※この作品はR-18です。

憧憬が憧憬でなくなった日   作:サリエリキキ

13 / 40
 なお★さん、氷好きさん、人間の葛餅さん、キラタ0さん、keraさん、オールナイトさん、オークションさん、まなつ5000さん、37級建築士さん、評価付けありがとうございます。
 高山流水さん誤字修正ありがとうございます。


 おはよう、ベルくん。

 迷いましたが、ここで起こしました


転⑤

 意識を取り戻したベルは、股間が逸物が熱くてねっとりと弾力のあるモノに包まれうねられていることに気付いた。

 

「………………ぇっ」

 

 そして、目を開けて全裸のアイズが自分に覆いかぶっている光景を目の当たりにした。

 

 その光景を見たベルの思考は一言で説明がつく

「何で」

 である。

 

「え…………??」

 

 ベルには現状がさっぱり理解できなかった。

 自分達はダンジョンで助け合っていたはずだ。ついさっき目が覚めた時、朦朧とする意識の中ではアイズがベルの傷を癒してくれていたはずだ。そのときアイズは服を脱いでいたかは分からないが、その裸体はしっかりと布に覆われていて、ベルの体は布で覆われていた。

 その辺をベルはしっかり覚えている。

 間違いない。

 どんな妄想をしてもナニか起こるような要素はなかった。無いはずだ。きっと、間違いなく。

 

「ええっ……と」

 

 だが、現実は付き合うどころか告白さえしていないのに裸で抱き合い──セックスしている。

 自分が意識を失っていたことと、覆いかぶされている姿勢からしてみれば、アイズがベルを押し倒して、セックスしているのはわかる。

 それはわかる。

 分からないのはどうしてそうなったかだ。

 アマゾネスの集団に襲われかけたりアイシャに何度も食われかけた経験でかなり揺らいだとはいえ、まだまだベルは女の子に夢を見ている。見ることが出来た。

 何故なら、リリや春姫や命たち、同居している女の子たちが俗に言う『出来た子』だからだ。故にベルの夢は覚めることは無かった。

 

 ──そう、無かったのだ。今日この時までは……

 

 好きな人に告白して、お互いの想いを通じ合わせ、デートして、口づけをかわす。

 その先にあるべきことを憧れていたアイズに無理やりされてしまったベルには、もう夢見ることは出来ない。

 現実を見なければならない。

 

 

 ――意識のないうちに尊厳を無視して無理やり犯されているという現実を。

 

 

 

(何で……っ!!!???)

 

 クラッ

 

 冗談抜きで意識が遠のきかけた。

 様々な冒険を経て成長したベルであっても未だ男の子と呼ばれる年齢だ。男の子なのだ。背が伸びていることと顔立ちが大人びていくことを喜ぶ年頃なのだ。

 だから、夢とか希望とか、恋愛の醍醐味であるむずむずした心の交歓とか、休日を合わせて手をつないでのデートとか、別れるとき抱擁からのキスに対する憧れとか、そういうものがあった。

 人並み以上にあった。

 たった今蹂躙され、現在進行形で包み込まれ締め付けられて蕩けさせられて欠片も残っていないが、あったのだ。

 だから、分からない。分かりたくない。

 

(どうして、こんなことに……!!!???)

 

 祖父によって大量の知識を持っているとはいえ、どこまでも純粋で真っ当な倫理観を有している少年には、アイズが裸で柔らかい体を押しつぶしながら自分の上に乗って挿入している理由がわかるわけがなかった。

 何処までも柔らかいアイズの体。鍛え上げられているはずなのに、華奢で柔らかさと温かさに満ちた体が現実を深める。

 思わず力いっぱい抱きしめてしまいたくなる衝動を全力で押さえながらベルは必死で頭を回転させ落ち着かせる。

 そんなベルを追い込むかのように、アイズが自重をベルの体に預けることで、ベルの胸板に押し潰された二つのふくらみ。その例えようのない柔らかさと、不思議な弾力、女の子そのもののように思えるふくらみの頂点で、幼児の指先程の大きさのコリコリと心地よい硬さをしているものが追撃を仕掛けベルを追い詰めてくる。

