ボツにするか否かで悩んだ挙句、供養的な形で一応発信。でも結局ボツ。
if回?でTS回。
戦術人形には気を付けよう!
それは唐突に――
「「指揮官(さま~)!」」
「ん?」
(カリーナにペルシカ? ……なんとも波乱の予感がするな)
何故かは分からないが、指揮官は直感的に嫌な予感がした。
当たって欲しくはないがよく当たるのがウリだ。
「新商品の試供品がー!」「16Labの新発明がー!」
「分かった分かった、一人ずつ話を聞こう。……ああ、あと丁度その辺りの床が濡れているから気を付けるように」
――ずるっ。
「「うわっ!?」」
(ああ!言わんこっちゃない)
二人のその姿は見事なもので、珍妙なポーズを取りながら氷上を滑るカーリングの選手の如く。
「「指揮官(さま)!危ない!」」
(……どうしてこっち目がけて滑ってくるんだ?)素朴な疑問
ドガシャン!(迫真)
「あー痛たたた……」
「うぅ……」
「……」(遠い目)
うーん、こやつら。
「……怪我はないか二人とも」
「ごめんなさい指揮官さま……」
「指揮官こそ、怪我はない……?」
「椅子の背もたれがクッションになってくれてな。逆に二人の方が……ん」
「これは、何だ? こんなの部屋にあったか……?」
指揮官は床に無残に転がった二つのガジェットを拾い上げる。
「あ……ショップの新商品が……」
「新発明のガジェットが……」
「これがそうだったのか。見る限り、こいつはもうダメそうだな……」
拾い上げたガジェットには複数の破損個所が見られ、そう悟った。
ジジッ… ジジジジ…
不穏な音が生じた。
「……ん?」
「あっ……ま、まずいわ!指揮官っ!その機器を手放して!」
「は」
言ったがもう遅し。次の瞬間、指揮官の手元の機器が爆裂し、彼は激しい閃光と煙に包まれることになった。
「!?」
指揮官は咄嗟に腕で顔と首を覆った為、閃光で眼を潰すことはなかった。……が、立ち上がる煙が問題だ。
ガジェットの大きさの割に不自然な程に煙が生じたのだ。
「あああっ!指揮官さm…うぇえっぷ!げっほげほっげほっげほっげほっ!ヴォエ!」
(うぶ……、め、目が開けられない……)
直後、室内での異常を察知したのか、耳をつんざくけたたましく警報が鳴り響きだし、轟音と共に豪雨の様なスプリンクラーの放水が室内をすぐさま水浸しにしていく。
奇しくも施設の設備が十分に機能している証拠でもあった。
けたたましく鳴り響くサイレンに加え、スプリンクラーの水責めを見事に食らう羽目になった三人組。排煙が完了した頃には無残にも水浸しとなった指揮官の自室が現れた。
◆
◆
◆
「……――!」
声が――
「――――官!」
聞こえる――
「――起―――! 目――開け―― 私を独りに―――で!」
知っている声だ―― その声は指揮官に何度も呼びかけてきている。
重い瞼を徐々に開き、段々と視界に光が差す。
「…………」
「……ッ!気が付いたのね!……ぐすっ……良かったあっ……!」
目を泣き腫らしたWA2000が勢いよく抱き着いてきた。
「う゛。 WA、か。そんなに泣いて、お前らしくもない」
「ぅうう……っうぅ……」
「……お前が医務室に運び込んでくれたのか?」
「え。う、うん……あの時は無我夢中だったの……」←※大嘘
「そうか…… お前が今日非番でよかった」
そう言い、深く目を瞑りながらWA2000の頭を撫でた。
「ぁ……♡」
役得のWA2000。
「あ……そ、そうだ。いい?落ち着いて聞いてね指揮官」
浸っていたWA2000が切り返す。
「その……な、何て言ったらいいか……どうしてそうなってるのか私にもよく分からなくて……」
気が動転しているのだろうか、落ち着きなくWA2000が言う。
「なんだ、珍しく歯切れが悪い……ん?」
違和感に気付く指揮官。
「……あー。あーあーあー。 ……? 誰の声だ、変声機でも付いているのか?」
「いいえ……、その声は紛れも無く指揮官の地声よ……」
「は」
瞬間的に分かったのが声がいつもより高めであることだった。
「……いい?落ち着いて鏡を見てよね指揮官……?」E:手鏡
「その鏡、ちょっと割れてるじゃないか」
「ど、どこかにぶつけたのよ!……多分」
WA2000に言われるがまま、少々割れた手鏡を覗き込む。
「……は?」
鏡には見慣れぬ女性の姿。
「……」
手を頬に付ける。すると鏡に映る女も同じ動きを見せた。
「……この娘さんは誰だ?」
「…………アンタよ」
「」
指揮官は精神そのままに身体だけ女の子になってしまった。
◆
「ご主人様、流石に今日くらいはお仕事を控えなさってはいかがでしょう……」
状況を鑑みたG36が言う。
「…………………」
「お、お気を確かに……」
「フォローになるかどうかは分かりかねますが……そのお姿も素敵で御座います」
「たとえ性別が変わろうと、貴方のご指示であれば、イングラムM10は喜んでお受けしますよ」
「……ありがとうな」
しかし心ここにあらず、といった具合の指揮官。無理もない、ほんの拍子に身体の性別が変わったのだ。現在はペルシカが血眼で元の身体に戻る方法を探してくれている。
「それにしても見た目が変わったというのに、よく中身が俺だと分かったな」
