※この作品はR-18です。

あずまんがハメ太郎   作:二不二

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最近エロパロ小説を投稿したんですけども、某作品の三次創作なんですけども、「お気に入り」はこれっぽっちも伸びませんでした。
自分なりの愛を込めてですね。流行のネタを採り入れ、えちぃ場面も書いて、原作キャラらしさを大切にして、主人公を掘り下げて。笑って笑えるエロバカ小説になったはずだったんですけども。
ほんでかれこれ三日経ったんですけども、「お気に入り」は一向に伸びませんでした。
何がいけなかったんでしょうかね……。

そんな嘆きを割烹に投げつつ、ハメ太郎更新です。


6.陥没ちっぱいこそが至高のおっぱい[大阪]

 明くる月曜日の放課後のことだ。

 

「テストも近いし、勉強会をしよう」

 

 そんな提案をしたところ、快い答えが返ってきた。

 

「そうだな。最初のテストだし、気合い入れていこうか」

「わたし、お勉強会ってはじめてなんで楽しみです」

「ええでー。テスト勉強やなー」

「…………」

 

 それぞれの言葉で肯んじる。ちなみに榊さんは無言で頷いていた。

 けれどもただ一人、智だけは、

 

「アタシはパス。前も言ったけど、勉強なんてしないんで」

 

 と真顔で手を振っていた。「お断り」のジェスチャーだ。

 

「テスト前ですよ?」

「テスト前とは分かってるけど、しない」

「お前ってすごいヤツだな……」

 

 呆れて嘆息する暦である。

 

「いいさ、いいさ。智には智なりの時間の過ごし方があるんだ。俺たちは俺たちで、勉強会という青春を謳歌しよう」

 

 などと言えば、智のヤツはニヤリといやらしく笑って、

 

「おやおや。勉強が青春だなんて、灰色の青春ですなぁ。その間アタシはプレステしたり買い食いしたり、流れゆく雲を追いかけてみたり、虹の根元めざして走ってみたりして、自由気ままに楽しむわけよ」

 

 ニタニタと見下ろしてくる。

 

「程度の低いこと言ってるのに、どうしてお前はそんなに偉そうに上から目線なんだ」

「そりゃあ、暦。上から目線ということは、高いところにいるワケで。高いところが好きってことはさ。な?」

「ああ……」

 

 納得した様子の暦。

 

「わかった。あたしはもう何も言わない。どこへなりとも行くがいい。好きなところに行き、好きに生きろ」

「ははっ、吠えろ吠えろ。負け犬の遠吠えが気持ちいいわ!」

 

 などと言いながら、智は去って行った。

 その背中を、呆れ顔で暦が見送る。

 

「あたし、長いこと幼馴染なんてやってるけどさ、智のことがときどき理解できない。一人で雲や虹を追いかけて、なにが楽しいのやら……」

「わたしはわかるでー。雲のかたちって、ひとつひとつ違って面白いねん。ほら、あの雲はオカリナやし、あっちのはお相撲さんや」

「えっ、お相撲さんてマジで? 生まれてこの方、そんなの一度も見たことないぞ。レアものだ、レアもの!」

 

 歩の指さす先を見た。

 ずんぐりむっくりの、鏡餅みたいな雲が流れている。

 そうか、アレが力士なのか……。言われてみれば、そう見えないことも――やっぱり無いかな。

 

「で、隣のはちよちゃんやな」

「わたしもいるんですかっ」

 

 嬉しそうにツインテールをピコピコさせて、きょろきょろ雲を探す。

 見れば、それらしい雲は、力士雲といっしょに流れていっている。

 

「お相撲さんにどんどん、あっちの方へ連れてかれとる。あははー。誘拐やなぁ」

「ふぇっ!?」

 

 まさかの事案発生だった。

 涙をにじませるちこっよこに、

 

「大丈夫。こっちのちよちゃんは、私が守る」

 

 榊さんがやさしく頭を撫でる。何か決意を固めた表情が、とてもカッコイイ。

 だが、その思いやりは、ちよっこには届かなかったらしい。涙目になって、

 

「あっちのわたしはどうなったんでしょう……」

 

 と答えづらいことを訊いてくる。

 

「そりゃあ……」

「………………」

 

 暦と榊さんは顔を逸らし、

 

「お相撲さんやし、可愛がり?」

 

 歩がぽややんと、けれども的を射た答えを返す。

 これは……わざと言ってるようには見えないけど、その分却ってツッコミづらいなぁ!

 とにかく話を流そう。勉強会だ、勉強会。

 

「あっちのちよっこに負けないくらい、こっちのちよっこも可愛がられよう。というワケで、ちよっこは榊さんに愛でられながら、勉強しようぜ」

「……それは名案だ」

 

 榊さんは力強く頷いて、ちよっこを抱き寄せた。

 この人、意外と子供好きだよね。

 

 

 **

 

 

 こうして、智を除くいつもの面子――歩と暦、ちよっこと榊さん、そして俺の五人――は机を合わせて勉強を始めた。

 俺と歩が隣り合い、対面には、膝の上にちよっこを乗せた榊さんと、暦。

 

「ちよちゃんは、その体勢で勉強しずらくないの? 窮屈そうだし」

「わたしは大丈夫ですよ。榊さんと仲良く机を分け合ってますから。榊さんが机の右の方、わたしが左の方です。むしろ榊さんの方が、大変そうで申しわけないです……」

「私は大丈夫だ」

 

 などと喋りながらも、問題を解く手は止まらない。

 それを、ぼんやり歩は眺めて、感嘆の声を出した。

 

