第八天魔王さん、高山流水さん、誤字訂正ありがとうございます。
最近多忙な上に、爺出すといかんですわ。寄り道して遅く長くなってしまう。
「ひゃうっ」
肉体の柔らかさを堪能するようにきめ細やかな滑らかな尻肉を揉みたててくるベルの手に、アイズの肢体が男がついに動いてくれた深い官能の喜びに打ち震える。
うっとりとまつげを瞬かせながらはぁはぁと熱っぽく喘ぎ、より一層美しさが際立った美貌でアイズはベルを熱を宿した視線で見る。
「ベル……」
裸の肌、それも乙女の花園の近くの尻を初めてアイズは撫でられ揉まれた。
ロキにされそうになった時は、嫌悪感のまましばき倒した。なのに、今はそんな気が一切起きない。
恥ずかしさはある。でも、嫌悪感も怒りも湧かない。その逆で、嬉しくて愛しくて、もっともっと触って欲しいとしか思えない。
ベルの手がお尻を撫で揉むたびに、嬉し恥ずかしい希求が強くなる。
(……ベルの手、気持ちいい)
ベルの手が触れているところがたまらなく熱くなる。背筋に震えが走りぴくんぴくんと体が震える。じっとりした熱さが尻から全身を巡り、アイズは全裸で体を重ね合う場に相応しい濡れた声で囁く。
「……ベルなら、良いよ」
はぁ……はぁ……、と切ない吐息の中で囁いた想いに従い、そっと目を閉じる。
「ベルになら……何をされても、いいよ」
瑞々しく伸びやかな肢体から全ての力を抜き委ね、ベルの手だけに意識を向けた。
柔らかいものを揉んでいると、もう一つ自分に感覚があることに気付いた。それは口。唇で、何か硬くて弾力のある物を口に含めている感覚がある。
(なんだ? ……)
もう一つの鮮明な感覚を突き止めようと、ベルが口に入っているものを突くと、ぷるんぷるんと大きく口の中で震える。
(突起?)
女性の小指の先くらいの突起だ。弾力があって唇で押し潰せるくらいの硬さ。押し潰すとコリコリした芯がある。
そうしていると、何故かとても楽しくなってきた。一度離してもう一度強く挟んで先端を舌でつつく。
(そういえば呼吸は出来ているのかな)
唇で突起を挟みながら、肺に新鮮な空気を送り込もうとしても、肺に新鮮な空気を送り込んだ感触がない。でも、口内で空気の流れを感じる。なら、呼吸は出来ている。
安心すると、追及の時間だ。プルンと口の中で弾力を持って飛び跳ねる物が何なのか、知りたくて根元のなめらかな場所から上へと形を確認していく。
ゆっくりと、味わいながら、舐めしゃぶる。塩気が僅かにあるミルクのような味がする。ミルクは出ないけど、口に含むと安らぎでいっぱいになる。今にも失いそうだった意識が繋ぎ止められ、倦怠感が薄らぐ。
口の中で突起が一層大きくなっていくのを感じながら、より味わうべくベルは思い切り強い吸い込んだ。
「ひっ!!?? ……あぁぁぁっ!?」
奇襲だった。尻に全神経を集中して受け入れようとしたアイズにとって、ベルに思い切り乳首をつぶされながら堪能されるのは完璧な奇襲だった。
意識していない場所への直接的な強い愛撫に、絶叫のような嬌声をあげながら目を限界まで見開いたアイズの腰は蕩け砕け、足にさえ力が入らなくなる。
ち、ちゅぱっ、ちゅぱっ……
吸い立てて舐めしゃぶるベルの口元から、自分の起立した濃いピンクの乳首が見え隠れする。ぬらぬらと唾液で光った乳首がベルの口元で、唾液を弾かせながら淫らな音を立てる。
その度に、アイズは恥ずかしさに身を捩りながら、全身に走る電撃のような快楽に震える。
「あっ、あぅっ……ん……んぁっ……ふぁっ!」
恥ずかしい。嬉しくてたまらない。意識が混濁としていると分かっていても、ベルが意図的に責めてくることがこんなに恥ずかしくて、嬉しいなんて知らなかった。
びくびくと震えながら、アイズは怖くなり制止しようとする。
「ふああっ……だ、だめっ、そ、そこっ、まっ、あうぅぅ……」
