---工藤新一---
服部のせいで、外出許可が中々下りない。FBIの訓練生がドラッグに飲まれてどうする、って感じらしい。これは困った。困った時は、通販だな。
ここでも困った問題が俺を襲った。俺が使えるクレジットカードが無いのだった。そこで、寮をこっそり抜け出し、ヴァーチャルドラッグなる物を求め、夜の街を彷徨った。
だが、怪しそうな路地には犯罪臭がプンプンしている。昼間に来ないとダメかな?そんな俺に閃きが舞い降りた。そうだ、服部の部屋にあるんじゃ無いか?違法ドラッグでは無い為、没収はされていないはずである。寮にこっそり戻り、翌日、服部の部屋から、それらしい物を借りて来た。
見た目はVR-MMOのヘッドギアに近い形状である。説明書によると、専用のUSBメモリーにデータ化したドラッグがあるそうだ。物は試しで起動してみた。目の前にファイル化されたドラッグが表示され、口か胸を選べとある。まず、口を選んでみた。
目の前に、下着姿の蘭が現れた。
「新一…久しぶり…」
恥ずかしそうに、下を俯いている。そして、上目遣いに俺を見て、蘭の手が俺の股間に伸びて来た。これ、どういう仕組みだ?なんで、蘭が見えるんだ?うっ!俺の思考は途切れた。蘭の舌が俺のモノに絡み突いているようだ。なんだ、この感覚は…本物の蘭では無いと分かっていても、俺の脳は蘭だと認識している。マズい、妄想の沼に沈んでいく。
「新一…早すぎるよ。しょうが無いなぁ、もう一度、し・て・あ・げ・る」
放心状態の俺を、蘭の舌が襲う。ダメだ…再度、飲み込まれそうだ。感覚が違う物に変わったので、目を開くと、蘭がやたらに近い。これはお口で…蘭の舌が、先ほどよりも濃厚に絡み憑き、しごかれている。
「蘭…」
目の前の蘭の頭を撫でると、手の平にその感触を感じ…
気づくと病院のベッドの上だった。
「何をしているの?!あれほど、手を出すなって言ったのに」
プンプンしているリーナがいた。
「スゲぇ威力だったよ」
「服部君のを盗み、ドラッグを2本もプレイした。これは風紀違反だからね」
リーナの声は静かなBGMに聞こえる。蘭とのプレイを思い出し、その感触を思い出した。
---佐藤美和子---
ボスと例の店のダンスフロアにいる。
「お立ち台で踊ると、オスが喰い付くそうよ」
私の耳元で囁くボス。私にやれと?今日の私の服装はボディコン風のチャイナドレスである。露出が多い…お立ち台に上がると、四方八方から低周波が襲って来た。踊っているみんなが、快楽に身を任せているような表情をしていたのは、そのせいか。見えない男達に、身体を弄ばれている感覚に陥った。
「あぁぁぁ…」
ビートが体内を撃ち抜いてくる。その度に、奥底を突かれている感覚に陥る。徐々に意識が遠くへ…
「なかなかの上玉だな」
「あぁ、お買い得だったな」
身体が重い…視界がぼやけている。知らない男達の声だけが聞こえる。ここはどこ?
「まず、コレを飲め!」
鼻を摘ままれ、口にボトルを突っ込まれた。流れ込んで来る液体。飲まないようにするが、ある程度の量は飲んでしまっている。
「じゃ、まずは鑑賞するか」
着ている物が脱がされていく。抵抗がまるで出来無い。ボス…助けて…
「警察よ!」
ボスの声…男達の悲鳴が聞こえた。
「あらあら、盛りの付いたメス猫ちゃんがいるわね」
えっ?もしかして、私のこと?
「この前の玩具屋さんで、買って来て正解ね。美和子のアナルを調教する為にねぇ~」
はぁ?
「あっ!」
お尻に何かが入って来て、内部で何かが蠢いている。
「ふ~ん、後ろを責めているのに、前が大変なことになっているわよ~」
カシャ!
カメラで撮影?なんで?どうするの?
「彼氏に見せてあげた方がいいかな?」
ダメ…やめて…
「えっ?まだ足り無いの?お替わり?しょうが無いわねぇ。このメガバイブを入れてあげるわ」
「うごぉ!…ぐわっ!」
言葉にならない声をあげている私。バイブが膣壁に張り付き、微妙な振動を与えている。これは、クセになりそう…
◇
意識が覚醒していく。ここはどこ?
「美和子、大丈夫か?無茶な潜入捜査は止めろよ」
一弥がいた。ここは?病院?
「ここは?」
「宮野医院の入院棟だよ。当分、入院だよ。当分、出来無いよ。裂けているからな。ドンだけ、デカイヤツとやったんだ?」
「メガバイブ…」
「はぁ~?あれって、拷問用だぞ。誰にやられたんだ?」
「ボシュ…」
薬の影響か、言葉が変になった。
「お前のボスだと、リンか?警告を入れておいてやるよ」
部屋から出て行った一弥。ボスは無事で済むのだろうか?
---近藤一弥---
久しぶりに家に帰ると、相変わらずウザミンはウザかった。
「お兄ちゃんの臭いクンクン」
俺の臭いを嗅いで嬉しいらしい。俺は美優と深雪に会いに来たのだが、ウザミンの行動を引いて見ている二人。
「流石に、あれはマネ出来無いですね」
「恥ずかしいですよ」
相変わらず双子に見える。
「今日は、宇佐美に会いに来てくれたのよね?」
お前じゃ無い!!
「違う。そっちの双子だよ」
「お兄ちゃん、差別はいけないと思います」
俺のモモの上に正座して、俺の目を直視しているウザミン。だから、ジャマだ!双子が見えないだろうが…
「相変わらず、仲が良いな、お前達は」
達也がふざけたことを言う。俺が喜んでいるように見えているのか?
「そういうお前は、エリカとの仲は進展したのか?」
「うん?何の話だ?」
達也は分からないらしい。エリカが達也に好意を持っていることを。
「お兄様、エリカとはそういう関係だったんですか?」
深雪がツッコミを入れた。
「何の話だか、わからない。どうせ、一弥の妄想だろう」
俺のアシストを一刀両断に斬り捨てやがった。
「お兄様、達也さんは深雪さん一筋ですよ。見えないんですか」
美優には見えるのか?小指と小指を繋ぐ赤い糸が?俺にはまったく見えないんだが。
「もう!帰る!」
ウザミンを降ろして、家路に着く。
「一弥さん!」
俺の背中に抱きついて来た女性。この声は深雪か?いや、美優か?あぁ~、声だけじゃ分からない。
「私は美優さんの言うようなことはありませんよ。私は一弥さんに一途です」
俺の頬に深雪の頬が重なり、一体化するような感覚に陥る。
「何か、ありましたか?家に戻られるなんて…」
「いや、別に…」
俺は深雪にお城のような建物に誘われた。
◇
シャワーを二人で浴びている。美優とまったく同じボディが目の前にある。ただ、胸だけが美優とは違う。美優よりも若干大きく、俺の性欲をそそる。
「いいのですよ」
俺の首に細い腕を絡ませ、俺を誘う深雪。俺が相手で本当にいいのか?
「達也のことは?」
「ふふふ、私ソックリな美優さんがいらっしゃいますわ。私と違って、血縁を心配せずに満喫出来ると思います」
そうか、深雪と達也は兄妹だったな。俺はウザミンと兄妹で、美優は血縁では無い。当然、俺と深雪も…深雪の小さめのクレパスに俺が入って行く。小さめと思っていたが、美味しそうに俺を吸い込んでいく。
「大丈夫か?」
「はい…ご心配ありがとうございます」
この小さな身体に、俺は根元までパックンされている。どこに入ったんだ?寸法的に考えると不思議である。深雪の腹筋が躍動しだし、俺を上下にしごいてくれていた。
「凄いです。こんな感覚は初めて…このまま、ずっと、このままが良いです。あっ!」
深雪の全身から力が解放されていく、俺に身を預けてきた。が、まだ俺は元気であった。このまま、突き進むか…一旦抜いて、後ろに入れて見た。
「はぅ…いいです。そこも…」
乱れた深雪。髪を乱し、全身でよがり、何かに取り憑かれたようにも見えるが…
「お願いです。指で前もお願いします」
リクエストされた。指を這わせ、指を入れ、指で突く。
「いい…凄いです。もっと…ください…」
◇
シャワールームで3回砲撃した。現在、ベッドの上で、4発目の砲撃の準備が調っている。俺の上に四つん這いになり、一心不乱で、俺を舐める深雪。俺はその深雪の赤貝を味わっている。深雪のお尻に手を掛け、上半身を深雪に引き寄せている。腕がプルンプルンしそうである。日頃、腕の筋肉の強化はしているが、持続性を鍛えていないことが原因である。
腕がプルンプルンしているおかげで、沢に向かって差し込まれた親指2本が、深雪のアナルを微弱な振動で責めている。腰を捻り、舐める動作が固まったり、ここが弱点なのかもしれない。
「そこはダメです。もう逝きそうです…あっ…」
深雪が達したようだ。そんな弱々しい深雪の姿を見て、砲撃してしまった俺。出たモノは総て、ベッドに横たわっている深雪の横顔を直撃している。なんか、損した気分であるが、深雪が舌でそれらを味わっていた。男よりも、女性の方が貪欲なのか?
気づくと、日付変更線は超えていた。夕方に入ったから、かれこれ8時間ほど、深雪と遊んだ計算だ。
「たまには、また…食べて下さいね。すぅ…すぅ…」
深雪は電池切れで、寝息が聞こえ始めた。俺も寝るかな。俺の上に倒れ込むようにして寝た深雪。そのせいか、クレパスに鼻を突っ込むようにして寝る俺。
翌朝、息苦しくて目が醒めた。深雪から大量な体液が浸み出しており、俺の口元に注いでいた。鼻はクレパスの中にいるし。深雪から脱出をして、一人でシャワールームへ向かった。シャワーを浴び、汚れた身体を洗い流していく。
「なんで、置いていくんですか?」
深雪が這って、シャワールームに来た。腰が抜けたようだ。
「悪い悪い、寝ていたようだから」
「一緒に起こして下さいね。今度からは」
今度?次回はあるのか?って、深雪は初朝帰りで無いのか?達也が一晩中玄関で待っていたり…深雪を抱き起こして、全身を洗い流してあげる。
「私はいやらしい女なのでしょうか?また、したくなりました」
俺に抱きつき、唇同士が重なり、舌が絡み合う…ルームサービスで一緒に、夕食代わりの早めのモーニングを食べ、深雪を背負って、家路に着いたのは、それから4時間後だった。
結論から言うと、達也は美優とヨロシクしていた。深雪を深雪の部屋に置き、寝床に帰ると、俺のベッドの上には全裸の蘭が…そうだった。お城のような建物のソープ臭がする朝は、蘭が激しくなることを忘れていた…
---工藤新一---
退院後、俺と服部は、VDを止められなくなっていた。再入院は身の破滅とリーナに言われているので、節度を守って適度に使用している。
「しっかし、これって、ヤバいよな。AIにはこ深層心理が見えている訳やろ?」
「そうだな」
俺も服部も、愛しい人が目の前にいる現実がヴァーチャルだとは思えないでいた。この合法なドラッグの出現は、裏社会への打撃になったらしく、VDを巡る事件が多発しているそうだ。
俺達訓練生も駆り出され、粗悪なVD業者の摘発、逮捕をしている。粗悪なVDを使用すると、脳へのダメージがあるらしい。
「まぁ、ドラッグで身体を壊したり、精神を病んだりすると、他人に迷惑を掛けるけど、VDの場合は問題が少ないのよ」
と、リーナが合法である理由を説明してくれた。中毒度はドラッグ以上かもしれない。それは俺も服部も経験上言えることだ。何よりも、思い描く展開が望めるし。
「お願いだから、仕事中はニヤけないでよ。キモいぞ、二人共」
リーナの小言が飛ぶが、あまり気にしない。が、この合法ドラッグにも問題はあった。高級コールガールよりは安いが、それなりにする。高級なソープ並と言うか。毎日するとそれなりに財布に響いていく。
「なぁ、工藤。これってコピー出来へんか?」
服部も財布に響いていたようだ。
「まぁ、販売時にサーバーからUSBにコピーしている筈だから、出来無いはずは無いが…」
そんな会話をした翌日、再び服部は病院送りになった。コピー防止対策で何かをされたようだった。