※この作品はR-18です。

その男、粗暴につき 改変版   作:もっち~!

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遭難救助

夏休み…美優からスマホを貰った。美優、ウザミン、英里、蘭の連絡先が入っている。

 

「お兄様、連絡をくださいね」

 

美優は夏休みでも生徒会という会議があるそうで、制服姿で出掛けた。ウザミンは、まだ寝ている。夜更かしのようだ。俺は、付近の掃除へと出た。夏休みは獲物が多いと、美優から聞いている。狩り場に最適な場所も教わっている。

 

「一弥君!」

 

狩り場に向かう途中で、女性に声を掛けられた。

 

「えぇっと…佐藤刑事でしたっけ?」

 

以前、事務所から救い出した女刑事さんだった。

 

「あの時はありがとうね。今日は、これからヒマ?」

 

「まぁ…」

 

不良狩りなんて言ったら、補導されるかもしれない。佐藤刑事の車の助手席に乗り込んだ。

 

「美和子って呼んでいいわよ、一弥君」

 

連れて行かれたのは、柔道場であった。

 

「さてと、いい汗をかこうか、一弥君」

 

それは、柔道の相手をしろと?レンタルの柔道着を借りて、美和子と組手をしていく。警察官って柔道か剣道が必須だっけ?なかなか手強い美和子。大外刈りから四方固め。流れるような技の転移である。

 

「一弥君、本気出していいのよ」

 

美和子の質感を味わっていたんですが…では、本気で行きますか。美和子の手首を極めて、切り返し、無理矢理引き起こしてからの巴投げ。背中から落ちる美和子に更に襲い掛かり、腕ひしぎ逆十字固めに持ち込んだ。固めつつ、美和子の胸に顔を埋めていく。

 

「ちょっと…臭い嗅がないでよ。恥ずかしいなぁ」

 

肩をタップされたので、技を解いた。

 

「一弥君って、意外にエッチなの?」

 

「健全な男子です。女性に興味があります」

 

今度は組み合って直ぐに巴投げ崩れの三角固め。

 

「うっ…うぅぅぅぅ…」

 

苦しそうに悶える美和子。太ももをタップしてきたので、技から解放してあげた。

 

「一弥君。強いなぁ」

 

「そうでも無いですよ」

 

シャワーを浴びて、ランチをごちそうになり、お城のような建物に入っていく。

 

「ここは?」

 

「来て見たかったんだけど、一人では来られなくてね」

 

所謂ラブホであった。俺も初めて空間である。雑誌とかで見たことはあるけど。鍛錬仲間が山に大人の雑誌を持ち込んで、それを見て性欲を抑えていた記憶が蘇る。俺もそれらの雑誌で、性教育は受けていた。

 

「ふ~ん、内部はこうなっているのか」

 

回転式のウォーターベッド。天井は鏡仕立てである。お風呂場には怪しい椅子が…ベッドサイドには、こりゃまた怪しげな玩具がおいてあった。美和子はベッドの上に横になり、静かな寝息を立てている。これは、襲っていいよってことかな?それともピンクトラップかな?

 

恐る恐る美和子の上に乗り、服の上から肉感を確かめていく。

 

「いいんだよ。好きにして…あの時、、色々諦めたんだ。薬を打たれ、乱されていくんだなって…君みたいなヤツなら、この身体、貰って欲しいんだよ」

 

寝言かな?

 

しばらくすると、美和子から性教育を受けていた。女性の喜ぶ行為を習い、怪しげな玩具の使い方を習う。

 

「もっと、欲しい」

 

美和子の中で何度も出している。あの…ゴムをしていないんですが…

 

「歳上は嫌い?」

 

「そんなことは無いです。だって、俺の初めてですよ、美和子さんは」

 

「奇遇だね。私も初めてだよ」

 

初めての割によく知っている。俺の気持ちの良い部位とか…美和子の舌が俺を這う。それだけで元気を取り戻す俺。まだ、出来そうだ。

 

「美和子は刑事やっていて、怖くない?」

 

「助けて貰った時、もの凄く怖かったよ。もう、日の目は見られないかもって…そんな中、君が助けに来てくれたんだよ」

 

いや、助けに行った訳では無い。英里の危険を排除しに行っただけだ。

 

「これからも私を護ってね」

 

美和子の口に俺のアレが吸い込まれて行く…

 

◇

 

京都の山の中にいる。スマホは圏外の為か連絡は出来無い。蘭と美優には毎日連絡をするように言われているのに…修験僧に混ざり、鍛錬をこなしていく。

 

滝行、瞑想、険しい山の登山下山を繰り返し、出会った獲物を屠っていく。下山した折に、蘭、美優、美和子へ連絡をして、鍛錬に戻る。

 

山小屋に戻ると、獲物を干し肉にしていく。

 

「一弥、熊を狩ったのか?」

 

先に来ていた修験僧に訊かれた。

 

「まぁ、出会っちゃったからね」

 

薬効のある部位を修験僧達にお裾分けしていく。同じ山で鍛錬を積む者は仲間であるから。

 

『遭難者が出た。捜索に協力してくれるか?』

 

