ラブコメブレイカー〜彼女達は俺のセフレだから〜 作:クロアブースト
本編でやらなかったけど、アイが死んでなくてもセンセー殺されてたの発覚したら復讐√突っ走りそう。
他にはセンセー死亡発覚後にカラスの少女から殺されたと聞かされる前の慰めックス√とか、母親に愛されてなかったと発覚しての兄依存√とかあったけど、ドロドロ感ありそうだったので没。
今回はエロ描写は無いのでエロ見たい方はスルーで良いかも。
「センセーを探して欲しい?」
「そう!お兄ちゃんなら行方不明になってるセンセーを探せるでしょ!?」
ルビーの言葉にアクアは顔をしかめる。
「出来ないの?」
「見つかるかはともかく捜索系の能力は幾つかあるから探すことは出来るな」
「じゃあ!」
「俺の心情を抜きにして手伝うのは構わない」
「心情ってお兄ちゃんは反対なの?」
ルビーは尋ねる。自分の兄はルビーのやりたいことにいつも協力してくれる。
しかし回りくどい言い方をする際は内心反対だったりなど必ず理由があるから聞くようにしているのだ。
「探した結果、ルビーが悲しむ可能性があるから心情的には反対ってだけだ」
「悲しむ可能性って何?」
「行方不明を探す場合、良いパターンと悪いパターンの2つがある」
アクアは指を二本立ててルビーに言う。
「まず良いパターンは何処かで結婚して家庭を持ってる場合」
「グハッ!?……それの何処が良いパターンなの……」
恋する乙女としては他の女と結婚しておりゲームセット状態だからか、吐血しフラフラな状態で尋ねるルビー。
「ルビーの話ならモテるらしいし、結婚しててもおかしくない。そして結婚してようがアイドルデビューしたルビーを推しに出来るだろう」
「うぅ~、合ってるけど……センセーの推しになる夢は達成してるけどぉ……試合に勝って勝負に負けてる感がする〜」
未練たらしく言うルビーにアクアは続きを話す。
「悪いパターンは無事でない場合だ」
「無事でない場合って……」
「心身共に重体や意識不明などでそれどころじゃないか、死んでるかだ」
「っ!?そんなこと絶対にない!」
一瞬息を呑むが認めないと叫ぶルビー。
「センセーが死んでるなんて絶対にないよ!」
「ルビー落ち着け」
「だってお兄ちゃんが酷いこと言うから!」
「俺の目をハッキリ見て冷静だと言えるか?」
「!?」
アクアはルビーに正面から目を合わせて落ち着かせる。
基本的にルビーの我儘などもアクアは要求を受け入れる位に譲歩するのだが、間違っている場合や正す場合にはアクアは決して引かない。
そしてルビーもアクアがイタズラなどでなく真面目な時にだけ行う行為にルビーは条件反射で目を合わせることで気持ちを落ち着かせる癖が出来ていた。
「ごめんなさい。お兄ちゃんの言う通りだし、冷静じゃなかった……」
「うん。落ち着いてくれて何よりだ」
ルビーの頭を撫でるアクア。
ルビーが間違いを正した際には頭を撫でられると気持ちがポカポカしてくるので嫌いではなかった。
「外傷だったら治せるが意識不明だと目覚めるのは本人次第だし、記憶喪失へ対応できる力は生憎保有していない」
「異能を集めてるのに持ってないの?」
「昔ちょっとあって記憶操作系の異能は意図的に得ないようにしてるんだよ」
苦虫を噛み潰したような表情で言うアクアにルビーは触れて欲しくなさそうだと理解して追求するのを止めた。
「死者蘇生系は……無理だな。今まで俺も探してきたが大体が自分の命やそれに匹敵する物と引き換えにとか、不完全な状態での復活、もしくは死亡直後の遺体が劣化前で魂戻すだけとかだから時間が立ってる可能性が高い今回は無理だ」
「お兄ちゃん、死者蘇生も出来るんだ……」
「元々俺が転生した目的が……いや、今回は関係無かったから脱線したから話を戻す。後は本当に行方不明のパターンだな。最初に見つかるかと言ったのは行方不明者が見つからないパターンが幾つかあったから100%の断言が出来ない」
