妹、盗撮する《上》
「お兄ちゃん!大変大変!」
夕食が済み、部屋で漫画を読んでいたその時、バンっ!とドアが開き、いつも通り元気いっぱいのソフィアちゃんが入って来た。
「取り敢えず、ノックって知ってるか?ソフィアちゃん」
「大丈夫!隣の部屋から耳を澄ませて、お兄ちゃんがおなにー中じゃない事は確認済みだから!」
え、どう言う事だ?隣の部屋から俺のオナニー確認出来ちゃうって事?
「えっと…え?聞こえるの?」
「うん。私のベッドってお兄ちゃんのベッドと壁を挟んだ反対側にあるでしょ?だからお兄ちゃんがベッドの上でおなにー始めたらそりゃもう良く聞こえるけど」
俺のプライバシーィイイ!!いや、そんな当たり前の様に言わないでどうにかしろよソフィアちゃん。そりゃ「オナニー聞こえてますよ」とは言い難いだろうけどベッドの位置を変えるなり、さり気なく壁が薄い事を教えてくれても良くない?
と言うかだ、オナニーしてる声(音?)が聞こえるって事はつまり──
「そう言えばお兄ちゃん「ソフィアちゃん…ソフィアちゃん…」って言いながら、おなにーするのどうにかならない?いや、嫌って訳じゃないよ?お兄ちゃんも男だし、勝手に聞いてるの私だし。でも流石にちょっと恥ずかしいって言うか…」
──やっぱり聞かれてたぁぁ!!!
嗚呼、なんだこれ。妹の事を想像しながらオナニーしてたのをその本人に聞かれてた上、フォローされつつやんわりと拒否られてるこの状況。誰か殺せ。
「…分かった。今後はトイレとかでオナニーする事にするよ」
「う、うん。なんかゴメンね?私としても寝る時にああいうの聞いちゃうと変な気分になるし、寝不足になってもアレだから…。偶にならベッドでしてもいいんだよ?」
「いや、妹に聞かれながらオナニーする趣味は無いからな?流石に」
それにしても変な気分になって寝不足ねぇ。一体どうしてそうなるんだろうな(ゲス顔)。俺のオナニーを聞きながら自分のアソコを弄るソフィアちゃんの姿を想像して興奮してきた。
「で?俺のオナニーについては置いといて、何の用事だ?」
「あ!そうだった!リリィが大変なんだよ!」
分かったから落ち着け。そんな大声出したら本人来ちゃうぞ。
取り敢えずソフィアちゃんをベッドに座らせ、俺もその隣に腰掛けた。彼女の方からシャンプーの花の香りが漂って来て俺の鼻腔をくすぐる。どうやら風呂上がりの様だ。
「それじゃ詳しく話してみ?」
「うん。先ずは私が最近リリィの部屋を隠し撮りしてる事から話さなきゃだよね」
「おう!その話は本人の前でゆっくりじっくり述べるがいいさ」
「わわっ!?お兄ちゃん!?私の手を引っ張ってどこに行くつもりなの!?」
被害者の元に決まってんだろこのお馬鹿!!
痴漢の次は盗撮とか、もうダメだこの妹。
そんなサラッと罪を告白しといて俺が流すと思っている辺り、彼女の中での俺の認識が気になって仕方ない。
「ちょっ、話を聞いてよ!」
「嫌だね!それを聞いてしまったら、なんか俺も共犯にされてしまいそうだし。捕まるなら1人で捕まってくれ犯罪者!」
「いや、だからお兄ちゃんにそういう事言う資格ないよね!?昨日だって干してあったリリィのパンツでエッチな事したくせに!なんか白いカピカピが付いててリリィが首を傾げてたんだからね!」
…………。
……。
「分かった。話だけは聞いてあげよう」
「ああ、もう、なんでまだ上から目線かな!?そう言う所だよお兄ちゃん…。でも気にしないであげる!感謝してよね」
俺はソフィアちゃんの卑劣な策略にハマり、彼女の犯罪の片棒を担ぐ事になった。全く。リリアちゃんの隠し撮り?全然ぜんっぜん興味ないけど詳しく聞いてあげようじゃないか。
「私が隠し撮りを始めたのは5日前からなんだけど、そうそう、お兄ちゃんと痴漢ごっこした次の日だね」
「そうか。確か妹の事を愛してるからもう何もしない、とかカッコよく言ってたお姉ちゃんがいた筈だが、一晩しか持たなかったのか」
「いや、うん。隠し撮りはセーフでしょ。ほら、バレなきゃ何もしてないのと変わらないし」
なんて事ない様にケロッとした顔でソフィアちゃんは言ってのける。
それ言っちゃ終わりだろ。それがセーフなら俺だって…あ、もう下着泥棒紛いの事やってたな。
「まあいいや、それで?隠し撮りって具体的にどんな風にやってるんだ?」
「えっとね、スマホがあるでしょ?それを録画モードにしてリリィの部屋の見えにくい所にセットしておくの。あの子私に全く警戒心抱いてないから普通に部屋に入れるしね」
