※この作品はR-18です。

ありふれた職業で世界最強~出会いと帰還への道のり~   作:リュウコウ

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海上の町エリセンの話も、

ライトノベルと違います。

ご了承下さい。


51 海上の町エリセン1日目

~~~海上~~~

 

見渡す限りの青。

空は地平の彼方まで晴れ渡り、太陽の光は燦々と

降り注ぐ。気温は穏やかで過ごしやすい。

時折、優しく吹くそよ風はなんとも心地いい。

ただ、周囲をどれだけ見渡しても、何1つ『物』が

ないのは少々寂しいところだ。

ここは大海原のど真ん中なのだから。

そんな大海のど真ん中で、ぷかぷか、ゆらゆらと

波間に漂う。

浮かぶのは、黒く光沢のある流線形のボディは、

シャチ型の潜水艇だ。いわずもがな、

グリューエン大火山のマグマの中を逞しく流されて、

同乗者に九死に一生を夜一と桜の合作の

アーティファクトである。

 

「夜一っ!海に出たってことはエリセン側に出たの?」

「桜、気配感知を張り巡らして、探っていると、

遠くの方に人の気配がする。」

「じゃあ、漕ぐ物がないから、揺れたままで行くの?」

「鈴、この宝物庫の指輪の中に、鉱物が入ってるから、

軽いオールを造る。」

「解放者のアジトからの脱出は、ハラハラしたよ。」

「優花、俺と桜の天職を忘れるなよ。錬成師だぞ。」

「夜一さんは、凄い脱出をするのね?

この、潜水艇って言うのは、こっちの世界にはないから。」

「ミレディ、元の世界に帰ったら、もっとスゴいぞ。」

 

夜一達は、少しづつ南に流れていく。その時、

潜水艇を囲むようにして、複数の人影が海面から現れた、

ザバッ!

先が三股になっている槍を突き出して夜一達を威嚇し、

何ようか聞いてくる。

俺たちは、グリューエン大火山からの脱出で、

流れ着いたのが、海のど真ん中だったんだ。

海人族の1人が、

 

「事情は、町に着いてから、聞くから付いてこい。」

 

そのように言うので、彼等のあとを潜水艇を漕いでいると

声と気配を感じる。

 

「ーーーーーッ」

「なんだ?」

「ーーーッ!」

「おい、まさか!?」

「ーーパパぁぁぁぁぁっー!」

 

ミュウが竜形態のティオの背中から、ダイブをしている。

夜一は、ミュウだとわかると『空力』と『縮地』を

発動し、ミュウの所まで一気に跳躍した。

夜一がミュウを抱き抱えたあと、

 

~~~桟橋~~~

 

「ひっぐ、ぐずっ、ひぅ」

 

ボロボロになった桟橋の近くで、

幼い少女のすすり泣く音が響く。

叱り付けた夜一に、ミュウが、

 

「ぐずっ、パパ、ごめんしゃい......」

「もうあんな危ないことしないって約束できるか?」

「うん、しゅる」

「よし、ならいい。ほら、おいで」

「パパぁー!」

「ミュウ?ああいう危ないことは、

パパが助けに行ける時だけだからな!」

「はいなの、パパぁ。」

 

夜一がミュウを叱り付けた、あとに、

 

「お前!その娘をどうするつもりだ!」

 

宝物庫から、ステータスプレートと

イルワからの依頼書を見せた。

 

「......なんだ?......『金』ランクだと!?しかも、

フューレン支部長の指名依頼!?」

「これは、失礼しました。」

 

夜一はミュウを抱き上げて、よしよしとポンポンして、

ようやく、落ち着きを取り戻し、

 

「パパぁー!ママの所に行くなの。」

「そうだな、ミュウ。」

 

 

 

 

 

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