「例えばどんなパターンがあるの?」
「例えば深海に沈んでるとか、宇宙に飛ばされてるとか、異世界に飛ばされてたら俺じゃ探せないな」
「スケール大きすぎない!?」
「過去にあったからな。後は死骸を食べられてましたとかも判別出来ないからこれも無理だ」
その場合は既に死んでるのだが、アクアとしては判別手段がないから行方不明と変わらない扱いである。
「少なくとも探せば結果は分かるが現実を受け入れる覚悟が必要だ。行方不明者の生存率は限りなく低いから悲しむことになるかもしれないなら手伝いたくないってのが俺の心情だ」
「……私が望めば探してくれるんだよね」
「……ああ、探してやる。反対だが、決めるのはルビーだ。アイドルになるまで保留にするという選択肢だってあるがな」
「お兄ちゃんはそういう現実逃避って嫌いじゃないの?」
「俺が嫌いなのは努力を怠る手段の現実逃避だ。全ての人間が現実と向き合えるわけじゃない……俺もかつてそうだったしな」
「お兄ちゃんも?」
「そうだ。かつて師匠を殺されて復讐をしたことがある。復讐を成し遂げたのは良いが、後に残ったのは大切な人を失った虚無感と周りを巻き込んだ罪悪感……正直当時の仲間がいなかったら自殺してたまであるな」
「そうなんだ……」
ルビーは今の何でも出来るアクアを見てきて意外だと思った。
復讐に時間使ってる位なら今いる大切な人の為に時間を使いたい言いそうなイメージすらあったからだ。
「問題はルビーは直情型だからもしセンセーに何かあったら復讐かアイドルへのやる気喪失を起こすと思う」
「!?それは……」
ルビーはその言葉に詰まる。
何せルビーがアイドルになりたい最もな理由はセンセーに認められたいという承認欲求だからだ。
「そうだね……やっぱり止めとく……」
「本当に良いのか?」
「ごめん……怖いの……センセーがもし生きて無かったと知っちゃったらきっとアイドルを目指すことも出来なくなっちゃう……それか復讐を糧にしないと立ち上がれなくなっちゃうのが分かるの……」
ルビーは項垂れるように呟く。
まだセンセーがどうなってるかは確定していない。
けれど想像するだけでも怖いのだ。
病室で命を終えた時に最後に自分を愛してくれたのはセンセーだけだった。
だからルビーはもしセンセーが死んでた時に本当に孤独になるんじゃないかと身体が震えてしまう。
ルビーが不安を抱えているのを理解したアクアはルビーを優しく抱き締める。
「例え前世が何だって良い……ルビーが、これからどうなろうと俺はお前のことを兄妹としてずっと愛している」
「!?」
「アイも同じだし斎藤夫妻もルビーを大事に思ってる。前にルビーの前世は聞いたが今のルビーを愛してくれる人は沢山いる。まずはその愛に答えることからでも遅くはないんじゃないかな」
アクアの言葉に胸が温かくなる。
ルビーがアイドルになるのを斎藤夫妻は事務所を立ち上げてサポートしてくれている。
推しであり大好きなママもアイドルになるのを応援してくれている。
そして目の前のお兄ちゃんは例えアイドルになれるかに関係無く兄妹として愛してくれると言ってくれる。
確かにルビーは前世で得られなかった愛に満たされていたのだ。
「ずるいなぁ……お兄ちゃん……何時も私が欲しい言葉をくれる……まるでセンセーみたい……」
「それは当然だろう。だってルビーのたった一人のお兄ちゃんだからな」
「お兄ちゃんはセンセーじゃないんだよね……」
「違う。少なくとも前世でルビーと会ったことはない」
「センセーっだって偽っても信じちゃいそうなのに……」
「俺はルビーの味方だから傷付ける嘘は付かない」
「……優しい嘘じゃないの?」
「ルビーの味方が減るのに優しい訳ないだろう」
