますから」

 霊障の仕込みって……。

 さっきからレイジさんと七飯さんの話を聞いていると気分が悪くなる。

 自分がパンダになった気分だ。

 そこまでしてテレビに出なくてもいいんじゃないか? 

 

「そこまでしなければならないんでしたらこの話は無かった事にして下さい。

 お帰りはあちらです」

 レイジさんも同じ考えだったようだ。

「な……何を……。

 せっかくテレビに出て有名になるチャンスを……。

 そこのお嬢さん方もそうでしょう?」

「「「いえ、別に」」」

 三人揃ってそっぽを向く。

 元々、この三人はテレビ取材には反対していたのだ。

 これ以上目立ちたく無いから。

 

「な……それでは困りますっ! 

 既に予算組みしてるので……」

「しかし、最初は取材はドキュメンタリーの筈でしたよね。

 演出なんて聞いてません。

 ましてや霊障の仕込みなんて……。

 そちらが勝手に内容を変えてきたんですから、自業自得でしょう」

 レイジさんも容赦ない。

 

「わ……分かりました。

 では、ヤラセ無しの取材のみでやります」

 七飯さんが苦虫を噛み潰したような表情をしている。

「分かっていただけたのなら良かったです」

 レイジさんがニヤリと笑いながら取材の内容を詰めていく。

 

 取材は予定通り明後日から始まり、事務所での作業から撮影スタッフが入り霊障案件が入ったら撮影スタッフが付いて来るスタイルを取るそうだ。

 場合によっては泊まりになる出張もあるが、それにも付いてくるらしい。

 期日は一週間をみているとの事。

 もちろん、プライベートの取材、撮影は却下だ。

 

 もっとも、内緒で撮影しようとしても撮影機器が謎の故障をする筈だから無理だけど。

 

 

 

 翌日、ミオから例の料亭に呼び出された。

 

『シンさま、あのプロデューサーに何したの?』

「へっ? 

 プロデューサー?」

『七飯って言うプロデューサーよ』

 いきなり、プロデューサーなんて言われても何のことか分からない。

「ああ、ウチのレイジさんが契約違反を盾に取材を拒否しようとしたんですよ」

 俺は、昨日のやりとりをミオに教えた。

 

『ふうぅーん。

 なるほど……それでか……』

「どうしたんだ?」

『その七飯がねオカルト課の連中に吠え面かかせてやるって息巻いてたそうなのよ。

 シンさまの事だから心配要らないと思うけど、一応ね。

 それにアイツ、ヘビの様にしつこいのよ。

 私レベルなら何もして来ないけど、駆け出しのアイドルとか女優はアイツからセクハラされたり愛人になれって強要されるのよ。

 それで、芸能界を辞めた娘も何人もいるわ』

「嫌なヤツだな。

 でも、大丈夫だろ。

 短期の取材だけだし」

『シンさまがそう言うならいいわ。

 じゃあ、もう一回……』

 布団の上で腕枕をしていたミオが上体を起こして俺の肉棒を咥え……。

 

 

 

 翌日、取材スタッフが入り撮影がスタートしてようやくカメラが空気になった頃、会長から呼び出された。

 

「すまんが、至急ベトナムへ行ってくれ。

 現地で建設中の食品工場で霊障と思われる案件が発生した。

 今回は全員で頼む」

「「「はいっ!」」」

 

 

「という訳で、今回の取材は中止して下さい。

 海外に行きますから」

「何をおっしゃいますかっ! 

 もちろん付いて行きます。

 おいっ! 

 全員パスポートは持ってるだろう?」

 七飯プロデューサーがレイジさんの止めるのも聞かずに勝手に決めてしまった。

「何が起きても知りませんよ。

 全て自己責任でなら構いませんが」

「OKです。

 なんなら誓約書も書きますか? 

 おいっ、全員分の誓約書を持ってこいっ!」

 手回しのいいこって……。

 こんなハプニングを待ってた様な感じだ。

 ある意味この人は持ってるんだろうな。

 でなきゃ、プロデューサーなんかにはなれないだろうから。

 

 




お読みいただきありがとうございます。
出来れば評価もお願いします。

誤字脱字訂正ありがとうございます。
大変助かります。
厚かましいお願いですが、これからも誤字脱字を見つけたらお願い致します。
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