実を言うとウェルロッドは色々な場所に潜んでいたりします。
戦術人形には気を付けよう!
「ほーら指揮官、はやくはやくっ」
「…………」
目の前に広がるは下着を下ろし、膝をついて四つん這いで腰を突き出し、形の良い美尻を向けるVectorの姿。悩ましげにお尻を左右に揺らしている。
「なぁVector、本当にするのか?」
「嫌なの?」
「…………嫌では、ないが……」
「じゃあ、始めね❤」
指揮官は観念した様に溜息をつき、Vectorが用意したゴム手袋をする。
彼女は待ってました、と具合にわくわくとした表情を彼に向ける。心なしかVectorの呼吸は荒く、物欲しそうに肛門をひくひくさせている。
「よくもまぁ色々と揃えて……」
Vectorが持ち寄った道具を見並べて呆れたように言う。
高粘度ローション、ローター、シリンジ、ディルド、プラグetc...彼女のショルダーバッグから、他にもまだまだ怪しげな道具の品々を覗かせる。
一見はミリタリーな鞄、まさか中にこんなものが収められているとは誰が予想するか。
場は工廠の一角にあるちょっとした個室。そこで二人の間でいかがわしいやり取りが行われていた。
◆
事の発端はVectorが自律作戦を経て経験を得、それに伴い指揮官に自身の強化を申し立ててきたことにある。
強化の是非自体は非常時や例外を除いて、基本的に各々の人形の意思を尊重して行われる。
中には経験は積んでいるものの、自身の伸びしろの強化に関心がやや薄く、あまり能動的でない人形も中には存在する。戦術人形もなかなか個性的である。
大体そういった戦術人形に限って、面白い程に戦場で痛い目に遭い、それ故、血相を変えて自己強化を願い出てくる人形が殆どだ。
工廠から指揮官へと強化の願い出とその報告が通じていく様式が日常的なのだが、Vectorはあえてそれをしなかった。わざわざ指揮官の元へと赴いて、彼自らによる自身の強化を口頭で願い出てきて今に至るのだ。
「でさ……また、いつものシてほしいな……♡」
「…………」
しかも自己強化に必要な分量の強化カプセルを持ち寄り、誇らしげに見せつけてくる始末。
あろうことか、この強化カプセルを自身のお尻の穴へ入れてほしいと言ってきた。……このやり取りも何度目だろうか。
手を当てながら考え込む指揮官であったが、程なくしてVectorに恋人繋ぎで手を引かれ、工廠まで連れて行かれてしまった。
強化カプセルなど経口摂取すればよいのに、どうしてわざわざお尻の穴から……指揮官には理解できなかった。ぶっちゃけ体内にさえ入ればどっから入れても機能するもんだから凄いモンだ。
今ではVectorのケツ穴を弄るのに手慣れてしまっている自分を複雑に思っていた。
Vectorよ、乙女のケツ穴にカプセルを詰め込むこっちの身にもなってほしいものだ。
一方のVectorは表情を曇らせる指揮官とは裏腹にとても上機嫌であった。彼の手を握り、意気揚々と足を進めて工廠へ至り――
――そして現在に至る。
ゴム手袋をした指揮官が、アナルプレイ用の高粘度ローションが入った容器を手に取り、中身を手のひらに広げ、透明な液体を指先に絡めていく。
そのくねる様に動く彼の長い指を食い入るように見つめるVectorは、ごくりと喉を鳴らした。
ローションを絡めた指揮官の人差し指の先端がVectorの肛門に入り込み始め、彼女は思わず甘美な声を上げる。
「ぁ……❤ あっ…… あー……」
(頼むから、どうか声を抑える努力をしてくれ!)
