婚約破棄された私を会社の上司である常務が溺愛してくるんですけど、 作:EMO
「……あ……ん……だ、ダメ……そこは……」
……クチュ……クチュ……
背後にいる彼から回された太い指が股間に這わされアソコに入り掻き回しいやらしい音を立て、その度に頭に痺れが走る……。
「はぁはぁ……だめ……はぁん……」
……チュッチュッ……チュッ……
指の動きとは別に唇が私のうなじに吸い付く。
「何がダメなんだ……君ががこんなにいやらしいのが悪いんだろ……」
彼の指が更に中に入り指先が感じる部分を刺激する。
「……はぁはぁはぁ……はぁぁぁ……だめだめっ……いっちゃぅぅぅ……」
お尻から頭の中まで電撃が走り身体全体を痺れが襲い力が抜けていく。
「なんだ、もういったのか……なら俺の勝ちだな……今から君は……香奈美は俺の恋人だからな……」
「……はぁはぁはぁ……そ、そんな……」
彼が背後から抱きしめる力を強めうなじに力強くキスする。あたかも自分の物であるとマーキングするように強く吸う。
そして、話は昨日に遡る。
私は
入社と共に秘書課に配属になり数々の研修を経て常務の秘書になり五年になる。
そして先月婚約していた彼と別れた。
彼とは同じ会社の同期で入社してからも仲良くやっていていつの間にか付き合うようになり二年前に婚約した。
結婚は私の仕事と彼の仕事が落ち着いてからって事にしていたら伸び伸びになってしまい、先月婚約破棄されてしまった。
原因は私の仕事が忙しくなり過ぎて彼に会えなくなってしまったから。とあともう一つ……。
半年も同じ会社にいて尚且つ婚約している彼に半年も会えないってどれだけブラックなのよって思ったわ。
正直、彼の出張や何やかんやとあって休日も一人で過ごす事が多くなって婚約してる事を忘れてたけど。
そして昨日、常務に転属の希望を出した。
彼に振られてから思ったのはこのままでは結婚どころかまともな恋愛も出来ないのではないかと。
確かに仕事は面白く自分にとってもキャリアアップに繋がる。
しかし、同じ秘書課の人たちも恋人と上手くいって無い人もいると聞く。
このままじゃ行き遅れてしまうと焦ってしまったの。
今の世の中じゃ三十代での結婚は当たり前だけど、今から新たな恋人を探して結婚するにはリスクが高過ぎる。
何がリスクって?
この仕事をしてたら出会う人ってかなりの年上の人ばかりなのよ。
確かにお金は持ってるけど出来れば同年代くらいの人と恋愛結婚したいって思うし、付き合うにしてもその為人を知るには一、二年は掛かるから今から付き合っても結婚まで最短でも三十になるわ。
だったら今の職場環境を替えて貰ってからじっくりと恋人を探そうかなって思ったの。
常務からしたらそんな軽い理由だと思うかもしれないけど、私がされた婚約破棄って自分が思ってた以上にショックだったのよ。
そして、今日の夜に常務から呼び出された。
昼間に私が予約した料亭だった。
常務が接待によく使う料亭で離れが個室になっていて密談時によく使ってた場所だ。
しかし、今日は会合や接待の予定はなかったが昼過ぎにいきなり常務に料亭の予定を言い使った。まさか私の為に取ったとは思わなかったけど。
急いで料亭に駆けつけると既に常務が待っていた。
はあ〜、憂鬱……呼び出された理由は分かっている。
私の転属願いの事だ。
取締役常務……
私が秘書課に配属された年に最年少で常務になった鬼才だ。体格は筋肉質で顔は一見したら強面だけど見る角度によってはイケメンに見える不思議な男性。
噂では会長の隠し子じゃないかって言われてるけど仕事振りを見るとそんなのは関係無しに仕事が出来る人で、おかげで私の仕事も増えて忙しくなって婚約破棄されのよね。
本当、この常務っていつ寝てるのって程仕事塗れで仕事脳なのよ。おかげで私も取引先との連絡の為に外国語も堪能になるし対外的な交友も増えた。
そして、この常務って見た目は強面系イケメンだから女性にはモテる。
高級ラウンジなどの美人ママさんとの武勇伝は数知れず。
私のプライベートは散々だけど。
「さあ、座ってくれ」
「は、はい」
常務からはいつもの仕事オーラは無かった。
しかし、目の奥の独特な光は相変わらずだ。
この常務って人は人の本質を見抜く能力をもっているようでこの目に見つめられると嘘を付けなくなる。
「失礼します」
中居さんが静かに襖を開けて入って来た。
私が常務の対面の座布団に座ると同時に料理が運ばれた。
座敷机に料理が並べられ、一人鍋に火が灯されお酒などが座敷の隅に用意される。
いつもは私がタイミングをみて隅にあるお酒を取りお酌するのだが今日は誰もいない。
今日は密談パターンみたい。
料亭の中居さんは料理を一通り並べたら離れから出て行き用事があれは内線で呼ぶ仕様だ。
「君も最初はビールで良かったよな?」
「は、はい」
常務自ら私に瓶ビールを傾ける。
手前にあるコップを手に取り差し出しビールを注いで貰い、替わる手で常務にもビールを注ぐ。
「ふぅ、久しぶりだな。
仕事を離れた酒は」
コップを開けた常務が一息つく。
常務にビールを注ぎながら、
「常務は仕事が忙し過ぎますから。
たまにはお休みになられても……」
「分かってはいるが、今のプロジェクトの目処がつくまではな……」
いつもの常務とは違い少し気弱に感じる。
たわいない会話をしながら料理を進めお酒も日本酒に変わりほろ酔い気分になってしまった。
普段ならこれくらいのお酒では全く酔わない、いや酔えないが今日はこの後に待っている尋問を想像すると何故か酔いが回ってしまったよう。
「それでは本題に入ろうか?」
常務の目の奥の光が怪しく光る。
「は、はい……」
この人はたまにこう言う目をする。
獲物を狙うハンターと言うかドSの目と言うか逃げられない雰囲気を醸し出す。
「何故君はこの時期に転属願いを出したんだ?
例の彼氏との婚約破棄が原因か?」
「……っ!」
まさか常務が私の婚約破棄を知っていたなんて……。
「俺には君が必要なんだ今辞められたら困る。
考え直さないか?」
「は、はい……でも、もう何回も考えて出した結論なんです」
「ならば理由だけでも教えてくれないか?」
ダメだ常務に理由なんか言ったらバカにされるだろうし転属願いを即却下されるかもしれない。
でも、この常務の目を前にして嘘は付けない。
クイッ
目の前にある日本酒が入ったお猪口を一口で飲み常務を見る。
「決して笑わないで下さいよ」
「俺は真剣な話をしている人を笑う趣味は無い」
常務が真面目な顔をして返してきた。
「は、はい実は……」
常務にむかって私が抱えている……恋愛をしたいと言う想いを全て吐き出した。
「……そうか……ならばその問題をクリアしたら君は秘書課を辞めないんだな……」
「い、いえ……そんなに簡単な問題ではなくてですね……」
「なら簡単だ、俺が君の恋人になればいいんだ」
「はい?」
この人は何を言ってるんだろう?
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