朝目覚めると、宮野医院の処置室で寝ていた。あれ?なんでだ?
「おはよう。よく眠れたかな?」
志保が入院食を持って来た。
「その顔は、記憶に無いのかな?一弥、検査入院したでしょ?探偵の娘には連絡しておいたわ」
俺に俺のスマホを渡してきた。
「サンク」
「ほら、喰え」
「志保の口移し?」
バキ!
志保が俺の頭を叩き、無言で部屋を出て行った。怒らせたかな?味の無いおかゆを、梅干しをオカズに食べて行く。
---土御門元春---
ねーちんが、心を折られて以来、心ここにあらずの状態である。どんな言葉責めを受けたんだ?
「そうだ。私から逢いに行けば良いのだ」
どこへ行くんだ?
「アイツがどこに住んで居るのか、知っているのか?」
「心が感じるまま、進めば、いつか逢えるだろう」
ダメだ。これが聖人といわれた女か?見る影も無い。
「分かったにゃ。五和に住所を訊いて、連れて行ってやるよ」
「そうか…頼む」
ねーちんは部屋の隅に行き、体育館座りをして、俯いた。あぁ~、ダメなやつの定番だ。はぁ~、五和に連絡を取るか。
翌日、ねーちんを車にのせ、米花町へと向かった。そこに、五和、レールガン、ラストオーダーにシスターズ、そしてインデックスが、シェアハウスしていると言う。なんか、終わった感があるメンバーが集まっている。
ここか?7階建てのマンション…五和に連絡をすると、エントランスまで来てくれた。
「プリエステスは大丈夫ですか?」
「これが大丈夫なように見えるか?」
目が死んでいる。視線は虚空を見つめているようで、視点が定まっていない。
五和の先導で、6階で降り、五和の部屋?に入った。入った途端、ねーちんは走り出し、その部屋にいた男に抱きついた。コイツが原因なのか?
「相変わらず、エロい服装だな」
男の指が、ねーちんの股間に空いたジーンズの裂け目から入り、何かをしていた。
「あぁぁぁぁ~」
ねーちんは喘ぎ声を発し、男に抵抗せず、刺激を受け入れているように見えた。
「きょうは、ダッチワイフプレイをするか。お前は、今からダッチワイフだ。勝手に動くな、勝手に声を上げるなよ」
男の宣言…ねーちんはその指示に従ったのか、喘ぎ声が止まった。
---神崎火織---
「きょうは、ダッチワイフプレイをするか。お前は、今からダッチワイフだ。勝手に動くな、勝手に声を上げるなよ」
彼の宣言…身体の自由を奪われた。なのに、感じる。感じ捲っている。いやらしい身体。彼からの刺激で、思考が止まる。感じさせるだけで、きっと放置プレイなのか。欲しい…とっても、欲しい…
「昔聖人、今は肉便器か?」
言葉責めだ。肉便器にもなれないのか。太ももを流れ落ちるナマ温かなモノ。濡れまくっている、火照っている、これでもかとばかり立ちまくっているのに…何もしてくれないのか?
私の目の前で五和を全裸にし、激しいキスをして、五和に入って行く。私も欲しいです。
「性処理人は、そこで見ていろよ。出そうになったら、便器として使ってやるから」
入れてくれないで、出すだけなのか?欲しいのに…
---土御門元春---
「おい!お前は神崎火織をどうしたいんだ?」
ねーちん相手ではなく、五和相手で始めた男。それは、鬼だろう。
「その聖人か?飼うかな」
ねーちんを全裸にしていき、首には鎖を巻き付けた男。
「おい!それはあんまりじゃないか?」
「で、お前は何の用だ?」
「彼女を元に戻せ」
「元の姿なんか、覚えていない。じゃ、帰れ」
「お前の組織は、何を目的にしているんだ?」
「日出ずる国の夜明けだ」
この国の夜明け??昔の偉人の誰かが言ったような…
「この国中心の世界の秩序の構築、格差社会、一部の無能な者達によって、政が決められている。憂う事態だと思わぬか?」
何を言っているんだ、コイツ…
「俺はこの国を中心として、国家を築く。築いた後は、有能なプレーン達に任せて、俺は君臨だけする」
正気で言っているのか?
