倉庫に眠っていたのをせっかくなのでポイ
やはりがっつりのエロ……というよりかは話を作るストーリー上でのエロという意味合いが強いです
「しのぶさん、ここです! このお店の甘味がとても美味しくて!」
「なるほど、それは楽しみですね」
――とある日のこと
美味しいと評判お店に連れてこられた私に、炭治郎君は太陽のような微笑みを向ける。
私、胡蝶しのぶと彼――竈門炭治郎くんはいわば恋仲だ。先日彼からの告白を受け、その想いと熱に圧されるままに承諾してしまった。違う、それだけじゃない。私自身、内心では彼のことを好いていたことも要因だろう。それからというもの私たちは、鬼の討伐で忙しい中時間を見つけてはこうして共に出かけたりと『らしいこと』彼としていた。
――彼は知っているのだろうか。私がそう遠くない未来に死ぬことを。
そう、これは『恋人ごっこ』。近い未来、死ぬことが確定している女が自身に恋慕する男性との短い幸福の時間。泡沫の夢。
あの時、告白を断っておけばよかった。そう思って今からでも別れようときり出せばいいものの、それを口に出来ずにいた。私と過ごす彼の楽しそうな顔と楽しいと思っている自分が、それを拒む。受け入れてしまえば、彼を縛り付けてしまうことがわかっていたのに。復讐の覚悟が鈍るから、誰かを好きになることはないと思っていたのに、いつの間にか私は彼に惹かれていた。惹かれてしまった。
それでもこの想いを打ち明けまいと、胸に封じ込めていたのに。彼が他の女性と仲睦まじくしている光景を見て、湧き上がる嫉妬をひた隠しにしてきたのに。彼の好意がその封を解放してしまった。けど、例え彼の存在があったとしても、憎悪に塗れた私は復讐を止めない。止められない。だからこの先に残酷な別離が待っているとわかっていながら、私はこの心地よい時間に興じ続けている。そしてその夜も――
「んあぁぁぁっ!」
「はっ、はっ、はぁっ! しのぶさんっ! しのぶさんっ!」
取った宿の一室で、一糸まとわぬ炭治郎君と私が絡み合う。姉の夢と鬼への憎悪の板挟みにあい、疲弊しきっていた心に彼との逢引は格別の癒しだった。こうして今も密かに彼との情事に耽る束の間の濃密な時間を過ごす。
正常位の体位で炭治郎くんに子宮を突かれ、私は歓喜の嬌声を上げる。少し前まで男を知らなかった私は、炭治郎くんという男を知り、確実に身体が変化していた。少女から女へと変わった私のすべてが炭治郎君を欲して止まない。私の身体だけが目的というわけでは決してない、私を純粋に愛してくれる彼の愛撫に私は瞬く間に虜になってしまった。
彼に頬を撫でられれば、その手に頬ずりする。彼の指で唇をなぞられれば、その指を甘噛みする。彼に抱きしめられれば、離さないというように抱き返す。彼の体温と鼓動を子守歌に、眠ってしまいそうになる。彼に身体を愛撫されれば、過敏に反応してしまう。彼に好意を、愛を囁かれれば、嬉しさのあまり涙を流してしまいそうになる。これ以上の女の幸福はあるだろうか。
「はむっ……」
「んっはぁっ……! 乳首っ、舐めちゃっ……」
乳房をやわやわと揉みながら、炭治郎君が勃ちきった乳首に舌を這わせていく。ザラっとした舌腹が乳首を突き、舐め、吸い上げられ、甘い吐息が漏れる。甘噛みなどされようものなら、快感のあまり身体がビクっと跳ねてしまう。自分の性技で気持ちよくなってほしいという献身的な彼の気持ちが伝わってくる。
次に炭治郎君の手は私の脚に向かう。すらっとしていて綺麗だと彼に言われたことのある私の脚。あまり意識したことはないけど、そう褒められると嬉しくなる。そこへ彼の手が伸び、腿を撫で回して、太腿を揉みしだく。按摩師に解されているかのように、私の中の何かが解される。
「炭治郎くっ……そこっ、強く吸っちゃっ……!」
脚への愛撫もそこそこに炭治郎君の顔が私の首元に迫ると、鎖骨のあたりに強く吸いついた。唇が離れると、ぢゅうぅっと強く吸われたその場所には、赤い花が咲いている。私は彼のものだ、という証――所有印だ。彼は彼で私に独占欲を抱いているのか、情事の際は必ず最低一か所は付ける。それを付けられる度に、私は彼の所有物なのだという感覚に囚われ、ぞくぞくと背筋が震えてしまう。
もう私の身体で彼に愛されていないところなんてどこもない。私のすべては彼の愛が隙間なく施されているのだ。
「んちゅっ、んぅ……んふぅ、んふっ、ふぅぅっ……」
ちゅっ、ぢゅちゅっ、ぢゅっ、ちゅぱっ、れろっ……