「おぉ~。皆よう勉強できるなぁ」

「たしかになぁ。ちよっこは天才小学生、改め天才高校生だし。榊さんも、授業中に言葉少なに的確な受け答えをする姿が印象的だよな」

「こーたろーくんも、よみちゃんも眼鏡かけてるしなぁ」

「おい大阪。それは眼鏡=賢いってことか?」

「歩は、のび太くんに謝るべき。そうするべき」

「あー」

 

 納得のうなり声。

 

「でもな。眼鏡かけとると頭よく見える気がせん? ベンゾウさんとか、ジョン・レノンとか」

「また微妙な例えを……」

 

 暦が頭を抑える。

 さもありなん。かたや熟練の浪人生に、かたやヒッピーに傾いたアーティストだ。いや、ジョン・レノンはその道の天才なんだけど、世間一般でいう「頭が良い」キャラかと言われれば、ちょっと違うような……。

 

「歩の理屈だと、世の大半のおじいちゃん、おばあちゃんは賢いことにならないか?」

「あー」

 

 納得のうなり声。

 それから、ぐったり机に突っ伏して、

 

「そう簡単に賢くはなれんもんやなぁ……。こーたろーくんの眼鏡かけてみたら、賢うなるかと思うたんやけど」

 

 と残念そうに言うのだった。

 

「ひょっとして歩、これ掛けてみたいの?」

「ええの?」

 

 眼鏡を外して差し出すと、パァッと顔を輝かせた。

 

「えへへ~。こーたろーくんの目にはどんなふうに眼鏡の向こうが見えとんか、知りたいと思うとったんよ」

 

 そんな可愛いことを言いながら、歩は、ご機嫌そうに眼鏡を掛ける。ちいさな細い指で、眼鏡を顔に持って行く。 

 

「おお~、くらくらするで~! これは歩くのは困難や」

 

 俺は目が悪い。眼鏡を外せば、あらゆる輪郭が朧になる。

 にも関わらず、どういうわけか、歩の姿はハッキリと焦点を結んだ。

 歩のぽややんとしたオバカ可愛い顔が、眼鏡のおかげでちょっとだけシャンとして見える。

 実に新鮮だ。

 それだけで、いつまでも眺めていられそう。

 

「ちょっと、無理に立ち上がって歩こうとするなって。公太郎も止めてやれよ。……公太郎?」

「――ハッ!?」

 

 しまった。あまりに可愛すぎて放心していた。

 いや、でもね。仕方ないじゃない?

 四角い眼鏡が歩の顔を無骨に飾り付けていて、それが却って、頬のやわらかさを引き立てている。

 雰囲気のやわらかな美少女に、お堅そうな四角い眼鏡。このギャップ、アリだと思います。

 などと思っていると、歩はふにゃりと微笑んだ。

 

「どやろか。頭良さそうに見えるやろか」

「頭良さそうというか……可愛い。なんていうか、清純さが増して見えるというか、とにかく似合ってる」

「えへへ~、そう言われると照れるで~。そう言うこーたろーくんも、眼鏡かけてへん顔もかっこええよ!」

「……それはわたしだ。公太郎はお前の隣」

「ん~?」

 

 歩は目を眇めて、暦を見据える。

 

「歩、眼鏡を」

「んー。こっちがこーたろーくんやったかー」

 

 歩から眼鏡を返してもらう。

 見れば、すっぱい顔をした暦がいた。

 

「こないだのアレはいつものボケか、それとも変な冗談かと思ったが、二人は本当に付き合ってるんだな……」

「はわわわわ!」

「…………」

 

 ちよっこはまっかな顔をしていて、榊さんは居たたまれなさそうに目を逸らしていた。

 

 

 **

 

 

 結局、その後、勉強会はすぐに解散となった。

 というのも、暦や榊さんは黙々と教科書に向かっていたのだが、ちよっこが顔をまっかにしてチラチラこちらを窺うばかりで、集中できていない様子だったのだ。

 なんとなく居たたまれなくなって、

 

「今日はこのへんにしようか」

 

 と誰ともなしに言い出して、解散の流れとなった。

 そのようなワケで。家へと帰る道すがら、俺は反省していた。

 

「その、なんかスマンな、暦さんや」

 

 バカップルの睦み合いなんか、見せられても良い気持ちはしない。

 例えば電車やらバスやらの公共交通機関で、頭撫でて撫でられてポッとかしてるバカみたいなナデポカップルを見かけたら、気色悪いと思ってしまうだろう。よっぽどの美男美女でない限りは。そして、美男美女なら、それはそれで妬ましい。

 アレは公害だ。バカップル反対!

 ――そんなことを、歩と付き合いだす前は考えてたっけ。

 

「別に……あたしは気にしてないぞ。高校生にもなれば、付き合ったりとかは、割とふつうだろ」

 

 暦は、どこか堅い口調で言う。

 やっぱりバカップルムーヴが気に障ったか。

 それなのに、いつものように振る舞おうとしてくれる。優しさが心に染みる。折角だし、今はこの優しさに甘えよう。

 

「それなら良いんだけど。でも、ちよっこには悪いことしたなぁ。小学生には刺激が強かった」

「それはまぁ、そうかもな」

「結局、宿題もできなかったしなぁ。ってワケで、これから一緒に勉強会しようぜ」

 

 努めて明るく言えば、暦は苦笑する。

 

「で、大阪も参加ってわけか」

 

 いつもの帰り道。

 いつもの二人の隣りには、もうひとつの人影がった。

 

「ごめんなぁ。宿題がさっぱり進まんのよ。わたし、数学はニガテやねん」

「英語は?」

「英語もニガテやねん」

 

 なんか、この調子なら全教科ニガテとか言いそうだ。

 そんな歩に、暦は噴き出した。

 

