幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
「ぶっ!」
記帳した通帳の残高を見て吹き出してしまった。
「分かった?
私たちの仕事は基本給以外にインセンティブがつくのよ」
「そう、そしてシンは仕事を通して関係した妖怪や霊、果は神さまを仲間に引きずり込んだでしょ。
しかも、それらが会社に与える利益が莫大になってるはずなのよ」
「いや、それでも……三千万はちょっと……」
今日、記帳したらいきなり三千万を超える金額があった。
「多分ボーナスはもっと凄い事になるはずよ」
「もう、いいよお腹いっぱいだ」
お金は欲しいけど、身に余る金は自身を滅ぼす気がするので怖い。
「まあ、それがシンらしいんだけどね」
「シンよ、金は老後資金とでも思って貯めておけばいいだろう。
あるに越したことはないんだからな」
「はい、そうします」
レイジさんの言う通りかも。
今後のことを考えるとお金を貯めるのも悪く無い様に思える。
昨日と同じ時間に廃病院に来たが、昨日迄とは雰囲気が変わっていた。
建物の周りはレイジさん特製のお札が貼ってあるので霊たちの出入りは出来ない筈だ。
電源室で電気を点けてから三階に向かう。
二階までは昨日に粗方除霊してあるので悪質な霊はほとんど居ない。
俺たちを遠目に見ている霊たちが何故かソワソワしているのだ。
そして、最大の違和感の原因がこのフロアーにあると思う。
そう、ピンクな雰囲気の原因が。
このフロアーには看護師の詰め所と仮眠室がある。
奥は病室が並ぶ。
詰め所には看護師の格好をした綺麗な幽霊が立っていたが軽く会釈すると普通に通してくれた。
問題は仮眠室だった。
仮眠室のドアを開けるとそこは二十畳程の畳部屋でそこにはとんでもない格好の女性たちがいたのだ。
一目見て霊たちだとは分かるが、女性幽霊たちの格好が問題だ。
ミニスカ看護師の格好やミニスカ女医さんなどのどこのコスプレって格好やスケスケネグリジェ、包帯を全身に巻いて胸とお尻を強調した女性幽霊たちがこちらを見ている。
『あなたがシンねぇ。
噂は聞いていたわぁ』
「噂?」
『えぇ。
妖怪やぁ霊たちを満足させてくれるってぇ。
私たちを昇天させずに昇天させてくれるってぇ』
妙に甘ったるい喋り方をする幽霊が前に出てきた。
色っぽい綺麗なミニスカ女医さん幽霊だ。
『最近は誰も人が来なくなったから霊力が弱くなっちゃってぇ、たまに来る人から霊力を分けて貰う程度だったのよぉ。
どおぉ、私たちを抱いてみてぇ』
うう~ん、話に付いて行けない。
幽霊を抱けと?
そしたら俺たちの受けた依頼の半分は失敗するって事だよな?
「しかし、俺たちはあなた方をこの建物から出て行って貰う為に来たんですけど」
『いいわよぉ、じゃあ周りの結界を解除してちょうだい。
すぐに出て行ってもらうからぁ。
でも私は無理よぉ、地縛霊になっちゃってるからぁ』
「あなた以外の霊は何処に行くんですか?」
『知らないわぁ。
今は私の言う事を聞くいい子たちだから大人しいけどぉ、ここから出たらどうなるかは分からないわぁ』
「シンっ、あの霊たちは普通の服を着てるわっ!」
アカリさんの指摘にハッとなった。
と、言う事は服を着る事が出来る霊力がある幽霊だと言う事だ。
昨日までのザコ幽霊とは違うって事だ。
「シンよ、ここは大人しく従った方がいいようだ。
俺は外に出ているからな」
レイジさんが仮眠室から出て行った。
『じゃあ、この娘を抱いてねぇ』
俺の目の前に全身を包帯でグルグル巻きにした女性が来た。
胸とお尻を強調した巻き方で異様にエロい。
包帯女を抱き寄せ、キスする為に口の部分の包帯をずらす。
「いやぁ」
ん?
この娘、人間?
強調された胸を揉む。
「あんっ!
お姉さまぁ」
やっぱり人間だ。
「すみませんが、この娘は抱けません。
この娘、人間でしょう?」
『んふふっ。
合格よぉ』
「何がですか?」
『あなたが、欲望のままにこの娘を抱いたらこの場の全員であなたを取り憑き殺す筈だったのよぉ』
ゾォッ!
鳥肌が立った。
綺麗な人が殺すって言うと迫力がある。
『この娘たちねぇ、昔から男に騙されたり犯されたり酷い事をされたのよぉ。
だから、男に怨みを持ったまま霊になったのよぉ。
でもぉ、この娘は違うわよぉ』
「私は、先日彼と肝試しにこの場に来たんです。
そしたら
そんな時にお姉さまが私を優しく介抱してくれたんです。
もぉ~、最高っに気持ちよかったぁぁっ! 」
この人間の娘の名前は
「レイコさんってもしかして、シズヨさんって知りませんか?」
『シズヨってあの淫乱のぉ?』
淫乱のって……。
その通りだが……。
「ま……まあ、そのシズヨさんですが……」
『元気だったぁ?
いや、幽霊だから成仏したぁ?』
「いや、全然お元気ですよ」
(俺とも定期的にやってますから)
レイコさんに魅了されたユミカさんが霊たちのコスプレ衣装を用意して夜な夜なレズプレイをしていたそうだ。
霊たちはこの場を去りたく無いようで、色々模索していた。
問題は霊たちの霊力の供給源だ。
一応この場がショッピングセンターになったら人々が集まるので多少は霊力が集まると予想が出来るんだが……。
俺たちは一旦この件を持ち帰って検討することにして廃病院を後にした。
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