「隠し撮りってそう言うヤツか!てっきり風呂上がりの姿とかを写真に撮るくらいかと思ってたんだけど。隠しカメラとかすっごいタチ悪いな、おい」
ソフィアちゃんにプライバシー保護についての意識はないのだろうか。と言うか、油断したら俺の部屋にもカメラ仕掛けて来そうだなこの妹。
「う、うん。最初はね?私にも見せない様な自然体のリリィが見れたらいいなって思ってただけなんだよ?でも、まさかあんな…」
「いや。そんな勿体ぶらなくていいから早く言ってくれる?」
「もーせっかちだなぁ。じゃあ言うよ?リリィはね、なんと──部屋でおなにーをしているのです!」
な、なんだってー。
…………。
……いや、うん。部屋の中隠し撮りされて写ってるモノなんてオナニーくらいだろうな。ぶっちゃけ予想出来てたわ。
「ソフィアちゃん。妹のオナニーを盗撮した挙句、その事実を言いふらすのは、お兄ちゃんどうかと思うぞ」
「あれれ?お兄ちゃん驚かないの?あのリリィがおなにーだよ?」
確かに意外ではあるけどさぁ…。もしそれを聞いたのが先月くらいの俺だったら多分ソフィアちゃんの期待通りのリアクション出来たと思うんだけど。
「痴漢でイっちゃう姿見てるしな。それに俺の中でリリアちゃんと同じくらい性的な事と無縁そうな印象だったソフィアちゃんがオナニーしてるって知った後だから、まあ、あんまり驚かないな」
「え、嘘!私ってお兄ちゃん的にはリリィと同じくらい無垢そうに見えてるの?な、なんか照れるね」
頬を染めてモジモジし始めるソフィアちゃん。
無垢そうに見えるってのはある意味正解だな。浮世離れしたイメージのリリアちゃんとは違うけど、何というかソフィアちゃんは子供がそのまま大きくなったみたいなイメージだったし。オナニー?何それ?とか言いそうな雰囲気あった。もう過去形だけど。
いつの間にか妹に痴漢したり、オナニーオナニー連呼する子になっちゃったんだよな。全く。俺のイメージを崩したくないとかで運動音痴な事隠してた可愛い妹はどこにいったんだ…。
「それで最初に言ってた大変な事ってのは何なんだ?」
あの時ソフィアちゃんは随分と慌てた様子で部屋に飛び込んで来た。
まさかリリアちゃんがオナニーしてる事自体が大変な事って訳じゃあないだろう。
「いや、リリィがおなにーしてるんだよ?めっちゃ大変じゃん!」
大変かなぁ…。ソフィアちゃんがやってる盗撮の方が問題だと思うんだが。
「まあ、取り敢えず声のボリューム抑えてくれる?あとあんまり連呼しないであげような。ご近所さんに聞かれたら明日からリリアちゃん表を歩けなくなっちゃうから」
「あ、うん。ごめん」
声が大きい自覚があったのか、大人しく謝るソフィアちゃん。
「それにしてもオナニーくらい良いじゃん。ソフィアちゃんだって毎日してるんでしょ?」
「ま、毎日は流石にしてないよ!3日に一回くらいだし」
ほうほう。さり気なく良い情報をゲットする事に成功したぜ。
「ああ…どうしよう!私がリリィの性を目覚めさせちゃったんだ…。もしかしたらすっごいイヤらしい子になっちゃうかもしれない…」
そんな事を言いながら頭を抱えているが、リリアちゃんだってもう14歳だし普通の事だと思うのだが。
俺よりもずっと彼女と付き合いの長いソフィアちゃん的にはあってはならない事なのかもしれない。
「まあ、何にせよ見守るしかないだろ。女の子も同じかは分からないが、一度オナニーを知ってしまったら辞めるって結構難しいもんだぞ」
「そんなぁ…。お兄ちゃんはリリィのおなにーを見てないからそんな悠長な事が言えるんだよ!もうね、見てるだけで恥ずかしくなるくらいエッチなんだから!」
そんなこと言われても見ていないのだから仕方ない。何?リリアちゃんが
と言うか──
「──その撮った映像ってどうしたんだ?」
「え?スマホに入ってるけど」
「へ、へー……」
け、消してなかったのか!え、なら、めっちゃ見たいんだけど。
と言うかリリアちゃんのエッチな姿をスマホに保存してるとか羨ましすぎる。いつでも好きな時に見放題じゃないか…!
兄として正しい行動は即座に削除させる事なんだろうが、さてどうしたものか。
どっちが好き?
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上の妹ソフィアちゃん
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下の妹リリアちゃん
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主人公