「……ヌ……リリーヌ……」
……ん……誰……呼ぶのは……リリーヌって誰……。
……ユサユサ……モミモミ……
……誰……身体を揺らすついでに胸を揉むのは……。
「……リリーヌ大丈夫か……リリーヌ……」
……モミモミ……グイッグイッ……
最早揺さぶりさえも無くなって揉んでるだけね……違うわ……私を下から……誰かが突いて……。
「……はぁはぁ……リリーヌ……」
パチュンッパチュンッニュルンッニュルンッ
……何かが私の中を♡……はぁん♡……私のお腹を♡……はっはっ♡……突き上げっ♡……。
「……はぁぁぁ……あんっあんっ♡……いっぃぃぃ♡……ユウゥ♡……」
……ハッ! ユウッ! そうだわ……今私はユウに抱かれてたんだわっ!
ニュルンッパチュンッパチュンッパチュンッ
「……はあんっ♡……あんっ♡……ユウゥ♡……いくっっ♡……」
「俺もだっ……うっ……」
ドピュルルドピュルルドピュルルドピュルル
ユウの暖かなモノが私の中に充満するわ……はぁぁぁ……幸せ……。
「勇者ユウ、分かった事があるわ。
良く聞いて……」
ユウに抱かれてからまたシャワーを浴びた。
そして、さっき起きた事……頭の中で何かが砕けた音がした事を考えると今までとは違う考えが頭に浮かんできた。
そう……今までの記憶も感情もあるけど、新たな感情と記憶が生まれた。
「私は、
「えっ?
リリーヌだろ?
リリーヌしか知らない様な事もあったし……」
「……違うわ。
私は聖教会のシスターよ。
シスターアマリリス……聖女に仕えるシスター」
「じゃあ、リリーヌじゃ無いとして、何故今になって告白した?」
ユウが怪訝な顔をする。
「そうですね……あなたが私を抱いてくれたから……あなたの精が私に入った瞬間に私を支配していた何かが砕けたの。
そして分かったわ、私はあの世界の理に操られてた。完全に思考を制御されてました。
でも、何処かにアマリリスとしての本能が残っていたのね。
だからあなたに抱かれようとした。あなたに……ユウに抱かれたら何かが変わると確信していたのかも……」
「そうか……まぁ今になって考えたらリリーヌは俺の事を
それで本物のリリーヌは何処にいるんだ?」
「分かりません。
この世界にお越しになっているのは確かですが……あの世界で聖女リリーヌ様が消えてから暫くして聖教会に世界の理からお告げがあり私がこの世界に派遣されたのです。
勇者ユウを抹消する為に」
「それで君は今でも俺を殺そうと思っているのか?」
「それはありません。
元々私は勇者ユウに憧れてましたし、殺そうとまで思ってませんでしたから」
「だから思考操作か……」
「多分そうでしょね」
「そう言えば、あのいきなり襲ってきたボディーガードももしかして……?」
「いえ、あの人達は純粋に父に雇われた殺し屋です。
父は異世界排除派の筆頭ですから。
私の中のあの世界の理に操られてたんですけどね」
「て、事はこれからもあんな感じでいきなり襲われたりするのか……」
ユウが頭を抱える。
「それは少ないでしょうね。
この世界では私達のような異世界排除派は極少数です。
大多数が異世界肯定派ですからまだこの世界の理が強いです。
勇者ユウが……あなたが勇者の力を継承したままこの世界に存在するのもこの世界の理が力を貸している証拠です。
そして、ユウの精を身体に受けて正気を取り戻したのもこの世界の理の力。
あの世界からこの世界に渡って来れるのは女性だけみたいですから、もしあの世界からの暗殺者が現れてもユウが精を与えたら正気にもどりますわ」
「マジか……」
「……大丈夫よユウの精力は底無しだから……」
それまで黙って聞いていた魔王がニッコリと笑ってユウを励ました。
********
あの喫茶店での襲撃は世間には知られていなかった。
SNSで一時的に映画の撮影を見たとか流れたが直ぐに収まった。
リリーヌ改めアマリリスは帰っていった。
アメリカに帰ってから父親を説得するそうだ。
そして、あの襲撃事件から数週間は平和に過ぎた。
もうすぐ学園祭になる。
この巨大な学園の学園祭は中学から大学まで全部が合同で行われるので都合三日間行われ、学園の敷地全体がお祭り状態になる。
そして俺のクラスの出し物は定番の喫茶店になった。
多分この学園祭全体で喫茶店は三十は下らないだろう。
お手軽に出来て尚且つ経費が抑えられる出し物だから。
大学側ではお酒も出すらしく大人の雰囲気な喫茶店が多いそうだが、高校側は生徒のパフォーマンスで客引きしなければならないので個性ある喫茶店が多くなる。
そして、最近の流行がメイド喫茶とコスプレ喫茶だ。
俺たちの喫茶店はどちらにもせずに目新しさと開拓精神旺盛なクラスメイトの提案で異世界喫茶店になった。
基本的にはラノベにあるような異世界独自の料理を再現して出す。
お茶はハーブティーをメインにポーションを真似たスタミナドリンクを出したりしてみる。
俺は料理担当になった。自作の弁当を知ってる奴らからの推薦だ。
まあ、料理は得意だし異世界の料理にも造詣が深い。異世界の料理は秘密だけど多少アレンジした物を出すつもりだ。
そして、マオはイジメられっ子のイメージから完全に脱却してクラスのカースト上位に祭り上げられていた。
俺の前以外では相変わらず人見知りするマオだったが、少しづつクラスに馴染んでいっている。
そのマオに目を付けたのがクラスのリア充グループだった。マオの綺麗な声をボーカルとしてバンドを組みたいと提案したのだ。
学園祭のフィナーレを飾るバンド合戦にエントリーしたいそうだ。
前向きな思考が出来るようになったマオもやりたいと言うので応援する事にした。
そうして、学園祭が三日後に迫った。
****side??? ****
「んっ?
私……どうしたの……えっと……?」
《……ようやく目覚めたか……我が僕よ……其方には力を授けた……必ず勇者ユウを抹消せよ……》
「……はい……主様……」
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