※この作品はR-18です。

戦術人形は交わりたい   作:雪人ㅤ

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 色々許して(傲慢)






 戦術人形には気を付けよう!





色々と、まずい

 ◆

 ◆

 ◆

 

 

「指揮官!」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 グレー色の髪を忙しなく揺らし、バタバタと騒がしく指令室に入ってきたのはUMP45。彼女の手には端末が握られている。

 

 

 

 

「ゲーム内の私、すっごい性格悪くない!?」

 

「……」

 

 

 

 話の内容に呆気に取られる指揮官を尻目に、デスク越しの指揮官の顔に端末をぐいと突きつけてきた。近すぎるがあまり、逆に見えない。

 

 

 

 ……よくよく見ると、どうやら「ドールズフロントライン」がそこに映し出されているようだった。

 

 

 

 思わず緊急事態かと内心身構えていた指揮官は安堵。

 

 

 

「意外だなぁ。45がこのゲームを」

 

「実はそう。まだ始めたばかりなの」

 

 

 

 このアプリケーションゲームはグリフィンが戦術人形たちのイメージアップと組織の収益をも兼ねて一般へと配信し、運営しているもの(っていう設定でいく)で、主に組織内部の広報と技術部門の主導で開発が行われている。

 

 実際に所属する戦術人形本人を準えたキャラクターも多数出演しており、実際にゲームの駒として動かすことができる。

 

 

 

 組織の一部から反発もありつつも、それでも一定の効果は出ているらしく、上層部からの評価は現状、概ね良好。今後もサービスの継続が検討されているようだ。

 

 

 

 ゲームの人気にあやかるべく、カリーナが何らかの怪しい動きを見せているのだが、想像に難くない。

 

 

 

 

 

 

 この度押しかけてきたUMP45は、ゲームの自分のキャラ付けが結構なショックだったようだ。

 

 程なくして覚束ない足取りで指揮官にすり寄ってきた。

 

 

 

「泣くな泣くな45……」

 

「うん……」

 

 

 

 頭の位置が実に丁度良く、思わずUMP45の頭を撫でた。

 

 

 

「……♡」

 

 

 

 不意に撫でられ、気持ち良さそうに目を細めるUMP45。

 

 

 

「お前が培い、築き上げてきたものはそんなゲーム内の評価如きで下ったりしない」

 

「お前はお前さ。そうだろう? 所詮はゲームなんだ」

 

 

「指揮官……」 ❤100 → ❤150

 

 

 

 撫で続けるうちに徐々に彼女の呼吸が荒くなってきた。その丁度のタイミングで指揮官が撫でるのを止めてしまい、名残惜しさと寂しさが渦巻いた。

 

 不満そうに顔をしかめるUMP45であったが、彼には上手いことその表情は隠れて見えない。

 

 

 

 そんなこんなで、指揮官は彼女のフォローを優先した。

 

 

 

 

 

 

「それでもなんだかやるせないわよ……」

 

 

 

 被災地救援とその周辺の保安や哨戒……孤立した戦術人形の保護etc

 

 まだまだグリフィンは仕事に追われている。

 

 

 

 せめてゲームの中くらい、ちょっとくらい栄え良くしても悪くはない筈なのだ。

 

 

 

「この様子だと45以外にも……」

 

「……鋭いわね。実は9もそうで……」

 

(Oh…)

 

 

 

 あくまで実在の人物をモチーフにしたフィクション。

 

 現実との齟齬の発生は致し方ないと見ることはできるが、当人からの賛否両論はやはりあるようで……。

 ◆

 ◆

 ◆

 

「しかし、改めて意外だ」

 

 

 

 自社で出たゲームをプレイしてる話を周りでもあまり聞かない。ゆえに、実情を知って意外に思うのだった。

 

 

 

「んー、口に出すのが恥ずかしいのかしら。 でも自分自身を準えたキャラがゲームに登場する案外気になるものよ?」グイ

 

「……確かにそう、かもな」

 

「はーいこれ。ゲーム画面ね」

 

「ん」

 

 

 

 45が端末の画面を見せてきた。今はメニュー画面が映し出されている。副官は45自分自身に設定しているようだ。

 

 

 

「お、自分で自分を副官に」

 

「副官を誰かしらに設定して、メニュー画面をタップすると設定したキャラが言葉を発するの」

 

「成程。自分のキャラボイスが気になった訳だ」

 

 

 

 404の隊員はあとG11を残すだけとなっていた。

 

 

 

「404小隊成立まであと一人、か。全員を揃えるつもりなのか?」

 

「その通りよ~。……でもね……」

 

「でも?」

 

「……G11を引きたいのに416ばかり出てくるの」

 

 

 

 画面を見ればずらりと並ぶ416の姿があった。

 

 

 

(……)

 

 

 

 指揮官は静かに目を閉じるのであった。

 

 

 

「今では生の416本人を見るのすら嫌に……冗談よ?」

 

 

 

 UMP45が指揮官へと向けて端末を近づけてきた。なので端末に映し出されるメニュー画面を適当につついてみる。

 

 

 

 

 

 

 \『待ってたよ~、指揮かぁ~ん?』/

 

 

 

 

 

 

「お、喋った」 「ねっ?」

 

 

 

「……俺の横で今お前が喋った訳ではないよな? 端末の方でなくて……」

 

「そんな訳ないじゃない……っくく……」

 

 

 

 ツボるUMP45。

 

 当人は真横におり、そして端末に映し出された画面内にその化身が居る、なんだか不思議な気分になり、それは45とて同じであったようだ。

 

 

 

「アプリ運営にフィードバックを添え……それでダメなら45自身が直接抗議……だな」

 

 

 

「分かった。相談に乗ってくれてありがとね指揮官~」

 

 

 

 UMP45は足取り軽やかに指令室を出た。時折人形たちの溜まり場になり、騒がしくなる指令室に束の間静寂が戻る。

 

 彼は先程の45とのやり取りを思い出し、考えに耽っていた。

 

 

 

 ――背後から忍び寄る影に気付かずに。

 

 

 

(ゲームと自分のギャップか……)

 

 

 

(……9A-91は……)

 

 

 

 ぼうっと心中で彼女の名が浮かぶ。

 

 

 

 彼女はちょっとした曲者で、指揮官はこれまでに何度も振り回されていているのだ。

 

 そんな彼女はゲームでは一体どんな性格なのだろう――

 

 彼はそう考えた。

 

 

 

~過去回想~

 

 

 

『やぁ、9A-91』

『お久しぶりですね、指揮官!』

 

『? 昨日会った筈だが』

 

『はい!18時間と22分と59秒振りの再会ですね。どれだけ待ちわびたか……♥』

 

『そ、そうか……』

 

 ◆

 

 ◆

 

 ◆

 

~あくる日~

 

 

『指揮官、端末で何を見ているんですか?』

 

『これか?お見合い相手の写真の一覧だ。上層が端末ごと寄越してきた』

 

『お見……合い……』(目から消えるハイライト)

 

『まぁ上層は指揮官の身を固めさせ、補助と援助を行うことでグリフィンに縛り、人材の流出を伏せぐ……様なことをしたいのだろう』

 

『指揮官が……結婚を……? 私を……私たちを……置いて……?』

 

 

 

『ん?何か言っ――

 

 

 

『……ねぇ、指揮官。 結婚は私で……妥協して頂けませんか?

 

 

 いえ、すべきです。 今 す ぐ に 』

 

 

 

『』ゾワッ

 

 

~回想オワリ~

 

 

 

 

 

 

(こんな俺を慕ってくれるのは立場上も嬉しく思うが……彼女は少々……不気味に感じる面を持っている)

 

 

 

(悪い奴ではないのだがな……)

 

 

 

 もし、彼女のあのヤンデレ気質がゲームにおいても反映されていたらイメージアップはおろか、彼女自身が奇異な目で見られかねない……

 

 

 

 そう思うと、ゲーム内の自分の立ち位置の様子が気になってくる。もし出てきているのであれば、礼賛を狙った過度な誇張などがなされていないよう、切に願った。

 

 

 

 ……色々考えているうちに、後ろから静かに腰に腕が回され、更には女性特有の柔らかさを感じた。

 

 

 

 聞き覚えのある声が彼を呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 指 揮 官 ♥ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 声が聞こえたと同時にぼんやりとした眠気が指揮官を襲う。

 

 

 

 次第に重くなる瞼と眠気を堪えつつ後ろに振り返るが、聞こえた声の主にゆっくりと指令室のソファーへと押し倒されてしまう。

 

 

 

(お前は――)

 

 

 

 意識を失う直前に、上気した笑みを浮かべ、覆い被さってくる9A-91の姿が見え――

 

 

 

 彼の今日の意識は、ここで途絶える。

 

 

 

「UMP45さんと随分と楽しそうに会話を交わしていましたね……?」

 

 

 

「ダメですよ指揮官…… 私との時間も大切にしていだたかないと……」

 

 

 

「そうでないと……思わず、妬いてしまいます……」

 

 

 

 指揮官の胸元に顔を埋めて何度も深呼吸をし、9A-91は彼の匂いを堪能する。

 

 

 

(ああ^~いい匂い……♥ これで私はまたしばらくは戦えそうです……♥)

 

 

 

(ああでもいけない、もう時間が……、でも、もう少しだけ……♥)

 

 

 

 陶器を扱う様に指揮官の上半身を抱き寄せ、眠らせた彼の唇と自分の唇をしばらく重ねる。

 

 

 

