※この作品はR-18です。

幽霊との甘い生活!幽霊や妖怪、カッパにトイレの花子さんや雪女、更には人魚、座敷童子までみんなまとめて面倒みちゃう。だってみんな可愛い女の子だから。   作:EMO

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平将門
日本三大怨霊1


 ピンポーン

 ピンポンピンポンピンポンッ! 

「だぁぁっ! 

 うるさいっ! 

 誰ですかっ!」

 連続でドアホンを鳴らす輩に我慢ならずに俺が出た。

 

 ガチャ

『おうっ? 

 ここに娘が住んでる筈なんだが、何故男がおるんだ? 

 まさか……性転換したのか……? 

 嗚呼……娘よっ!』

 なんか知らんが変なおっさんに抱きしめられた。

「ま……待って下さいっ! 

 俺はっずっと生まれた時から男ですからっ! 

 貴方は誰なんですかっ!」

『んー? 

 おかしいな、確かに娘の霊気を感じたんだがなぁ?』

「娘さんって、名前はなんと言うんですか? 

 もしかして俺の前に住んでた人かも知れませんから……」

『名前は無いっ!』

「じゃあわか『シンっ、お客様?』」

 チヒロが玄関に出てきた。

『おおっ! 

 我が娘……か?』

 そこで疑問形? 

 自分の娘が分からんのかいっ! 

 よかった、チヒロの親じゃなくって。

『誰? 

 その人』

「知らない。

 いきなり我が娘って、抱きついてきた変態さん」

『誰が変態じゃっ! 

 しかし、我が娘の霊気だが霊格が全く違うぞ。

 しかも神気まで纏っておるし……。

 下手したら我より強くないか?』

 変態がさっきからブツブツ独り言を言っている。

 チヒロも知らないみたいだし、早々にお帰り願おう。

 

『では、邪魔するぞ』

 おっさんが勝手に中に入って来るし……? 

 

 リビングのソファーに勝手に座ったおっさんを改めて見た。

 

 濃いめのグレーの高そうなスーツに黒のシャツを第二ボタンまで開けていて、髪はグレーに染めているのか? をオールバックにして一見マフィアにしか見えない。

 

『しかし、我が娘にしか思えんが……。

 おい、そこの男。

 我が娘に何をした』

「我が娘か何か知りませんが、チヒロは俺の嫁さんです。

 それ以上でもそれ以下でもありません」

 何かおっさんが口を半分ほど開けて呆けてる。

 

『チヒロだと……? 

 名を付けたのか……? 

 いや、問題はそこではない……そこも問題だが……。

 嫁だとぉぉっ!』

 おっさんがいきなり叫びだした。

 

「はい、まだ入籍はしてませんけど……出来たらいいなって……」

 チヒロも照れ照れしている。

 可愛いなぁ。

 

『きさまぁぁっ! 

 我が娘を傷モノにしたのかぁぁっ!』

「傷モノってチヒロを物扱いするなぁぁっ!」

 興奮した俺とおっさんが思わず掴み合った。

『「はあはあはあ」』

 

『はいはい、落ち着いて。

 はい、お茶』

 いつのまにかチヒロがお茶を淹れてくれてた。

 

『ま……まあこの事は置いといてやる。

 まずは、名だ。

 お前がチヒロと付けたのか?』

 お茶を一口啜ってから落ち着いたおっさんが聞いてきた。

 

「いいえ。

 初めて会った時にチヒロって教えて貰いました」

『えっ? 

 そうなのか? 

 我が娘よどうなのだ?』

『分からないわ。

 シンと出会う前の名前なんて知らないし、誰かに名付けされた覚えもないわ』

 またもおっさんが呆けたようになった。

 

『自ら名を付けただと……。

 しかし、目の前の我が娘が言っておるし……。

 そうだっ、我が娘チヒロだったな。

 チヒロ、何故にその様な霊気を纏っておるのだ? 

 下手したら高位の神に匹敵するぞ』

『も〜っ、エッチっ! 

 そんな事を聞くのぉ〜? 

 んふっ! 

 毎日シンから精を貰ったてるからよぉ』

 チヒロがクネクネしながらもちゃんと答えてるし……。

 キャラ変わってない? 

『毎日……? 

 貴様ぁぁっ! 

 我が娘をぉぉっ!』

 もうええっちゅうねんっ! 

 

『はぁはぁはぁ……なるほど……。

 お前から精を貰った妖怪は力を得る様になるのだな。

 しかも、女限定で』

 当たり前だ、男を抱く趣味は無い。

 ひとしきり娘の大切さを力説したおっさんに今までの経緯を説明した。

 

 お茶を飲んで一息ついてから気がついた。

「そう言えば、おっさんは何者なんだ? 

 チヒロを我が娘と言う事は霊なんだろうけど?」

『ん? 

 我(われ)か? 

 我は平将門(たいらのまさかど)だ』

 

 ブーッ! 

 飲んでいたお茶を吹き出した。

 

 

 

 




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