「……? 変な事を言う指揮官ですね。私たちが分からないとでも?」
「私のご主じ……いえ、私たちの指揮官ですからね」
「その含みのある言い回し……、うーん、よく分からんな……」
一方でカリーナは戦術人形たちに捕まってチマキにされ、地下室の空き部屋にて物々しいデザインの仮設フックに逆さ吊りにされて放置されていた。
カリーナが吊り下ろされている足元にはどういう訳か非殺傷性のトラバサミが幾つも置かれている。
指揮官女体化事件のそれ自体は単なる事故なのだが、何故かカリーナだけとばっちりをくらっている模様。
おそらくは解決は時間の問題だろう。今はペルシカに任せ、指揮官は職務に就くことにするらしい。
「……髪、少々伸びましたね、ご主人様」
「見た目はすっかり女性ですね。おまけに美人さんですよ指揮官。何も恥じることはありません」
「ちょっ、なんだお前ら突然」
お茶でも淹れようと立ち上がった途端に不審な動きを見せる戦術人形たち。
指揮官の身体は変わってもなお、彼女たちの
相変わらず指揮官の受難は続くのだ。
「……今の貴方からは女性らしい匂いもしますね……」
「男性の時とはまた違った魅力がありますよ。なんとも罪作りな指揮官ですこと……」
「か、嗅ぐな……触るな……揉むな…… ……聞こえているか?」
前からはG36、背後からはイングラムに抱き着かれてのやわらかサンドイッチ状態。
二人は女性に猥褻な行為を働く男性の気持ちを理解するのだった。してしまった。
一方で、女の身体は胸を揉まれたところで大して気持ちよくはないのだなぁ、と実際に体験し、指揮官は思った。
シャーッ バタバタ
「指揮官大丈夫!?事故っ……ってああー!?二人ともずるーい!」
「私も混ぜなさいよ指揮官(全くけしからないわね)」
「スプリンクラーでお部屋水浸しになっちゃったんでしょう? 大変でしたね……」
UMP9とUMP45、FNCに…、人形たちが続々と部屋に現れてくる。この調子だとまだまだ訪れてくるのだろうか?
だが今日は都合良く人形たちの多くは出払っている状態、大所帯にはならない……筈だ。
「すぐに元の身体に戻るわよ。気を強く持ってね」
「そうだよ指揮官~、今ペルシカが頑張ってるらしいから」
「本当に、今日は災難でしたね……」
「ありがとう。慣れない身体だが……」
「うーん……まぁでも、女の子な指揮官様を堪能できるのは今しかないってことでもあるんですかね?」
「えぇ……」
困惑する指揮官。FNCはどうしてそういう考えに至ったのか……。
そのFNCの一言を皮切りに、部屋にいる各自が突如黙りこくった。
(肉体だけとはいえ、今の指揮官は女の子……確かに……)
(女の身体の快楽で乱れる指揮官が見られるのは……今、だけ……?)
(お、女の子指揮官を……?押し倒して……?ぶち犯して……?!)
(男じゃ味わえない快楽を覚えさせて……)
(私無しじゃ生きられない身体に……?)
(((((ゆくゆくは指揮官を私のものに!)))))
「な、なんだお前ら、突然黙り出して……」
真剣な表情をしながら黙り込む人形たち。
作戦のブリーフィング中でもこんなマジな表情はしないので指揮官は大変困惑している。
そんな彼女たちに対し何か言ってもらおうと、今いるこの面子の中では良識者っぽい気がするG36に目線でサインを送る。
「ご主人様を……ふふふっ……♡」
「…………」
彼女も大概煩悩の塊だった様だ。
戦術人形は見た目に寄らない(至言)
(なんだか悪寒が……)
妄想に耽る各々の戦術人形たちの目が更にマジになってきたのに気付き、恐怖から指揮官は部屋から抜け出すことにした。
その英断により、複数の戦術人形たちにもみくちゃにされてしまうケースは見事に回避されたのだ!万歳!
出て行く際に妖しい目つきと笑みを浮かべたイングラムと目が合ってしまったが、きっと大丈夫だろう。
◆
◆
◆
『女の子な指揮官様を堪能できるのは今しかないってことでもあるんですかね?』
FNCのこの言葉が、ある人形の脳裏に浮かんで延々と反復され続け、忘れられずにいた。
あの場に居合わせなかった筈のその人形が、なぜかFNCの言ったこのセリフを知っている。理由は簡単、盗み聞きだ。しかし意図して行った訳では無く、結果として「会話が聞こえてきた」というのが正しいかもしれない。
その人形はあの場には居なかったものの、実はあの場の近くには居た。自分も輪の中に入りたかったのだが、もじもじしていてなかなか指揮官の自室に入ることが出来なかった。そんな彼女は、指揮官の自室のドア付近を不審者の如くウロウロしていたのだ。
その際、先のトラブルで部屋のドアの電子ロックは復旧の目処が立たぬまま停止、おまけに少しだけドアが開いていたこともあって中の会話が聞き取れたのだ。
FNCのセリフに彼女は色々と考えさせられ、徐々に心の内に狂気が育っていき、そして歪んだ。
そんな彼女は一つ決心をし、ある夢を抱きつつ工廠へ足を運ぶのであった。
◆
◆
◆
指揮官の元にはどこへ行っても戦術人形が絡んでくる。指揮官が自室に戻ってきた頃には夜になってしまっていた。
(疲れた……噂というのはこんなにも瞬く間に広まるものなのか……?)