「――ぷっ、なんだよそれ。それならしょうがない。あたしと公太郎で、面倒見てやろうじゃないか」

「ほんま? 助かるわー。古典も難しくって、こまっとったんよ」

「古典なんてコテン(・・・)パンにやっつけてやろうぜ!」

「ははっ、公太郎は冗談がニガテだな」

「これならわたしも、こーたろーくんに勝てるで~」

「ハハハ……。歩さんや、ちょっとそれは認めがたいかな」

 

 なんて笑いながら、三人で歩くのだった。

 

 

 **

 

 

 それから俺の部屋にやってきて、しばらく勉強を進めていると、突然、

 

「シュークリーム分が足りない」

 

 と暦が言い出した。

 

「説明しよう! 水原暦は甘味大好き人間である。幼いころから糖分をやや過剰に摂取してきたので、糖分を切らすと禁断症状が出るのだ。特効薬は、一昔前はチョコ菓子。最近はシュークリーム」

「過剰じゃないぞ、ちょっとだけ多めに摂っただけだろ!」

「でもさ暦、俺は知ってるよ。小学生の頃から、体重の変化に一喜一憂してきたってことを」

「禁断症状ってなんなん?」

「そこの枕カバーさ、クリーム色じゃん? それ見てこう言うんだよ。シュークリームに顔を埋めたいって」

 

 一同の視線が枕に集まる。

 こんな話をしているせいか、巨大なシュークリームのように見えてきた。それは暦も同じようで、

 

「シュクリームが食べたい。でも体重がなぁ……」

 

 とゾンビのように呻いた。

 

「そういえば暦、今日は甘い物持ってきてないのな」

「ちょうど切らしてたんだ。帰り道に買ってくるつもりだったんだけど、忘れちゃってだな……」

 

 すっぱい顔で唸る。

 本当に糖分が不足しているようだ。暦が甘みを忘れるだなんて、なかなかレアな状況だ。

 さて、一度考えだしたら止まらないのが人間だ。暦は、甘味欲しさにうずうずと身体を揺すって落ち着かない様子。

 けれども、無理矢理笑顔をつくって、甘味のことを忘れようと努める。

 

「ま、たまには無しでもいいか! これ以上太ったら困るしな」

「でも、わたしは太ってへんで」

「待て、わたしは(・)と言ったな?」

 

 眼鏡を曇らせて、静かに怒りを滾らせる。

 

「あー。でもわたし、最近ニキビができだしたんよ。せやから、甘いもんは控えることにするわ」

 

 だが、歩はスルーした。

 これが天然の為せる業か!

 

 カッと暦の怒りが燃える。

 そして暦の場合、怒りは食にぶつけられる。

 

「決めた、あたしはシュークリームを買いに行ってくるぞ!」

 

 と言うや、すっくと立ち上がって部屋から出て行くのだった。

 

 **

 

 

「よみちゃん行ってもうたなぁ」

「コンビニは近くにあるけど、あの様子からして、もっと遠くの洋菓子店にお気に入りのシュークリーム買いに行ったと見るね」

 

 バニラビーンズをまぶした表皮の、ほんなに甘くカリッとした食感がアクセントになって、もう病み付きなのだと暦は語っていた。

 

「しばらくは帰ってこないぞ、こりゃ」

「それじゃあ、ちょっと休憩しようやぁ」

 

 歩は机に突っ伏して、ぐっと腕を伸ばした。

 それから、何が楽しいのか、

 

「えへへ~。なんかええなぁ、これ」

 

 とご機嫌で微笑んだ。

 

「好きな人の部屋で勉強会とか、憧れとったんよ。教えたり教えてもらったりしながら、仲良くいっしょに過ごすのってええよなぁ」

「またこの娘は可愛いことを」

 

 こういう何気ない場面で、いじらしいことを言ってくる。なんの脈絡も無しに。

 俺の周りに居なかったタイプだ。そういうところが、可愛いと思う。惚れ直した。

 なので、もっと仲良くしたい。有り体に言えば、ムラムラしたのでえっちなことがしたい。

 

「なぁ、歩」

 

 俺はさり気なく移動して、歩の隣りに腰を下ろす。

 かっこいい台詞で雰囲気をつくって、スマートにえっちなことに持って行こうという作戦だ。

 

「暦は出て行った。この部屋にしばらく二人っきり。だから、さ。えっちなことしてもいい? ちょっとだけだから、ね? お願い!」

 

 ガバッと土下座して性欲全開なお願いした。

 我ながら最低だった。性欲に背中を猛烈プッシュされて急いた結果がこれだよ。

 

「あかんよ」

「くぅーん……」

 

 案の定、NGサイン。

 俺の口から、捨てられた子犬のような泣き声が出た。体操座りになって落ち込む。

 そんな俺を窘めるように、歩が「めっ」と言う。

 

「わたしらは恋人なんやから、ちょっとだけはあかん。もっとこう、がーっと、てってー的にせなあかん」

「そうだよなぁ。恋人なんだし、もっとガーッと――んっ?」

 

 まさかのGOサインだった。

 するすると身を寄せてくる歩。腕が触れて、やわらかさ、あったたかさが伝わってくる。

 

「こーたろーくんは何がしたいん? こないだの、えっちなチュウ?」

「あのチュウは最高だったなぁ。俺、キスするの初めてだったんだけど、あんな良いものだとは思わなかったよ。……えっと、初めてのチュウもしたことだし、いざ進めやキッチンで、お次はBにステップアップしたい! 具体的にはおっぱいを弄りたい」

「んー、おっぱいかぁ……」

 

 歩は、しかし、どういうわけか眉を曇らせる。

 あれだけ乗り気で身を寄せてきていたのに、今は身を後ろに引いて、

 

「それじゃあ、ちょっとだけな。わたし、おっぱい無いし」

 

 と悲しそうに視線を胸元に落とす。

 わずかばかりの出っ張りがあって、それから、なだらかな斜面が腹部へと連なっている。

 

「大丈夫。おっぱいに大切なのは、形と色と味だから。大きさは関係ないから。歩は色白だから色もいいし、細身のちっぱいだから形も崩れない。素敵なおっぱいであることは、もう約束されてるよ」

 

 まっすぐ瞳を見つめて、「キミのおっぽいはキレイだよ」とキザったらしく囁いた。

 微笑みまじりの余裕たっぷりな表情で、不安に揺れる女の子を安心させる、少女マンガのようなイケメンムーヴだ。言ってる内容は最低だけど。

 だが、歩には効果があったようで、

 

「そっかぁ。なんや照れるけど、それならええかぁ」

 

 頼んでもいないのに上着を脱ぎだした。

 上着を脱ぎ、Yシャツを脱ぎ、そして木綿のキャミソールすら脱いでしまう。あっという間に、ブラ姿になってしまった。

 

「おお……! なんて美し可愛い!」

 

 シミひとつない、まっしろな肌。

 慎ましやかな、ちいさな膨らみ。

 青地に水玉模様の、子供っぽいブラが可愛らしい。

 

「歩って色白だよね。服の下とか、日に当たらないところがこんなに白い。すっごく綺麗だよ」

「褒めてもらえるんは嬉しいけど、恥ずかしいから、そんな見んといて……」

 

 顔をまっかにして、腕で胸を隠す歩。

 そんな殺生な! 勝手に脱いだのは歩じゃんか。

 

「恥ずかしがることなんて無い。こんなに綺麗な肌をしてるんだから。だから見せてよ。可愛いブラの下のおっぱいも、きっと可愛いはずだよ」

 

 俺は、歩のブラに手を掛ける。

 大丈夫、歩はなんのかんのノリノリだし、元来が押しに弱いタイプだ。このまま「カワイイよ」「キレイだよ」「好きだ」と言っておけば、なんのかんので押し切れる!

 

 ヤリチンめいてするする動く俺の魔手を、なんと、歩は押し返した。

 

「ちょっと待って! わたし、胸は恥ずかしいんよ。触ってもええけど、見せるのはちょっと勘弁してくれへん?」

「そんな……そんなことが……」

 

 いつもにこにこ笑顔で、押しに弱くて優しい歩が。

 声を上げて俺の手をつっぱねた。

 そんなにイヤだったのか……。

 

 俺の心に絶望が満ちる。

 がくりと膝を折って、地面に這いつくばる。涙といっしょに、力なく言葉をこぼす。

 

「俺は見たいよ、歩のおっぱい。好きな娘のことは、何から何まで見たい知りたい味わいたい」

「でも、こんな胸見られたら、こーたろーくんに嫌われてまう……」

 

 今にも泣き出しそうな声で歩が言う。

 そして、気付いた。

 歩は自信が無いのだ。自らの魅力と、そして俺の想いを信じられないでいる。

 

 カッと胸の奥に炎が灯る。

 それは、愛おしさの炎であり、ふがいない自らを焼く懺悔の炎だ。好きな女の子にそんな想いをさせるなんて、男のすることではない。

 気がつけば、歩の両肩を抱いて、なかば叫んでいた。

 

「歩のことを嫌いになるなんて、そんなことあり得ない! 歩の全部が好きなんだ。サラサラの髪の毛。ちいさな背丈、ちいさな手指。ほっそりした脚と首筋。目に付くすべてが愛おしい」

 

 目に付いた箇所から、片っ端に褒めていく。

 

「それだけじゃない。ちょっと天然入ったところも可愛いし、ふらふら歩く姿も胸にぎゅっとくる。えへへ~って笑う度にぎゅっとしたくなる。ニキビが出来たって悩んでたけど、それだってキスしちゃいたいくらいだ。痘痕(あばた)も笑窪ってヤツで、歩の全てが可愛くって愛おしくてたまらないんだ! 歩だから好きなんだ! 自信を持って言える。たとえ大きな傷跡があったとしても、それさえペロペロしちゃいたいくらい好きになるって」

 

 実はわたし、男の娘でした――

 なんて言われても、この想いは変わらないだろう。男の娘器官だってペロペロできちゃう。

 

「そんなに、わたしのことが好きなん?」

 

 歩は顔をまっかにして、潤んだ瞳でこちらを見つめてくる。

 俺は力強く頷いた。

 

「ああ。好き好き大好き超愛してる」

「えへへ~。ありがとう、とってもうれしいわぁ。わたしもこーたーろーくんのことが大好きや」

 

 にぱっ、と歩の顔がほころんだ。

 そして、思う。これは、イケるのでは?

 俺は、まっすぐに歩の目をのぞき込んで、お願いする。

 

「だから、ね?」

「……ん。ええよ」

 

 歩は、まっかな顔で頷いた。

 そっと手を放すと、歩は手を後ろ、ホックの部分に回す。

 しゅるり――

 と布擦れの音がして、歩のブラジャーが解かれた。

 

「おお、なんて美味しそうなんだ!」

 

 掌にすっぽり収まってしまう、ちいさな膨らみ。サイズでいえばAカップだろうか。 

 巨乳星人には物足りない大きさだろう。無いに等しいと口を荒らす悪漢もいるかもしれない。だが、俺にはこのちっぱいが愛おしい。発達途中の少女の膨らみ。少女の、女としてのなけなしのプライドが、すっかり俺の手中に委ねられているのだ。男として、こんなに嬉しいことはない。

 

 ちいさくまっしろな、すべすべの胸。乳輪もちいさく、綺麗な桜色をしていた。喩えるなら、桜の花弁を乗せた、ひとくちサイズの大福か。

 そして、その先端部は乳房に沈み込んでいた。

 

「陥没ちっぱいだ!」

 

 俺は歓喜の声を上げた。

 慎ましやかな乳房。その先端部にひとすじの亀裂がはしっていて、そのなかに、恥ずかしがり屋の乳首は潜んでいるのだ。

 

「裸になっても隠れていようとする、慎ましい大和撫子な乳首だ。それが却ってヤラしい。すっごいエッチで可愛いよ、これは!」

「う~……恥ずかしいから、あんまし言わんといて……」

 

 俺はかねてから、陥没ちっぱいこそが最も愛らしいちっぱいだと思っている。

 その想いが声音に出ているのだろう。歩は、恥ずかしそうにしつつも、どこか嬉しそうにすら見える。

 俺の愛が伝わったのだろうか。いや、俺の愛はまだまだこんなものじゃない! 伝われ、俺の愛!

 

「手触りだって最高だ。ほら、まるで赤ちゃんの肌のような、絹のようなきめ細やか手触り」

「んんぅ……んっ」

 

 そっと手を這わし、撫でる。しっとりと滑らかな感触が、俺の指を撫で返してくる。

 

「手の中に収まるサイズが、ほんとうに可愛い。なんか、歩の大切なものをそのまま委ねられたみたいで、感動だ。それに、やわっこいのに弾力があって……なんだこれ、最強の矛と盾かよ!」

「んぁう♡ そんなぎゅっと揉まんでやぁ……」

 

 掌で挟み込むように揉む。ふにょんとした感触が返ってくる。

 掌をぐいぐい押し返してくるのに、吸い付くようなやわらかな感触が掌を楽しませる。矛盾した二つの特質を持つ、最強の質量兵器だった。

 

「これはもう、揉んで楽しむしかないよなぁ」

 

 ちいさなおっぱいだ。全てが掌におさまっている。揉むのに、指を使う必要すらない。

 掌を曲げると、ちっぱいも、くにゅんと形を変える。

 ふにふに捏ねる。ぐにゅりと揉む。さすさす擦(さす)る。

 

「んんっ。ふぁっ、あぁんっ、ひゃぅうう……擦るのイヤやぁ、じれったい♡」

 

 全身をいいように弄られて、その度に、一生懸命期待に応じようと弾力とやわらかさを返してくる様は、なんともいじらしい。

 思わずちゅっちゅっしたくなった。

 だから、する。

 

「じれったいのがイヤなら、思いっきりやっちゃおう。舐めるよ、歩」

「へっ? えっ、ちょっと待――ひゃんっ♡」

 

 桜色の頭頂部を唇で啄み、ぢゅぅと吸った。

 

「舐めるどころか、ふぁんっ♡ 吸っとぉやん♡」

 

 嫌がってるふうに見せて、その実、とても悦んでいる。

 いつもはぽややんとしている語尾が、妙に甘ったるい。しなだれかかるような、男に媚びた声音。

 清純な歩が、そのようなヤラシイ声を出すのが衝撃的で、俺はますます興奮する。

 

「舐めてもらいたかった? それじゃあ、失礼して」

「ひゃぅっ♡」

 

 肌に舌先を這わす。

 つぅと筆先で文字を描くように。

 上に、下に舌を這わす。それだけじゃなくって、舌で文字を書いてみよう。お・い・し・い・よってね。

 そうこうしていると、まっしろな乳房が、ほんのり上気してくる。と同時に、甘ったるい香りが立ち上ってきた。

 

「甘い味がする。なんていうか、ミルキーな香り? ちょっとロリ風味なのかなぁ」

「そんなん、んんっ、言わんといてぇ! こーたろーくんのえっちぃ♡」

 

 もみゅっ、と手で挟み込めば、手の形に沿ってふにゅりと形を変える。

 掌からはみ出した頭頂部を思いっきり吸い上げる。

 

「ちゅるぢゅるるぅぅっ」

 

 窪みに隠れた、恥ずかしがり屋の乳首を吸い出すつもりで、思いっきり。

 

「ふぁぁっ♡ うんんっくぅん、ひゃぁん♡」

 

 歩の甘い声が、脳を痺れさせる。

 肺に満ちる甘い香りが、呼吸を忘れさせる。

 息継ぎするのも忘れて、全力で陥没乳首を吸い出した。

 その結果――

 

「おや、これは」

 

 酸欠でくらくらする視界に飛び込んできたのは、桜色の突起。

 ひと筋の亀裂に隠れていた突起がひょっこりと、その可愛らしい顔を出したのだ。

 

「立った、乳首が立った!」

 

 感動。

 陥没ちっぱいは、たとい裸になろうとも、それでも頑なに乳首を隠そうとする貞淑なちっぱいだ。

 それが、とうとう自ら乳首を晒したのだ。この意味するところは、あまりに大きい。

 わたしは、貴方のことを想っています。あなたの全てを受け入れ、わたしの全てを貴方にさらけ出します。これまで誰にも見せたことのない、わたしの全てを貴方に捧げます――

 そんな、ちっぱいの声なき声が聞こえてくるかのようだ。

 いじらしいではないか。可愛らしいではないか!

 

「うぅ~、こーたろーくんは意地悪や」

 

 おおきな瞳に涙をにじませて、上目遣いに睨んでくる。

 でもさ、全然怖くなんかないよ。むしろ可愛いだけだから!