拡張する側も変な気にさせられる。
人肌の熱に近づけるべく、ローションを程良く温めたからだろうか気持ち良いのだろう。Vectorに挿入した指をくにくにと曲げ、彼女の肛門を徐々にほぐしていく。
相変わらず変な声を上げるVectorであったが、この際なんとか聞かないことにする。
指揮官は彼女に挿入する指を人差し指から中指へと変えた。お陰で長さが増して、より奥へと届く様に。Vectorは特に痛みを感じていない様だった。
彼は普段から爪を切り揃えた後、形を整える習慣があり、それに加え医療従事にも使われるゴム手袋や、“そういうプレイ”向けのローションも彼女が用意してきた為、負担は少ないのだろう。
それに、指揮官に肛門に指を入れられているという様態がVectorを酷く興奮させている。
指揮官が人差し指を更に滑り込ませてきた。
「んんっ❤」
「……痛くないか?」
「平気……指揮官の手って相変わらず冷たいよね」
「……よく言われる」
Vectorは悩ましげだが、どこか気持ち良さそうな声を上げる。快感から思わず腰が震えて肛門が締まり、指揮官の指を締め付ける。
構わず指を刺し込んだり、引き抜いたり、時には捩じりを加えたり、指を曲げてかぎ状にし、ぐいぐいと広げる様に引っ張ったり……
そう繰り返していくうちにVectorの肛門はほぐれ、ぽっかりと開き出す。指揮官はそれを見て挿入する指の本数を増やした。
「ちょ、ちょっと指揮官?三本目は……まだ早いと思うな……」
そう言うVectorだが、指揮官は間髪入れず三本の指を束ねてずぷり、と勢いよく彼女の肛門に滑り込ます。
何もこなれてきたのは指揮官の技術だけではなく、Vectorのお尻の穴も同じである。経験を積んだVectorのアナルはこれくらいは荒っぽく扱っても平気であった。
「んおぉぉ……♥」
がくがくと腰を痙攣させ、肛門から直腸へ向けて刺し込まれた指揮官の指をきゅうきゅうと締め上げる。
少しの間、動かす指を止めたりすると熱に浮かされた表情で物寂しそうにこちらに顔を向けたり、責め立てる指に緩急をつけたりすると面白い程素直に反応が返ってくるのだ。
Vectorをアナル責めしていくうちに、指揮官の内にちょっとした嗜虐心が湧き上がっていた。
「っん……♥ あっ……うっ……❤ いいよ……指揮官っ……♥」
相変わらずVectorは上げる声を抑えようともせず、彼女は次第に自分から腰を振り始めた。彼女の肛門は引き抜くストロークの際にも、指揮官の指を放したくないと貪欲に吸い付いてくる。
今でこそVectorはこんなゆるっケツだが、当初は本当にキツキツだったのだ。二人の並々ならぬ努力のお蔭であろうか。
少なくとも今なら言える、元々彼女には素質があったのだろうと。
Vectorの肛門へ指を滑り込ませ、捩じる、引き抜く、再度滑り込ませる、の工程を素早く繰り返し、確実にほぐして広げていく。
悪戯半分で彼女の肛門に挿入した人差し指と中指の二本の指を、腸壁を引っ掻くようにして動かしてみると、Vectorはエビの様に反り返って痙攣し、やがてくたっと沈んで快感に身を悶えさせて余韻に浸っていた。
彼女のだらしなく開かれた口の端からは涎が流れ出、その涎が彼女の頬を伝って敷布団を濡らし、染みを作る。
指揮官はもう片方の手の指先にローションを絡め、責める手を増やしてきた。そしてVectorのお尻に添え、両手の人差し指と中指、計4本をVectorの肛門にずるずると沈み込ませた。すると四本全ての指が根元までずっぽりと入り込む。
某刺激的絶命拳がVectorの肛門にずっぽりと収まってしまった。
4本全ての指が根元まで入り切ったのを確認すると、指揮官は両腕と指に力を加え、ゆっくりと左右にVectorの肛門を拡げる。
そしてすっかり緩んで開き切った所で指を揃えて手刀をつくり、更に窄めて尖らせた指揮官の手が入り込んでくる。
ぞるるるっ……♥
「あ゛❤ あっ❤ は、入ってくるぅ❤」
生き物の様に入り込んでくる指揮官の手に、Vectorはぎゅうっと敷布団を掴んで快感に打ち震えた。
近くにあったクッションを思わず引っ手繰って抱き寄せて顔を埋め、悶えている。
Vectorに突っ込んだ片手をぐりぐりと捩じってやるとくぐもったVectorの声がクッションから漏れて聞こえてくる。
彼女の直腸内に突っ込んだ手を突然握りしめ、握り拳を作ってみると、
「おっ……❤ おっ……おぉ……❤」
と、面白い程Vectorの反応が素直に返ってきた。流石に握り拳はマズそうなので手刀に戻すことにした。
長らく拡張作業を行い続けた結果、指揮官の右手がまるまる挿入できるできるくらいに広がった。このままいくと手首まで呑み込んでいくのではないかと思わず推測してしまった。
片手がVectorの肉に包まれてとても温かい。
