カエデが言うにはマオのイジメをやめようと仲間達に連絡した後で例の不良グループのリーダーに呼び出されたそうだ。
カエデは直接的にリーダーと面識があるわけではなかったが仲間の
何故不良グループのリーダーがカエデに連絡をしたのかはわかりきっている。
死亡した仲間二人の事を調べていたのだ。
マオを乱暴しろと命令した二人が同時に死んだ。一緒に居た筈のマオは無事だから何かがあるはず。マオを助けて尚且つ二人を殺した存在がいる筈だと。
まあ、無い頭を絞って考えたものだ。ほとんど正解だけどな。
カエデから予め聞いていたのだが、マオが不良グループに乱暴された事は初耳だったそうだ。
そんな折、マオのイジメをやめようと言い出したイジメグループのリーダー、何かあると思うわな。
そしてイジメグループ全員が呼び出された。
不良グループの溜まり場に。最初は不良グループの一員に面識があった依知川が呼び出され、その依知川を人質として次々に全員が呼び出されたのだ。
最後に呼び出されたカエデを白状させてマオと付き合っている俺の事を知った。そして何かを知っている筈の俺を誘いだすつもりらしい。
俺が奴らの誘いに乗らなければ依知川を始めとした三人が不良グループ全員から
だから助けて欲しいと。
「自業自得じゃないか。
助けたとして俺にメリットは無いよな?」
「そ、それは……。
そ、そうですっ、全員悠様に忠誠を誓いますっ!」
いやいや、忠誠って……女子高生から忠誠を誓われても……。
まあ、意地悪はここまでだ。
カエデが泣きながら玄関に立っていた時から助ける気でいたからな。
「ふっ、冗談だ。
さあ、仲間を助けに行こうか?
場所を案内しろ」
「はいっ!」
カエデが破顔する。
カエデは既に俺の女だ、俺の女を泣かす奴は許さない。
今回の事も向こうからやって来てくれたので好都合ではある。
俺はマオに留守番を頼みカエデと一緒に行った。
「ココよ」
港の入り口でタクシーを降りた俺たちは港の端にある倉庫街の更に隅にある古ぼけた倉庫の前まで歩いて来た。
倉庫の入り口にいた見張りのヤツが顎で中に入れと指図する。
中はかなり広く、その奥のにソファーなどが置いてある一角があり、そこに十数名の男達が居た。
「いや……もうやめて……はぁん……お願いします……」
「……助けて……」
「……んぐ……んんぐ……」
パンパンッパチュンパチュン
全裸で四つん這いの女の子が男からバックから挿入され、更には口も口淫されている。
「へへっ、今度は尻の穴でやるぞ」
「俺は口に出したい……」
「ホラホラッ!
さっさと締めろっ!」
「「「へへへへっ」」」
三人の少女たちは無残にも裸にされ複数の男たちから輪姦されて白濁した液塗れになっている。
「遅かったな……あんまり退屈なんで先に味見してたところだ」
「酷いっ! 約束と違うわっ!」
カエデが叫ぶと、
「はぁ? 約束? 何の事だ?」
リーダーらしき男が下卑た笑いを作る。
「しかし、お前らもイジメグループの割には処女が二人もいたぞ。
中々美味かった。
後はお前だけだ、後で可愛がってやるからな」
中々に下衆な男の様だ、だから何の躊躇も無くマオを乱暴しろと命令出来るのだろう。
倉庫内には全員分と思われるバイクがあるので暴走族も兼用しているようだ。
「おい、お前か俺の舎弟を殺したのは?」
リーダーらしき男が俺を睨みつけるが、
「何の事だ俺は知らん」
「しらばっくれるなっ!
あの女を助けたのはお前だろうっ!
調べれば分かるんだっ!
おいっ……」
リーダーが手下らしき大男に指図してカエデに手を出す。
パシッ
バキッ
俺はその大男の手を払い除け腹に蹴りを入れリーダーを一瞥してから、
「おい、いい加減その女の子達を解放してやれ……。
それにこの場所はイカ臭くて堪らん」
ドカッドカッドカッ!
俺は一瞬で女の子達の元へ移動してまだ腰を振っている猿供を蹴飛ばし女の子達を助け出す。
「なっ!
何者だお前っ!」
リーダーがいきなり目の前から消え女の子達の元に現れた俺を見て驚く。
「何者でもいいだろう?
そうだな……勝負しよう。そこのバイクで出来る勝負は何かあるか?
お前の言う方法で勝負してやる。
お前が勝ったら全て話してやるよ」
女の子達に上着を着させながらリーダーに言い放つ。
こう言うバカ達はいきなり勝負をけしかけると必ず乗ってくる。
「ふふっはっはっはっ!
お前バカだろう?
バイクで俺に勝てるつもりか?
