---ラム---
藤林響子の裸体に重低音ビートが襲い掛かる。ビートに合わせて、裸体が蠢く。
「これって、どんな状態なんだ?」
達也に訊かれた。
「自らの意思で身体の制御が出来ない。だけど、感覚は生きているし、思考は出来る。性的な刺激がダイレクトに脳に刺さるんだろうな」
響子が置かれた現状を説明した。真っ暗であるが、赤外線カメラにより、響子の醜態は録画され、九島烈に見せている。
「烈に見せても、なんとも思わないんだろうな。アイツにとって、孫なんか他人だろうから」
「一弥は大丈夫なのか?」
「あぁ、俺が一弥の身体を管理している。傷つくようなことはしない。兎に角、一弥が安心して生きられる世界にはしたい」
一弥の裏人格である俺の望みである。
---アンジェリーナ・クドウ・シールズ----
九島烈の孫では無いが、九島烈の弟である九島健の孫である。九島家の犯した大罪を背負えと、組織に協力してのだが、工藤新一に逃亡され、工藤優作に、レベル5の秘密が暴露され、私の任務は失敗したらしい。
目の前で藤林響子が私と同じ罰を受けていた。もう、日の目をみることは出来ないのだろうか?
「なぁ、工藤新一、優作親子を米国から出すなって指示したよな?」
目の前で悪魔が喚いている。
「なぁ、YYの精子とXXの卵子が交配するとどうなるかな?」
ダメ!ダメだって…声が出ない上、抵抗すら出来ない。出来るのは考えること、快楽に溺れることかぁ。
人ならざる物が私の両脚を開いていく。既にビショビショの股間に、何かを振りかけていく。意識が保てそうもない、そんな感覚である。
そして、アイツが侵入して、意識が飛んだ。
---近藤一弥---
目覚めると知らない部屋にいた。畳の香りが立ちこめる和室。日光の香りがする布団で寝ていたよだ。
「若様、お目覚めですか?」
老執事が俺に一礼をした。ここどこだ?
「一弥、おはよう」
老執事の後ろから女性が声を掛けてきた。
「おはようございます。って、ここはどこだ?」
「ふふふ、ここは四葉家の本邸よ。坂本家、七草家と協議した結果、当分ここで療養をしてもらいます」
四葉家って、近藤商会のスポンサーの一つだったっけ。
「愚か者の害虫が、今は無き長作さんの名誉を踏みにじったのよ」
長作って、俺の実の父親だな。
「おかげでマスコミという羽虫がそこら中を飛んでいてね。都会では正常な暮らしが望めないのよ」
俺の実の父親が過去に何かをしたのか。それで、その過去を誰かがマスコミにリークしたのか。
「頭の弱い日本政府が、あなたを死んだことにしたの。本当に愚かだわ。だから、あなたは今から四葉一弥になります」
近藤姓が名乗れないので、四葉姓になるのか。
「今度はどうなるんだ?」
「あなたは、四葉家の跡取りになってもらいます。そして四葉一弥として生きて下さい」
女性は俺に優しげな笑顔を見せた。