ありふれた職業で世界最強~出会いと帰還への道のり~ 作:リュウコウ
ご了承下さい。
~~~海底遺跡・転移先~~~
ここには、夜一とミュウとレミアの
3人だけになった。
転移先がバラバラになっているみたいだ!
今現在いる真っ白な砂浜が広がる海岸線だった。
真っ白な砂浜をシャクシャクと踏み鳴らし、
しばらく進み、3人は密林に入る。
鬱蒼と茂った木々や草を、
夜一はミュウを肩車して
バッサバッサと切り裂いていく。
安全になった道をレミアが歩いていく。
大事な2人を守りながら、密林を抜けると、
夜一が、
「これは......船の墓場ってやつか?」
「パパぁ!怖いなの。」
「大丈夫だぞ、ミュウ!俺もママもいるから、
心配は入らないぞ。」
「そうよ、ミュウ!私もパパもいてるから。
ミュウもドンナーを使えるのでしょ?」
「ハイなの、ママ!パパが教えてくれたなの。」
密林を抜けた先は岩石地帯となっており、
そこにはおびただしい数の帆船が
半ば朽ちた状態で横たわっていた。
最低でも100メートルはありそうな
帆船ばかり、遠目に見る一際大きな船は、
300メートルくらいありそうだ。
岩場の隙間を、あるいは乗り越えて、時折、
船の上も歩いて先へと進む。
どの船も朽ちてはいるが、触っただけで
崩壊するほどではなく、いつからあるのか
判断が難しかった。
「それにしても......戦艦ばっかだな」
レミアが、
「うん。でも、あの一番大きな船だけは
客船ぽいですよね。装飾とか見ても豪華だし.....」
墓場にある船には、激しい戦闘跡が残っていた。
スッパリ切断されたマストや、焼け焦げた甲板、
魔法攻撃を受け、石化したロープや網などが
残っていた。
夜一達が船の墓場の中腹に来た辺りで
事実であると証明されることになった。
ーーーうぉおおおおおおおおお!!!!
ーーーワァアアアアアアアアア!!!!
「ッ、なんだ!?」
「パパぁ、怖いなの!」
「パパ!周りがっ!」
突然、大勢の人間の雄叫びが聞こえたかと思うと、
周囲の風景がぐにゃりと歪み始める。
足を止め、周囲を見渡す。
帆船の上で武器を手に雄叫びを上げ、
戦いが始まった。
「パパぁ、ここに居ても大丈夫なの?」
「過去に起こった戦いが再生されているんだ。
レミア!こっちにおいで。」
「ハイ!あなた!」
「3つの大迷宮を攻略してきて分かったが、
見せられている戦いは、解放者が言うには、
神エヒトの考えに意を唱える者達と
神エヒトを仰ぐ者達との戦いを、
「メルジーネ海底遺跡」に挑む者達へ見せて、
攻略し得る精神力があるかを試していると、
俺は思う。」
夜一達が傍観していると、
戦いの火の粉が降ってきた。
「ミュウ!レミア!攻撃態勢に入ってくれ!」
ミュウのドンナーの精度が格段に上がっていた。
レミアの槍術も凄い。1週間で会得したとは、
思えない。
夜一パパも負けてられない。
夜一パパもドンナー一丁を巧みに使い、
襲ってくる幻影を屠っていく。
夜一達が倒し終わると、豪華客船の甲板にいた。
どうやら、この海上パーティーは、終戦を
祝うためのものらしい。甲板に用意されていた
壇上に初老の男が登り、周囲に手を振り始めた。
初老の男の傍らには、側近らしい男と、
フードを被った人物が控えている。全ての人々が
静まり注目が集まると、初老の男の演説が始まった。
「諸君、平和を願い、そのために身命をとして
戦乱を駆け抜けた勇猛なる諸君、
平和の使者達よ。この長きに渡る戦争を、私の代で、
和平を結ぶという形で終わらせることができ、
私の心は震えるばかりだ」
「ーーーこうして和平条約を結び終え、
1年経って思うのだ。.....実に愚かだったと」
「い、いったい、何を言っているのだ、
アレイストよ!いったい、どうしたと言う
ーーーがはっ!?」
刺された魔人族の男は倒れ、駆け寄る男女が、
「陛下っ!?」
「さて、諸君。私は諸君が一堂に会してくれて
本当に嬉しい。我が神から見放された
悪しき種族ごときが国を作り、我ら人間と
対等のつもりでいる。耐え難い状況も、
創造神「エヒト様」によって、裁かれなければ!
獣共と異教徒共に鉄槌を下せぇ!」
人族の本性が現れ、獣族や魔人族達が次々と
葬り去られていく。
「ミュウ!レミア!この場から離れるぞ!」
~~~30分後~~~
3人は、船倉にたどり着き、扉を開け、
船倉内を進んでいくと、扉が閉まる音がした。
閉まると同時に、霧が出始めて、濃くなり、
レミアの姿が見えなくなった。
暫くすると、霧が晴れ、現れたレミアは、
どことなく、本物のレミアと違う。
始めにミュウが気づいた。
「パパぁ!現れたママは、本当のママじゃないの
だからあその、攻撃をしても、」
姿は、ママ、レミアなので、ミュウが困っていた。
「ミュウ!魔力弾は撃てるか?」
「撃てるよ。パパぁ!」
「よしよし、偉いぞ!俺とミュウの魔力弾で、
ママにとり憑いた亡霊を剥がすぞ!」
「ハイなの!パパぁ!」
夜一パパとミュウの連弾をくらい、
亡霊が弾き出され、それに向かい、
ドンナーを出力最大で放ち、葬った。
亡霊を倒すと、魔方陣が現れた。
「あなた!ごめんなさい!」
レミアが落ち込んでいた。
「レミア!」
「ハイ、あなた!」
「ちゅっ...ちゅっ...ちゅぱっ...
ぶちゅっ...ちゅうっ...ちゅっ...
レミア!落ち着いたか?」
「ハイ!あなたのお陰で落ち着きました。」
夜一達は、魔方陣に乗り、転移した。
~~~神殿前~~~
転移先は、神殿前だった。
夜一達の後に、桜に鈴、優花にユエ、
リリィに香織に雫が魔方陣から現れた。