必死に上半身を起こそうとしたら、唇で乳首をつぶされながら先端を舌で舐められる。それだけで、上半身はベルへと倒れこみ、さらなる愛撫をねだってしまう。
その上で、手付かずだった乳輪に空気の弾丸を叩き込まれ、アイズは激しく首を振り卑猥に痙攣することしかできなくなる。
「ふえっ……そ、そんな……ひぁぅっ!?」
両方の乳首を重ねられながら歯で甘噛みされ押し潰されるなど。ついさっきまでのアイズなら、痛みとしか感じられなかっただろう。だが、今のアイズにはそれさえも快楽だった。
括れた腰を小刻みに痙攣させながら、ベルの愛撫を喘ぎ求める。
ちゅくちゅく、ちゅぱっ、ちゅく。
ベルがさらなる音を立てて乳房ごと飲み込むように、乳房を食まれ、乳首をくすぐられると、アイズはベルの髪に顔を埋めてフワフワな髪を堪能しながら甘く鳴き上げる。
「あ……あぁっ、ふ、ぁっ……! べ、ベルっ……んんっ、ぞ、ぞく……ゾクゾク、する……ぅ!」
自分の体の反応に目を白黒させるアイズは、ただただベルの愛撫を味わい貪る。
「あぁ──ーっ! あ、ああっ、くぁぁ──っ!」
くちゅくちゅ
いつの間にか、水音を股間から奏でながら、ベルの腹筋で擦り付けていた。その度に膣が収斂を何度も繰り返す。
腰がはじけてベルから離れようとするのを、ベルに抱きついて必死で食い止めながら喘ぎ鳴く。
胸と股間、同時に与えらえる快楽にアイズの肢体は激しく疼き、ベルの腹に漏らしたような大量の愛液の池を作る。
「ふぁぁ──っ!! あぅ、あぅぅ──っ!」
吸われる乳首からは、気が狂ってしまうほどの痒みがかった快楽が生まれて、胸全体どころか全身を包み込む。
擦り続ける股間からは何度も何度も電撃みたいな甘い痺れが全身を走る。
全身がじんじんと甘く痺れ、熱くなっている。その熱さが快楽となり、その快楽はもっと大きな快楽を渇望する。
もっと、もっと、もっと、もっともっと快楽が欲しい。こんな一瞬だけ白くなるような快楽ではなく、すべてが真っ白になる快楽が。
肢体は快楽の愉悦の物足りなさと浅さにぴくぴくと震えてもっともっと強くしてと叫びながら、逸物を胎内に入れたいと絶叫する。
アイズは体全体から、男を狂わせる匂いを放ちながら意識が白く染まっていくのを感じた。
「ひっ、ひぅぅ──ーっ、んっ、んっんっ──! べ、ベルっ……」
アイズが絶頂への階段を半ばまで登り詰めたのに、それ以上登れないじれったさにベルの名を呼んだ瞬間、ベルの手がアイズの股間に伸ばされるのを感じた。
「あっ……」
アイズは、遂に秘所を責めてもらえるのかと期待する。
閉じ合わせて熱を籠らせている陰唇も、とろとろと愛液を吐き出す膣口も、ひょっとして、今の姿勢では擦れない場所。身体中の熱を集めたように勃起した股の
「ベル、わ、私っ──っ」
股間に触れられるベルの手。待ち望んた手。
ベルの色に染められようと心が透明になる。唇がほころぶ。剣姫と呼ばれる冒険者の色が薄れ、何処にでもいる好きな相手と閨を過ごすただの少女が露になる。
ベルの手が与えてくれる初めての白い世界、絶頂を味わおうと全神経を傾ける。
「……ぇ……ひ、う、ぅぅぅっ──ーっ!?」
そして、痛みとまたも寸止めされたもどかしさに、本気でむせび泣いた。
濡れた毛のようなものが指先に触れる。
さわさわとなぞり引っ張ってみた。
「ひ、酷いよ。また、止めるなんて……え? ……やっ、べ、ベルっ……駄目っ、引っ張っちゃ、駄目っ!?」
毛に含まれた液だろうか。掌に液が溜まり始めた。
もっと出るかもしれない、絞って見よう。さらに液が垂れていく感触を手のひらに感じる。
ふいに手が温かいものに包まれる。まるですべてを委ねたくなるような優しい温もり。握り返そうとすると逃れてしまった。
「や、やめて、ベルっ、ち、千切れる……な、無くなっちゃう、よ」