 そう。歩は全身隈なく可愛いのだ。そのことを分からせなくてはならない。

 

「意地悪なんかじゃない。俺の感動を漏れなく言葉にしてるんだ」

 

 まっすぐに歩を見つめる。目を合わせて、俺の「本気」を伝えるのだ。

 

「俺はね、嬉しいんだ。まっしろで形も綺麗な、きめ細かい肌触り抜群の、甘くて美味しいおっぱい。しかも、いじらしくって慎ましやかな、大和撫子陥没ちっぱい。そんな理想のちっぱいを、俺の大好きな歩が持ってたんだ。理想の女の子に、理想のおっぱい。――歩。きみは俺にとって、最高にキレイで可愛い、理想の女の子なんだよ」

 

 果たして、歩の変化は劇的だった。

 まず、顔が湯あたりでもしたかのように、まっかになる。

 

「…………」

 

 それから、しばらく無言で固まって。

 

「ふひゅぅ……」

 

 しまいには、変な声を出して、へなへなと床に崩れ落ちた。

 あちこち視線を彷徨わせて、それから、もにょもにょ呟く。

 

「あの、その……そのウソほんとなん? わたしが、その……こーたろーくんにとって……」

「理想の女の子だよ。顔も性格も、陥没ちっぱいまで、何から何まで俺の好み」

 

 もじもじと自信なさげな歩に、俺は力強く頷いた。

 歩は、上目遣いになって弱々しく言い募る。

 

「でもわたし、よみちゃんみたいにおっぱい大きないで」

「おっぱいで大切なのは、形と色と味。歩のおっぱいは、かわいらしさと慎ましさまである。完璧以上だ」

 

 俺は仕草で愛を伝える。

 両手でもみもみ。舌を突き出して、レロレロ舐める素振りだ。

 すると、歩は、 

 

「う~……こーたろーくんは、えっちで変態さんや」

 

 と唸った。

 

「まだ信じられない?」

「ううん、よーわかった。こーたろーくんは、ほんまにおっぱいが好きなんやなぁ」

 

 それから、にぱっと微笑むと、

 

「それで、わたしの、こんなおっぱいが大好きな変態さんや! ……ええよ。このおっぱいは、こーたろーくんのもんや。ふつつかなおっぱいですが、どうか可愛がってください」

 

 三つ指をついて、そっと頭を下げるのだった。

 すると、どうだろう。

 セミロングの黒髪がさらりと流れて、鎖骨を撫でる。その先にある、慎ましやかなちっぱいがぷるっと揺れ、桜色の突起がお辞儀した。

 

「うっひょぉ!」

 

 俺は叫んだ。

 ガイヤがもっと喜べと囁いている。

 

「うっひょぉう!」

 

 ……ちょっと自分でも何を言ってるのか分からないが、とにかく昴っていた。

 いかん。冷静にならねば!

 

「それじゃあ、ひとつお願いがあるんだ。歩の可愛いおっぱいでしてほしいことがあるんだけど」

 

 冷静になったつもりが、欲望が口から飛び出した。

 

「ええで。こーたろーくんが喜んでくれるなら、わたし、何でもしたい」

「歩は天使だなぁ!」

「えへへ~」

 

 歩はぽやぽや笑顔で喜んだ。

 えっちなことをされると分かりきっているのに。

 性天使歩の爆誕だ!

 

「それじゃあ、おっぱいで俺の息子(ジョニー)を挟んでよ」

「うーん、わたしのおっぱで挟めるかなぁ。こんなやし……」

 

 歩は、思案顔で胸を寄せた。

 ふたつの丘が寄ってきて、谷間と言えなくもない空間を形づくった。

 

「だがそれがイイ。でっぱいはでっぱいで迫力があるけど、ちっぱいはスレンダーで綺麗だし、何より形が美しい。見てるだけでご飯三杯だっていけるのに、そこに擦りつけたり、あわよくば挟まれたりできるだなんて、最高のご褒美だよ!」

 

 当然、股間も硬くなる。

 俺は、素早くチャックを下ろして、愚息(ジョニー)を拘束具(パンツ)から解放した。

 

 ――へへっ。公太郎のダンナ、やっとオイラの出番っすね!

 

 気の早い倅は、早くも臨戦状態になっている。

 ぶるんとまろび出て、天を衝かんばかりの威容を示した。

 ひくひくと武者震いをする。倅なりの挨拶だ。

 

 ――それじゃあ、歩の姉御。頼みますぜ!

 

「うわっ、うわぁ、これが男の人のアレなんか!」

「そうだよ。これが男のおちんちんだ。言ってみてよ、おちんちんって」

「こーたろーくんのお、おち、おちちおち……」

 

 歩は恥ずかしがって、なかなか言おうとしない。

 いや、言おうとしているのだけれども、羞恥でテンパっている。呂律が回らず、逆に目はぐるんぐるん回っている。

 

「ほら、リピートアフターミー。おちんちん」

「……おちん、ちん」

「グッド! 上手だよ。もう一回。おちんちん」

「おちんちん……おちんちん! そうかぁ、これがおちんちんかぁ」

 

 歩はまっかな顔で、まじまじと倅を見る。

 

 ――そんなに見つめちゃ、照れるっすよ。

 

 おぼこい美少女に見つめられて、倅は嬉しそうに身震いした。

「うわっ、この子いま動いたで! どうやって動いたん? どこに筋肉ついとん?」

「おちんちんには、筋肉はついてないんだ。スポンジみたいな海綿体が、血液を蓄えて堅く太ましくなってるだけで」

「へぇ。血液でこんななっとんかぁ。……ほんまや。ドクンドクンて、鼓動といっしょに動いとる。これ、痛くないん?」

「バキバキに勃起してるから、ちょっと痛いかも。早く歩の可愛らしいちっぱいで包んでよ」

「それは大変や! はよ、よしよししてあげんと」

 