 それが乳首だ、唾液で湿らせてからどこまでも優しく撫でた後で摘まむように愛撫しろ、と祖父が教えてくれた場所だ、ということを脳裏に浮かべながらもベルは思考を回転させ続ける。

 性交の刺激と快楽で意識がそこに持っていかれそうになりながら必死で思考を回転させても、悲しむべきことにベルの持つ情報量では何故こうなったのかは理解できるわけがなかった。

 

 ベルの重傷を治す際に口づけしたことでアイズのタガが外れたこと――ワンアウト。

 気になる異性と裸で居たアイズの理性が緩まり、イロイロしたこと――ツーアウト。

 自分が忘れている誓いをアイズが思い出し、アイズが自らの想いを確認したこと――スリーアウト

 そして──何よりも誓ったはずのベルの普段の行いにアイズがぶちギレてしまったこと――駄目押し。

 

 様々な要素が絡み合い爆発した結果レイプに及んだという理由など、理解どころか想像さえできるわけがなかった。

 だが、現実にアイズは素っ裸でベルの上にいて、ベルの逸物を突起だらけの弾力に満ちた複雑な肉壁で締め付けている。

 そこに気を向けると、そこの感触に意識が持っていかれそうになる。痛いほどに締め付ける生硬さが残るアイズの膣に意識が持っていかれそうになる。

 奥の方、子宮手前辺りがギュッと亀頭を閉じるように締め付け、ベルの逸物を全部飲み込んで引き込もうと締め付け吸い込んでくるのだけで蕩けそうなほど気持ちがいいのに、膣全体が温かい弾力のある粘膜が吸い付いてきてにゅるにゅると纏わりつくのがたまらない。

 ぶっちゃけ理性がヤバい。興奮のあまり暴走して無茶苦茶に腰を動かしたくなるほどヤバイ。

 いっそ夢かと思って理性を解き放ちたかったが、アイズの温もりが蠢きの気持ちよさが射精後特有の下半身の気だるさが夢だと思わせてくれない。

 

 だから、これは──

 

 自分の上で裸で艶かしく腰を動かすアイズは

 ぶっちゃけ自分とセックスしているアイズは

 自分が射精して、その精を胎内にいれたアイズは

 自分が気絶している時に無理やり犯したアイズは

 

 ──現実だ。

 

「っ!?」

 

 一度だけではなく二度確認したことで現実を確信してしまったベルは、危うく上げそうになった悲鳴を噛み殺す。

 今はそんなことをしてはならない。うるうると悲しみの涙を浮かべ捨てられた仔犬もかくやという瞳のアイズの前でそんなことは出来ない。今のアイズに、嘆きや問い、ましてや責めることが、ベルは出来ない。

 そうすればアイズは間違いなく泣いてしまうからだ。悲しみや絶望で押し潰されたまま泣いてしまうからだ。

 

「……ゃだぁ」

 

 思考している間に、遂にあまりに強い悲嘆の涙を流し始めたアイズにそんなことは出来ない。

 だから――

 ――まずはアイズを落ち着かせよう。

 

「……ぁ」

 

 ゆっくりと優しくアイズの頭を撫でる。何でもないようにできる限り穏やかに笑みを浮かべながら優しく撫でる。

 

 

 

 

 そんな、ベルのアイズをこれ以上泣かせまいとする行為は、アイズにはベルの意図していたものとは違う方向に受け取られた。

 

「……あっ」

 

 とんでもないことをしていると認識して絶望していたアイズが驚きに目を丸くする。悲しみではない涙でうるうると目頭を潤ませる。

 

「……あぅ」

 

 ベルが優しく抱き締めてくれたからだ。

 とんでもないことをしているのに

 気絶している時に無理やり犯したのに

 衝動的に黒い意志に飲み込まれたまま酷いことをしようとしたのに

 抱き締めてくれたからだ。

 

 アイズを抱き締め──受け入れてくれたからだ。

 浮気はしても──アイズを大切に思っていてくれるからだ。

 アイズこそが──ベルの唯一人だからだ

 