よしっ、いいだろう……勝負はチキンレースだ」
リーダーが外に向けて歩き出しそれに俺たちも付いて行く。
女の子達はカエデに任せておけば大丈夫だろう。
既にカエデが破かれて無い服を見繕って皆に着せている。
不埒なヤツがカエデ達に近寄って来たら直ぐに俺が一瞬で駆けつける事が出来るし……させないがな……。
外に出てからリーダーが指を指す。
「あそこにある倉庫の壁目掛けてバイクを走らせる。
ギリギリまでブレーキを我慢するだけの勝負だ。
なるべく壁に近づいた方が勝ちだ、いいか?」
「分かった……だけどな……」
「なんだ?」
「チキンレースなんだろ?
俺とお前だけでチキンを決めるのもな……いっそのこと全員でやらないか?
俺が勝ったらこのグループのリーダーになるって条件でな?」
俺の突拍子も無い提案に全員が笑い出す。
「わっはははっ!
よしっ、気に入った。
お前が勝ったらこの俺とグループごとお前の下に付いてやる。
ただし、お前が負けたらお前の女を含めてあの女達も全て俺たちの性奴隷にしてやるからな」
ほう……性奴隷か……こいつ俺が一番嫌いな言葉を平気で使う。
「分かった。
じゃあ早速やろうか?」
「準備は出来たか?
ルールは時速百キロ以上で壁目掛けてフルスロットルで走るだけだ。
時速百キロ以上は出せよ。ブレーキはどこで掛けも構わない。壁にめり込んで死んでも自己責任だから安心しろ。
誰にも迷惑は掛からな……はははっ」
「分かった……死んでも自己責任なんだな……。
なあ……万が一がある、それを書面に残してくれないか……?」
リーダーが俺をビビらす為の説明をするが好都合だ。
周りの奴らはニヤニヤしている。
「なんだ?
ビビったのか?
まあ、いいだろう……おい……」
リーダーが部下に指示して紙に汚い文字でチキンレースで死んだら自己責任だから心配するなと書いて全員がサインした。
俺も別の紙に同じ文言を書きサインする。
「助かる。
これで誰かが怪我しても俺の責任じゃ無くなる」
バカ達は俺を見てニヤニヤ笑っている。
「なあ、あんたらヘルメットは?」
「お前はバカか?
俺たちにはヘルメットなんか必要ないんだよ」
粋がったリーダーがドヤ顔で胸を張る。
「ああ……凄いな……俺にはそんなの無理だな。
ヘルメットを貸してくれ……」
「ほらよっ」
リーダーがフルフェイスのヘルメットを投げてよこす。
その様をニヤニヤしながらみている部下達。
多分、ヘルメットを被るチキン野郎とでも思ってるんだろう……この分じゃあ例え俺が勝っても誰も言う事を聞かないだろうな……だが……。
「このコインが落ちたらスタートだ。
いいか」
リーダーが指でコイントスをする。
高く上がったコインが落ち、
チンッ
ブオンッブオンッブオンッブオンッ
一斉に全員のバイクが発進する。
俺も遅れまいと必死でスロットルを回し、ギアをトップまで上げ時速百キロを超える。
全車がほぼ横並びになり本当のチキンレースになった。
「ダメだっ!」
壁まで約五十メートルになり俺はフルブレーキを掛ける。
その瞬間グループの全員が俺を振り向き嘲笑う。
「勝った……」
リーダーがブレーキを掛けようとする……が、身体が硬直して指先や足が動かない……。
「なっ!
なぜっ……」
ドゴンッドゴンッドゴンッドゴンッドゴンッドゴンッドゴンッ!
ブチュブチュブチュブチュブチュブチュ!
壁に激突するバイクから投げ出され身体をバイクと壁に挟まれミンチになる男達。
全車が壁に時速百キロ以上で激突してバイクもろとも炎上する。
「バカな奴らだ……せめてヘルメットを被っていたら万が一にも助かったかもしれないのに……」
そう、うそぶく。
俺はフルブレーキを掛けて奴らが振り向いた瞬間に隠し持っていた小さな石粒を指弾で弾き全員のあるツボへ叩き込んだ。
そのツボへの刺激は一瞬だけ身体を硬直させる。そう、一瞬で構わない。時速百キロ以上で走っているのだ一瞬が命取りになるのは目に見えていた。
カエデを泣かせたくらいならここまではするつもりは無かったが、三人の女子が犯される現場を見たら俺の心が決まってしまった。
全員生きて返さないと。
俺も人の事は言えない……カエデを犯したから……が、集団で輪姦する奴らを見て頭にきたのは本当だ。
スタート地点に戻るとカエデを含めた女子全員が唖然としていた。
「お前らの仇は取ったぞ。
全員漏れなく自殺したけどな」
そうだ、側から見れば集団自殺にしか見えない行為だ。リーダーからしてスタート時に死ぬのは自己責任だと主張していたし遺書まで書いてるんだから。
俺は善意の目撃者になり警察に通報してから女子達と共にその場を去った。
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