「実行出来ると思っているのか?」
この国だけでも、様々な勢力が国のトップを取ろうと暗躍している。世界規模で考えると、無数の組織がこの世界を統べようと躍起になっているのだ。
「やってみなはれ…有名な経営者の言葉だ。やってみないと分からない。なんで、何もせずに諦めるんだ?」
やる?戦力、資金、人材が必要である。こいつにはあるのか?
「お前は資金、戦力、人材があるのか?」
「どうだろうな。まぁ、無ければ作れば良いだろ?違うか?」
それはそうだが…実際問題として…
「では、手始めにどこを潰せば、信じてくれる?」
コイツ…マジなのか?
---九島烈---
学園都市の統括理事達に呼び出された。つまらない覇権争いに、九島家を巻き込むつもりなのだろう。
「老師、ようこそ。では、早速、レベル10の者の概要を教えてくれませんか?」
コイツらの目的は、第二第三の一弥を造ることだ。
「概要?レベル10?何のことですかな?」
「惚けないで下さい。我々がレベル6に到達していないのに、レベル10を一人で独占ですか?この国の財産ですよ。一人占めは良くないですな」
「「そうだ、そうだ!」」
「私は科学勢力では無い。君達とは一線を画す勢力ですよ。何を勘違いされています?」
「魔法師って言っても、我々科学勢力の延長でしょ?レベル10の彼だけでなく、数名の魔法師も提出して貰いますよ」
米国と同じで、魔法師も道具だと考えているのか?愚かな…
「数名の魔法師ですか?」
「えぇ、司波深雪、司波達也、一条将輝、十文字克人、渡辺摩利辺りを、速やかに提出してもらえませんかね?」
魔法師の若い芽を摘むつもりか?
「断ります。彼らをあの少女の様に実験に使うのでしょ?忌まわしき、クローン実験に?」
「わかっておいでじゃないですか。2万人ずつ造り、各国へ沈黙をプレゼントするんですよ」
私を呼び出しておいて、コイツらは全員、テレビ電話で参加とは…とんだチキン達である。
「そうそう、あなた方に報告があります。三種の神器が揃いました。勿論、あなた方の手には渡しません」
「なんだと…おい!ジジィ!渡せよ」
「そうだ、我々に託せ!」
「無理ですよ。私ですら、手元には無いんですからね」
「誰が持っているのだ?」
「おい!暗部を集めろ!」
「彼らは彼らの意思で行動します。魔法勢力の作り出した最強の魔法使い、我々魔法師勢力の作り上げた最強の魔法師、そして、あなた方科学勢力の作り出した最強の能力者。この3名は既に意識レベルでリンクしている」
ザワつく統括理事達。
「ならば、そのリンクを断ち切れば良いのだな」
何?
---近藤一弥---
今日も元気に帰宅部をしていると、よからぬ集団に囲まれた。
「おい!一緒に付いて来い」
手には銃を握っている集団。
「断る」
「なら、力尽くだな」
街中で躊躇無く乱射される銃弾。マジか?通行人に被弾しても怯まない一団。コイツら、何者だ?路地裏に逃げ込む。大通りだと、関係無い者達が巻き込まれるから。
ガッチャン!