「……あぁっ」

 

 斜め上に弾け飛んだ方向にベルの抱擁の理由を受け止め、感極まった声を出すアイズを、ベルは優しく抱き締めてしまう。

 今のアイズにそんなことをするのは不味いと本能が絶叫するが、優しく抱き締めてしまう。

 胸の中でしなやかな裸体を包むように優しく抱き締めて、艶やかな髪を優しく梳く、滑らかな背を優しく撫でてしまう。

 

 なぜなら

『ベル、何度でもいうぞ。

 ヤった後は優しくおなごを抱き締めろ。

 髪を優しく手で梳いて、背中を優しく撫でながら抱き締めるんじゃ。

 おなごは男と違って性交後の余韻に揺蕩う時間こそが最も心地好い時なんじゃ。その時間に抱き締めもせずに離れてはならん。離れるだけではなく、タバコを吸ったり飲み物を飲んだりする奴は男の風上にも置けん奴よ。おなごを物としか見ておらんと公言しとるんじゃからな。

 情を交わしたおなごを優しく抱き締めるのは男の責務だ』

 そう教えられたのだから、祖父(クズであってもゲスではない男)の薫陶が染み込んでいるのだから

 何よりも──

 

「あ……あぁ……」

 

 未だ捨てられそうな仔犬のような寂しげで辛そうな瞳をしたアイズをそのままにすることなど、ベルには出来るわけがなかった。

 瞼の裏で『この状況で先ず黙っておなごを抱き締めるか……ベルよ……お前は、あやつの子でワシの孫だ』悟りの色を宿した澄みきった眼差しで慨嘆する祖父を浮かべながらベルは優しくアイズを抱き締める。

 

「あぁ……あっ……ぁぁぁっ……」

 

 

 そうするとアイズは、全てを許され、欲しいものを全てを得たように花咲くような微笑みを浮かべた。

 その表情で感極まった声を上げるアイズ。

 

 本能が『止めろ』と悲鳴を上げる。

 理性が『マズイ離れろ』と恐慌して叫ぶ

 知性が『間違っている』と泣き嘆く。

 

 だが、アイズが感極まっている。瞳に浮かんでいた寂しさと辛さを薄めて悲しみの涙を止めて、喜びに笑みを浮かべている。

 それだけでベルには十分だった。

 すべての疑問と恐怖を後回しにして、己の意志の咆哮に従ってアイズを抱き締めることが出来た。

 

「……ベル……っ」

 

 髪を優しく梳き背中を撫で続けると、瞳に喜びと安堵の涙の膜をかけ精神的な絶頂に達した声でベルの名を呼び、地面で擦れることも厭わず、ベルの背中に両腕をベルの太腿に両足を交差させ全身を擦り付けるように抱きしめてくるアイズ。

 そんな、全身で抱き着いて艶然とした満面の喜びの笑みを浮かべるアイズが、囚われたときのフリュネよりずっと恐ろしい、今のアイズと比べたらフリュネなど可愛く吼える子犬のようなものだったとベルは感じる。

 それでも、脳裏でさかんに鳴り響く警鐘と泣き叫ぶ本能によって背中を変な汗で一杯にしながらも、ベルは笑みを浮かべ優しくアイズが落ち着くまで抱き締め撫で続けることにした(漆黒から白へと染めていった)

 

 




 ベルくんはアイズに中だししたことを情報としては捉えていますが現実としては捉えていません。まだ


 次回遅くなりそうなので、どれだけベルくんを追い詰めるかアンケートを取らせてください。

ぶっちゃけ中だししたけど大丈夫なの?10日後くらいに着床したりしない?   ちなみにアイズが孕んだら、ベルはベル父と同じく、ティーンエイジャーの女の子を孕ませたことになります。

  • 着床する。アイズが『感』で認識している
  • 着床するけど、アイズは認識していない
  • まだ着床しないことをアイズが認識
  • 今日は大丈夫。
  • そもそも『感』で認識できるわけがない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。