 歩は、膝立ちになって胸を寄せてくる。

 

「ごめんな。わたし、ちっちゃいっから、上手くしてあげれんけど……」

 

 胴体ごと胸を押しつけてくる。

 ふにょんと、亀頭に柔らかな感触。

 思わずニヘラと頬がゆるむ。

 

「とんでもない! やわっこくて気持ちいいよ。なにより、視覚的にグッとくるんだ」

 

 歩は細い。肩幅も狭く、肋骨だって浮いているから、なおのこと細く見える。

 それでも、やはり女の子。どんなに細くても、つくべきところに肉がついている。腕や肩もやわらかな感触を返してくるし、なにより胸。ちっぱいとはいっても、しっかりと丸く、やわらかい。

 ちょっと抱きしめれば、もうそれだけで折れそうなくらい細いのに、それでも丸みを帯びた「女の身体」をしているのだ。

 

「細身の女の子って、グッとくるんだ。細くて痩せてるのに、それでも女の子らしい部分だけはやわらかそう。そのギャップにグッとくる」

「そっかぁ。わたしみたいなチンチクリンでも、喜んでくれるんか~」

「だから、歩は理想の女の子なんだって」

「えへへ~」

 

 歩は嬉しそうに微笑んだ。それから、胸を倅に押しつけたまま、そっとやさしく両手で倅を押し包む。

 

「それじゃあ、いっぱいっぱい良い子良い子してあげんとな。ほら、痛いの痛いのとんでけ~」

 

 まるで我が子でも抱えているかのように、愛しそうにチンポを胸に抱きかかえる。

 それから、亀頭をそっと撫でる。赤子の頭でも撫でるかのように、やさしく。

 

「おおぅ、なんという母性! 歩って、やっぱり意外と器が大きいのでは」

「こーたろーくんが喜んでくれたら、何よりや。それより、痛いんは大丈夫なん? ほら、痛いとのとんでけ~、とんでけ~」

「ううっ、これは堪らん……」

 

 しっとりやわらかな感触が、亀頭を何度も往復する。

 きめ細かなもち肌だ。ソフトタッチで撫でているにも関わらず、亀頭が手に吸い寄せられて、おおきく前後に動く。まるで、ヘッドバンディングしてるかのよう。

 歩の手に掛かれば、頑なに直立してばかりのデクの棒たる愚息も、たちまちパンクなミュージシャンに様変わりする。

 

 ――くぅっ、歩の姉御の掌すごいっすよ! 頭が勝手に動いちゃうんで、自然と裏筋まで撫でられちゃうんす。姉御は天然のチンポ誑しっす!

 

 やがて、倅はうれし涙を流し始めた。

 

「うわっ、なんか出てきたで!」

 

 ぱっと両手を放して、掌を見せてきた。

 透明な先走りが、まっしろな掌をつぅと伝っている。

 

「先走り、あるいは我慢汁ってヤツだよ。女の子と同じで、男も気持ちいいと濡れるんだ」

「へぇ~、男の子も濡れるんや。それなら、ここにも何か入ったりするんかな」

「怖ろしいこと言うなよ! 尿道に異物を挿入するのは、一種の拷問だってば!」

「あー、そっかぁ。おしっこするところでもあるもんなぁ」

 

 天然って怖ろしい!

 突然の調教発言に、おもわず倅もヒュンとなった。

 

 ――おっそろしいコト言う人っすね! いくらソフトでも、SMとかしたらダメっすよ。そしたらオイラ、なんかとんでもない目に遭いそうっす……。

 

 ビクッと怯えるように大きく震えてみせるジョニー。

 そんな倅の様子に、歩は申し訳なさそうに眉を寄せると、

 

「あー、すっかり怖がってもうて……。ごめんなぁ。ほら、わたしのおっぱいで元気におなり」

 

 ふたたびチンポを胸にかき抱いた。

 

「ほら、怖くないで。このおっぱいはおちんちんが大好きで、お友達になりたいって言っとるんや。ほら、挨拶しよなー」

 

 そして、ちいさなお餅を寄せると、桜の突起でコツンと突いてみせた。

 

「握手や、握手~」

 

 ふにょん、とやわらかな感触。

 からの、こりっとした芯のある感触。

 

「うっ、うおぉぉぉおぉぉおお!?」

 

 俺は戦慄した。

 まさか、なんの衒(てら)いもなく、こうまで自然にパイズリからの乳首キスをかましてくれる娘がいるだなんて……!

 間違いない。歩はエロ天使だ。俗世に舞い降りたただ一柱の性天使。ぽわぽわ天然性天使だ!

 

「なっ、なんなん急に?」

「俺はいま、猛烈に感激してるんだ。こんな、こんなふうに愚息を愛でてくれるだなんて……! かわいい陥没ちっぱいで、こんなエッチなパイズリを、こんな無邪気にしてくれるだなんて!」

「えへへ~。そないに喜んでくれたら、わたしも嬉しい。もっともっと頑張るから、気持ちようなってな」

「こんなときまで、歩はホントに可愛いなぁ!」

 

 歩は一生懸命にご奉仕をする。

 膝をついて、胸を寄せ、身体ごと上下に動いて擦りあげる。

 

「んっ、よっと。はっ、はっ、はっ……どう? 気持ちええ?」

 

 息も絶え絶えに、歩が尋ねた。

 ちっぱいでは、たゆんと揺らして揉んだり擦ったりするには、乳が足りない。なので、身体全体を動かすこととなる。

 これは大変な重労働だ。乳富豪にとってはなんてことないパイズリも、持たざる者にとってはマラソンのような激務となる。

 苦しいだろう。辛いだろう。

 にも関わらず、歩は笑顔で、嬉しそうにご奉仕してくれる。

 

 ――愛されている。

 

 その実感が、俺の胸を熱くした。

 と同時に、脳の奥でカッと火花が散る。

 ビリビリと頭を焦がす電流が、脊髄を貫き、下腹部へと駆け抜ける。今まで経験したことのない、未知の衝撃。

 

「うわっ、なんだこれ――あっ、うわぁっ!」

 

 びゅるびゅるぶびゅるるるぴゅるるる、ぶびゅるびゅるびゅるるる、びゅくびゅくびゅるるるぅぅううう!