「っあっ♥ あっ♥ う♥ おほっ♥」
指揮官がずこずことねじりを加えつつ右手をテンポよく出し入れしてやると、Vectorの息の抜ける様な脱力した喘ぎ声が聞こえてくる。
具合も良くなってきたので、指揮官はVectorの肛門から手を引き抜いて強化カプセルを詰めていくことにした。ローションをちょくちょく付けたしつつ、拡張を行い続けてきたのですっかりほぐれている。これならスムーズに引き抜けるだろう。
「……Vector、引き抜くぞ?」
「うん……♥」
クッションに顔を埋めたままVectorが頷く。
「あっ!?ちょっと――」
すると顔を埋めていたクッションを指揮官に取られてしまった。
驚いて目を丸くしたVectorが思わず指揮官へ振り向き、それを皮切りに指揮官は彼女の肛門から手を引き抜き始めた。
ずる、ずるる……。
「っは❤ ぁああっ❤ あ゛あああ~~~~~っ❤❤」
甘美な声を上げるVector。
ずぽっ――♥
と、指揮官の手が完全に引き抜かれ、Vectorの中で温められていた彼の手が外気に触れて冷えだす。
一方の彼女は……
「~~~~~~~~ッッ❤❤」
声にならない声を上げて絶頂し、背中を反り上げて痙攣しつつ、潮を吹いていた。
Vectorのぽっかりアナルがひくひくと動いている。彼女はお尻でもイけちゃうエリートだった。
息も絶え絶えのVectorであったが、構わず指揮官は着用していたゴム手袋を新しいものに取り替えて着用し、次に移った。
Vectorが用意したシリンジにローションを充填、シリンジの先端を彼女の肛門へあてがって挿入し、そのままぢゅーっと中身をVectorの直腸へと注入する。
「あ゛~~っ……❤ ぐるじ……♥ あ゛っ……❤❤」
「も、もう少しの辛抱だ」
ぐるぐるとVectorの腹部から時折音が鳴り、注入された温かい粘液が直腸へと迫ってくるなんとも言えない感覚に悶えていた。彼女の口の端からは垂れ落ちる涎が確認できた。
注入が終わった後、強化カプセルが内封されている格式張った箱を開封し、中に納められていた強化カプセルを手に取る。カプセルの先端をVectorの肛門へと押し当て、一つずつ直腸へ詰め込み始めた。
「うぷ…」という妙な呻き声が聞こえてきたが無視し、カプセルを一つずつ詰める。詰めていく毎にVectorの変な声が聞こえてくる。
肛門に押し当てられたカプセルを物欲しそうに口を開けて迎え入れて咥え込み、やがて呑み込んでカプセルは姿を消す。Vectorの肛門は指揮官によって散々ほぐされて拡張されている。そのうえで高粘度のローションを注入しているのでスムーズにカプセルの挿入が可能だ。
一つ一つ強化カプセルを手に取り、丁寧な手つきでVectorのお尻に詰め込んでいく。その度に嬉しそうな呻き声を上げる。
ほんの僅か、彼女の腹部が少しずつ膨らんでいる様に見える。下腹部に触れ、程良い力加減で押してやると彼女の直腸内の強化カプセルのゴロゴロとした触感。中までしっかり入って行っているのが実感できる。
思わず便秘っぽいなぁと思ってしまったのは内緒だ。
◆
◆
◆
やがて全てのカプセルがようやく詰め込み終わった。
Vectorの下腹部は心なしか僅かに膨れ上がったような気がする。彼女はすっかり息も絶え絶えだが、充実したような、満足したような笑みを浮かべていた。
赤子を孕むのってこういう感じなのかと嬉しそうにVectorは聞いてきたが、夢を壊すようで悪いと思いつつも、指揮官は丁重に否定しておいた。
何とも言えない時間が続く中、それを打ち破る様にしてVectorが指揮官にアナルセックスの提案してきた。指揮官は半ばヤケクソでその提案を呑むことにした。正直な所、先の行為で彼もちょっと興奮状態にあったのだ。
「ふふっ、来な……♥」
そう言ってVectorが四つん這いでお尻をこちらに突きつけ、色っぽく流し目でこちらを見つめつつぽっかりとだらしなく開いた肛門を誘う様に指揮官へと見せつける。彼女の腰を掴み、自身のモノをVectorのぽっかりアナルへとあてがい、ずぷずぷと挿入し始める。
「あっ……硬いぃ……♥」
指揮官のモノを徐々に咥え込み、その際にぷすぷすと空気の抜ける様な音が時折聞こえてくる。Vectorのお尻はすっかりガバガバになってしまっているので、空いた穴に入った空気が抜けていったのだ。
指揮官のモノがVectorの直腸内へ進行を始め、やがて先に入れた強化カプセルが彼の亀頭がぶつかる。Vectorの表情はすっかり蕩け、だらしなく開かれた彼女の口から力なく舌が垂れ出ている。
指揮官はVectorの細い腰を掴み、バックでピストンを始める。
「お"っ❤ 奥っ❤ おく当たるぅっ❤」
指揮官が突く毎にカプセルも奥へ奥へとどんどん入り込み、Vectorの中はすっかり熟成されていて、ふわふわとろとろの具合だった。