ようやく、絶頂直前にお預けされたもどかしさを振り払ったアイズが、悲鳴を上げながら必死でベルの手を握る。アイズが心配するのも無理が無いほど、アイズの陰毛は慎ましい。2、3度も毟られたら、ツルツルになってしまう。ベルの手が止まったことにアイズは安堵して手を離す。
「あ……」
ベルの手を離しちゃった。あんなに暖かい手を。私を白くさせてくれるはずの手を。
ガーンとショックを受ける。内心の幼女が憤慨する。探したくとも散々ベルに責められた体は力が入らない。
「どうしよう……」
逃れてしまった。温かくて安らぐ温もりを。
温もりを探し求めるベルの手はすぐに温もりを探し出した。
安堵に息を噛みしめたままの突起に吹き付ける。そのまま、温もりの滑らかさを堪能しつつ、どんな形をしているのか確かめることにした。
ベルの腕が背中に回され、背筋をすっと撫でてくる。
「あっ、ひっ、ひゃあぁぁぁぁぁ──っ!」
絶頂直前で焦らしぬかれたアイズには、それだけで信じられないほどの快楽を与えられた。アイズは体を仰け反らせて艶のある絶叫を上げる。アイズの長い髪が仄かな明かりに照らされキラキラと黄金のように煌めきながら、ベルの全身を撫で上げる。
「ああっ……べ、ベルっ、熱い……熱いよう……体も、頭も……あついよぅ……」
時折電撃のように走る快感に、身悶えするアイズ。そして快感の白さが引いた後の、じとっとした感覚、疼うようなむず痒い感触。
それが官能だとはアイズは知らない。ただ、体の奥底、胎内をじわりじわりと焙るだけ焙られる物足りなさに、子宮を疼かせ、膣を蠢かせる。
感覚のある右手に訪れたくすぐったい感覚に、ベルは一度手をそこで休めることにした。感触があるとはいえ手に力が入らずすぐ疲れてしまう。そのことを残念に思いながら、世界が少しずつ明るさを取り戻していることに安堵する。
瞼を透過した明かりが目に広がる痛みに歯がゆく思いながら、休めるのに最適な場所を探すためにまさぐる。
直に、滑らかなくぼんだ場所を見つけて手を一度置いた。
「う、くっ、……っ……んっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
幸運にも、ベルがそうとは知らず手を置いた腰のくぼみはアイズの性感帯だった。
官能が高まり切った最中に、性感帯を優しく刺激される。そのやるせなさのような甘酸っぱい刺激ときたら。
ひくんっと足が動く。アイズの意思ではなく勝手に。何かが弾けるようにして動く。続いて、腕が、手が、指が、腰が、爆ぜるように動く。
「気持ち、いい……」
初めて言葉に出す。羞恥のあまり全身が硬直する。
瞼の裏でパチリパチリと飛ぶ雷霆のような火花。激しい戦闘の直後のような熱くなった体と、残り火に焙られるような興奮。昨日までは知らなくて、今日からは覚えがあり過ぎる感覚。
「気持ちいいよ……ベルっ……」
でも、こんなに身も心も安心しなかった。熱くなった体が、ベルと触れ合ってるだけで気持ち良さで溶けそうになったりしなかった。
声に出すだけでこんなに違うなんて。
「うぅぅ……んんっ、んん~~っ、あ、あぅぅぅ……、あっ、あぁぁっ……」
性感帯の腰のくぼみを優しく撫でられ続けるアイズは、快楽のあまり涎と涙と汗でぐしゃぐしゃになった美貌を歪ませながら体を震わせ胎内から愛液を垂れ流す。
快楽をくれてるのがベルだという安心感が、体を縦横に走り回る快感に対してアイズが受け入れようと前向きにさせ、味わい蕩けさせる。
少し休むと一気に下っていくベルの手に、より震えは大きくなっていく。
どこまで下りていくのかどこへ向かうのかどこを愛撫してくれるのか。疑問と不安と期待でアイズの心臓は鼓動を早ませる。
そこはしっとりと湿っていた。もぞもぞ動く二つの柔らかく弾力に満ちた物体の間に挟まれる感触が心地よく。拳を握ろうとしてグニグニと蠢く様を楽しんだり、つまんで揺さぶって震えるのを楽しみながら、さらに奥に進む。