「はーっ…… はーっ……」

 

 

 

(こ、これ以上は私の我慢が……今日は出撃もあって……)

 

 

 

 9A-91は少々乱れた指揮官の服装を整え、タオルケットをかける。指令室を後にしようと施錠されたドアに手をかけようとしたが、寝ている彼に目をやり、踵を返し、再び彼の元へ戻っていった。

 

 

 

「……折角のこの機会を逃す訳にはいきませんね♥」

 

 

 

 

 

 

 結局我慢できなかった。

 

 

 

 着ている衣服はそのままに、穿いている下着だけをおろし、そのまま彼のモノを自分の秘所へと導き、あてがって腰を落とした。不甲斐なく腰を振って膣壁で彼のモノを擦っているうちに、指揮官の逸物が徐々に膨張し出す。内側を押し広げられる快楽に彼女の目にはハートすら浮かんでいる。

 

 

 

「あっ♥あっ♥ 指揮官っ❤ 手荒な真似をお許し下さい……♥」

 

 

 

「私を罵ってください……♥ こんな淫らな……人形をっ……♥♥」

 

 

 

 何度か指揮官と身体を重ねるうちに、9A-91はこの身体の内を押し上げられる感覚が大好きになっていた。

 

 今ではすっかり病みつきだ。

 

 

 

「あぐ……奥にっ……♥ あっコレっ♥ コレきもちぃぃ♥ これすきっ♥」

 

 

 

 陶酔しながら腰を上下し、9A-91の快楽の享受はまだまだ続く。

 

 ◆

 ◆

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幾度となく、9A-91の中へと精が吐き出される。

 

 

 

 その度に、9A-91は心底嬉しそうに下腹部をさすり、指揮官の精に満たされる充実感に浸っていた。

 

 

 

「それでは指揮官、9A91出発します。私の活躍を、指揮官の目に刻んでください♥ これからも私のことを……もっと見ててください……♥」

 

 

 

 未だ眠り続ける指揮官の耳元で9A-91は囁き、彼の頬にキスをする。今回下された任務内容は哨戒が主だが、なんと彼女は生中出しされたまま出撃していってしまった。

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 その日の哨戒任務の9A-91は想い人の精を受け、やたらと調子が良く、分隊に加わる9A-91以外の戦術人形たちが彼女の調子の良さに疑問を抱くなか作戦は進み、分隊は一時補給に至る。

 

 

 

 補給中に9A-91の秘所から溢れ、しきりに太腿を伝って垂れ落ちる白濁とした液体に分隊員が気付く。

 

 ……その白濁はまさに指揮官との行為、寵愛の証。

 

 

 

 思わず彼女らの喉を唸らせ、中てられて情欲を抱き、身体が熱くなる感覚を得た。

 

 

 

 未だ指令室で眠りこける指揮官に新たな危機迫る!

 

 

 

 ◆

 

 

 

 作戦は無事成功を収め、分隊は拠点へと帰還を始める。

 

 

 

 ……一方眠らされていた指揮官は、分隊の拠点への帰還とほぼ同時刻に目を覚まし、分隊員からの報告を受け、慌てて作戦の状況と把握にかかる。

 

 

 

大事無く済んでいたことに安堵すると共に、作戦を指揮するものがあろう事か眠りこけていたと彼女らに重々謝罪をした。

 

 指令室に収集し、綺麗に並ぶは本日作戦へ赴いた人形たち。

 

 

 

 指揮官は彼女らから非難を浴びることを覚悟していた。

 

 冷たい視線を浴びることだって。

 

 

 

 ……しかし、向けられた視線は彼が思ったものと全く違った。

 

 

 

 彼女たちは皆、熱に浮かされた様な、物欲しそうな視線を向けてきたのだ。

 

 

 

『謝罪は指揮官のカラダで、ね……?♥』

 

 

 

 その後、指揮官は上気し目にハートを浮かべた人形たちに追い詰められ、逃げ道も失い、彼女らにたっぷり愛されてしまうことに。

 

 

 

 これもきっと罰なのだと自分に何度も言い聞かせ、指揮官は半ば投げやりに激流に身を投じて任せるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、指揮官は身体中に人形たちが付けたキスマークをなんとか隠し抜く為、首筋まですっぽりと覆って隠れるインナーを着込む羽目になった。

 

 普段からあまり着ることがない為に、後方幕僚のカリーナに物珍しがられていたそうな。

 

 

 キスマークを付けた張本人たちからは施設内ですれ違う毎に、笑顔と熱い視線を向けられ、指揮官はその都度苦笑し返すのであった。

 

 

 

 

 




「……なぁペルシカ」

「なぁに?指揮官」ぎゅー

「戦術人形って人を性的に襲うものなのか?」

「いいえ全く? ……あ、でも例外はあるかも、ね」

(えぇ……)

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