---工藤優作--
極秘裏に帰国をし、目暮警部と毛利君を呼び出した。
「お前が、新一を庇いたい気持ちは分かるが、俺はお前の息子を許さない」
毛利君の怒りは分かる。娘が新一に押し倒され、無理矢理…だが、新一の戦闘力では蘭君を制圧は出来ない。
「総ての出来事に裏がある気がするんですよ」
今、米国で問題になっているVDの資料を二人に見せた。
「このような物が米国で流行っているのですか?う~ん、日本では表立っていないですぞ」
目暮警部が慎重に資料に目を通していく。
「信用出来る捜査員を貸して欲しい。毛利君にも色眼鏡で見ない捜査をして欲しい」
以前協力した医療系のメーカーの資料を取り出し、二人に見せた。
「これはVR空間で患者のストレスを解消していくシステムを開発していたメーカーの資料です。食事制限のある者にはVR空間で好きなだけ食べられ、身体の欠損で運動出来ない者にはVR空間で運動をしてもらえるんです。今回のVDなる物はこれの応用に思えるのですよ」
「それって、お前の息子は嵌められたと言いたいのか?」
「いいえ、言い切れませんが、その可能性があると思うんです。今回の超法規的処置、日本で裁けないなら米国で再教育って、誰の指示ですか?」
この国で裁けない者がいる時点で、この国の司法制度は死んだ事になる。それは、この国の司法制度を殺した者が居るということだ。
「それなんだが…上からの指示としか。私もおかしいと思っていたのだが、警察庁の命令だったし」
目暮警部の口が重そうである。うすうす何かに気づいているようだ。
「警部殿、探偵小僧二人は警察庁にとって、なんなんですか?」
「まぁ、目の上のたん瘤程度かな」
ジャマってことかぁ。
◇
その夜、私は何者かに襲撃され、どこかに拉致された。
「工藤優作、名探偵と名高いあなたが、捜査してくれるのですね」
コイツらは何者だ?
「早速、調査をして頂きたい。九島家の隠しているお宝を手に入れ、我々の元は持ち出して欲しい」
「私は盗賊では無い」
「あなたは初代キッドである黒羽盗一と知り合いですよね?その伝手を使って、浚って来て下さい」
コイツらの言うお宝とは人物ということか。
「報酬はあなたの家族の身の安全の保障でどうですか?多くを望めば、名探偵仲間の毛利小五郎一家にも害が及びますから、注意してください」
何かの薬で眠らされて、意識が戻ると工藤邸にいた。
---宮野エレーナ---
立川学園都市の統括理事って、バカばかりなのだろうか?こちらは通信ネットワークを把握出来ているんだ。工藤邸に忍び込んだ者達のスマホの通信履歴から、居場所を特定するのは簡単なんだけど。海外サーバーを経由?ミサカネットワークの追跡網からは逃げられない。全員、排除できたと思う。統括理事長は厄介だったが、ラムと四葉家が排除してくれた。
問題は工藤優作が出張って来たことか。消すか取り込むか…あの頭のキレは取り込みたいかな。
エロいシーンは当分先かな(^^;