※この作品はR-18です。

その男、粗暴につき 改変版   作:もっち~!

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払い下げ*

 

---宮本由美---

 

久しぶりに気持ちの良い朝を迎えていた。目覚めたのはどこかのホテルのベッドの上である。

 

「どう?疲れは取れた?」

 

上司に声を掛けられた。

 

「なんか、溜まっていた物がゴッソリと抜け落ちた感じです」

 

夕べの記憶が曖昧であるけど。

 

「あなた、飲み過ぎよ。だから、アルコールを抜くコースを体験して貰ったよ」

 

あぁ、なるほど。確かに二日酔いの際の酒臭さは無い。

 

「どうなの?潜入捜査中に、飲みすぎて、へべれけになるって…」

 

上司の顔が呆れているようだ。昨晩、やらかしたのかもしれない。

 

「酒のある場所は、あなたは不向きねぇ」

 

「ははは…」

 

何時もの様に飲みすぎて前後不覚になったらしい。

 

「まぁ、当分は事務仕事だからね。集めたデータの解析をして、違法性が無いか調べましょう」

 

減点対象かな。美和子のように捜査畑じゃ無いから…役立たないかな?

 

 

 

----食蜂操祈---

 

立川学園都市は封鎖され、八王子に学園都市が移転するそうで、学校ごと引っ越しである。統括理事達が何かをやらかし、国から特区指定を取り消されたそうだ。

 

八王子の学園都市は国立の学校、研究機関が中核だそうで、立川の時のような、企業や組織ベースにはならないようだ。しかし、突然の立川学園都市の閉鎖には胡散臭さを感じる。

 

「先生、なにかご存じですか?」

 

とある高校の教師である月詠 小萌先生に訊いたみた。彼女は見た目が小学生であるが、年齢不詳の上、妙に学園都市の裏に精通していた。

 

「食蜂ちゃん、深く考えてダメですぅ~」

 

先生の部屋は飲み干したビール缶多数転がり、灰皿には吸い殻の山がある。一体、この先生は何者なんだろうか?見た目が小学生で、中身がおっさんって事は無いよね?

 

「そうねぇ~。言える事は、踏んではダメ、猫の尻尾を踏んだのかな」

 

そこは猫では無く、虎では無いだろうか?猫も虎も一緒って分類力なのかしら?

 

「今となっては統括理事達の消息が掴めないから、真実は逃亡中よ」

 

消されたのか?統括理事長はどうなんだ?

 

「食蜂ちゃん、いい?絶対にケンカを売っちゃいけない相手って、いるのよ」

 

統括理事達の各組織でも勝て無い相手なんだろう。

 

◇

 

小萌先生のアパートからの帰り道、黒服の男達におそわれ、気が付くとどこかの研究施設のような場所にいた。

 

「アンタ達は何者よ?」

 

「操祈ちゃん?」

 

大昔に遠い記憶の彼方へと旅立ってしまった、知っている声に驚いた。彼女は死んだ筈だ。

 

「操祈ちゃん、忘れたの?」

 

「ドリー…どうして?死んだはず…」

 

クローン実験の果てに死んでしまった親友の声…姿に驚き、全身が強ばった。

 

「そのドリーは片割れだよ。君の知り合いと記憶は共有していた」

 

仮面を被った男が現れた。

 

「彼女を保管施設から救出して、ここで保護している」

 

私を見下ろす仮面男。

 

「君はどうしたい?」

 

そんなの決まっている。ドリーといたい。

 

「不審力満載のアンタが、学園都市を殲滅したの?」

 

「あぁ、人を物としか考え無い老害達を排除し、許せない研究施設、データを削除した。跡地はミサカランドとして再整備する予定だよ」

 

「ミサカランド?」

 

御坂さんの国?平面胸の女の子の国か?いや、違う…きっと、ドリーを含めた御坂さんの妹達の楽園力豊かな安住の地にするのだろう。

 

「そう、10000体近くの妹体を保護し、彼女達の特区を作る。彼女達は戦術人形じゃないんだよ。今はまだ資金不足だけどなぁ」

 

仮面の男は私にも御坂さんにも出来ないことをしているようだ。

 

「特区指定を受けた土地は国の認可無く買えないわよ」

 

「既に国から払い下げをしてもらったよ。特区跡地ってことでね。居抜きで」

 

既に膨大な資金が動いているようだ。居抜きってことは建物、設備は現状渡しね。

 

「私をどうする気?」

 

「奴隷にした上での領主と、ペットにした上での領主と、どっちがいい?小萌先生は、そのまま先生をして貰うけど」

 

既に小萌先生は捕まったってことねぇ。

 

「どっちもイヤよ」

 

「じゃ、根比べだな。しばらくダッチワイフですごして貰おうか」

 

徐々に思考が止まっていく。ダッチワイフって、どういうことだ?意味不明力が高すぎて、まるでわからない。

 

しかし、徐々に置かれた立場が判り、思考と5感だけを得た身体になってしまったことに気づいた。自分ノからだなのに、自ら動けず、あの男の肉便器でに成り果てている。しゃべれないし、拒否も出来ない。ひたすら、感じ捲り、考えまくる日々である。毎日必要な栄養を点滴で与えられ、生きながらえている。あの男だけの時は良いんだけど、ドリーが一緒の時はなんか納得出来ない。私の身体で性教育している感がある。等身大の人形として、遊ばれ、責められ…いつ、脱出できるのだろうか。そもそも言葉を発せ無いのに、どう改心をしましたと伝えれば良いのよ~。

 

 

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