「確かに、それも中々……ふふ、指揮官ったらこんな柄の下着を……」
「指揮官のイメージに全然合わない柄よねぇ……よく見ずにまとめて買ったのかしら」
「……あー二人とも、今懐にしまったものを元の場所に戻して速やかに退出する様に」
「「くっ……」」
戦術人形には気を付けよう!
「ここには慣れたか、CAWS」
「指揮官……うん、悪くない感じだよ」
「……いや、すまない。俺の前だからといって取り繕う必要はないさ」
「そんなことないよ。こっちは貰う物もちゃんと貰ってるし」
私がグリフィンにやってきて早数か月。
最初こそ所属する戦術人形たちを変な連中だなと内心思っていたりした。ましてやそんな連中を束ねる指揮官は一体どんな曲者なんだろう、と。
それでも私のやることは変わらないし、ただ場所が変わるだけ。
使い走りの如く戦いに赴いて、時には使い捨てられることだってある。それはどこであっても大差ないのだと。
たとえ。グリフィンであっても。
――そう思っていた。
あれからもう数か月経ったんだ。早いねぇ。
「
("末端"って……グリフィンそのものみたいな人がよく言うよ)
「その気配りはひしひしと伝わってきたよ。まあ、それに抜きにしても――」
「?」
「私、ここ気に入ってるから。割と」
ここはなんだか他と違った。
変な奴は多いかもしれないけれど悪い連中じゃないし、所属する人形たちからは活き活きとして過ごす姿が見受けられる。
施設の設備だって手が込んでいて快適に過ごしやすい。宿舎に入った時は驚いたものだ。
「でも、最近はね――」
「不満が出来たから賃上げ要求、とか?」
「違うよ」
「え、違うのか」
「先に言ったでしょ。ちゃんと貰うもの貰ってる、って」
「ああ……」
私は戦術人形として戦いに赴くその傍ら、自分なりに生き方を模索していた。
この施設の環境なら、ここに居る仲間たちとなら、ここの指揮官となら。
何かを見いだせるかもしれない。
可能性を感じた不思議な気分だった。……こういう気持ちは悪くない。グリフィンへ来て、私の何かが変わりつつあるのかもしれない。
「この頃はね、ちょっと"欲しい物"が出来ちゃったんだ」
「ほう?」
「だからちょっと頑張っちゃおうかなぁって。よろしくね指揮官」
「? ああ。こちらこそ」
CAWSは仄かに微笑む。
「……」
「……」
「……で、だ。CAWS」
「?」
「"?"じゃない。いつまでこれを続けるつもりなんだ?」
「???」
「……そんなすっとぼけた顔をして首を傾げてもダメだ。そろそろ膝の上から下りなさい」
「えー……」
「そもそもどうして俺の膝の上になんかに座って……しかも突然に……」
「………………………………補給」
(今の間はなんだ?)
おや、CAWSさん?
「AK-12、こんな時間にそんなにおめかしして……一体どこへ……?」
「っ…… そ、そういう貴女だって……随分な気合いの入れ様じゃない?」
「そんなこと……ないですよ。わ、私だっておめかしくらいします」
「……」
「……」
泥沼は続く。