「ひ、やっ!? そ、そこ……そこ、だめっ、お、お尻っ……ベル、そこ、お尻っ!?!?」
尻の間を好き放題にされ荒い息を吐きながらくすぐったい感触に揺蕩っていたアイズは、ベルの指先が尻穴に触れると目を見開き体を跳ねながら声を上げた。
「はぅっ…………!?」
その感触が信じられず、硬直するアイズ。
「う……そ……」
慄然して固まろうとも誤魔化せない。今感じたのは快感だった。ベルが触れただけで、ゾクゾクと快感が電流のように走り抜けた。
でも、信じられない。信じたくない。
「だ、だって……んんっ!?」
首を振って現実を認めまいとするアイズ。だが、そんなこと知ったことかと言わんばかりにベルが指で尻穴をまさぐってくる。
途端に感じる先程よりは大人しくともお尻を中心に広がる震えるような感触。
それは、明らかな快感だった。
「あ……ん……ん……んあぅぅ……」
混乱状態のアイズの尻穴を優しくベルがまさぐってくる。まるで、何か言うことが有るだろうと、優しく責めてくる。
もう、誤魔化せない。羞恥心は秘所から愛液とともに流れ出して、上の口から言葉を出させる。
「き、気持ちいい……」
気持ちいい。信じられないことに気持ちいい。尻穴を、不浄な排泄の穴を、ベルに弄られて快楽を感じている。
あまりの羞恥にアイズの顔が真っ赤になって涙が零れ落ちる。あまりにも恥ずかしくて気絶しそうになるのに、快楽がそれを許してくれない。
どうしよう。どうすればいいんだろう。死にたくなるほど恥ずかしい。でも、ベルに何もかもして良いって言ったから止められない。それに、気持ちがいいから止めてほしくない。
頭がくらくらするほど混乱の極致に陥る。
内心の幼女? 刺激が強すぎて真っ赤になって倒れて気絶している。やっぱり私は駄目だ。
ベルの上に乗ったまま、ショートしたように全身を痙攣させ、パニック状態のアイズを余所に、ベルが動いた。
指先に触れた硬い場所はひくひくと震えていた。触ってみると皺のようなもので構成されているのだと分かった。
「ひ!! あっつ、ああああっ、あああぁぁ……だめ、だめぇ……」
そのまま皺の一本一本を弾くように指でなぞると、ひくひくと蠢き始めた。とても嬉しそうに蠢く。これが何か知らないが喜んでいるのだろう。下の方に溜まっている液体を指にまぶして塗り込むように揉み解す。
「ひんっ!! ひあぁぁっ!! や、やだ……お、おしり、やだぁ!? きもちいい……けど……やだぁ!?」
とてもとても嬉しそうに蠢くのを指先で感じると嬉しくなる。じっとりとした液体が柔らかな弾力のある場所(尻)に浮かんでくる。まるで興奮しているようだ。とても穏やかで優しい気持ちになり、ふと疑問が湧いた。そういえば皺がたくさんあるけど何本あるのだろうと。
数えてみようとすれば、何故か逃げようとする。感触からしてみれば、頭を撫でている時のウィーネくらいに喜んでいるのに。
何故かと頭を悩ませるが、解決策はすぐ見つかった。ウィーネのように、もっと優しく撫でてあげよう。
「ああっ、ひんっ、ああっ!? な、なぞっちゃ、だめっ……あひっ、やだっ、そんなところで……白くしちゃ、やだぁ」
さらに優しくこねていくと柔らかくなり、逃げなくなった。柔らかくなったことを喜ぶようにさらに強く蠢いてくると、とても嬉しく満足する。一段落したその気持ちのまま沸いた疑問を解決しよう。皺が何本あるか数えてみることにした。指先、爪で優しく痛めないように。弾きながら数える。
「ひぅぅぅっ、つ、爪たてっ……は、はじかないで、はじかないでぇ……ああっ、そ、そんなっ、な、何かっ」
46。数え終わり優しく撫でまわす。瞼の裏の祖父が満面の笑みを浮かべて目を潤ませながらガッツポーズをしている。心の中でガッツポーズを返してみた。グッと祖父は親指を立ててくる。
立てる?
