※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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妖精2

 翌日、オカルト課と取材スタッフは機上の人になった。

 

「ねっ、嫌なヤツでしょー。

 アイツって」

 メインカメラ担当の茉莉(まつり)さんだ。

「おいっ! 

 迂闊な事言うな、一応は俺たちの雇い主だ」

 音声担当の勝也(かつや)さん。

「でも、自分だけビジネスクラスなんて私たちをどんだけ見下してるんだか」

 サブカメラ担当の優希(ゆうき)さん。

 彼らはまだ若く、全員30手前だろう。

 会社専属では無く、フリーのチームだそうだ。

 

 で、その噂の主は一人俺たちと別れてビジネスクラスにいるわけだ。

 

 本人曰く、エコノミークラス症候群が怖いので金で買える健康は買う主義なんだとか。

 

 俺には関係ないのでなんとも思わない。

 それよりも日本にいるチヒロたちが心配だ。

 チヒロによると、憑依には多少の霊力を使うので長期間で尚且つ長距離の憑依をするとアカリにも影響が出る可能性があるので皆んなと一緒に留守番して貰う事にしたのだ。

 

 

 直行便でダナンに到着した。

 

 もう、夕方になる為先にホテルにチェックインしてから外食する事にした。

 撮影スタッフとは別行動だ。

 

 因みに、部屋割りはレイジさんがシングルで俺とアカリ、マキ、サクラがダブルツインルームだ。

 

 外に出た俺たちはホテル従業員のおすすめのコムガーの店をチョイスした。

 

 大変美味しゅうございました。

 鳥だしのご飯にカラッと揚がったチキンがベストマッチだ。

 夜食用にテイクアウトも頼んだ。

 

 後から聞いたら撮影スタッフはフォーの有名店に行ったそうで、店の情報交換をした。

 

 七飯プロデューサーは単独行動で歓楽街に消えて行ったそうだ。

 

 

 その夜はアカリ、マキ、サクラに霊力の補充をしました。

 

 ふぅー。

 

 

「シンさんたちって、そんな関係なんですか?」

 翌朝、茉莉さんが部屋から出て来る俺たちを目撃して近寄ってきた。

 マキとアカリが左右から俺にしな垂れ掛かり甘えて、サクラは俺の後ろをチョコチョコ付いて来ている。

「ん? 

 全員俺の恋人だけど?」

「じゃあ、昨夜ずっと聞こえてたあの声はもしかして……」

「ごめんっ! 

 聞こえてたっ? 

 もうちょい控えるわ」

「いえ……ゴニョゴニョ……」

 茉莉さんが顔を真っ赤にしてうつむいている。

 可愛いなぁ。

 茉莉さんはショートカットの髪が活発そうな印象を与える可愛い系の女性だ。

 

 

 

 ホテルで朝食を食べてからダナン郊外の工場建設現場にやって来た。

 工場建設の責任者に聞くと、夜な夜な建設重機が悪戯されて翌日は動かない事が多々あり、調べても人が入り込んだ形跡が無く途方にくれているそうだ。

 

 現地の作業員は妖精の仕業だから逆らわずに落ち着くまで待った方がいいと言ってるらしい。

 

 

 

 俺たちは一旦ダナンに戻り、夜に出直す事にした。

 と言うのも、くまなくチェックしたが霊などの痕跡はあったが特定できる程の証拠が見つからなかったのだ。

 

 まだ、午前中でもあるのでダナン観光に出掛ける事にした。

 まずは、気になっていた五行山だ。

 英語でマーブルマウンテンと言って人気の観光スポットだ。

 有名な西遊記の孫悟空がお釈迦様に閉じ込められていた場所でもある。

 まあ、お伽話の中の事だけどロマンがあるよね。

 ゆっくりと中の寺院などを見て回ったら夕方になった。

 

 

 

 俺たちは教えてもらったフォーの店で夕食をとり、コムガーのテイクアウトを夜食にして工場建設現場に向かう。

 

 ちなみに、これまでの行動は家庭用4Kムービーで撮影されている。

 撮影許可を申請せずにいきなりベトナムにきたものだから一般観光客を装って撮影しているのだ。

 そして、七飯プロデューサーは歓楽街に消えたままだ。

 本当、あの人は何のために付いて来たんだろう? 

 

 

 

 建設現場の重機置場横の休憩所で待機している俺たちに近づいてくる気配がある。

 何も見えないが、気配だけが近づく。

 

「マキ、見えるか?」

『うぅぅんっ! 

 微かに何か見えるけど輪郭までははっきりしないわ』

 マキは、霊体から人間に戻った経験から霊体寄りに霊気をコントロールする事でより霊を見やすくなる様になっていた。

 特に俺から精気を与えた後はより強くコントロール出来るのだ。

 

『とりあえず捕まえてみましょうか?』

「そうだな、やってくれ」

 サクラの霊糸ならばどんな霊でも拘束出来るはずだ。

 サクラが右手を前に差し出すと目に見えない糸が気配の方に向かった。

 実は、この糸はサクラのお尻の穴から出ているのを知っているのは俺だけだ。

 サクラの必死の努力で糸をコントロールして服の隙間を通してあたかもスパ○ダーマンみたいに腕から出てるように見せているのだ。

 コントロールの練習中は何度糸まみれになったか……。

 サクラも半妖化してからはお尻の穴は排泄器官では無くなっているそうで、何回か試させてもらった。

 

『きやぁっ!』

 何かがサクラの糸に絡まったようだ。

「行くぞっ!」

 

 悲鳴の場所に行くと、綺麗な女性が糸にグルグル巻きにされた状態で倒れていた。

 しかし、明らかに人間では無い。

 身体が半透明で、背中には綺麗な透明の翅があったから……。




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