荒々しく唇を奪われ、私は目を閉じて感覚を研ぎ澄ませた状態でそれを享受する。肉打つ音に紛れ、荒い呼吸と水音が暗い部屋の一室に響く。熱い舌が絡み合い、口内粘膜を舐め合い、舌を吸い合うことに快楽を見出す。顔に当たる彼の熱を持った息遣いが酷く私を興奮させ、両腕で炭治郎君の顔を抱きしめ、より深い接吻を要求してしまう。
その状態で太くて長い彼の男根で膣壁を強烈に擦られ、先端で子宮口を抉られれば気が狂いそうになる。彼に愛され続け、解れに解れた膣穴が彼に愛されていく。高まる官能に、開かれていた脚はいつしか炭治郎君を離さないというように彼の腰を挟み込んでいた。
「ぷはっ……あっ、あぅっ、んぅっ、ふぅぅっ、んんっ……!」
口づけが中断され、目を開くと眉根を寄せて快楽に表情を歪める炭治郎君と目が合う。普段見せることのない、私だけに見せる愛欲に塗れた瞳。ちゃんと私の身体で気持ちよくなれているのだと、快感に悶える中でも嬉しくなってしまう。今度は私から彼の顔を寄せさせて彼の唇を奪い、再び舌を絡め合っていく。
「んふぅっ! んんっ! ふぅうぅっ! んふぅううぅっ!」
快楽が蓄積されていき、限界が近づいた炭治郎君はより激しく、強く私の中を突き込み始める。それによって、私も炭治郎君と同じく絶頂へと上り詰めていく。嬉しいことに私と炭治郎君の身体の相性は良いらしく、挿入しての性行為で絶頂する時はほぼ同時に絶頂する。
私に覆いかぶさり、私の身体を押し潰さんばかりに腰を打ち込まれれば、全身が幸福で発狂しそうになる。彼に強く求められれば求められるほど、私は多幸感で満たされていく。彼から思われているという優越感と、彼を独り占めしていると占有感で身体が蕩けてしまいそうだ。
「んんんんんんっっっ………!!」
一気に腰使いが速くなると、少しして私の胎内に熱が注がれて私は果てた。どくりっ、どくりっと膣内にある男根が大きい鼓動を打ちながら、私の中に子種を流し込んでいく。その感覚に悶えながら、私は絶頂した身体をビクビクと痙攣させる。
――幸せだ
胎内に彼の想いを注がれると、私の心は癒されていった。より関係が深くなればなるほど、彼を苦しめる、苦しませることになるとわかっていながら。彼との情事の間だけは私の中の私を曝け出せる。もはや彼との逢引は精神安定剤のようなものになっていた。
「はっ! ぁあっ、ふあぁぁっ! んんぅうぅっ……!」
「はぁっ! ふぅっ! はぁぁっ! しのぶっ、さんっ! しのぶさんっ……!」
炭治郎君は立側位で私に男根を突き込む度に、乳房がぷるぷると揺れ、汗が飛び散っていく。彼が一心不乱に私を求める姿を見ると高揚感が湧いてくる。もう何度絶頂したのかわからない。何度彼の愛情が私の胎内に注がれたのか数えていない。私たちはただ、今を愛し合う。それだけ。
「んふぁぁっ! ふぁぅぅぅうっ! だ、だめぇっ! た、炭治郎っ……くんっ……! ま、またっ……!」
「お、俺もっ……しのぶっ、さんっ……! またっ……中にっ、出してっ……いいですかっ……!?」
行為の最中、炭治郎君は時折私に膣内射精の承諾を求めてくる。言わなくても彼もわかっているはずなのに、それすらも考えられなくなるほど私を欲してくれているという感覚が堪らない。快楽の暴風に塗れながら、私はなんとか言葉を紡ぎ出す。
「い、いいですっ! 炭治郎くんっ……中、中でっ、いいですからっ……! このままっ……!」
「はぁっ! はぁっ! はぁぁっ! っ……出っ……しますっ……!」
より一層激しくなる抽送に互いの絶頂を予期する。身体が大きく揺さぶられ、官能が膨れ上がっていく。
「っ……あぁぁっ……!」
「んんっ……!」
炭治郎君が腰をピタリとくっ付け、先端で子宮口をひしゃげられて、何度目かわからない射精が始まった。何度出しても濃さも量も衰え知らずな炭治郎君の射精は、彼がいかに生殖に適している人間かを思い知らされる。
彼に抱きしめられるだけで、幸せな気分になれる。口づけを交わし、愛されているときなんてなんとも堪らない。
――嗚呼、なんて残酷なのだろうか。
もし彼が、姉を亡くした直後の私の傍にいてくれたら。私を支えてくれたのなら、私は復讐ではなく、幸福を取っていたのだろうか。そんな『たられば』を言ったところで、現実は変わらない。あくまで可能性の憶測に過ぎない。
こんなに自分を愛してくれる彼を離したくない、誰にも渡したくないと思ってしまう。姉さんが私にどうして普通の女の子として生きてって言ったのか、憶測だけどわかってきた。私が嫉妬深くて束縛癖のある女だと知ってたからなんでしょう?
――自分を抱いた逞しい腕が、自分以外の女性を抱きしめる
――自分に愛を囁いたその声が、自分以外の女性に愛を囁く。
――自分に向けられた彼の想いが、自分ではない女性に注がれる。
自分に注がれていたすべてが、自分ではない女性に向かう――それを思うと嫉妬で胸が張り裂けそうになる。自分にそんな資格はない。そんなことを言う権利はどこにもない。そう遠くない未来に死ぬ女がそんなことを気にする必要はないというのに。
日に日に増す彼への恋慕、彼の思いを手放さなければならない葛藤、こんな幸福がいつまでも続くと思っている彼を騙している罪悪感、鬼へと憎悪が私を蝕む。彼がいない寝床は酷く冷えているように思えて仕方ない。心の均衡が崩れていく。渦巻く数多の感情が私をより狂わせる。
いっそ彼に溺れてしまえば、溺れられれば――どんなによかっただろうか。
できない、できるはずがない。それを選択することはできない。私は今まで何を見てきた? 今まで鬼に身近な人間を何人も殺されてきたじゃないか。その怒りを、憎しみを忘れるというのか。今まで費やした努力も時間も、すべて無駄にするのか。――そうするには、すべてが遅すぎた。
彼との逢引に幸福を感じていようとも、それは忘れてはいけない。忘れちゃいけない。忘れられるはずがない。
私の中の闇の部分が私に問いかけてくる。
――わかってるのよ! それくらいっ!
――それでもっ……それでも嬉しかったのっ……!
――炭治郎君に好きだと打ち明けられて! 想いが通じ合ってるとわかってっ!
――そうです、私は……疲れ切っていた。
――そう……私は最低です。それでも……それでも炭治郎君は、そんな私を受け入れてくれている。受け入れてくれるの。
どうあがこうと私は炭治郎君にとって過去の女になる。それはどうしようもない未来。彼は魅力的な異性。彼を好く女性などカナヲの他にも掃いて捨てるほどいるに決まっている。
だから、だからせめて――彼にとって忘れられない女性として記憶に残りたい。他の女性を抱きしめる時も、愛を囁く時も、私の事が脳裏を過るくらいに。なにがあっても、その女性より私の方が良かったと思わせるくらいに強く、炭治郎君の心に存在を刻み込みたい。
それは私の細やかな抵抗。炭治郎君が好きになるであろう未来の女性への苦し紛れの抗い。それを残すくらいしか私にはできない。それでも、他の女性を覆い尽くすほど強く私という存在を彼に刻み込めるのを思うと、高揚してきてしまう。
そう、私は彼にとって永遠の女となる。どんなことをしようと、彼の中で他の女性が決して超えられない女として心の中で生き続ける。死ぬ逝く私にとってはそれが――至上の嬉しさ。
炭治郎君、貴方を苦しめることになってしまうこと、ごめんなさい。でも――君のことだから、許してくれるでしょう? 許してしまうんでしょう? 許しちゃうんですよね? 炭治郎君の想いを知っているからこそ、彼がそうするとわかってしまう。ふふ……彼の『初めての女』の特権ですね。
炭治郎君にとっては人生の僅か一年にも、いや半年にも満たない時間しか一緒にいられませんでしたけど、それでも君と過ごした時間はかけがえのない時間でした。君と一緒にいるときだけは、本当の私を曝け出せる、唯一のひと時。君に愛されて、君を愛せて――私は幸せでした。
「言い残すことはあるかい? 聞いてあげるよっ!」
「地獄に落ちろ」
――嗚呼、私は死ぬのね。
でもこれでコイツを殺す布石は撒いた。カナヲ、頼みましたよ……。
そしてごめんなさい、炭治郎君。貴方と添い告げることができなくて。もし、もし生まれ変わって、君と出会えることができたのなら――そのときは今度こそ、私は君の伴侶になりたい。ならせてほしい。ならせてください。
――約束、します
次の瞬間、骨が砕けたような音が脳に響き、私の意識は消失した。
「っ……!?」
鎹烏からしのぶの死亡が告げられる。心のどこかでわかっていた、しのぶが何処か死に急いでいることを。それでも、彼女の決意と覚悟、信念を感じたからこそ――止めなかった。言わなかった。止められなかった。
両の瞳から涙が零れる。彼女を亡くした、会えなくなった深い悲しみと彼女を止められなかった後悔が胸を搔き乱す。だが今は悲しみに耽る暇はない、そんな時間は与えられない。彼女の死を無駄にするわけにはいかない。次々に撃破されていく上弦の鬼たち、炭治郎たちはこのまま鬼舞辻無惨に迫る――。
――愛しき人よ、さらば。どうか安らかに。
↓以下ヤマもオチもなにもないどうしようもない小ネタ話
最初は別の原作、別のキャラにする予定でしたがせっかくなので
~キメツ学園 サイコ彼女編~
「炭治郎君、一緒にハンバーグ
「……え?」
しのぶの部屋で共に勉強会をしていた炭治郎は、唐突に告げられたその言葉に面食らった。……今のは聞き間違えだろうか。
「えっと……一緒にハンバーグを作ろう、じゃなくて……?」
「はい♪ 炭治郎君、一緒にミンチになりましょう♪」
「ちょっ!? まっ、えぇぇぇぇっっっ!?!?!?」
いきなりの一緒にミンチになろう宣言に炭治郎は驚愕の叫びをあげる。付き合っている相手からそう言われれば、誰だって驚愕するだろう。要は一緒に死にましょうと言われているようなものだ。
「まず私と炭治郎君は別々の固体です」
(なんか説明始まった……)
効いてもいないのにも関わらず、始まった謎の説明。ここで話を切ったところで怒られそうなので、炭治郎はあえて黙って話を聞くことにした。
「エッチをしていても一時的にしか一緒になれません」
「そ、そうですね……」
無論、健康的な男女である自分たち。ヤることはヤっている。結構ただれた学生生活を二人は送っているのだ。
「そこで私は気付きました。二人一緒にミンチになって、コネ合わせてハンバーグになれば一つの固体になれると! これって素晴らしいことじゃないですか?」
(サイコ過ぎるっ……!)
ハンバーグ師匠もびっくりである。
――だがそれがいい。
そんなサイコなところがあるしのぶも、炭治郎は好きなのであった。恋は盲目である。
「ふふ……二人揃ってハンバーグになりましょうね?」
だが如何せん、このままでは老いる前に心中させられるような気がしてならない。炭治郎としては普通に死後の処理をしてほしいところ。かくなる上は……
「いや、待ってくださいしのぶさんっ! ほ、ほら! 亡くなったら火葬しますよね! 遺骨を粉にして一緒の骨壺にいれれば同じですよっ!」
「なるほど……それもそうですね……」
遺骨を粉にし、一緒の骨壺に入る――それでも同じことだ。もっとも、どうやっても学生が考えることではない。なぜまだ結婚すらしていない男女が老後の話……それも死後の話をしているのだろうか。……重すぎる。
「それもいいですね……。私たちが死んだ時はそうしてもらいましょう」
(ほっ……)
「では、勉強に戻りましょうか」
そんなドン引きされそうな事を話しつつ、二人は勉強に戻るのだった――
「あ、肉体の部分はミンチにして骨の部分は粉にすればいいんじゃないでしょうか? それで混ぜ合わせれば二重で一緒だと思うのですが……」
「えぇ……!?」