ありふれた職業で世界最強~出会いと帰還への道のり~ 作:リュウコウ
ご了承下さい!
~~~グリューエン大迷宮~~~
夜一と桜と鈴と優花とミレディは、
魔人族&白竜と対峙していた。
「魔人族がなんのようだ!」
「これはこれは、大迷宮!クリアの褒美に
白竜《ウラノス》の一撃を放ったのに生きているとは!」
「質問する前に、まず名乗ったらどうだ?
魔人族は礼儀ってもんを知らないのか?」
そんな魔人族の男に答えたのは、
攻撃をギリギリで避けた、夜一だった。
魔人族の男が眉をひそめる。
だが、彼が口を開く前に、
桜達の声が響き渡った。
「夜一っ、大丈夫?」
「夜一、攻撃は当たってない?」
「夜一?顔色が、大丈夫?」
「夜一さん、大丈夫ですか?」
夜一は、上体をお越し、心配そうな眼差しで見つめる
桜達に大丈夫だと笑みを見せ、自らの足で立ち上がった。
夜一は、視線を桜達から上空の魔人族に転じると、
不敵な笑みを見せた。
「......これから死にゆく者に名乗りが必要とは思えんな」
「全く同感だな。俺も興味ないし気にするな。ところで、
お友達の腕の調子はどうだ?
随分、格好良くなっただろう?」
魔人族の男の『報告』やら『待ち伏せていた』という
セリフから、夜一によって腕を吹き飛ばされながら
命からがら逃げ切った魔人族を思い出したのだった。
「気が変わった。貴様は、私の名を骨身に刻め。
私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す
忠実なる神の使徒である」
「神の使徒......ね。大仰だな。神代魔法を手に入れて、
魔物を使役する魔法じゃねぇよな?おそらく、
魔物を作る類の魔法じゃないか?強力無比な軍隊を
作れるなら、神の使徒くらい名乗れるだろうよ」
「察しはいいようだな。神代の力を手に入れた私に、
『神の使徒』と。故に、私は、己の全てを賭けて
主の望みを叶える。」
「やっぱり、待ち伏せていると思った、だから、
避けるのは、容易かった」
「桜、鈴、優花、ミレディ!あの魔人族を追い払って、
ここの、神代魔法を手に入れるぞ!」
「「「「わかったわ!」」」」
「私の連れている魔物が竜だけだと思ったか?」
魔人族の詠唱で甲羅が赤黒く光った、
巨大な亀型の魔物が、背後から現れた。
攻撃の白竜に守りの亀型の魔物と。
「鈴と優花は、風属性で、魔人族と白竜の動きを止めて、
その間に、巨大亀が厄介だから、俺と桜とミレディで、
叩き潰す。」
鈴と優花は、足止めのために、
風属性の『吹き飛ばせ!鳳扇花』『吹き荒れろ!鵠日葵』
2人の風属性は、威力が上がっているので、いくら、
白竜だとしても、動きを封じられる。
夜一は、ドンナーとシュラーゲンを構え、
桜は、ラミエルとトゥルエノを構え、
ミレディは、神代魔法の準備をして。
巨大亀型魔物に一斉攻撃を仕掛けた。
夜一と桜は、撃ちまくり、続けて、『蒼天撃』
『黒天窮』を放つ。
巨大亀型魔物は、呆気なくやられていく。
夜一達の攻撃力を侮っていた、
桜と鈴の攻撃で、白竜も満身創痍だった。
魔人族は、最後の悪あがきに、要石を破壊して、
立ち去る。
~~~数十分後~~~
【グリューエン大火山】を中心に激震が走った。
大気すら軋ませる大爆発が発生し、
砂嵐すら吹き飛ばし、露になった【グリューエン大火山】
もうもうと黒煙を噴き上げ、赤熱化した岩石を
弾き飛ばし、火山雷のスパークを撒き散らしていた。
その光景を、目の当たりにした、大切な人たち、特に、
ミュウをパパの無事を祈りながら、
ドンナーの命中率を上げていた。
「桜、鈴、優花、ミレディ!この、グリューエン大火山は、
もうすぐ、噴火を迎える!だから、壁に見える、
七大迷宮を示す文様が刻まれていて。
音もなく壁がスライドし、中に入ることができた。
少し歩くと、神代魔法の魔方陣がある場所にたどり着き、
夜一達、5人が魔方陣に乗ると、
脳内に神代魔法が刻み込まれる。
「......これは、空間操作の魔法か」
夜一達は、神代魔法のことは、あとにして、
魔方陣の輝きが収まると、
『人の未来が 自由な意思のもとにあらんことを 切に願う』
『ナイズ・グリューエン』
~~~アンカジ公国~~~
黒竜状態のティオが、アンカジ公国の門前で倒れる、
そこへ、駆けつけた、香織と雫が、夜一達がいないことを
ティオに訪ねると、『必ず帰る』だった。
静因石を届けてくれた、ティオを回復させ、
3人は、患者のもとへ、戻っていった。
ティオが戻ってきて、
何回か、アンカジからグリューエン大火山までの道程を、
確認に行っても、人影はどこにも見当たらない。
3日目の晩に、リリィ、アイリス、ユエ、ユナ、シア、
ソーナ、香織、雫、ティオがミュウに提案する。
みんなが夜一達をエリセンで待つということを、
ミュウは、みんなの話を聞いてくれて、ママの所で、
パパの帰りを待つことになり、
翌朝、ランズィ達に別れてを告げ、
黒竜状態のティオに全員が乗り、
『海上の町エリセン』へ向け、飛び立った。