 

 いったいそれは、何という現象だったのだろう。

 マグマのように勢いよく、大量の精液が噴き出した。

 かつてない程の、大量の射精。

 それも、一度だけではない。

 噴き出しては鎮まり、鎮まっては再び噴き出す。火山のように、何度も何度も。

 

「うっへぇ~、すっごくえがったぁ。こんなに射精したのは初めてだ。大量射精レコード更新だ。うぉぉおん、俺は人間活火山だ! ――って、ごめん歩! いきなり顔やら胸やらに出しちゃったな。すぐに拭き取ろう!」

 

 慌ててタオルを手に取った。

 歩は、しかし、自分の手や胸元についた白濁液を窅然と眺め、

 

「これが、こーたろーくんの精液……」

 

 とため息のような声を吐き出した。

 熱を帯びた、艶っぽい声。

 

 ――ぞくり、と腰に電流が走る。

 

 さっきまで笑顔でぽややんと無邪気だったのに、今やすっかり「女」の貌をしている。

 瞳は熱っぽく蕩けて、とろんと手許の精液を見つめている。

 そして、

 

「どんな味がするんやろなぁ」

 

 ちゅるりと精液を吸い取った。

 どろりとした汚汁が、歩のまっしろな指を伝って、桜色の唇を汚す。まっかな舌の上に広がって、

 

「うえぇ……苦いわぁ。学校のアルボース口に含んだみたい……」

 

 歩は目をバッテンにして、べっと舌を出した。

 

「あのナメック星人みたいなどギツイ緑色の洗剤を、よく口に含もうと思ったなァ! ――ほら、無理せずタオルに吐き出しちゃいなよ」

「ありがとう。それと、ごめんなぁ。急に変なことしてもうて。こーたろーくんのやと思うたら、なんか、飲んで身体に入れなあかんと思うたんよ」

 

 もう、どうしてこの娘は、こんないじらしいコトを言うかなぁ!

 

「ちょっ、どしたん急に。お腹でもいたなったん? それともおちんちん? わたしがさすってあげようか?」

 

 急に自分を抱いて縮こまった俺に、歩が気遣わしげに声を掛けてくる。

 そうでもしないと、下半身丸出しのまま、家の外に駆け出してしまいそうだった。

 

「いや、どちらかと言えば胸かな。あまりに尊くて、胸が痛い」

「胸やって!? それは大変や、いますぐ病院に行かな!」

「いやいや、そんじゃないから。アレだ、恋の病ってやつだよ。俺、ほんとに歩のことが好きで好きで堪らないみたい」

「んっ――!?」

 

 気がつけば、俺は歩にキスをしていた。

 唇をぎゅっと押しつける、プレッシャーキス。

 俺の気持ちを教えようと、この身を焦がす熱を伝えようと、ぎゅっと押しつける。

 

「んんんっ、んん……んぅん♡」

 

 驚いて身を硬くした歩だったが、次第に力を抜き、ついには俺にふにゃりと身を委ねてくれた。

 

「ちゅっ、ちゅっちゅぅ、ちゅぅぅぅぅ……んむぅ、れろぉれろれろ、ちゅるっ、ぢゅるぢゅるる」

 

 唇を啄み、つつき合い。舌を入れ、互いに絡め合う。溢れそうになる唾液を、我先にと奪い合った。

 

「れろれろぉ、んむぅ♡ ――ぷはぁ。も~、急にキスしてくるやなんて、こーたろーくんは強引やなぁ」

 

 唇を放すと、鈍色の橋が架かる。

 それを名残惜しそうに見つめながら、歩は、こう言った。

 

「でも、わたし嬉しいで。そんだけ好いてくれとるってことやもん。せやから、もっと好きにしてええよ」

「歩……」

 

 俺たちは見つめ合う。

 かたや上半身裸で、かたや下半身ポロリの変態スタイルだが、それはそれ。

 顔を寄せ合うふたりに瞳には、互いの顔しか映らないので無問題。当人にとってはロマンティックなひとときだ。

 いよいよ雰囲気が高まって、どちらともなく唇を寄せようとしたそのとき――

 ガチャリとドアが開いて、

 

「いつまでやってるんだ! いい加減、ずっと待ってるあたしの身にもなれ!」

 

 怒り心頭の暦がなだれ込んできた。

 そういえば、シュークリームを買いに行ってたっけね。




15,178文字。
濡れ場は約10,000字。



でっぱい派が、ちっぱい派の約5倍もいます。遺憾の意を表明します。
そんなでっぱい派の方々に、またそうでない方々にも、私はひとつ訴えたいことがあります。

陥没ちっぱいは愛おしい!

もうずっと長い間、この真理を伝えたいと思っていました。
陥没ちっぱいの魅力を少しはお伝えすることができたでしょうか。これをキッカケに、ちっぱいに目覚めて頂ければ幸甚です。

なお、次かその次で致します。

ちっぱいは好きになりましたか。

  • 別に。でっぱいだけあれば良い
  • イエス。ちっぱいも悪くないね
  • 笑止。我は元よりちっぱい派よ
  • 陥没ちっぱいが最高ってハッキリわかんだね
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