何かが当たった音がした。
「お前、フルカウンター持ちか?」
仮面を被った少女が俺の背後にいた。その手には鉄釘が握られている。彼女の手から大量の鉄釘が、俺へと撃ち込まれて来た。なんだ、コイツは…飛んで来た鉄釘は俺に当たる前に戻っていく。フルカウンターである。
「飛び道具は効かないってことか?ならば…」
仮面の少女が近接攻撃を仕掛けて来た。重い攻撃であるが、受け流せない速度では無い。
「いたぞ!」
背後から男の声、ヤツラの撃った流れ弾が、彼女の仮面を砕いた。仮面の下にあったのは、知った顔に似ている。それは…つまり…まだ、造っていたのか。湧き上がる怒りで、俺の中の何かが覚醒していく。
『ミサカ・ワーストです。御坂がお知らせします。ラストオーダーの後に生まれた戦闘特化タイプです』
10032号の声が、脳裏で聞こえた。コイツ、20002体目のクローンなのか?何故、美琴より胸があるんだ?スタイルも良いのが謎である。
『ニブルヘイム』と脳裏で誰かが叫んだ!目の前の少女が凍っていく。俺を中心に凍っていく世界…今のうちに、目の前の少女を拉致して、この場からトンズラをした。
◇
阿笠博士の家に運び込み、彼女からヤバそうな物を撤去して、隠れ家にお持ち帰り。今、冷え切った身体をお風呂で温めてあげている。
「うん…ここは?あっ!貴様…はぁぅ…」
俺のアレが、良い角度で刺さったようだ。女性を無力化するには、これが一番だな。彼女の胸に手を置き、乳房と乳首の感触を味わう。
「やめろ…辱めるのは、やめろ…」
刺さっているので、何かを諦めているのか、声が弱々しい。
「おい!離れろ…爆発するぞ!」
「あぁ、自爆装置か?解除したよ」
「何?」
不思議そうな顔をしている少女。
「だって、美琴の関係者だろ?20002体目のさぁ」
「それは…」
「君の心の闇も、解除したよ。ここで妹達を護ってくれないか?戦闘特化タイプなんだろ?」
「護る?妹達…を…いいの?」
「あぁ、君をあんな目に遭わせたヤツラはしばくよ」
ミサカ・ワーストを妹達に託し、俺は学園都市へと向かう。許せない…美琴のクローン達を使い捨てにしやがって…ミサカに頼んで、味方になる人物、美琴の友人達を選別し、土御門の組織に拉致してもらってある。なので、ここにはクズしかいない。その日、学園都市は地図から消え、学園都市跡と地図に載るようになった。
---佐藤美和子---
ボスである林田リンの指示で、クラブ『ローレライ』に潜入している。ここは、ライブハウスを持ったクラブである。地下にライブ会場があり、1階はダンスフロア兼バー、2階はダンスフロア部分が吹き抜けになっていて、その吹き抜けを囲む様に、フードコートが展開されている。
ここのライブハウスは、女性限定の会場で、男性は入れない。店側が純粋に音楽を楽しんで欲しいということで、定めたルールだそうで、純粋で無いヤツラは1階のダンスフロアとバー周辺にいるようだ。ライブ会場に入るには前売り券か、当日券を買う必要があるのだが、この建物に入るためには、入場料が別に設定されていた。
「マルサに確認しましたが、経理上でおかしな点はないようです」
高木君から調べた情報を聞いている。
「悪さをしたバカは、店の黒服が速やかに排除していたわ」
私とボスは客として潜入している。由美と苗子は店員として潜入中である。
「お尻を触る客はいるけど、それ以上の事は、黒服が排除してくれているわよ」
と、由美。店員は肌の露出の少ない制服で身を包んでいた。客が主役なので、店員は目立たないようにが、この店のコンセプトだと言う。
「問題は排除されたヤツラがどうなるか、なんだよね~」
ボスの興味はそこだった。店で悪さを働いた者達は行方不明になっているらしい。
「黒服に捕まると、黒服の部屋に連れ込まれて…その後はわかりません」
「オーケーよ。無理はしないでいいから。高木君と千葉君はダンスフロアを張って、私と美和子さんでライブ会場に行くから」
今夜の予定を話すボス。
夕方、ボスに連れられて、ローレライに入店した。入場料は1000円。ワンドリンク付きだそうだ。で、ライブ会場への入場料は、参加アーティストと相談で決まるそうで、今夜は2000円だった。
「今日はラス、RAISE A SUILENが出るそうよ」
今、人気のあるガールズバンドである。入り口では女性かどうかを身分証でチェックしていた。私とボスは偽装した身分証でチェックを通り抜けた。ライブ会場は立ち見である。椅子席は中2階に若干あるそうだが、別料金になるようだ。
「ここにしましょうか?」
中2階の立ち見席に陣取るボス。その隣立った。