「何それ……変なの……」
アクアの暴論にルビーはクスッと笑う。
「あ〜あ、お兄ちゃんは意地悪だよね。何時も私お兄ちゃんに泣かされちゃってるもん……」
「ちょっと待て。俺はルビーに意地悪していたのか……」
「冗談だよ。お兄ちゃんが何時も私の為に頑張って支えてくれてるのは知ってるから……だから私もお兄ちゃんがこれから先どうなろうと兄妹として愛してるよ!」
ルビーは屈託のない笑顔で言うのだった。
数日後、話したいことがあるとルビーに言われてアクアの部屋で話を聞くことになった。
その際にルビーにあすなろ抱きを要求されてである。
「えへへ…ありがとうお兄ちゃん。温かいなぁ」
「それなら良かったよルビー」
「私分かってたの……お母さんに愛して欲しかった。だけどお母さんは私を愛しては無かったの」
「うん」
「だから今のママに代替を願ってたの。そんな汚い願いを押し付けた」
「うん」
「ママが刺された時に思ったの。私に関わった人は不幸になるんじゃないかって……」
「うん」
「アクアがママを助けてくれなかったら、きっと私は不幸しか運ばないって思ってもっと追い詰めてた……それを否定したくてアクアにセンセーを探してと頼んで最悪死んでたらと思うと怖くて……辛くて……」
「うん」
「お兄ちゃんにどうなろうと愛してるって言ってもらえて満たされて……思ったの。私は……本当は、誰かに愛されたかっただけなんだって……」
ルビーはアクアの抱きしめる腕に自身の手を合わせながら言う。
「だから決めたの。センセーのことは一旦保留、それより先にアイドルになってから探してもらうって……」
「それがルビーの決断か?」
「うん。まだ私は何者にもなれてないし、何も出来てない。かつて憧れたアイドルになりたいという夢に嘘を付きたくないから」
「そうか……」
「もしセンセーがいなくても……お兄ちゃんは私を愛してくれる?」
「当然だ。言っただろう。俺はルビーのお兄ちゃんだからな」
「言っておくけどみっともなくわんわん泣くよ。だって初恋の人だし、アイドル目指す切欠の人だもん」
「泣いたって良いさ。だって大切なんだろう?」
「うん!」
ルビーのはっきりした返答にアクアは微笑ましげに頭を撫でるのであった。
番外編〜もしアクアが俳優路線じゃなかったら〜
「ねぇお兄ちゃん、私がアイドルになる為のコネクション作る為に俳優になったって言ってたよね?」
「そうだけど」
「もし私がアイドルにならなかったらどうしてたの?」
「そうだな……あらゆる才能あるから学問、武道、芸術の分野で億単位稼いでたかなぁ」
「億!?」
「あらゆる偉人の才能集めてるから出来なくはない。まあやり過ぎると金銭感覚バグって周りを不幸にするから、大半は貯蓄に回すけど……」
「おぉう……今更だけどお兄ちゃんって本当に規格外だよね……」
星野ルビー
…本編ではアイの死亡回避、センセーの遺体や前世の母親が愛されてなかったのに直面する前にアクアにメンタルケアされたことで強かになった。
もう前世の母親については振り切れてるし、センセーの遺体に直面しても号泣はするだろうが必ず立ち直る。
何せ推しであるアイとどんなことになっても兄妹として愛すると言ってくれたアクアがいるから……
因みにこの頃から兄の匂いに興奮するようになり始めるのは余談である。
【IF〜兄とセックスしまくって強かになってしまった場合〜】
「ごめんねセンセー。センセーと付き合ったら……我慢するから……だからそれまではね♡…じゅるる…」
「ルビー、明日探しに行くんだからそろそろ止めに……」
「駄目だよお兄ちゃん。明日何があるか分からないから、お兄ちゃんの素を補充して起きたいの♡」
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