無線から声が聞こえた。この小屋は山岳救助隊のベース基地も兼ねている。救助隊員は常駐せず、いるのは修験僧ばかりであるが。

 

「人数は?」

 

俺が応答した。

 

『あぁ、一弥君か。3人だ。男1女2』

 

世俗から離れている修験僧達はあまり協力しないが、俺がいるときは俺が対応していた。

 

「わかった。予定コースをファックスしてくれ」

 

しばらくすると、登山計画書が送られてきた。これって、修験コースじゃないか?一般人の登山コースじゃない。

 

「職業は?」

 

『高校生だ。鍛錬目的だと言っていたそうだ』

 

無理なことを…登山家でも難しいコースである。サバイバル技術、格闘技術が必要なコースである。修験僧か、レンジャー部隊で無いと難しい。修験僧の格好から、登山者の格好に着替え、捜索に足を踏み出した。

 

この辺の山々は坂本家の所有である。一般人は立ち入り禁止なのだが、今回の遭難者はお偉い人のご子息達だったらしく、ごり押しで入山したそうだ。自殺願望者か?樹海へ行けばいいのに…

 

そもそも、登山コースでは無い為、見晴らしが悪い。麓の救助隊は、険しい奥まで入っては来ない。なので、俺の捜索範囲は、そこになる。尾根道を歩く。足跡を探すが無い。川沿いか?そもそも登山コースでは無いので、道すら無い。修験僧の先輩から後輩に伝えられる道である。地図

なんかも無い。それは、誰でも入って来られなくする為だそうだ。興味本位の者達を遠ざける意味があるんだとか。

 

俺はこの坂本の山の山守に師事していたので、この山々の特性をたたき込まれた。朝方に一気に気温が下がる。靄が出たときは特にだ。夏場であることから、軽装の予感。きっと、最悪凍死だな。

 

『男性を救助した。残り女2だ』

 

無線から音声。

 

「一弥、了解」

 

俺は返答をした。

 

「どこらにいるって?」

 

『山の中だそうだ』

 

う~ん、それはそうなんだが…って、雨が降ってきた。最悪なパターンだな。一番近い山小屋へ向かうか。二重遭難は危険だし。

 

◇

 

山小屋に辿り着くまで、女性を2名発見した。しかも、知り合いである。助かった男の顔が浮かぶ…

 

「こちら、一弥、女性2名発見。山小屋で雨を回避する。明日の朝、迎えに来てくれ」

 

『ベース、了解』

 

連絡が取れた。山小屋に和葉と紅葉を運び込む。二人共体温が下がっている。囲炉裏に火をおこし、マキをくべていく。雨で衣服がずぶ濡れである。乾かすか…二人の着ている物を脱がし、小屋の中で干していく。

 

次は栄養補給だな。持って来た干し肉を、水を張った鍋に入れ、火に掛けた。で、持って来たタオルで二人の身体を拭いていく。

 

「一弥…」

 

紅葉が意識を取り戻した。紅葉の身体に小屋にあった毛布を掛けた。ちょっとカビ臭いが、無いよりましである。

 

「紅葉、もう大丈夫や」

 

それに対して、和葉の身体は震えている。低体温症か?暖める方法は1つ、身体を重ねることだな。俺も着ている物を総て脱ぎ、一応、乾かしておく。この後、食材を確保しないとダメだろうから。

 

「和葉、アイツでなくて悪いが…」

 

和葉と身体を重ねた。和葉の体内は思って居た以上に冷たい。身体を密着し、乾いたタオルで和葉の背中をこする。乾布摩擦である。

 

「紅葉、話せるか?」

 

「うん…」

 

「どうして、ここに来たんだ?ここ、私有地だぞ」

 

坂本家は修験者には開放しているが、一般人には開放していない。それは秋になると、松茸目当てのハンター達が、こぞって入ってくるから。

 

「服部君が…一弥と勝負するって…」

 

なるほど。勝つところを紅葉と和葉に見せようとしたのか、あのボンクラは…

 

「何故、止めなかった」

 

「服部君が勝つ処を見たかった…」

 

いや、アイツに勝ち目は無い。この1ヶ月で俺はレベルアップしたんだから。

 

「おい、和葉…大丈夫か?」

 

「平次…」

 

あのボンクラ、モテすぎだろうに。って、俺の身体も冷えてきたようだ。一旦、和葉から離れ、囲炉裏にマキを投入し、室温を上げ、乾布摩擦で寒さを吹き飛ばし、再度和葉と交わる。それを何度も繰り返し、紅葉にもした。

 

「紅葉、服部でなくてゴメンな」

 

「一弥で良かった。服部君なら、死んでいたかもしれない」

 

それは和葉の前では、紅葉は抱かないってことだろうか。

 

「和葉もゴメンな」

 

「平次のアホンダラが悪いんや。一弥、そんなに自分を責めたらアカンでぇ」

 

和葉の意識もしっかりしてきたので、俺は衣服を着て、雨具を装着して、食材を取りに出掛けた。雨は止む気配が無い。周囲は真っ暗な闇に取り囲まれている。勘を頼りに、キノコや山菜を摘み、川で魚を捕って、小屋に戻った。