男が女になってしまった、なんてたまげた事件などそうそう起きる筈がない。
事件の話が戦術人形たちの間で持ちっきりになるのはつまるところ必然であった。
そんな指揮官は戦術人形たちにそれはそれは絡まれること。散々揉みくちゃにされて疲れ果ててしまっていた。
(明日も仕事だ。少しでも……眠らなければ……)
湯浴みなど、明日の自分に任せればいい。指揮官にしては珍しく上着を粗末に脱ぎ捨てて床に入り、泥の様に眠りについた。
あくる日のおそらく皆が寝静まった夜。
指揮官の眠る寝室にて、チェーンの輪っか同士が擦れ合って生じた様な物音。
寝室に忍び込んだある者が手に持つ小箱から取り出されたのは、怪しい色をした溶液が入った注射器。
針先の保護キャップを外し、2、3度程指で容器をデコピンし、中身の溶液をぴゅっと出して気泡を完全に抜いた。
そして興奮で息を荒げながら、震える手で眠る指揮官の首筋に針を刺し、フィンガーを押し込み、中身の溶液を少しずつ注射した。
「もう少し……もう少しで……。あんたと……」
「……っふふふふ…… ふふっ…… アハッ♥」
「待っててね……指揮官……♥」
ぱん♡ ぱん♡ ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡ ちゅぷっ♡ くちゅっ♡
「指揮官っ……♥ 指揮官っ♥ 指揮官っ♥」ヘコヘコ
ぽちゅっ♡ ぽちゅっ♡ ぐっぐっ♡ たんっ♡ たんっ♡ たんっ♡
「ああっ♥ んっ♥ 気持ちっ♥ 最高よ指揮官っ♥ 大好きっ♥」ハァハァ
「あっ……やだ♥ また射精ちゃう……♥」
身体を揺さぶられる感覚に、指揮官はやがてゆっくりと目を開ける。
視界のピントが合わず、ぼやける。 しかし目の前には揺れる何かがいるし、声らしき音も徐々に聞こえてきた。
……身体がおかしい、身体も思考もふわふわする感覚がする。身体も熱い。
考えがまとまらず、身体の自由も利かない。でも下腹部が気持ちいい。
何が起こっている?
「あら、起きちゃった?♥」
徐々に視界が鮮明になり、指揮官に覆い被さってる人物の姿が明らかになる。
ワイン色の揺れる長い髪 ――WA2000だ。
「今日は素敵な日になるわよ♥ あんたの為に生やしたの♥」
――生やした?
「凄いでしょう?♥ ああ……指揮官の処女を奪った時の事を思い返したら……また興奮してきちゃった……♥」
WA2000の秘部には男の象徴であるペニスが生えていた。いきり立ったソレを、今や女の身体となった指揮官の秘部に何度も突き入れていたのだ。
「アハッ♥ あんたはこれからママになるの♥ パパは私よ♥」
WA2000は……何を言っている?
「あんたと私の間の子よ♥ きっといい子に間違いないわ♥」
色欲に塗れた表情を浮かべ、行為中の男の様に腰を振るWA2000の姿。
「女の身体になった今がチャンスなのっ♥こんなの絶対逃せないわ♥」
欲望に身を任せ、何度も何度も突き入れる。
「す、すごいわ♥ 男の快楽ってこんなに気持ちいいのねっ♥」
「あ゛♥ はっ♥はっ♥ 射精るっ……♥ 指揮官のおまんこ良すぎぃ♥」
まんぐり返しにして覆い被さり、杭を打ち込む様に腰を打ち付ける。
「孕めっ♥ 孕めっ♥ 孕めっ♥」
「私の子を産めっ♥」ぎゅうっ
WA2000の目の焦点は既に合っておらず。正気も感じられない。相変わらず、チンポと肉欲に支配された彼女が熱心に腰を振っていた。
「幸せな家庭を築きましょう♥ ね?指揮官っ♥」
――と、同時に口に何かが入れられ、それを反射的に飲み込んでしまうと、指揮官は忽ち眠りに落ちていった。
薄れゆく意識。
一体何がWA2000をここまで駆り立てたのか。
指揮官には分からなかった。
「ねぇねぇ指揮官。私と献血に行かない?」
「唐突だな……何を企んでいる?」
「その……指揮官の血が欲しいの」モジモジ
「……用途を聞こうか」
「飲むの」
「」