そう言えば、あった、なぞっている間、ひょっとして、と思ったけど、窪みがある。
「や、やめて……い、いれちゃ、だめ……んっ!? ん~~っんっ!?」
指を立てて入れようとしても硬く引き締まっていて上手く入らない。何かで濡らせば違うのかもしれない。
人差し指に液体(愛液+汗)を塗り込み、周りを優しくほぐす。
「え、うそ……うそ、だよね……や、やぁ、あ……」
抵抗しようにも、存分に尻穴の周りの筋肉を優しくほぐされたから、力が入らなくなっている。戦慄くアイズを余所に、ゆっくりとベルの指が尻穴に当てられた。
「っ……ん……ん……っ……あ……ぅぅ……」
指がゆっくりと押し込まれると、異物感とともにぞくりとした感覚が全身に広がった。ぞくぞくと全身に電流が流れる。快感と悪寒を混ぜ合わせたような感覚。頭の中に何かが埋もれていきながら何かが抜かれるような、奇妙で不快ではない感覚。
「ああっ、あぐっ、あぅぅぅぅ、さ、刺さる、刺さってる……は、入ってきて……私の中に……な、なにか……」
肉の壁がかき分けられていくのがわかる。不快を感じるはずだ。感じなければならないはずだ。
「こ、こんなの……こんなの……」
だが現実は、その度に子宮が疼くほど気持ちがいい。じわじわと体の中に入れられていく異物感、ベルに尻穴に指を入れられているという背徳感、快楽を刺激を求めている体が歓迎する快楽、それらが混じり合って一つの想いを巻き起こす。
「な、なんで、もっと、もっと、きもちよく……ぅぅっ……」
気持ちいい。官能のあまり、子宮が疼き、心臓がうるさいほど鼓動し、膣が蠢き、尻の腸壁が蠢く。頭の中が蕩けそうなほど気持ちいい。
それが、ベルの指が進んでくるほど、強く。より強くなる。
ベルが、アイズの中にいる。その事実こそが、アイズを昂らせる。
「ん……も、……もっと…………もっと……もっと……ほ、欲しいよ……」
何時しかアイズは無意識に呟いていた。
すでにベルの指は第二関節までアイズの尻穴に飲み込まれ、括約筋で咥えこまれている。括約筋が広がることで、より深い快感がアイズの体を震えさせる。
「く、くる……っ……ぇ……だ、だめ、も、もう、は、はいら……ぁ、あああああぁぁっ!?」
尻穴にベルの指を丸ごと一本入れられた衝撃に、アイズは普段の無口を消し去って叫びながら激しく頭を振る。
頭の中がくらくらして、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられて、真っ白になり、周りの音が聞こえなくなる。
「は、いっちゃ、た……ベルの、ベルの指が……私の、お、お尻……んあっ!?」
圧倒的な挿入感と同時に訪れた浮遊感に、アイズはベルに夢中でしがみ付く。秘所よりも先に尻穴で異性の肉体を味わう。
その背徳感はアイズにはほとんど感じられない。感じる余裕はない。
体の中心に初めて入った異物そのものがアイズの意識を吹き飛ばしそうになる。頭の中が煮られたように熱くなり、涙で霞む視界が徐々に白く狭くなっていく。
でも、〇〇ない。真っ白にはならない。
だって、ベルが動かさないから、指を動かしてくれないから