彼女は呻き声にも似た喘ぎ声をあげ、快楽を享受している。これはこれで気持ちが良かったが、指揮官は大変申し訳なさそうにVectorに言う。
「大変すまないVector…… ちょっとその……緩い、かも……」
「ほっといてくれない?」(涙目)
◆
◆
◆
疲れ切ってぐったりと横になり、膝枕をしてくれている指揮官の頬にそっと手を添え、
「指揮官になら、たまにはいじめられてもいいかな……♥」
そう言い終え、ほっこりとした笑顔を指揮官に見せる。彼は頭を掻き、照れくさそうに顔を逸らす。
指揮官がVectorを宿舎まで送ると提案したが、彼女はそれを拒否。
しかし直後、彼女は覚束無い足取りで壁に手を突き始めた。これはダメだと見かねた指揮官がVectorをお姫様抱っこで宿舎まで運んで送っていくことにしたのだった。
彼のお姫様抱っこに最初こそ目を丸くしていたVectorだったが、直ぐに悪戯っぽい笑みを浮かべて指揮官の首に腕を回し、嬉々として身を委ねてきた。
それはもう、Vectorはウッキウキであった。
Vectorを送り届けるその道中、指揮官は他の人形たちの羨望の視線を集めることになってしまった。
Vectorは人形たちを煽ること煽ること。これ見よがしに皆に見せつけている。
歯ぎしりをする人形や、どす黒く濁った目線を向けてくる人形まで、反応は様々であった。
何かが小気味良く割れる様な音や、液体か何かを床にぶちまけた様な音まで聞こえてきた様な気がしたが、気のせいだと信じたい。知らぬ存ぜぬの一点張り。
そうした棘の道を通り抜けてようやく宿舎にまで到着したのだ。
Vectorを宿舎のベッドにまで運んで寝かせ、そっと毛布を掛けてやると小声でお礼を言い、彼女は指揮官へ軽くキスをした。
「あたしの身体だけど、重かったかな?……ふふっ」
思ってた程ではないと指揮官は言ったが、そこは嘘をついてでも軽いって言うべきだよ、と彼女に口添えされてしまった。
そういうVectorだが、全く気にしているような気配は感じられず、嬉しそうな表情を浮かべている。
一言二言交えて彼女と別れ、指揮官は自身のプライベートルームへと帰っていった。
◆
◆
◆
自身の個室の椅子を向き直し、指揮官はそれに深々と背中を預けて座って頬杖をついた。
まるで長い旅をしていた様だ。
深呼吸をし、そして溜息をついた。彼は結局のところ、Vectorのすっかり緩くなってしまったお尻で達することはなく、その為彼はまだムラムラは解消されず興奮冷めやらぬにある。
ちょくちょく戦術人形に襲われている為、それが奇しくも経験として指揮官に培われていっている証拠でもあった。
悶々とぼーっとする指揮官。
こうしていても仕方がない、と思い切って寝てしまおうかと立ち上がろうとした次の瞬間――
何故かウェルロッドがデスクの下から這い出てきた。
どうやら彼のデスクの下に潜んでいたらしい。指揮官は困惑していた。
出てきたウェルロッドに彼が然程驚いていない理由はちゃんとある。
彼女はよくどっかに潜んでいて、こうして這い出てくることがあるからだ。そんな経験が何度かある為、指揮官に耐性がつき始めていた。
そんなウェルロッドは何かを期待した様な、熱に浮かされた表情を彼へと向ける。
片手の指で輪っかを作り、自身の口元ですこすこと前後し始めた。
そのハンドサインを見せつけた後、「いかが?」と可愛く小首を傾げる。
指揮官は長い間を経て、首を縦に振った。
お任せあれ❤ ――と。ウェルロッドの表情は色っぽく歪む。
彼女は両膝をつき、ズボンのファスナーを口だけで器用に開け、慣れた手つきで彼のいきり立つモノを取り出した。
ウェルロッドはまじまじと彼のモノを眺め、魅入られた様にモノに顔を近づける。
モノに頬ずりをし、彼のモノが押し当たってウェルロッドの頬がいやらしくひしゃげる。先走り汁が彼女の頬を下品に化粧し、彼女の頬と亀頭がこすれ合って水音が聞こえてくる。
一層淫靡に歪むウェルロッドの表情。
そしてウェルロッドは指揮官の両頬にそっと両手を添え――
その日の夜、指揮官の個室にて一匹の雌の悦ぶ声と淫らな音が鳴り響き続けた。
夜は、まだ始まったばかりだ。
「――俺の部屋?ああ、実は近々模様替えをしようと思っていてな」
「まぁ、大したものではないのだが。……それがどうかしたか?」
(言葉を失う戦術人形たち)
「(マズい!指揮官にバレる前に急いでアレの配置を変えるか回収しないと……)」
「(でも急に大勢で駆けつけたら怪しまれるかも……)」
「(なら模様替えを手伝う建前で部屋に……)」
「(大した模様替えはしないって彼が言ってるじゃないの!)」
「(ど、どうしよう……あたしたちの楽園が……)」
「? 相変わらず仲がいいな。お前たち」(呑気)