幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。 作:EMO
はぁはぁ言いながら痙攣している浜崎さんをその場に寝かせて俺の上着を掛けた。
やってしまった……しかし……あのおしっこの味……何処かで……あっ!
『はぁはぁ……そうです……私が作った鍋の出汁です』
起き上がった浜崎さんが説明してくれた。
浜崎さんは蛤の精でこの地に永く住んでいるそうで、最近はあの旅館で料理人として働いているそうだ。
鍋出汁は自分の体液……おしっこを使っていたそうで……
最初はお風呂に浸かって出汁を取っていたけどある時におしっこで試したらそれはそれは濃厚な貝出汁が出来たそうでそれ以来おしっこで出汁を取っているそうだ。
いや、まぁ美味しかったけど……蛤からの出汁だし……浜崎さんは蛤の精だから……でもなぁ……おしっこ……誰にも言えない……。
浜崎さんにレオタードを着て貰い……ちょっと勿体なかったが……隅に隠れて人気が無くなるのを待っていると何かあったようだ。
聞き耳を立てていると海上保安庁の船が包囲しているみたいだった。
出て行くべきか思案していると、
「新庄さんと浜崎さんはいらっしゃいますかぁ?」
船底に係官さんが入ってきた。
俺たちは直ぐに小部屋から出て行き係官さんの元へ行った。
結局はこの船は密猟船ではなく密輸船だったのだ。
先の難破船も密輸の協力者だったようだ。
で、何故俺たちが助けられたかと言うと、俺が持っていたスマホのGPSだ。
マキに待機して貰う時にGPS機能を開放していた。
マキがそのGPSを確認していたらいきなり海上に移動するからビックリして直ぐに海上保安庁に連絡して、海上保安庁も兼ねてから警戒していたので直ぐに行動してくれて密輸船の拿捕に繋がった。
まあ、こんな危険な事をした俺たち二人ともこってり絞られたけど。
海上保安庁は俺たち二人の事を秘密にしてくれて密輸船を拿捕した事だけを公表した。
密猟の協力者だと思っていた岡村さんは海上保安庁の人だった。所謂内偵をしていたそうだ。
この日の晩も同じ旅館に泊まった。舟幽霊の件が解決してないので帰れないのだ。
この日の晩ご飯も海鮮鍋だったが複雑な気分だった。
原液を味わってしまったからか薄味に感じるし……おしっこ……いやいや、蛤の出汁だから……微かに鳥の味が重なってるような……。
後で浜崎さんに聞いてみよう。
そう思っていたら食後のデザートを浜崎さんが運んで来てくれた。
『お味は如何でした?』
「はい、美味しかっですよ。
それと、鳥の味も重なってるように思いましたが……」
『は、はい流石ですね。
分かりましたか』
「やっぱり、でもどうやって……」
『そ、それは……』
言いにくそうにしている……はっ、もしかして……
「そ、そうですよね。
料理人さんに料理の秘密を聞いたらダメですよね」
汗汗……
この場には何も知らないマキが居たんだ……。
『あ、あの……シンさん……出来ればですけど……この後私にお付き合い頂けないでしょうか……』
浜崎さんが真っ赤になって聞いてくる。
そうだな、俺も浜崎さんともっと話したい事があるし、
「はい、いいですよ。
マキもいいかな?」
「いいわよ」
マキも快諾してくるた。
『ではっ、厨房の先に私の部屋がありますからっ!
お待ちしてますねっ!』
さっきまでとはうって変わってテンションが上がった浜崎さんだった。
食後に少しゆっくりしてから部屋を出ようとする俺に、
「ねえ、シン…….あなたは妖怪から好かれる体質だから仕方ないけど、戻って来たらたっぷりとして貰いますからね。
朝まで……」
「は、はい……」
今日も朝までコースになりそうだ。
彼女が妖怪って気付いてたのか。
ピンポーン
『はぁーい』
チャイムを鳴らすと中から浜崎さんが現れた。
お風呂上がりだろうかピンク色の浴衣を着ていて髪の毛も下ろしてある。
部屋の中は旅館には似つかわしく無く洋風のマンションのようだ。
ワンルームの部屋は然程広くはないが綺麗にまとめられ部屋の隅にベッドがありその横に一人用のテーブルがあった。
俺はそのテーブルの横の座布団を勧められ座る。
「それでお話ってなんですか?」
出してくれたお茶を飲みながら早速聞いた。
『はい……実は……ゴニョゴニョ……』
俯いて喋るからか聞こえない……近くに行ってみよう。
浜崎さんの真横に座り直して、
「すみませんもう一度」
『えっ!
キャッ!』
浜崎さんがいきなり横に座った俺にビックリして転けてしまった。浴衣の裾が捲れて見えた太ももが艶かしい。
「浜崎さん大丈夫ですか」
浜崎さんの手を引っ張り起こそうとすると浜崎さんが首に抱きついてきて、
『私の事はカヨと……シンさん……もう一度私のお小水を飲んでくれませんか……』
見なくても真っ赤になってるであろうカヨが耳元で囁やいた。