「こんなこと相談できるの、1人しかいなくて」
電話越しにアンズの震える声が聞こえる。
「お願いします、助けてください」そう懇願する声に彼女は一言、「分かったわ」とだけ答えた。
四天王カンナは電話を切ると眼鏡の位置を直した。
「これは、負けるわけには行かないわね」
カンナはパソコン上にその恐ろしいメタモンの生態を綴っていた。
まず特筆すべきはその変身能力。
アンズの姿に変わったこと自体は普通のメタモンでも可能だろうが、肉棒を生やした点は異常と言わざるを得ない。
アンズがふたなりでもない限りは、メタモンがイチモツを持った女性にへんしんすることなど不可能なのだ。
通常のメタモンには、それだけの想像力は存在しない。
メタモンに有るまじきイマジネーション。
それはへんしん能力の革命と呼んでも良いだろう。
ヒトに匹敵する知性があるとするならば。
その脅威たるや。
万全を期して、挑む必要があるだろう。
まずカンナが相談を持ちかけたのはワタルだった。
しかし、結論から言えばそれは失敗だった。
男相手だからか、ワタルに興味がないからか、洞窟には音沙汰がなかったようなのだ。
壁にへんしんしている可能性を考慮し、念の為にはかいこうせんをぶっぱしたようなのだが、(むしろそのせいかもしれないが)うんともすんとも言わなかったのだ。
ほかの四天王、キョウやシバでも同様の結果になるだろう。
隠居したキクコに頼むのも気が引ける。
いくら女性とはいえ、老婆には食指が動かない可能性だってある。
となればあとはカンナ自身が行くしかない。
しかし、やはり懸念はある。
自分自身が標的になる可能性だ。
ゴクリ。
カンナは喉をならした。
けど、放置してはいけない。
その個体が人間を求めて移動を始めてしまうと、未曾有の危機に陥ってしまう。
メタモンとアンズの邂逅から、現在はおよそ1週間が経過している。
メタモンが外界に興味を持ち始めてしまってはもう遅い。
ワタルのはかいこうせんショックで慎重になっている今を逃したら、取り返しのつかないことになるかもしれない。
カンナはポシェットにモンスターボールをしまうと、肩に引っ掛けて自室を出た。
自室を飾るぬいぐるみたちが見守るなか、コートを身にまとう。
足早にラプラスの背に飛び乗ったカンナは、焦燥を感じていた。
いつもは快く感じる水しぶきは、今日に限って妙に冷たく感じた。
――
洞窟への案内を申し出たアンズの顔色はやはり良くないようだった。
「大丈夫? 無理はしないでいいのよ?」
「いえ、問題ありません。行けます」
決意をにじませた発言に、カンナはそれ以上の追及を諦める。
その分、自分がしっかりしなければとモンスターボールを強く握りこむのだった。
――
洞窟に入って真っ先に目に飛び込んだのは、あられもない姿のアンズだった。
その正体はもちろん、メタモンのへんしんだ。
羞恥と怒りで顔を真っ赤にするアンズ。
「クロバット! つばさでうつのよ!!」
アンズのクロバットが攻撃を仕掛けるが、その狙いは甘かった。早さを重視した結果、周りが見えていない。どう見ても誘いでしかないというのに。
フォローに入るためラプラスをボールから解き放つ。
しかしそれでも上手(うわて)なのはメタモンだった。
崩壊する足元。
アンズの姿だけではなく、部屋そのものがメタモンだったのだ。
狙いは足場を崩す隙を作り出すことだった。
「ラプラス! れいとう――」
指示を出す時間すらない。
メタモンの伸縮した身体がラプラスの首を締め付けていた。
カンナがラプラスをボールから出して経過した時間はおよそ1秒。
カンナの所作は四天王に相応しい速度と言えたが、このメタモンのスピードは異常だった。
(そういえば聞いたことがある――)
カンナが先日集めた資料の中には、メタモンの能力を分析するために様々なものを並べていた。
その中にあったはずだ、メタモンのすばやさを2倍にするというアイテムの存在が。
スピードパウダー。
メタモンを育てるトレーナーは少なく、だからこそ軽視していた。
野生ポケモンが持ち物を持っている可能性を失念していた。
カンナは己の不始末を思い知ることになるのだった。
その身体を代償として支払うことで――。
――
触手のように伸びたメタモンの身体が、若い二人の女性を蹂躙していた。
アンズは服を毟り取られて壁に身体を押し付けられていた。
細く伸びた触手がアンズの胸の先端を弄り倒し、太い触手がグイグイと秘所を貫いている。
アンズは覚えたばかりの快感に絶叫するしかなかった。
しかし、泣いても謝っても許しは得られない。
執拗に侵入してくる触手にアンズは何度目かの絶頂を感じていた。
「ダメッ! もうダメなの! これ以上したらおかしくなっちゃうのぉ!!!」
メタモンはそんな言葉を聞き入れるつもりはないらしい。
人の言葉を解せないのか。解そうとしていないだけなのか。
アンズの身体を真似たオブジェが、彼(?)の愉悦を表すように笑みを浮かべる。
同時に地面に押し付けられているのはカンナだった。
四つん這いでお尻を突き出すようなポーズは屈辱的だったが、今はもうそれどころではなかった。
口から挿入された触手が僅かな嗚咽のみを吐き出させる。
そして後ろからは2本の触手がカンナの中へ挿入されていた。
交互に出し入れされることで生み出される感覚は今まで感じたことのないものだった。
屈辱的で苦しくて悔しいのに、頭が真っ白に洗浄されるような恍惚がカンナの思考回路を鈍らせていた。
「んぶぅ……もぅぅッ!!」
カンナのラプラスはメタモンの身体に飲み込まれてとっくに気を失っている。
アンズのクロバットについても同様だった。
メタモンによる陵辱は2時間続いた。
満足したらしいメタモンが去った後には、力尽きた二人の女声が横たわっていた。
二人はしばらく放心したまま、立ち上がることすらできなかった。
おまたせしました。第2回です。
第1回と第2回の間にガラル地方で殿堂入りしたりワイルドエリアでレイドしたりしてたら遅くなってしまいました。申し訳ありません。
あと、どうでもいいけどサニアさんの髪の毛クルクルの仕草が素敵すぎます。
追記:次回は趣向を変えて他の地方の方をお招きしての内容となります。
一応次回で完結の予定です。
少し毛色が変わるかもしれませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです。