ありふれた職業で世界最強~出会いと帰還への道のり~ 作:リュウコウ
~~~グリューエン大迷宮~~~
夜一は、桜、鈴、優花、ミレディ、ティオを連れ、
アンカジ公国から砂漠を越え、グリューエン大迷宮へ、
魔導四輪ブリーゼを走らせ、今、大火山の麓に!
夜一は、見上げながら、
「近くまで来ると、富士山位の標高があるかもな、桜。」
「そうかもね、夜一。」
「麓の感じは、死の大地っぽいね、夜一、」
「まぁ!大火山の周りだからな、鈴。」
「これから、深部近くまで、静因石を取りに
行くんだね?夜一。」
「大火山の中は、外と暑さが違うから、慎重に進み、
且つ、速やかに、採取しないとな、優花。」
「帰りの時間も考えて、1日半だからね、夜一さん。」
「病人が待っているからな、ミレディ。」
「ご主人様!富士山とは、なんなのじゃ?」
「俺たちの元の国の、象徴の山だな、ティオ。」
「帰還への旅だから、この世界での用事が終わったら、
元の世界に、帰るのじゃろ?」
「あぁ!帰るぞ、神エヒトに無理やり、この世界に、
連れてこられたからな!」
「その時!妾たちも、連れて行ってくれるのかの?」
「大丈夫だ!連れて行くぞ!もし良かったら、
元の世界とこっちの世界を行き来できるように、
ルールを俺が書き換えても構わないが。
悪意のある、奴らは行けないがな!」
「それで、よろしく頼むのじゃ。」
大火山の回りには、静因石は少なく、冒険者も、
砂漠に来る、メリットがない!
夜一たちは、麓から火口までの道程が、厳しく、
富士山と同様、6時間程かかった。
「外とは、違う暑さだね、火山の内は、夜一。」
「そうだろ、桜。日差しの暑さと違い、
密閉された空間に、熱気と暑さは。」
夜一達は、地獄へ誘うかのような
グリューエン大迷宮内部へと続く大きな階段を見つけ、
夜一達は躊躇もなく、内部へと足踏み入れた。
そこは、マグマが宙に浮いて、そのまま川のように流れ、
空中をうねりながら、マグマが流れている、
それはまるで、巨大な龍が飛び交っているようだ。
「うおっと、」
「難ですか、ここは?」
「本当に、難ですかね。」
「皆、気を付け.....!危なかった。」
「(黒天)......」
「(嵐円)......」
壁のいたるところから唐突にマグマが吹き出てくる、
本当に突然な上、事前の兆候もないから察知が難しく、
天然のトラップだが、
夜一が『熱源感知』を持っていたのは幸いだった。
「あの~、ミレディさんとティオさんは、
何で平気何ですか?」
「私は、自分の周りを『黒天』で覆って、
マグマを吸収してもらっているの、けど、
これを使うと歩く速度が落ちるから使わないけど、
夜一達の速度と丁度いいかなって。」
「「「....」」」
「妾も、自分の周りに、『嵐円』で覆い、
マグマの軌道を反らしてるのじゃ。」
さっきから、ティオさんにぶつかりそうなマグマが、
あらぬ方向へと、次々に流れている。
「「「夜一!知ってたのかな?」」」
「あぁ!知ってたけど、元々、この旅の目的は、
俺たちが、元の世界に帰るための、
七大迷宮へ、挑もうツアーだから、2人の力は、
極力使わず、必要な時に、頼る感じだから、
大事な場面まで、自分たちの力で、挑むんだ。」
「わかったわ、夜一!そうよね。」
桜、鈴、優花が理解したところで、
夜一達は、グリューエン大迷宮内の中腹辺りで、
マグマを纏った雄牛が現れ、こっちに向かってくる。
夜一が、雄牛に向かってドンナーを放つ、
ダメージはあるみたいだが、雄牛だけあって、
簡単にはいかない、そこへ、
桜も、ラミエルを放っているが同じだった。
鈴は、『護れ!鳳扇花』護りを固め、
優花は、『澄みわたれ!向日葵』
津波のように、水属性の投擲が迫り、雄牛は力尽きる。
それから、マグマ雄牛が次々現れ、
夜一たちは、マグマ雄牛を倒しながら、
静因石を見付けたら、集め周り、
他の魔物も倒していき、百層にたどり着く。
マグマが吹き荒れるなか、中央には、
マグマに侵食されない、島があり、
夜一たちは、そこに、降り立った。
「この大地からが本番だな!」
「そうだね、夜一!」
「最終試練だね。」
「気合いを入れないと。」
「ミレディさん、ティオさんも、これから、
お願いいたします。」
「いいよ、夜一。」
「ご主人様を、夜一たちを守護者として、
護るのじゃ。」
マグマの海から、次々と、巨大な蛇がマグマを纏い、
夜一たちを見下ろしていた。