「お、お願い……ベル……お願い、最後まで、お願いっ……」
圧倒的な締め付けと圧迫感。入ってきた異物を押しだそうと蠕動する熱く弾力ある壁のおかげで第一関節までしか入らなかった。
でも、その抵抗をねじ伏せて突き進むと、今度は逆に中に引き込んでくるのが楽しかった。指をすべてねじ込むとそんなことを思う。
でこぼこのない壁に強く締め付けられる指の心地良さ。
考えてもいけないことだけど、ここに逸物を入れられたらなあと思い。
「ベル……お願い……もう、(寸止めは)やめて……」
何故か哀しい哀泣が聞こえたような気がする。誰か、誰かが泣いているような。大切な誰かが泣いているような気が。
曲げようとした指を止める。
そういえば、僕は何でこんなことをしているのだろう。止めた方がいいんじゃないか、いや指を抜いた方が良い。
そうだ、そうしようと混濁した思考で決意しようとするベルに声が響いた。
『いかん。いかんぞ。ベル』
グッと親指を立てながら感激の涙を流していた祖父が、ピタリと涙を止めて厳しい声を出す。
『ベルよ。止めてはいかん。成すべきことは分かっているはずだ』
夢を見ているのだろう。
瞼の裏の祖父は『これは、意志を強制しているのではない。祖父としてでさえなく、一人の男として言わねばならんことを言っているのだ。ノーカンじゃ』などと呟きながら近づいてくる。
『お前にはこういうとき何をすべきか全てを教えた』
神託のように前振りもなく伝えるべきことだけを伝えようとする声。まるで祖父のものではないほど厳かな声に、夢の中とはいえ祖父が少し遠くなったような寂しさを覚える。
『眠る前の一時でも何気ない日々の中でも、お前が寝ているときも、儂はいつもいつもお前にこういうときどうすべきか教え囁き染み込ませていた。すべてはこの日のために』
夜な夜な睡眠中に洗脳したと満面の笑顔で臆面もなく告げる声に、祖父は祖父だと安心する。
『しかしなんじゃ。お前の初めては、包容力豊かな経験豊富なお姉ちゃんに優しく受け止めてもらうのがええなあとか思っとったが……ううむ。自分がやっとることが、惚れた男を使った自慰だと理解できないどころか知らないまま、情欲に敗れて自慰に耽る天然無垢な娘とはなあ』
厳かさなんてものは幻だった、いつもの豪快な笑みを浮かべてグッと親指を立てる。
『グッドじゃぁっ。お前はええ娘捕まえたわい』
うんうんと感動したように頷く。
『寝込み襲っといてなぁんも知らんで、本能の赴くまま色々試して段々自覚なしにエロくなってくところもええが。お前に尻穴責められるのが涙流すくらいに恥ずかしいのに、お前にされてるつーだけで快楽を感じとるところが、なおエエ。乱れても恥じらいを忘れん娘は最高じゃぞ。
その娘は色を知るとあやつのように、お前だけに嵌るタイプじゃ。責めろ責めろ』
瞳に懐古を漂わせながら涙ぐむ祖父は一体誰のことを言っているのだろうか。
『じゃが、気をつけろよ……、その子重い。お前が責め続けんと不味いことになる。
天然で重いとか、あやつそっくりじゃなぁ』
儂と同じ過ちをするとはなあ、と何かを思い出したかのように泣きそうな青白い顔をする祖父は、何を言っているんだろう?
『ん? まあ、これも今は良いわ。まだ確定しとらんし。そう、確定しとらん、まだ、まだじゃ、きっとまだ大丈夫じゃ』
顔に浮かんだ疑問を不安と受け取ったのだろう。自分に言い聞かせながら祖父は何時もの笑みを浮かべた。
『ベルよ。心配なのはわかるぞ。初めての時は誰もが不安に思う。ハーレムを実現した男でも初めは緊張して失敗するもんじゃ。かく言う儂もそうじゃった。初めての時の醜態ときたらなあ。穴間違えて蹴り飛ばされるとか冗談みたいなことしとった』
遠く懐かしい過去を思い出すように、遠くを見つめるような澄んだ眼差しで百面相しながら『あの頃はおなごという存在が新鮮じゃった。いや、今も新しいおなごは新鮮じゃし、昔の相手と久々に燃え上がるのもたまらんのだがなあ。その後束縛されるのが……』と枕詞において、自分の情けないエピソードの数々を話して励ましてくれる祖父。
あまりにも懐かしい姿にベルは笑みがこぼれた。
『まあ、儂のことはどうでもええ。言っとくことがあったんじゃ』
何かなお爺ちゃん。
『意識を取り戻したとき周りがどうなっていても、不安になるな。恐れるな。慌てるな。止めるな。自分の行いを過ちだと思うな。お前は正しいことをしている』
今も痛いほどの気持ちいい圧力を感じる、僕の右手は何をしているのだろう。ひょっとしてとんでもないことをしているのではないだろうか。
一瞬浮かんだ疑問に祖父は『男の存在意義を果たしているのだ。誇れ』と感動に涙ぐみながら、だからと続けた。
『ハジメテだとしても自信を持て、お前ならば出来る』
何の脈絡もない言葉。なのに、その言葉こそが今この場では全てなのだと。ベルは心の奥底で理解し、すべての疑問を意味のないものとした。
そんなベルに、祖父は一度大きく頷き脈絡の無い言葉を、けれどもベルの心に魂に染み渡る言葉を続ける。
『おなごの尻を良く追いかけたな、ベル。良くおなごの為に突っ走って、見栄を張って、前を見続けて、あがき続けて……今、ようやく追いついた』
澄んだ眼差しで誇らしく祖父は言った。
『お前は、惚れたおなごや大切な者達のために、何度も倒れても、立ち上がり続けた。お前だけの道を一途に進みつづけた。儂らも世界も何度も驚かせてくれた。お前の物語を聞くたびに震えて意識が飛びそうになったぞ……頬が落ちるくらいに嬉しくて誇らしくてなあ。何度も何度も自慢しとるよ。周りが嫌になるくらいに何度もなあ』
祖父の笑みはどこまでも誇りに満ち溢れていた。
『ベル、お前は儂の自慢の孫だ』
くしゃくしゃな皺を大きく崩して祖父は静かに僕を見た。
『もう一度言うぞ。成すべきことは分かっているな』
そうだ。成すことはわかっている。全てを教えてもらっていた。こういうとき、何をすれば良いのかを全て。何を迷っていたのだろう。意識が混濁していて、今何がどうなっているのか心が分からなくとも、魂で理解しているのに。
『大きくなったなあ、ベル』
何時ものように頭にのせようとした手を祖父はゆっくりと肩に置いた。庇護する子供ではなく一人前の男にするように。
あんなに大きかった祖父の手が、小さなことに、小さくなってしまったように感じることに驚き、僅かな寂しさと遥かに上回る誇らしさで胸が一杯になる。
『そう、ここで、やめるなんてとんでもないわ』
そんな僕に祖父は強く頷き叫ぶ。
『今、この場こそ、聖戦の場。
初めてで戸惑うおなごを多少強引に蕩けさせるイロハと初めてのお尻(おなごバージョン)のイロハを組み合わせるべき場所。
初めての絶頂は尻の穴で味わったという、未来永劫に残る恥辱の楔を撃ち込むべき
それは雄の雄叫び。
そんなことを手始めに、裏モノのマニアックAV女優さえドン引きする所業を妻との初夜の時に行って全ての処女を奪った男の叫換。
そんな夜を幾度も過ごしながら、並行して色々な女性に手を出して子供を作っておきながらフォローの一つもしなかった夫の大喝。
そのせいで妻がヤンデレになった漢の咆哮。
神話に名を轟かせる
雷霆に、その
ベルは、魂の叫びの赴くまま感覚がある指を曲げた。
初めてのお尻(男バージョン)も人外相手のイロハもベルくんにはインストールされていると思っています。ゼウスですから。
きっと、遥か彼方で。
『おおっ、ベルよ。信じていたぞ。お前は儂を超えると』
大神は涙する。女の秘密の花園たる部分で初めて触れられたのが尻穴である少女ではなく、初めて触れた女の秘密の花園が尻穴である少年に。
初めて触れるのは、乳房でもなく秘所でもなく尻穴。そこを触れ責め責められる。
『男も女も初めては尻穴で。儂が初めての時には思い付きもしなかったわ』
大神でさえ初めての時には想像することさえ出来なかったことを、今、愛する孫はしている。
一点、最大瞬間風速とはいえ、孫は己を越えたのだ。
その事が誇らしく、そして寂しい。
そんな感じで、初体験の今だけはベルの状況を掴んでいるような気がします。覗き見もせず、神の力も使わずに。