 

小屋に入り、二人の様子を見た。寒そうだ。そうだ!小屋の倉庫に入り、酒瓶を持ち出して来た。少量なら、体温が上がるはずだ。二人に酒を飲ませ、採取してきた食材と小屋にある調味料で、鍋を完成させて、二人に喰わせていく。

 

朝、雨が上がり、小屋の周りに靄が発生している。気温低下のサインである。囲炉裏の火を絶やさないようにして、二人と交互に身体を交わらせ、体温低下を防ぐ。

 

「もっと、突いていいよ」

 

「胸を甚振って」

 

二人共性行為に嵌まっているようだ。まぁ、運動と言え無くも無い。二人の体温は上がっているし。

 

『こちら本部、出発する。天気はどうだ?』

 

「昨夜は降り続いたが、今は止んでいる。靄発生だ。防寒保温装備を頼む」

 

『了解』

 

二人の服装は軽装過ぎるので、防寒保温装備を依頼した。朝ご飯は、乾パンに缶詰である。二人に乾ききった衣服を着せて、毛布をかぶせて寝かせる。体力低下も危険だからだ。

 

昼頃、捜索隊がやってきた。

 

「おい!コンドー、勝負や!」

 

俺を見つけるなり、服部が木刀を手にして、襲って来た。素手で木刀を掴み、服部の懐に入り込み、その場で投げた。

 

「剣の勝負で投げは無しやで」

 

俺は素手なんだが…

 

「じゃ、お前の反則勝ちにすればいい」

 

パチン!

 

パチン!

 

乾いた音が2発。服部の頬を叩く、紅葉と和葉。

 

「アホンダラ!何してんや。一弥は恩人やで~」

 

「服部君…それは無いと思いますわ」

 

二人は怒り心頭である。

 

「コンドー!貴様、二人を籠絡してんかぁぁぁぁ~!」

 

籠絡してと言えば、したかな。二人と一晩中ヤッていたからな。

 

「平ちゃん、アレはアカンな。和葉の言う通りやで」

 

和葉の父親が同行していた。

 

「近藤一弥だな。服部平次坊ちゃんを病院送りにした件でタイホや」

 

何で?こんな時に…俺の手首に手錠が打たれた。服部のヤツ、息の掛かった刑事を連れて来たのか…

 

◇

 

京都府警本部の取り調べ室。過剰防衛として、タイホされたそうだ。まぁ、そうなるよな。病院送りにしたのは事実であるから。

 

「事実ではあるが、服部が竹刀を持って来たんだぞ。じゃ、何か?俺が何もせずに、服部の一撃を食らえば良かったのか?」

 

「そうだ。このクズがっ!坂本家の名を騙るクズのくせに」

 

忖度刑事か…京都は坂本家信者が多いし。

 

「おい!いいすぎやで」

 

その忖度刑事を窘める和葉の父親。

 

「で、どうすればいいんだ?何年ぶち込まれればいいんだ?」

 

「貴様の様なヤツは、一生入っていればいいんだ」

 

「じゃ、直ぐに手続きしてくれ。俺はどうでもいい。ぶち込みたければそうしろよ」

 

「一弥君…投げやりになるんやない」

 

和葉の父親しか庇ってくれない現状。ここは京都府警であり、大阪府警である和葉の父親はオブザーバー程度らしい。俺は、護送車に乗せられて、留置場へ運び込まれた。

 

翌朝、美優と英里がやってきた。

 

「一弥君、大丈夫?」

 

「お兄様、不当逮捕ですよ。私、猛抗議しました」

 

事態がでかくなっていそうだ。二人のおかげで、釈放された俺。

 

「一弥君、どうしたい?」

 

「暖かい布団で寝たい」

 

あの二人の救助で、徹夜明けの上での、ブタ箱入りである。身体が冷え切っている。俺は、京都駅近くのホテルにチェックインして、ベッドで一眠り。その間に、美優と英里が京都府警に対し、猛抗議したそうだ。その結果、翌日の新聞には、

 

『京都府警 未成年者を不当逮捕 妃英里弁護士怒りの猛抗議』

 

という文字が躍っていた。英里は俺が思っていたよりも、有名で優秀な弁護士だったらしい。坂本家としても、抗議したそうだ。義父と美優の名前を使って。その結果、警察庁が動き、今回の忖度事件の関係者を一斉処分したそうだ。

 

お昼…何日ぶりの真面な食事だろうか。俺の胃袋を心配した美優と英里が、中華粥を用意してくれていた。う~ん、暖まるなぁ。

 

「で、俺は前科何犯なんだ?」

 

「一弥君に前科は無いわよ。まさか、京都府警に言われたの?」

 

英里の瞳が光った気がした。

 

「許せない…お兄様を虐めるなんて」

 

美優の怒りは収まっていない。

 

「そういや、紅葉と和葉の容体はどうだ?」

 

「一弥君の処置のおかげで、大丈夫みたいよ。それにしても、人命救助した人を逮捕って、許せないわ」

 

英里もヒートアップしている。

 

 

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